2009年06月
2009年06月22日
ロイ・ハーグローヴ=超人的な気合いだぁ!

昨晩(2009.6.20.)
一足お先に横浜地区では
Roy Hargrove Quintet2009ライブ観戦しちゃいました!!
◆なかなか同じライブの現場に遭遇していないと
一人で熱く語っても 唇寒しですね!
ですが・・・・
Roy Hargrove Quintet は
ライブチャージは少々高いですが
これは断然お勧めですね!!
熱く、クールで、タフでいながら
洗練されていて、うるうる感あり、
だけど段々踊りたくなってくる・・・・ステージが
ノン・ストップで爆走します!!
客席でじっとなんかしていられない!!
ほんとうに凄いです!!
Roy Hargrove Quintet
live in New Morning "I'm Not So Sure" 2009
http://www.youtube.com/watch?v=vOrF9AA8O5o&hl=ja
Roy Hargrove- trumpet,
Justin Robinson alto sax,
Montez Coleman- Drums,
Joel Holmes -Piano,
Ameen Saleem- Bass
Earfood - The new album by Roy Hargrove Quintet
http://www.youtube.com/watch?v=8KNbrQTvUSk&feature=related
注)今回来日メンバーは上記動画のメンバーではピアニストとベースが変わっています!
Joel Holmes -Piano→Sullivan Fortner -Piano今回来日メンバー
Ameen Saleem- Bass 今回来日メンバー
◆唐突ですが・・・
何故か昨晩のライブはド頭から
北方謙三『水滸伝』がイメージに被ってしまいました!
瞬時に状況がみるみる変化する
息つく間のないステージングは
まるで『水滸伝』の戦闘シーンのように白熱していた!!

★ロイ・ハーグローヴの超人的な気合いを間近で見て
このヒトは槍の名手の林冲(りんちゅう)だ・・・と思い。
★動と静とも陰と陽ともたとえることができそうな
武松と李逵は北方謙三『水滸伝』では絶妙のコンビで活躍するが・・・・・

昨晩の楽しさが爆発の連続で
とうとうラストまでハイテンションで叩きまくった
ドラマー・モンテス・コールマンさんと

太く重く粘りあるリズムを指とベース弦4本で刻み
リズムをキープししつづける
まるで行者のような
ベースマン・アミーン・サリームさんのコンビは
水滸伝の武松と李逵のようだった!
★ロイ・ハーグローヴQuintetのサックスを担当する
ジャスティン・ロビンソンさんも
この度のツアーで急遽招集された
ピアノのサリヴァン・フォートナーさんも
それぞれの楽器で気合を飛ばしていた!!
だがしかし・・・・
眼差しを時々観察していると
音の進行を見逃さないアンテナを張り巡らすような
冷静で厳しい眼差しを光らせていた!
恐るべしプロのステージ魂!!

◆モンテス・コールマン(ドラムス)
Roy Hargrove Set - Montez Coleman solo
http://www.youtube.com/watch?v=-S7su4-K39o
◆サリヴァン・フォートナー(ピアノ)
Just One Of Those Things - Piano Solo
http://www.youtube.com/watch?v=zDyIzmt6Eic
:::::::::::
北方謙三『水滸伝』
★林冲(りんちゅう) 槍の名手。
槍一本を担いで全国放浪、無類に強く、切ないほどの弱さも併せ持つ。猛々しい気力で奮い立つ男。
★李逵(りき) 笑いながら両手の斧を振り回し斬り込む二丁板斧の使い手。 動物的本能ともいうべき運動能力と、童心のまま維持し続ける純真な魂をもつ陽気な男。
★武松(ぶしょう) 拳法の達人。
行者と呼ばれる静かなる男。虎を素手打ち仕留めた。あらゆる武芸の達人とも武松は丸腰の素手て闘う。間合いの達人。
akemin記
◆追記レポ ウチの伸ちゃん記
ウチ夫婦はいつもの事ながら
予備知識無しで参戦いたしました。
ロイさんの気合と人間性豊かなフレーズに圧倒されました。
殆ど満席でドラムの後ろしか席が空いてなかったのですが
「残り物には福がある」で、最高の席でした。
他のメンバーがソロをとっているとき
ロイ・ハーグローブさん とジャスティン・ロビンソンさんが
ウチ夫婦の座ってるテーブルに来て
「ココ・スワッテモイイデスカ?」みたいな感じで
何回も挨拶してくれました。
そして
ロイ・ハーグローブさん とジャスティン・ロビンソンさんが
「ベースソロが終わったら、こんな感じでテーマに戻ろうぜ」的な
打合せを、オイラの目の前でしていて、
「これぞライブだな」って感じさせてくれました。
予備知識は無くても、大満足のライブでありました!
井上陽介(B)★N.Y. Standards Quartet Japan Tour2009

いいライブだったなぁ!
ウチの伸ちゃんと私は1stの途中から入場
丁度 この曲

この動画すごいね!
モーションブルーのリハ動画なのね!
http://www.youtube.com/watch?v=yBEAT0N7Xg8&translated=1
まるで17日のモーションブルーにタイムスリップしたみたい!
ティム・アマコスト(sax) さんも
デビッド・バークマン(p)さんも
ジーン・ジャクソン(ds) さんも
日本語が上手でびっくりでした!
◆このメンバーのライブで感じたのは
もの凄く平明に演奏しているふうに一見みえるのだけど
じつはとんでもなく高度でシャレたアレンジや演奏をしてるみたいなんですよね・・・きっと。
リスナーの私自身がもう何ランクも上の音を聞く耳があったなら
このメンバーの音作りの面白さをもっと感じられたのにな・・・と
自分自身に残念に思う。
★たとえばこの動画は面白い この演奏はモーションブルーではやっていなかったけれど・・・
High をDarkにパロってるのよね・・・・!

http://www.youtube.com/watch?v=-rmWpBVbKW0&feature=channel_page
◆井上陽介(b)さん

ベース好きな私のイメージになかった
新しい発想をくわえてくれたベースマンだった!
どんなことかというと
あくまで私個人の好みや概念でいうところの
私の耳で認知するベースには
ブンブン系とか ボンボン系とか ゴリゴリ系とか
ズーズー系とか ボヨーン系とかあるのだけれど
この度の井上陽介(b)さんは
ウネウネ系という新ジャンルなのね・・・。
そして確実なベースワークと共に今まで私の記憶に無い
新しいベースマンの魅力を発揮されていた!
表情とベースを演奏する時の所作というか
演奏中に声は出されてはいないけれど
表情や身体の所作が豊かで独特で
実に自在に変化する全身から発する表情が
どこかパントマイム役者とかボードビリアンが醸し出す
朗らかな雰囲気を放つような・・・
初めて遭遇したベーシストだった・・・と思った!
◆2ndの中盤でピアノとベースの掛け合いがあって
会場を沸かせるコミカルなバトルだった!
ピザレリとレイ・ケネディのやっている
ゴキゲンなソロ・バトルを連想させるようなシーンだった!
さらに
ベースソロが熱くなると
指板を押さえる左手と弦を弾く右手を
瞬時に役割を入替えてチェンジしながら弾いたり
ギター弦を掻き鳴らすように???
猫がじゃれているような手業というか????
笑っちゃうような手業の面白いハイスピードな奏法でベースを弾いたり
・・・エンターテイメントな技で愉しませてくれた!!
◆Gene Jackson(ds) さんは凄い!

『ハービー・ハンコックグループで9年もドラムを努めた
ドラマーとして有名』なのだそうですが・・・・!
どこかロイ・ヘインズを連想するような
スケールの大きい凄いドラマー・・・と
ウチの伸ちゃん&私はすっかり魅せられてしまった!
◆ティム・アマコスト(sax) さんがオリジナル曲
♪Summer NightのMCで

「日本の蝉の鳴き声は独特のリズムがあって面白い」と
話されていたので
ライブ終了後にアメリカの蝉はどんなふに鳴くのか聞いてみると、
そもそもアメリカでは
蝉に聞き耳をたてるなどという意識すらなかったが、
日本に来て生まれて初めて蝉の鳴き声に耳を傾けたと話していた。
興味深い話しだった!!
◆ビッド・バークマン(p)さんとホットな情報???


←この方が会場にいて
ライブ終了後デビッド・バークマン(p)さんと
とても親密な雰囲気でお話しされていた。
不確定なネット情報だから・・・信憑性は保証できないけれど
中島 唱子さんとビッド・バークマン(p)さんはご夫婦らしい????
★中島 唱子(なかじま しょうこ)
1995年12月から1997年2月まで「文化庁派遣芸術家在外研修員」としてニューヨークに留学。ニューヨークでの生活体験を書いた連載エッセイ「N.Y.留学徒然草」
中山英二 (bass)中島 心(fl)森丘裕希(p)/ライブ・レポ2009.5.30.


◆昨年の年末に 大好きなベイシスト中山英二さんの音を聞いてもらいたいと
私の友人4人の女性をさそって
東京葛飾亀有の「JAZZ 38」
中山英二 (bass)中島 心(fl)森丘裕希(p)に出掛けたのは
2008年12月27日
友人4人はJAZZライブは生まれて初めてとのこと
私は彼女達が心地よく過ごしていくれれば・・・と
ステージが始まるほんの数分は・・・
音楽の神様に祈ったりもしたけれど
ステージからベース、ピアノ、フルートの音とリズムが踊りはじめたら
もう人の心配なんて吹っ飛んで
一人盛り上がってしまった・・・私だった。
その日のライブの友人4人のJAZZへの受けがどうだったかは
今だ確かめてはいないけれど
一昨日の2009年5月30日の
同じ場所同じメンバーのライブに再び同じ仲間で聞きにいって
その時写した写真のそれぞれの表情を見れば
一目瞭然 わかるでしょう・・・・。




2009年5月30日「JAZZ 38」にて

2008年12月27日「JAZZ 38」にて
◆リスナーも成長するけれど演奏者も変化していた!
「JAZZ 38」中山英二 (bass)中島 心(fl)森丘裕希(p)
この晩のライブは
お馴染みの中山英二さんのオリジナルや
♪ケンジス・キー・サビーなどのスタンダード・ナンバーの演奏と
メインだったのは
フルーティストの中島 心さんの
リーダー・アルバム(12月頃 発売予定)のために作った
本邦初公開の曲・・仮名

さらに ライブの前日にできた、生まれたばかりの新生児(曲)

1st と 2nd でそれぞれお披露目をした!
中山英二さんはご自身が作曲者だから
本邦初公開の曲をどう料理しようが
その場で新しい音を付け加えようが
作曲者なんだからOKでしょうけれど
演奏前に相変わらずのトーク(辛口)で
心さんと森丘さんにプレッシャーを掛ける・・・
そのトークの傍らで森丘さんは楽譜を手にとって見直しをしていた
心さんは予想に反してなぜかゆったりと佇んでいた
英二さんのトークはまだ続いて
「初めて演奏するから・・さてどうなるかぁ??」
そのトークを聞きながら会場のリスナーは新曲を聞きたい興味と
競演の二人に何かアクシデントがあったらどうしよう・・・なんて
演奏者でもないのにこちらまでプレッシャーが波及して
緊張が高まるし
どこか怖いもの見たさと無事を祈る
アンビバレンツに引き合う妙な興味が高まった。
◆どちらの曲も想像以上に冴えた演奏だった!
そしてこの新曲2曲を吹く中島 心さんの魅力を感じた!
昨年には感じられなかった
どこか荒々しく尖がったフルートのリズムや音が心さんの魅力だった!
そうか・・・あの英二さんのプレッシャー・トークに対しても
泰然としていたのは何か大きな変化があったんだろうな・・と
想像する!

2009.5.30/アマカメさん撮影
◆もう一人の競演者ピアノの森丘裕希さんは・・・・
私はどちらかというと不器用な耳のリスナーで
全体を満遍なく聞く見るということがとても苦手で
昨年のライブでは目当ての中山英二さんの音とベースしか見ていない
・・・そんなリスナーなのだが (先に自己申告)
しかし今回のライブでは
たしか1st 2曲目の♪ケンジス・キー・サビー
この演奏からなぜかラストまでほとんどピアノに興味が向いて
私は大半をピアノを中心に全体を聞くという流れだった。
どんなピアノだったかは美味くつたえられないけれど
コノ晩の森丘裕希さんのピアノは場面によっては
「語りかけてくる」ピアノで
何語で何を語っているのかはわからないけれど
何か・・・コチラの受信機にいろんな言葉を送ってくるようだった!
とても興味深いピアニストだと感じた!

2009.5.30/アマカメさん撮影
◆中山英二さんの魅力
まるごと全部ステキです・・・口の悪さも許しましょう。
中山英二さんの作る「曲」を聞いたら
そんな気持ちになってしまいますね!
ベースの響きも強くて瑞々しくて深いです・・・。
でも
今回改めて感じましたが
競演される方々はどう感じられているかはさておき
相手を本気にさせるベイシストなんだなぁ・・・と
相手とはリスナーも含む・・・ですよ!

2009.5.30/アマカメさん撮影