2009年11月

2009年11月29日

ライブハウスに宿るもの

11月27日に東京TUCでライブ観戦した時
TUCの紳ちゃんに聞いた
ちょっといい話!

田中紳介氏














いつも東京TUCへ入場する時
どなたにも一声かけてくださりながら歓迎してくれる
支配人の田中紳介さんが
8.28のジョージ・ケイブルス・トリオの日には
姿が見えなくてちょっと残念だった!
だからあの日のお礼と感想などを伝えたくて
帰りの前のちょっとした時間に声をかけた・・・。
ジョージ・ケイブルス・トリオ











私は
ジョージ・ケイブルスの東京TUCでのライブは
私達夫婦の2009年に参加したライブの中で
ベスト1の心に沁みるライブだったこと
ジョージ・ケイブルスのピアノを聴きながら
涙するお客さんがアチコチにいらした様子を
TUCの紳ちゃんに伝えた。

TUCの紳ちゃんは
ジョージ・ケイブルス・トリオの日、
大切な方の命に関わる緊急なことが生じて
何をおいてもそこへ駆けつけねばならなかったそうだ。
そして午前2時ごろに東京TUCへ戻ると
ライブを終え すでに姿がないはずの
あのジョージ・ケイブルスがただ一人ホールに残って
一身(一心)にピアノを弾きつづけていたという・・・。

その姿を目にしたTUCの紳ちゃんに
私はどんな心境でピアノ弾き続けていたのか
その先の様子などは尋ねはしなかったけれど・・・。

TUCの紳ちゃんは
ホールの天井の隅を見つめ
秘密めいて貼ってあるポートレートを指差して
もう一つ別の話を私にポツリと話してくれた。
「日野元彦(dr)の最後のライブは
ここ東京TUCだったんだよ・・・」と

私は
TUCの紳ちゃんの話を聞いて
こんなふうに思ってしまった・・・。
誰かから聞いた話だけど
「コンサートホールには女神が宿っている」そうだけれど
ライブハウスには
多くの先人の魂が宿っているのかもなぁ・・・と。

あの晩 
8月28日から29日の深夜
ライブが終わったあと
音の消えたホールに残ったジョージ・ケイブルスは
またピアノに向かい
ただ一人で一身にピアノを弾き続けた
ジョージ・ケイブルスのその晩の姿が
なんだか見えるような感じがした・・・。

akemin

TUC


miruko1 at 16:02|PermalinkComments(0)

ベニー・グリーン トリオ+井上 智-(g)

伸ちゃんです。
ベニー・グリーン トリオ ライブレポ を久々に僕がかきました。
東京TUC 2009.11.27.
ベニー・グリーン トリオ+井上 智-(g)
ベニー・グリーン(ピアノ)
ピーター・ワシントン(ベース)
ケニー・ワシントン(ドラムス)

◆ベニー・グリーンの人間性に触れられたような
印象に残ったシーンから書くことにしよう。

ライブが終了し、ベニー・グリーンにサインを求める人、
ツーショット撮影を求める人が殺到した(100人は、いたと思う)


ベニー・グリーンは全てのファンにサイン又はツーショット撮影に応じたり、
英語の出来るファンは勿論、出来ないファンとも話したりしていた。
最後のファンにサインをし終わるまで1時間以上かかったと思う。
その、最後のファンがウチ夫婦であった。
m1

さすがに疲れた表情をしていたが
快くサインやツーショット撮影に応じて頂き、
又、野々市町でのクリニックの写真をプレゼントすると、とても喜んでくれた。
「疲れてるのに偉いな〜・・」と感心&感動をした。
オイラはサイン&ツーショットの礼を言った。
p13


そうこうしているうちに、ライブハウスのスタッフとツァーのスタッフ以外は
ウチ夫婦だけになってしまった。
オイラは帰り支度を急ぎつつ、もう一度ベニー・グリーンを見ると
ツァースタッフと思われる女性(日本の方)と
恋人同士のお別れのような、熱い抱擁をしていた。
「もしかして本当に恋人なのかな?」と思いつつ、帰り支度を続けていると、
ツァースタッフと思われる男性とも熱い抱擁をしている。

その姿を見てオイラは涙目になってしまった。
今回のツァーは東京が最終日かもしれない。
10日間、日本で行動を共にした人達との別れを惜しんでいるのであろうか。

一週間前に野々市町で初めて見たときから「良いヤツ」っぽい
雰囲気をとても感じていたのだがやはり本当に「良いヤツ」だった。

いつも感じることだが一流のミュージシャンは「謙虚」であることを
再認識させてもらった上に感動も頂いたライブであった。

ありがとう ベニー・グリーン
Thank you Benne Green


・・・・・・・・・・・・・・・・
[mirukoの時間 ココログ ]を初めて読んでくれた方へ

夫婦で参加したライブ・レポを書いています。
よろしくお願いします。

akemin&伸ちゃん




2009年11月26日

リズムセクション・クリニック in 野々市町


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2009年11月21日(土)に石川県の野々市町で開催された
ワークショップ&クリニック
One Night Jazz Club in 野々市町 というジャムセッション
翌日の22日(日)には
15th BIG APPLE in Nonoichi 2009
両日のイヴェントに参加した!

◆すごく面白いワークショップだった!
Peter Washington -bass
Kenny Washington-drum
Benny Green-piano


ウチの伸ちゃんと私はただのリスナーで演奏者ではないけれど
音に関わるヒト達がどんな思いで楽器に向かい
演奏者と向かい
ステージに立つのか・・・・。

講義を聞いてみるとほんとうにびっくりするくらいに
ごくごくあたりまえに思う
どんなシーンに置換えても通用する
大切な事を話していた!
忘れないようにメモ、メモ、メモ!

Kenny Washington-drum
b9Kenny Washington-drumKenny Washington-drum








繰返し自分の演奏を録音し音を聞く 
録音は正直だからね!聞くことで全てが分かるさ!

練習は、出す音はゆっくり 正確に 聞く音は丁寧にくりかえし。

演奏をぶち壊す一番はドラムだと思う!
うるさいドラムだ!
私はたとえばトリオで演奏していても聞く側に
3つの楽器が一つの音のように聞く側に届くような・・・
一つの音として届くような演奏を心がけているんだ。

私のスタイルをトラディショナルとか
ちょっと古いスタイルとか
例えられることは・・・ちょっと好きじゃないな!
今 質問した君・・・トラディショナルなJAZZって
いったいなんだ? 
私はジャズを知っていようが知っていまいが
その音楽を聞いたヒトが気持ち良くなる音をつくりたと思っている。
そして私の好きなバップは今でも新しい音だ!

Peter Washington -bass
Peter Washington -bassPeter Washington -bassPeter Washington -bass








ベースはね
スムーズに指版を抑える左手が重要だ。
だから一番はじめに大切なのはリラックス
そして常に練習、欠かさず練習だね!
練習はおなじ強さの音を保持できるように
僕だって毎日やってるんだよ、ゆっくり、正確に、はっきりと大きな音でね!

技術を学ぶことも大事だけど
演奏者は歌詞も良く理解してほしいな。
僕はボーカルを聞いて多くのことを学んでいるよ!

ジャズに限ってのアドバイスだけどね、ベース弦のテンションはきつくない方を選らんいるよ。
大先輩のベーシスト達のベースもそうだったよ。

ステージでは僕の演奏をどう伝えるか・・・
なんていう僕自身の出す音の感心より、
僕以外の音を聞くことに一番神経を使っているよ!


Benny Green-piano
Benny Green-pianoBenny Green-pianoBenny Green-piano








演奏が上手くなりたいのなら
良い先生を捜してください!
それは一枚のCDでもあり演奏を生で聞くことでもあります。
そしてあなたに感じる何かを多く提供したヒトが(演奏者)
あなたの捜している先生です!

ステージでものすごく早い演奏もします。
けれど練習は一音ずつゆっくり、丁寧に、
はっきり、正確に音を出し、
繋げ、続け・・・少しずつ積み上げていくのです。

同じ曲を様々のミュージシャン(ヴォーカル含む)が
演奏するキーで演奏してみてください。
キーが変わると
同じ曲から感じる何かも違って聞こえることを体験してみてください!






◆財団法人野々市町情報文化振興財団で開催された
このワークショップ&クリニック
これだけ充実した内容で
受講料 1人1,000円 (見学は無料)
ウチの伸ちゃんと私は横浜から遠出したけれど
野々市町の関係者の皆様にお礼を伝えた気持ちでいっぱいです!
出来るだけ私の記憶に残っている事をレポで発信させていただきます!
akemin






「音楽があふれる町・野々市町」

この日記のタイトルは
webのっティ新聞の見出しから拝借しました。

私たちJAZZファンの中年夫婦は、わざわざ横浜から
石川県の野々市町に遠征した(私達夫婦は初参加)
勿論、旅費、宿泊費はかかったが、それ以上に素晴らしい・・
お釣りがくる位、充分に満足出来るイヴェントだった。

こんな充実した
JAZZイヴェントを通算15年も継続し育て盛りたてている
野々市町の
♪15th BIG APPLE in Nonoichi2009

One Night Jazz Club in 野々市町野々市町長7










◆翌日(22日)のホールでのコンサートは通常のイヴェント通り
撮影は出来ないけれど
この(21日)一晩限りのジャム・セッションは
一般の方々も演奏参加とあって
だれでも自由に撮影もOK
講師陣も世界で活躍する
なかなか同じ空間でくつろぎあうことなんてできそうもない
ビッグネームのミュージシャンだけれど
ここの野々市町のジャム・セッションでは
講師陣にあつらえた特別な席など見当たらず
彼らも 演奏を聴きに来たリスナーと同じ空間で
プロからアマチュアから多数参加の演奏に耳を傾け
一つ一つの演奏に熱い拍手を贈っていた姿を
私はカメラのファインダーから見た!
彼らの演奏と同じくらい心に響く
とても素敵なシーンだった!!

◆11月22日は野々市町文化会館フォルテ大ホールにて
♪15th BIG APPLE in Nonoichi2009
収容席数 832人
開演から間もなく立見も出るほどの大入!
客席の年齢層の幅の広いこと
ジャズ好きなコアなファン 演奏者
演奏者の友人家族
ジャズには馴染みはないけれど
この町のこのイヴェントに毎年参加して
今年で15回目という風な方々やら
いろいろな嗜好を持つ人たちが
一同にこのイヴェントを楽しみに集っている
そんな空気感が会場に漂っていた!

◆演奏出演者は
ムーライトJAZZオーケストラ
金沢大学モダン・ジャズ・ソサエティ
北村 英治-(cl)
石崎 忍-(as)
霧生 ナブ子-(vo)  
上田 マキ-(vo)
James D Zollar-(tp)
Benny Green-(p)
Peter Washington-(b)
Kenny Washington-(d)
井上 智-(g)

モダンジャズは少しずつ聴き進めているけれど
ビッグ・バンドの演奏を
ホールで聞く機会は数回しかなった私にとって
魅力的でウキウキする楽しさを提供してくれたのは
一番最初に登場して演奏曲はわずか2曲だけだったけれど
演奏がとても初々しく素敵だった!
金沢大学モダン・ジャズ・ソサエティのメンバーは
James D Zollar-(tp)の先日のワークショップでの指導で一段と輝き
彼の指揮の手の動きと連動して
ビックバンドの音を立体的に展開していく
ダイナミズムの種みたいなものが
リスナーの私にも
目に見えるように伝わってくるようだった!!

satoshi inoue51James D Zollar-(tp)








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津荷裕子さん



miruko1 at 18:20|PermalinkComments(2)Peter Washington