2010年02月

2010年02月24日

クランツ・カーロック・ルフェーヴル:ライブ・レポ

2010年02月21日(sun)モーションブルー横浜1st&2nd観戦
今回のLiveはウェイン・クランツ(g,vo) の
スタジオ作としては15年ぶりとなる
KRANTZ, CARLOCK, LEFEBVREアルバムからが主な演奏曲だった
KRANTZ, CARLOCK, LEFEBVRE

Wayne Krantz(g,vo)Keith Carlock(ds), Tim Lefebvre(b)
Live観戦前にアルバムを購入し
耳に馴染む程度には聞きあたためて観戦だったので
未知なる物への遭遇であっても集中して疲れ果てることなく
いろいろ興味のまま観戦することもできた!

Wayne Krantz



◆最小編成にして最大の相互触発効果を生むトリオ
強く感じたことは
このトリオの三人の相互関係が絶妙ということだった!
演奏開始するとたぶん誰もが一番に圧倒され釘付けされるのは
正面に位置するドラマーのキース・カーロックの迫力だろう・・・
しかしよくよく観察してみると
キース・カーロックのドラムはただの迫力とパワーではなく
実に計算された精密さと ステックを持つ指先、
バスドラ等を踏む足元ペダルのつま先まで行き届いた神経と軽さで
迫力満点であっても濁りなく見事にクリアーな音だった
さらに同じリズムパターンを長く繰り返し刻み続け
聞く側がそのリズムを体感するうちに陶酔感に引き込まれるような
(バリ島のケチャみたいな陶酔感)
未知の空間に誘ってくれるような触発力のあるドラムだった。

Wayne Krantz


◆ツアー・リーダーのウェイン・クランツは 演奏中は目を閉じ 
口元はギターのリズムと同じようにもごもご動いて
(口の中では無音でギターフレーズをスキャットしているように見えた)
そしてどちらかといえばリズムセクションとコンタクトするよりは
内側の自分自身とコンタクトをとりながら
進む音の展開を探しながら感触をクリエイトしているようにも見えた。
しかしウェイン・クランツの発想を
遠くへ飛ばすのも戻り時を示唆するのも
キース・カーロックのドラムとの絶妙な相乗関係がポイントかなぁ・・と思う。

◆最前席から観たベースのティム・ルフェーブルは長身すぎて
首を後ろに傾けなければならないほどだった
長身の人独特のゆったりとした見た目の感じとは違って
4弦ベースの指さばき、
エフクター類の操作を巧みに素早くする足元
長身の高い位置から冷静にギターとドラムの進行を目視しつつ
今 この瞬間に一番効果的な音は何かを掴み
効果音やリズムでギターに絡み
音世界の奥行きと遊び心を加えていたように見えた。

◆ストラトのハーフトーン 先におことわりしますが
私はほとんど全く楽器の種類や構造、
技法はまるで分かりませんし
ほとんど興味がありませんでした。
しかし、今回ウェイン・クランツのギターの音色を聞いていて
「このギターのちょっと甘いような透明感のある音色が好きなんだ」と開眼!
で・・・はじめてストラトのハーフトーンという単語を知ったわけです。
ちなみにスコット・ヘンダーソン(2009年11月観戦)
ストラトのハーフトーンだったのですね・・・!


◆ラウドで体感しなきゃぁ! クランツ・カーロック・ルフェーヴルLive/1stは
一人だったのでモーションブルーでは割合音のバランスが均等に聞える
一番後ろの席で観戦しました。
定番で聞く私の好みのJAZZライブ観戦では
この最後部席はお勧めですが
クランツ・カーロック・ルフェーヴルLiveでは
最後部席では物足りませんでした・・・!
2ndでは最前列のスピーカーが迫るという席で
爆音の中に身をおいて観戦!
全然違います!
クランツ・カーロック・ルフェーヴルLiveはラウドで体感しなきゃぁ!
もぉ!!
最高に盛り上がりました!!

Wayne Krantz


◆ハプニング!!
ウェイン・クランツさんと親しげに写真におさまっているようですが

実は1st終了後 CDにサインお願いした時
私の持参した金色のマーカーが何故か
ウェイン・クランツさんの手の中で壊れて
金色のマーカー液が無残にもドバーッとコボレてしまい
ウェインさんの手も金色 CDジャケットも金色
もぉ・・・大変!
ごめんなさい・・ってウェインさんの手をハンカチで拭いたり
ウェインさんは私のアルバムジャケットをティッシュで拭いたり
で・・・私の背中を撫でてくださりながら
気にしないでねってウェインさんが声を掛けてくれて!
だから2nd終了後の写真撮影は仲良しな感じに写ったのです!!
akemin