2011年09月

2011年09月30日

カート・ローゼンウィンケル・トリオ/ライブレポ2011.9.28.wed

2011.9.28.wed は、カート・ローゼンウィンケル初参戦にてコットンクラブへ行ってきた。
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KURT ROSENWINKEL STANDARDS TRIO
Kurt Rosenwinkel-guiatar
Eric Revis-bass
Justin Faulkner-drums

ということでカート・トリオ2日目2ndステージの観戦参加だったのだが、 初日では飛行機のエンジントラブルでEric Revis and Justin Faulknerが会場入りできなくて初日はKurt Rosenwinkelギターソロでのステージだったそうだ。

入場待ちしている時に、初日も観戦したというカートファンの方に聞いたら、 初日のギターソロはいろいろなギター奏法もふんだんに使ってカートの魅力を楽しんだとのことだった!

さて、私たちが観戦した2日目2ndでは、 登場したKurt Rosenwinkel, Eric Revis and Justin Faulkner の姿を見て、 「わぁ!体格が想像以上に立派!」と思った!

カートのボダーシャツのおなじみの画像から、またyoutube動画で観た感じから私は、カートは細身の小柄な方とばかり思い込んでいたわけで、全体にふんわりとしたやわらかな感じを醸し出すふくよかなカート・ローゼンウィンケルだった!
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また、Eric Revis and Justin Faulknerは、数日前にyoutubeで彼らの演奏や姿を観ていた印象は、「音でかぁ〜&迫力・・・」という感じでしたが、実際に生で演奏を体感し受取る感じは、また違ったものでした。

◆初参戦で観たKurt Rosenwinkel TRIOの印象は
コットンクラブのステージは今回ピアノを舞台上手奥にハケてあったので、広々としたステージだった。下手の床にカートのエフェクター類がおもちゃ箱をひっくり返したように並べてあって、中央のベースとドラムがギターに向き合うような感じに位置をセットしてあった。 
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そしてベースとドラムとギターがそれぞれが約1m50cm位の、1歩前へ出ると隣の楽器に手が届くくらいの親密な距離間隔で、小さい弧を描くような半円にポジションを組んでいた。

このスタンバイの距離感は、私にはコンビに前に車座で屈み何かを話している若者の風景に通じるような、ラフな肩肘はらない雰囲気をかもし出しているように感じた。

そして、今月、直前に聞いたビル・メイズのピアノトリオのピアノとドラムとベースの互いの絡み影響しつつ音を作っていくピアノ・トリオの記憶があるので、今回のカートのギター・トリオは、前者に比べるとギターとドラムとべースは、互いに絡むことよりも、それぞれの素材や持ち味を最大限に出して、三者の独特の個性をそのまま出してコラボすると、どう聴こえるか・・・ということを面白がるトリオだったように感じた!

◆Kurt Rosenwinkel
カートは、ビル・フリーゼルに見出されたと聞くが、なるほどギターの音色は浮遊感のあるうねりと、それをさらに増幅させるような長いフレーズで進行するサウンドに、聞き耳をたてていると、どうも脳がリラックスしてα波が出てくるようで、聴覚は働いているのに、音を聞きながら意識が飛ぶような感じを何回か体感した。
(名誉の為にいうと、居眠りをしたのではなく・・・・瞑想状態に誘導されたといいたいわけです!ホント!!)

◆Eric Revis
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Eric Revisのベースは事前にyoutubeで見た感じでは、太い重たい音で、ゴリゴリ感満載で進行をリードする感じのベーシストと想像していたのだが、私の予想に反して、カート・トリオでのベースでは、クールで硬くリズムをキープするベースのように感じた。そしてサウンドの低音域を確実に支える存在感のある骨太なベースだった。またベースの音色は、弦が響きあう音色を表に出すというよりか、一音入魂という感じで、弾いた弦の一音、一音をしっかり決める・・・という感じで、低音域をガッシリとキープするクールなベーシストだったと思う。私のすごく好きなタイプのベースだった!

音色はぜんぜん違うけれど、演奏する身体の使い方やベースの構え方はJAMES GENUSのようで、音運びの感じはPeter Washingtonを連想するようだと、私には映った!

◆Justin Faulkner
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ベースのEric Revisが見た目がJAMES GENUSを連想させた要因は、ドラムスのJustin Faulknerのファンキーさと、クールなベースの組み合わせが、すぐにBilly Kilson&James Genusのコンビを連想させたためだった!

Justin Faulknerのドラムのファンキーさは、Billy Kilsonとも互角だったけれど、Justin Faulknerのドラムはどこか大らかで、段々動作が大振りなって、ときどき何かを飛ばしたり、外したり・・・(実際にはJustinは、完璧に叩いているのかもしれないが?!確かにyoutubeで見た動画では、勢い余ってスティックを飛ばしていた!)どこか本能のノリで一気に走ってますよ・・・という感じがして、それがどこか大らかでなのだった!
Justin Faulkner solo

http://www.youtube.com/watch?v=3L_WpSEAaao
私は演奏する3人の中で、ビジュアル的にドラムのJustin の表情や所作に釘付けになってしまった!そして何度も思わず笑みがこぼれてしまった!

私の思い込みでそう見えたのかもしれないけれど、時々ベースのEric がドラムの方に目を向けると、噴出して笑いそうになったように白い歯をほころばせた場面を見たわけで・・・!私のかってな想像だけど、Justinが真剣になればなるほど、表情といい、叩く姿といい、すべてのパフォーマンスは大振りでヒートアップして、おもわず笑顔がこぼれちゃうんだなぁ〜と思ったわけです!

◆おまけ どこか似てるなぁ〜とおもったけれど、実際に聞き比べると全然違うよね!

★Bill Frisell & Kurt Rosenwinkel
Bill Frisell - Solos

http://www.youtube.com/watch?v=RUWOkry6kac

Kurt Rosenwinkel Solo

http://www.youtube.com/watch?v=Lb6nIeWV_-Q&feature=related


★Eric Revis-bass & Justin Faulkne-drumsのコンビとBilly Kilson-drums&James Genus-bassこちらは演奏曲のテイストはまるで違うから二つを比べるなんて無謀と思うかもしれないけれど、私には何か二つのbass & drumsコンビのは共通のおもしろさがあるように感じるのですが?!

Branford Marsalis Quartet - Eric Revis-bass & Justin Faulkne-drums3:30頃からドラム&ベースが映ります・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=Td0hIVOVXOI&feature=related

Bob James Tro - Billy Kilson-drums&James Genus-bass

http://www.youtube.com/watch?v=tf_sS8kaf5Y


akemin記



2011年09月23日

ERIC ALEXANDER QUARTET featuring HAROLD MABERN

エリック・アレキサンダー・カルテット・フィーチャリング・ハロルド・メイバーン
コットンクラブ東京-2011.9.21.

Eric Alexander(sax), Harold Mabern(p)
Nat Reeves(b), Joe Farnsworth(ds)
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当日は台風直撃の晩でした・・・・。
一時はライブ観戦断念・・・とあきらめつつありましたが
台風情報&首都圏交通情報を見つつ、最終的には自家用車で横浜から東京コットンクラブへ出向きました!
熱く、エネルギッシュな最高のパフォーマンスを提供してくれたステージでした!
行ってよかった!!


◆Joe Farnsworth(ds)とEric Alexander(sax)
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今回のエリック・アレキサンダー・カルテットへの観戦前にJoe Farnsworth(ds)のリーダーアルバム♪It’s Prim Timeを入手して聞き込んでからライブに臨んだので、当日の楽しさも倍増した!ジョーさんのゴキゲンなドラミングがより楽しく!エリック・アレキサンダー の芯の太いロングトーンや渾身のブロウ、さらにアクセントで挿入するサブトーンなどサックスの違った音色を楽しみ、Eric Alexander(sax)とJoe Farnsworth(ds)の気の合った遊び心満載のステージを楽しんだ!

◆Harold Mabern(p)とNat Reeves(b)
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Joe Farnsworth(ds)と共に Harold Mabern(p)、Nat Reeves(b)は2004年8月29日(日) 北海道の 岩見沢 KITAON Jazz Festival で、観戦したことがあったが、残念ながら私の中ではあまり印象に残っていなかった。しかし今回のエリック・アレキサンダー・カルテットでのHarold Mabern(p)、Nat Reeves(b)は、すっかり記憶に焼きつく熱い演奏だった!

ナット・リーブスの実直で骨太でグイグイと弾くウォーキングベースが好印象!ハロルド・メイバーンの力強く、「なんでも来いよ!どこかれでも掛ってこい!」と言わんばかりの太っ腹で度量の大きなピアノに、客席の私も寛ぎながらも熱くなる・・・そんな印象をおおいに受けた!

ハロルドの度量の大きなピアノ」という印象は・・・・、実は2011年1月18日のマッコイ・タイナーのライブでspecial guest で参加していたエリック・アレキサンダーとこの度のハロルド・メイバーンと共に演奏するエリック・アレキサンダーの姿が全く違って映ったので、ふとこんなことを思ったわけだ。つまり、マッコイ・タイナーとの共演ではどこか遠慮がちのような、精彩を欠く印象だったが、この度のハロルド・メイバーンとの共演においては、別人のように、水を得た魚のように伸び伸びとしているエリック・アレキサンダーに映ったので、共演者との相性や相手の度量の大きさによって、ソロを執る演奏者の居ずまいに変化が生じるのだなぁ・・・と感じたわけだ。

◆Harold Mabern(p)とNat Reeves(b)はステージ衣装もとてもオシャレでダンディだった!

akemin

miruko1 at 17:57|PermalinkComments(0)ジャズ | ライブ

2011年09月17日

BILL MAYS TRIO-2011年9月16日

◆2011年9月16日fri モーションブルー横浜
BILL MAYS TRIO-Bill Mays(p)、Joe La Barbera(ds)、川村 竜(b)

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2011年9月16日fri モーションブルー横浜

ビル・メイズの明るく透明感あるピアノの音色には、初めて聞いたその瞬間に心を奪われてしまった。しかしじっくり聞き耳をたててその音を聞いてみると、かなり複雑な難しい音を使って音を進行させていることに、新たに驚きを覚えてしまう。ビル・メイズのサウンドにさらに軽快さと、みるみる音世界を進行させる瞬発力とピアノの音色の色合いに新しい展開を喚起させるジョー・ラ・バーベラのドラム。そして音が織り成すイメージをひとつひとつくっきりと印象を焼き付けてくれるように、陰影を極める作用を果たすベースの川村竜に惚れ惚れする!

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2010.12.11.横浜JOINAS ジョー・ラ・バーベラ・トリオ
◆Joe La Barberaさん
ジョー・ラ・バーベラ-も2010年12月相鉄ジョイナスでのライブと今回で2度目の観戦です。あのビル・エバンス・トリオ最後のドラマーという冠が、ジョーさんにはいつも付いてきますが、前回のライブで初遭遇した時から、ジョーさんの人柄が溢れる明るく、温かで、伸びやかな音を引き出すドラマーだと感じました!ですが、よくよくドラムに聞き耳をたてて曲進行を追っていくと、トリオのピアノがメロディーを進めるためのサポートのみならず、音進行への新しい展開を投げかけるような、一瞬で背景を変える熟練の水先案内のようなドラマーだと思った。そしてなによりも温かなハートフルな気持ちが伝わるドラマーだった!

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2011.3.24.Phil Woods Quintet
◆Bill Maysさん
ビル・メイズさん初観戦は、2011年3月24日の東日本大震災直後のフィル・ウッズQuintet 来日ライブでした。その時もキレの良い、音の引き出しが豊富なピアニストだと感心しきりでした。この度のBill MaysTroライブでは、ビル・メイズさんリーダーライブだったので、演奏曲やライブ進行が一段とビルさんの魅力的を知ることができました!さらりとピアノを弾いているようにみえましたが、実はものすごく複雑な音を使っていたり、変化にとんだアドリブを入れたり、卓越した技のプレヤーなんだなぁ〜とまたまた感心しました!その中でも、この晩の2ndで演奏された♪Send In The Clowns は美しかったです!


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2011.4.26.Johd Di Martino Japan Tour
◆川村竜さん
私たちは川村さんのベースに遭遇したのは2回目ですが、
今回のライブでは、彼の魅力が増大していました!
ものすごく印象深くここに日本のベーシストありって感じの
聴く側に誇りさえ感じさせてくれる素敵なベーシストだと思いました!
ほんとうに惚れ惚れするベーシストでした!

akemin記

miruko1 at 13:53|PermalinkComments(0)ジャズ | ライブ