2008年11月12日
Pat Martino(g), Tony Monaco(org), Scott Robinson(ds)ライブ・レポ
機密で均等で整ったパット・マルティーノさんの印象を表すような
自身の直筆サインです!
Pat Martino(g), Tony Monaco(org), Scott Robinson(ds)
2008年11月05日モーションブルー横浜にて
ライブに参加しました!
いつものように気楽にライブレポを書こうと思っていたのに
一週間経過してしまった・・・。
◆時間が経過して改めて印象に焼きついていることは
ライブ観戦で味わう幾つかの印象っていうのがあって
たとえば・・・
エンターテイメント の要素をふんだんに取り入れた豪華なステージに
日常とかけ離れた夢や華々しさに心浮かれる・・・っていうのもあるし!
プレヤーの演奏技術に圧倒され息を呑む・・・っていうのもある!
ビートに乗って明日の活力というか元気をもらう・・・っていうのもあったな!
演奏と共にプレイヤーから醸し出される人間力に包まれ感動・・・っていうのもあり!
それ↑に関連して
そのプレヤーに対して敬意を表し・・・私自身も居住まいを正すっていうのもあった!
しかし何れもライブに参加できたことは
その時間の中で感じた
一生に一回きりのレアな瞬間に居合わせた事実と
予期せぬ味わいを体験するシアワセと感じるのだ!
◆今回の
パット・マルティーノさんに関して
ライブで味わった感想は
「そのプレヤーに対して敬意を表し・・・私自身も居住まいを正す」
・・・これに近く
音を越えて、パット・マルティーノさんから発する
大きな光に包まれたような感じを今思い出している!
そしてその印象は一言で表すならは
「全てが美しかった」
目には見えない光だけれど
それは圧倒的に崇高な
けれど隅々まで行き渡るやわらかい光で
・・・・そうだなぁ
想像でたとえるならば
ダライ・ラマ氏に遇ったなら
たぶんこんな感じをうけるのではないかなぁ・・・と
そんなふうにおもう!
そして
ライブ観戦後 パット・マルティーノさんから受けた
光の影響かどうか・・・はさて置き
私の日常の過ごし方に
ヒタヒタと影響を投げかけているのだ!
それは
「きっちり」とか「均等」とか
「規則正しく」とか「精密」とか
「コツコツ」とか「継続」
「折り目正しく」とか「緊張感」・・・など
なんだかここ数年どうでもよくなってきた窮屈な事柄を
もう一度丁寧に掘り起こしなさい・・と
示唆をいただいたように感じている!
◆演奏曲は
1.Lean Years
2.Alone Together
3.On the Stairs
4.Blue in Green
5.Impressions
6.All Blues
7.Four on Six
アンコールで再び登場し
Side Effect
この全8曲演奏中にMC(パット・マルティーノさんが話をした)は
7.Four on Sixの前に
ウェス・モンゴメリーを敬愛しているということを少し話され
メンバー紹介をされた・・・のみ
あとはノンストップで次々演奏していくステージ進行だった!
◆黙々と演奏されるパット・マルティーノさんは
タイプライターのアームが活字を打ち付けるような動きで
ギターのネックをハイポジションからロウポジションへ水平上に
切れ目ないスピード感をもって正確、均一、緻密、に指を運び
切れ目のないストイックな音で延々ギターを弾く
一方
ハモンドB3 の トニー・モナコさんは
一見するとあの大阪名物くいだおれ太郎が
ステージにいるのか・・・と
思ってしまったくらいに
コテコテでコミカルなアクションを織り込みながら
楽しさ、明るさ、スピード感溢れるオルガンを弾く
そしてこの二人の中をうまく行き来しながら
主張するでなく引っ込みすぎることもなく
ゆったりとドラムを叩くスコット・ロビンソン氏がいた!
まるで違う三人三様のハーモニーがあった!
◆パット・マルティーノさんって・・・・
「美しい」を絵に描いたような存在だった!
パット・マルティーノさんが現在その境地にいたるまでに
どれだけの血の出るような努力と忍耐と緻密準備を要したか
そしてストイックに自分に向かいつつ歩んでこられたかは
凡人には計り知れないが
そんな凡人の私に対しても丁寧に美しく接してくださり
いままで出会った人のなかでも
最上の「美しい人」だった〜と思った!
akemin