2010年09月20日
TRIOSENCE(トリオセンス)/ライブレポ
先日(2010.9.13.)COTTON CLUBに
ユーロ・ジャズ界でブレークしたドイツの新生
TRIOSENCEの初日2nd Showをライブ観戦してきました!

◆TRIOSENCE(トリオセンス)のバンド名は トリオとエッセンスとを併せた造語だそうです。
我が家ではライブ観戦前に
彼らの2008年2月にスタジオ録音でつくられたアルバム
When You Come Homeを取寄せしっかり聴いてから
ライブへ出掛けていった!
ライブは予想通りこのアルバムに入っている
ピアニスト/ベルンハルト・シューラーのオリジナル曲からの演奏だった。

画像中央:ベルンハルト・シューラー(piano)
(画像:google画像からお借りしました)
◆ライブ前にアルバムで聴いたTRIOSENCEの印象は
ECM系の涼やかな響きがするヨーロピアン・ジャズで
一見 キースジャレット・トリオのような
エヴァンスをリスペクトしたエディ・ヒギンズのアルバムを聴いているような
まぁ・・・月並みですが好印象の感想を持ちました。
とはいうものの・・・まだ観ぬこのTRIOSENCEのアルバムから聴こえてくる
ゴリゴリするベースがかなり魅力的で
私個人はライブの日が待ち遠しかったのです!
しかし・・・・
今回の来日メンバーのベーシストが違っていたことが残念!
アルバム参加メンバーのベーシスト
マティアス・ノヴァクから今回のベーシストは
インゴ・ゼンシュットに交代しての来日だった!
これはかなりの残念だった!!

(画像:google画像からお借りしました)
◆アルバムで一番に印象に残る興味魅かれる音は・・・
マティアス・ノヴァク(bass)のゴリゴリとしたベースが
アルバムを聴くほどに男っぽいベースで
あのアヴィシャイ・コーエンのような
日本のベーシストでは鉄井孝司さんのような
太く重く ゴリゴリする・・・他の楽器では味わえない
ベースならではの骨のあるベースを楽しみにしていただけに
残念でした!!
まだ観たことの無いマティアス・ノヴァク(bass)が
ライブでどんなふうに音を創り出すのか?
トリオのメンバーと どんなアイコンタクトを交わしながら
サウンドを支え、音を進行させ、ベースワークを印象付けていくのか
視覚でも観察したかったのに・・・・実に残念!
youtubeで観るとマティアス・ノヴァク(bass)の不動明王のような表情も魅力的で
ぜひ目の前で!生で観たかった!
ベーシスト交代で来日したことに関してだけを挙げたならば
TRIOSENCE は今回の来日ライブより
アルバムのほうが断然にイイと私は思うのです!
http://www.youtube.com/watch?v=LGbOlnlKNQM&feature=related
◆しかし・・・ライブを観たからアルバムの音が益々良く聴こえる!
実はCOTTON CLUBでライブ観戦した私達の席は
最前列の正面
つまりトリオのベーシストの真ん前が私の席だった。
もちろんベース好きの私はベースを中心に観ながらと心に決めていたのだが
TRIOSENCEのドラマー・ステファン・エーミッヒの次から次に移行している
パーカッション&ドラムスの技に目も耳も釘付けになってしまった!!


(画像:ステファン・エーミッヒwebから画像からお借りしました)
http://www.youtube.com/watch?v=HW72ojU-lNQ&feature=related
この↑動画を観ると気がつくヒトはおや・・・と思うのでは?!
ドラム椅子ではなくカホンに座ってドラムワークをしているのです!
この動画ではそれほど目を引くシーンはでてこないけれど
あのライブで私は最前列で 一番好きなベースよりも
ステファン・エーミッヒのパーカッション&ドラムスに
目が離せなくなってしまったのであります!
ドラムを叩くステックやブラシを離して
素手でドラムを叩き ドラムセットからスライドして自身の膝や胸を叩き
右足でバスドラを踏み続けながら
指パッチンでパーカッションを入れたり
シャカシャカ音がする
カバサやスレイ・ベルやシェーカー等の楽器を鳴らし装飾音やリズムを加え
左足でハイハットを踏み続ける
さらにパーカッション楽器を置いて
両手でカホンを叩き
カホンを叩きながら 右足でバスドラを踏む
そしてまた、すばやくステックに持ち替えてドラムに戻る
・・・・などという作業をみるみる進行させていく
しかし大げさではなく 自然に繊細に次々と移行させていくのです!
これは実際に目で確かめていただかなくては伝わらないと思いますが・・・
ほんとうに聞き逃してしまうほどの繊細な音から
いかにもパーカッションという音
そして実に繊細で神経細やかなドラムワークを
すべてステファン・エーミッヒ(ds)が一人で出しているのです!
これは一見の価値ありです!
◆TRIOSENCEの印象を改めて・・・ 2008年2月にリリースされた
アルバムWhen You Come Homeについて
2年前に早速聴いた何人かの方々が書いた
アルバムへの感想blogを読ませていただきました!
どなたも共通して透明感あるECM系のサウンドやについて好印象だったようです
またキース・ジャレットファンの方々の何人かには
たしかにキース・トリオのテイストに似ているようで・・・
キース・ジャレットを引き合いにだされては黙っちゃいられないと
TRIOSENCEに対してだいぶ辛口の感想もありました。
でも私はTRIOSENCEのライブ観戦をして改めて
アルバム/When You Come Homeを聞き返してみると
ベルンハルト・シューラー(piano)が作曲したどの作品からも
どこかで聞き覚えのあるような郷愁と
牧歌的な広々としたセンスを
そのオリジナル曲をこのトリオにしか出せない味わいに仕上げた
ステファン・エーミッヒ(drums)の繊細なパーカッション&ドラムスワークのセンスを
そして全体の印象に重量感を加えたベーシストのマティアス・ノヴァク(bass)
この三人のエッセンスが融合し光っているアルバムだと思いました!
akemin


ユーロ・ジャズ界でブレークしたドイツの新生
TRIOSENCEの初日2nd Showをライブ観戦してきました!

◆TRIOSENCE(トリオセンス)のバンド名は トリオとエッセンスとを併せた造語だそうです。
我が家ではライブ観戦前に
彼らの2008年2月にスタジオ録音でつくられたアルバム
When You Come Homeを取寄せしっかり聴いてから
ライブへ出掛けていった!
1. When You Come Home
2. Three For Fun
3. Heart In The Head
4. Distance Means Nothing
5. A Far Off Place
6. Little Romance
7. Something New
8. Long Fall I
9. Long Fall II
10. Once I Knew
11. What Really Matters
12. You Alone
13. Sad Truth
14. That’s How It Is
15. Sometime Ago /Composed by Sergio Mihanovich
16. Lost Or Found
※15以外は全て/Composed by BERNHARD SCHULER
ライブは予想通りこのアルバムに入っている
ピアニスト/ベルンハルト・シューラーのオリジナル曲からの演奏だった。

画像中央:ベルンハルト・シューラー(piano)
(画像:google画像からお借りしました)
◆ライブ前にアルバムで聴いたTRIOSENCEの印象は
ECM系の涼やかな響きがするヨーロピアン・ジャズで
一見 キースジャレット・トリオのような
エヴァンスをリスペクトしたエディ・ヒギンズのアルバムを聴いているような
まぁ・・・月並みですが好印象の感想を持ちました。
とはいうものの・・・まだ観ぬこのTRIOSENCEのアルバムから聴こえてくる
ゴリゴリするベースがかなり魅力的で
私個人はライブの日が待ち遠しかったのです!
しかし・・・・
今回の来日メンバーのベーシストが違っていたことが残念!
アルバム参加メンバーのベーシスト
マティアス・ノヴァクから今回のベーシストは
インゴ・ゼンシュットに交代しての来日だった!
これはかなりの残念だった!!

(画像:google画像からお借りしました)
◆アルバムで一番に印象に残る興味魅かれる音は・・・
マティアス・ノヴァク(bass)のゴリゴリとしたベースが
アルバムを聴くほどに男っぽいベースで
あのアヴィシャイ・コーエンのような
日本のベーシストでは鉄井孝司さんのような
太く重く ゴリゴリする・・・他の楽器では味わえない
ベースならではの骨のあるベースを楽しみにしていただけに
残念でした!!
まだ観たことの無いマティアス・ノヴァク(bass)が
ライブでどんなふうに音を創り出すのか?
トリオのメンバーと どんなアイコンタクトを交わしながら
サウンドを支え、音を進行させ、ベースワークを印象付けていくのか
視覚でも観察したかったのに・・・・実に残念!
youtubeで観るとマティアス・ノヴァク(bass)の不動明王のような表情も魅力的で
ぜひ目の前で!生で観たかった!
ベーシスト交代で来日したことに関してだけを挙げたならば
TRIOSENCE は今回の来日ライブより
アルバムのほうが断然にイイと私は思うのです!
http://www.youtube.com/watch?v=LGbOlnlKNQM&feature=related
伸ちゃんの「オイラにも一言書かせて」
ウチの奥さん(akemin)はベーシスト変更でガッカリしていましたが
ドラマーのステファン・エーミッヒは今回のベーシスト、インゴ・ゼンシュットとは
とても相性が良いようで、ず〜っと見つめあいながら微笑みを浮かべて
ドラムを叩いていました。
ドラムとベースで一度眼が合うと、1分間位見つめ合っているのです。凄ご!!
よっぽど楽しいのでしょうね
◆しかし・・・ライブを観たからアルバムの音が益々良く聴こえる!
実はCOTTON CLUBでライブ観戦した私達の席は
最前列の正面
つまりトリオのベーシストの真ん前が私の席だった。
もちろんベース好きの私はベースを中心に観ながらと心に決めていたのだが
TRIOSENCEのドラマー・ステファン・エーミッヒの次から次に移行している
パーカッション&ドラムスの技に目も耳も釘付けになってしまった!!


(画像:ステファン・エーミッヒwebから画像からお借りしました)
http://www.youtube.com/watch?v=HW72ojU-lNQ&feature=related
この↑動画を観ると気がつくヒトはおや・・・と思うのでは?!
ドラム椅子ではなくカホンに座ってドラムワークをしているのです!
この動画ではそれほど目を引くシーンはでてこないけれど
あのライブで私は最前列で 一番好きなベースよりも
ステファン・エーミッヒのパーカッション&ドラムスに
目が離せなくなってしまったのであります!
ドラムを叩くステックやブラシを離して
素手でドラムを叩き ドラムセットからスライドして自身の膝や胸を叩き
右足でバスドラを踏み続けながら
指パッチンでパーカッションを入れたり
シャカシャカ音がする
カバサやスレイ・ベルやシェーカー等の楽器を鳴らし装飾音やリズムを加え
左足でハイハットを踏み続ける
さらにパーカッション楽器を置いて
両手でカホンを叩き
カホンを叩きながら 右足でバスドラを踏む
そしてまた、すばやくステックに持ち替えてドラムに戻る
・・・・などという作業をみるみる進行させていく
しかし大げさではなく 自然に繊細に次々と移行させていくのです!
これは実際に目で確かめていただかなくては伝わらないと思いますが・・・
ほんとうに聞き逃してしまうほどの繊細な音から
いかにもパーカッションという音
そして実に繊細で神経細やかなドラムワークを
すべてステファン・エーミッヒ(ds)が一人で出しているのです!
これは一見の価値ありです!
◆TRIOSENCEの印象を改めて・・・ 2008年2月にリリースされた
アルバムWhen You Come Homeについて
2年前に早速聴いた何人かの方々が書いた
アルバムへの感想blogを読ませていただきました!
どなたも共通して透明感あるECM系のサウンドやについて好印象だったようです
またキース・ジャレットファンの方々の何人かには
たしかにキース・トリオのテイストに似ているようで・・・
キース・ジャレットを引き合いにだされては黙っちゃいられないと
TRIOSENCEに対してだいぶ辛口の感想もありました。
でも私はTRIOSENCEのライブ観戦をして改めて
アルバム/When You Come Homeを聞き返してみると
ベルンハルト・シューラー(piano)が作曲したどの作品からも
どこかで聞き覚えのあるような郷愁と
牧歌的な広々としたセンスを
そのオリジナル曲をこのトリオにしか出せない味わいに仕上げた
ステファン・エーミッヒ(drums)の繊細なパーカッション&ドラムスワークのセンスを
そして全体の印象に重量感を加えたベーシストのマティアス・ノヴァク(bass)
この三人のエッセンスが融合し光っているアルバムだと思いました!
akemin


追記=伸ちゃんです
●ヴォーカルのサラさんが一緒に写っていますが、サラさんは翌日より
トリオセンスと一緒に出演予定で、この日は演奏を聴きに来ていました。
せっかくですので、一緒にカメラに収まって頂きました。
●このドラムの人、上手かったですよー!!
ブラシワークはジャック・デジョネットにチョット似てました。
パーカッションだけの演奏もしたのですが、それが又、上手い!!
とにかく、繊細なドラムでありました。
●akeminはベースがCDの人と違う人だったということで
ガッカリしてましたが
今回のベーシストも気骨のある音で良かったです。
ただ、akeminはCDを聴いてるときからCDに参加しているベーシストに
夢中になっていたのでベーシスト変更での来日は、
よっぽど残念だったのでしょう。