2011年01月18日

マッコイ・タイナーinモーションブルー横浜2nd :ライブレポ

McCOY TYNER TRIO

McCOY TYNER TRIO with special guest
ERIC ALEXANDER & JOSE JAMES "Music of John Coltrane and Johnny Hartman"
2011年1月18日inモーションブルー横浜2nd
McCoy Tyner(p), Eric Alexander(sax), Jose James(vo),
Gerald Cannon(b), Francisco Mela(ds)

2011年1月18日のマッコイ・タイナーのライブは
鑑賞後の受止め方は賛否両論交々のようでありました・・・・。
諸手をあげての好評の声もききましたし
全盛期のマッコイ・タイナーをご存知の方々には
パワフルで切れ味鋭いタッチの記憶から遠く感じられた・・・とか

JONE COLTRANE and JOHNNY HARTM この名盤を再現
などという企画があるせいで
エリック・アレキサンダー(sax) ホセ・ジェイムズ(vo)
両者のファンには彼ら本来の味はまるで味わえず
少しばかり痛々しく見受けられるとの不自由さがうかがわれて
演奏者もファンも消化不良だった・・・とか

まぁ・・・こんなふうな酷評を聞きました!

◆この企画興行のチラシ等に書いてあったことを抜粋して書くと
McCOY TYNER TRIO with special guest ERIC ALEXANDER & JOSE JAMES


今回のmusic of JONE COLTRANE and JOHNNY HARTMAN
この名盤に参加したMcCoy Tynerと
21世紀のジャズを担う若手名手を迎え
満を持して「伝説(JONE COLTRANE and JOHNNY HARTMAN)の復活」
コルトレーンに変わって 
気鋭の実力派サックス エリック・アレキサンダー
ジョニー・ハートマンに変わって 
ヒップホップ、 R&Bのセンスを融合した
新進気鋭のヴォーカリスト ホセ・ジェイムズ


とまぁ・・・・こんな感じのことが書いてありましたゎ!
そして
この企画の宣伝用のポスターやチラシやキャッチ・コピーはなかなか力があって
同時期開催の数多のライブチラシの中でも高級感があり
宣伝広告に力を入れている招聘元の思いを感じるものでした!

しかし企画モノのライブでは、ハズレ感を味わう場合が何度かあった私としては・・・
今回は悪い方の予想通りになったとしても
一生に一度、あのマッコイ・タイナーを生で体感したいという思いが強く
モーションブルーへ足を運んだ次第であります。

先に感想を言うと
今回は珍しく ウチの伸ちゃんと私との感じ方は大きく割れて
●伸ちゃんは・・・・ガッカリ 先に挙げた酷評の理由と同じく
過去のマッコイ・タイナーの記憶が鮮烈であったことと
伸ちゃんにしてみれば5年越しに切望していた
エリック・アレキサンダーのサックスを吹く雄姿を期待していたそうなので。

●私は・・・・それでも大満足   
なんたって至近距離でマッコイ・タイナーの演奏を
見て聞いて得た情報はデカイです!

◆私の席はマッコイさんの左手至近距離1m未満!
Bluenote Milano

この画像はBluenote Milanoから転記掲載したものですが

私のライブ観戦席は
まさにこの距離でこの画像のようなマッコイさんの左手と
左足と左横顔と
ちょんまげみたいに1つに結んだ髪の無くなった後ろ後頭部を
しげしげと眺め回せるステージの裏方面にしつらえたテーブルシートでした!

●マッコイさんの左手と左足
齢・73歳のマッコイさんは約15cmの2段の階段を上がって
ステージに立つ足取りはかなり心もとなく見えました。
会場スタッフの手を借りてピアノ椅子に腰掛けるまでの様子を見守り
つぎに鍵盤に載せたマッコイさんの左手を見た瞬間

「デカッ!!」
節くれだった大きな左手はワニのようでした!
存在感のあるワニでした!

●ピアノ椅子へ腰掛ける位置はピアノ近くで
今まで私が見たジャズピアニストの中でもたぶんマッコイさんが一番
ピアノに近く腰を下ろしていて
鍵盤下のスペースに膝がすっぽりと収まっていて
ステージから伸びた足から膝が鍵盤下の板にそって直角に曲がってる
その足もとがなんとなく几帳面な感じにみえて面白かったです!
(音と全く関係ないものも見ちゃうんですよ・・・私って!)

●頭の後にちょんまげみたいに輪ゴムで結わえたあの髪は
今回は無くなっていました!
襟足はスッキリと、後頭部の髪は小さい細かな強めのウェーブが効いた
ダンディなヘアでした!
でもあのちょんまげみたいに結わえた後ろ髪が見たかったです!

●至近距離だから聞こえた&見れたこと
始めの3 or 4曲はヴォーカル無しの
トリオ+エリック・アレキサンダー(sax)の演奏でした。
マッコイ・タイナーは多くの場合常に左足で1.2.3.4.とビートを刻み
登場でステージに上がる足どりはあんなに心もとなかったのに
ビートを刻む時は別物の左足でした!
力強くしっかりビートを踏んでいる まだまだ健在の左足です!

●2回くらいマイクを使って何かを話していた声は
低くボソボソっという感じでしたが
演奏中はこちらも左足で1.2.3.4.とビートを刻むと同時に漏れ聞こえた
意外なほどの高い声で、メロディをハミングしていました。

●開口一番に驚いた
あのワニのようなデカイ手は(左手しか見えませんが)
動きもワニのようでした!
デカイ手を鍵盤にはべらせて
次の絶好の機会を狙っているように
息潜め慎重なデリケートなタッチであったり
曲の展開やメリハリを利かせる場面には
中低音部のキーを強打で叩きつけた音は
まさにここぞと見定めたその瞬間で
ワニが尾っぽで獲物を叩きつけたような
ハッと息を飲むような印象を受けました!
また数回、小指側面で空手のように鍵盤を強打するのも見ました!
かと思うと親指で鍵盤をくすぐるような感じに指を使い
小さなデリケートな音を出していました。
数回曲のラストに登場した鍵盤を左右に滑らせるグリッサンドは
眼と鼻孔を水面上に出してスーと湖面を滑りぬける
・・・やはりワニのようでした!
グリッサンドの音は波音のようにデリケートでした!
ワニ鰐と書きましたがピアノの音色は
重たいく深い音色でしたがとても澄んだ音色でした!
モーションブルーのピアノはYAMAHAだとこの日初めて知りましたが
いい音色のピアノなんだなぁ〜と
改めてマッコイさんのピアノを聞いて思いました!

◆1つのバンドで共同で音をつくる
これは昨年参加した野々市のリズムセクションで聞いた
ベーシストのレイ・ドラモンド氏のことばですが
そのワークショップで特に印象に残った話が
リズムセクション担当のベースとドラムでは
得てして違うビートのセンスの捉え方があって
1つのバンドで共同で音をつくる場合に大切なことは
おおきい箱で(ビートを)捉えることが肝心だ
と、レイ・ドラモンド氏は話ていました。

そしてその時に例を挙げたリズムセクションのペアが
コルトレーンやマッコイの参加するバンドの
ドラム-エルビン・ジョーンズと
ベース-ジミー・ギャルソンでしたが、
まさに、今回のライブで取上げた
John Coltrane and Johnny Hartman

JONE COLTRANE and JOHNNY HARTMAN  この参加メンバーが↓だったのですね!
John Coltrane – tenor sax
Jimmy Garrison – double bass
Johnny Hartman - vocals
Elvin Jones – drums
McCoy Tyner – piano

このアルバムを今日も改めて聞いてみると
コルトレーンやジョニー・ハートマンのその向こうの
ドラム-エルビン・ジョーンズとベース-ジミー・ギャルソンの
リズム隊に聞き耳をたててみると
私の耳にはドラムとベースがかみ合っていないような・・・いるような?!
実に面白いことになっている・・・ように聞こえてくるわけですよ!
ちなみに私も音を聞きながら足で1.2.3.4.とビートを刻んでみると
なんだか・・・・笑っちゃうのですよ
だって4つ刻むリズムが音痴みたいになっちゃうんだもん!
エルビンさんのブラシで作るビートが遅れてるんだか早いんだか?!
どこがビートの切れ目なんだか?!
わからなくなっちゃうんですよねぇ!

そんな中・・・・18日のライブで見た
マッコイ・タイナーを浮かべながら
あぁ・・・きっとマッコイの左足は力強く1.2.3.4.とビートを刻み
高音のハミングで曲のメロディを歌いつつ
ドラムとベースの違うセンスのビートの中で
おおきいビートの波を捉えつつ
ココゾというピアノを効かせるシーンを静観しつつ
その瞬間を狙いながら・・・・
共同で音をつくるダイナミズムみたいな楽しさを
味わっているのだなぁ・・・と
そして
JONE COLTRANE and JOHNNY HARTMAN このアルバムの中で
悠々とバラードを歌い上げる
ジョニー・ハートマン氏とコルトレーン氏の裏では
大変な共同作業が進んでいるんだなぁ・・・と思ったりするわけです!

akemin

★このライブの参加メンバーと撮ったアルバムもよかったら見てください!


miruko1 at 16:48│Comments(0)

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