2011年12月05日

リニー・ロスネスQuartet + Special Guest井上智in tokyoTUCのライブレポ

JAZZライブの最大の楽しみは、「一回性」という時間に居合わせた喜びだと思う!そして、演奏者と客席と、または客席のリスナー同士など、双方向に行きかうエネルギーの波を体感しあえた実感。そして演奏者にもリスナーにもある、それぞれが、今、ここに存在する動機というような、一人一人のパーソナリティを改めて知る・・・そんな時間を共有できたことへの喜びを味わえるのだと思う。
リニー・ロスネスQuartet


◆固定メンバー?!
JAZZにはあまり馴染みのない友人を誘って、このライブに参加したのだが、今回のライブの参加メンバーは「固定メンバー」ではないということがピンとこなかったようだ。
JAZZの世界では、他のジャンル(POPSやROCK等)のバンドのように固定メンバーのみの活動はあまりしない傾向にあるらしい。理由はわからないけれど・・・・。だから、ライブに行く時に誰のリーダーライブか?サポートは誰か?などがまたそのライブに足を運ぶ動機にもなるのだけれど。「固定メンバー」ではない、そのライブやツアーのために結成されたメンバーということが、JAZZに馴染みのない人には、あまりピンとこなかったようだ。けれど数年前の私自身もそうだったなぁ〜と・・・ライブ観戦初期の頃の私自身をも思い出したりもした。

だから・・・・JAZZライブは、「固定メンバー」でない事も含めて、そのライブでしか生まれない何かに出会える貴重な「一回性」の楽しみがあるのだと思う!


◆ライブで聞いた初めて知る曲
koto song

Koto Song -作曲/Dave Brubeck 和声音階を使ったデイヴ・ブルーベックの『Jazz Impressions of Japan』ザ・デイヴ・ブルーベック・カルテットに収録されている曲。野々市の大ホールでこのメンバーが演奏した時に、私は一番に魅了された曲だった。東京TUCでもこの曲が演奏された。1stステージで5曲目から登場したギターの井上智さんを加えてこの♪Koto Songが演奏された。JAZZで聴く日本の風景・・・のような曲で、ピアノ、ベース、クラリネット、ドラムそして井上智さんのギターのハーモニーが染み入る、日本文化独特の調和の「和」を改めて素敵だと感じられる演奏だった!ちなみに♪Koto Songを琴ソングと邦題がつけられていたのを検索して知ったのだけど、これは「琴(筝)曲」とした方がイメージが広がるなぁ・・・と私は思う。


◆二つのワルツ
このライブで演奏された二つのワルツは、
♪Jitterbug Waltz-作曲 /Thomas 'Fats' Waller   ♪Waltz New-作曲/Jim Hall
Anat Cohen

♪Jitterbug Waltzは、ジャズピアニスト・オルガン奏者・歌手・作曲家・作詞家のちょっと太っちょの表情をみているだけでも、こちらも笑いが浮かんでしまうような、コメディアン風の風貌のファッツ・ウォーラーの代表曲で、Jitterbug(ジターバッグ)とはダンスのステップのジルバ(1940年頃にアメリカ駐留軍のGIによって広められ、その軽快でリズミックな踊り)のことらしい。
Anat Cohenさんのクラリネットが軽快にそして優雅に、時、激しく、大らかに、伸びやかに緩急自在に演奏して、まるで目の前で一組の男女が両手を取り合いながら手を広げたり閉じたりしながらクルクル回転しているような姿が見えるようだった!

井上 智
♪Waltz New-作曲/Jim Hallは、ギターの井上智さんと、ピアノのRenee Rosnesさんがメインで演奏。このワルツを東京TUCで聞いた、たぶん多くの人はビル・エヴァンス&ジム・ホールの「undercurrent」を感じたのではと思う!優雅で透明感があって、内面に波打つ繊細なフィーリングがとても豊かな演奏だった!早速、家に帰ってから私は「undercurrent」の中で一番好きな♪Skating in Central Parkを聞きつつ、井上智さんとRenee Rosnesさんの♪Waltz Newを思い出していた!


◆何が飛び出すか?!「一節の挿入」
ライブでスタンダート曲の演奏を聴く大きな楽しみのひとつに、その時、その演奏の流れのどこかに、アドリブで挿入された別の曲の一節を、聞き拾うことができた時の喜びがある。これはJAZZ初心者の時には味わえなかった、少し大人になった私の嬉しさなのだけれど!

Renee Rosnes(p)Peter Washington(b)













東京TUCの2ndで2曲目に演奏された♪Mr.Gentle & Mr.Cool-作曲/Duke Ellingtonで、ピアノのRenee Rosnesさんが「ジェントルでモテモテでカッコイイ、ピーター・ワシントンのような曲・・・エリントンのMr.Gentle & Mr.Coolを演奏します。」などと曲演奏前にMCを入れたものだから、シャイなベーシストのピーター・ワシントンさんは大いに恐縮するひとコマがあり、この曲が演奏された。しかしReneeさんの紹介通り、ガツンとした男っぽいベースを効かせるカッコイイ演奏で「なるほど!ピーターは、Mr.Gentle & Mr.Coolだわぁ!」と感心しながらこの曲を聞きいていた・・・・と、曲の合間にReneeさんが挿入した一節が♪Love for Sale!いやぁ〜!一瞬だったけれど、洒落が効いていて!ちょっと尖がっていて!私はこの瞬間の挿入を聞き拾ったことで、Renee Rosnesさんをもの凄く好きになった!!美人で凄腕のピアニストだけれど、男性ファン以上に女性ファンが多いのだろうなぁとも思った!とにかくエレガントだけど何か鋭いチクリとする凶器も秘めた、Cool Ladyだと思った!


◆今、一番必要としているリズム(音・技術)を提供できる状態を常に用意
これは、野々市のThe Arts of the Rhythm SectionでドラムのLewis Nashさんが話した言葉だが、プロの仕事って、実にこの点に尽きるのだなぁ・・・と感心する。自身の見せ場のシーン、サポートに徹するシーン、場面を展開させるキーになる瞬間、素人の私にはそれ以上には、演奏場面が浮かばないけれど、とにかく進行する音を産みだす瞬間に、いつも必要としているものを提供できるプロの技(経験)はスゴイ!
Lewis Nash
いろいろLewis Nashさんのドラムの素敵なシーンはライブで体感したけれど、「一番必要としているリズム(音・技術)を提供」を感じたシーンは、先に紹介した♪Waltz Newの時だった!この曲は♪Someday My Prince Will Come のコード進行でジム・ホールがアドリブ的にメロディーをつけた曲なのだそうだが、この演奏の途中にギターの井上智さんが、アドリブで♪Someday My Prince Will Comeを挿入するシーンがあった。「この時!」Lewis Nashさんのドラムは、ハイファットを♪トンテンカン♪トンテンカンと叩くリズムを刻んでいた!
Miles Davis『Someday My Prince Will Come』
「突然何をいっているか?」と思う方には、もう少し詳細を伝えたいのだけれど・・・・。実は11月21日の横浜モーションブルーで「JIMMY COBB QUARTET 」で「マイルス・デイビス・トリビュートの曲を聞いたばかりだった私には、Miles Davis『Someday My Prince Will Come』のアルバムに参加したジミー・コブが 横浜モーションブルーで♪Someday My Prince Will Comeを再現した、演奏を、ドラムを、聞いた記憶が新しいわけで、この曲の一番の印象深い音は、ハイファットを♪トンテンカン♪トンテンカンと叩くリズムだったわけなのだ!
http://p.tl/7LEJ (JIMMY COBB QUARTET -2011.11.21.の画像)



◆とにかくJAZZライブは楽しい!!
・・・・これに尽きる!
akemin

追記・・・・・・

Waltz New - Jim Hall with Satoshi Inoue from a Jazz Guitar Master Class.

Dave Brubeck - Koto Song - 1966



Miles Davis: Someday My Prince Will Come



miruko1 at 14:42│Comments(0)ライブ 

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