2011年12月23日
大林 武司 piano/NIPPON SOUL-KAMOME 2011.12.21.


NIPPON SOUL-KAMOME 2011.12.21.
境野 慎一郎 bass
大林 武司 piano
寺久保 エレナ saxophone
則武 諒郎 drums
KAMOME 2011.12.21.
3.11.の大震災後にウチの伸ちゃんと私が何かささやかにできることを行動したことは、現実を自分の目で見て感じたいと福島に行ったこと。
そして、福島で営業しているお店のライブ観戦をしようと選んだのが、福島市のJAZZスポットMINGUSでの寺久保エレナ・カルテット。そこで初めて聞いた大林武司さん(p)。 いいピアノだった!
http://twitpic.com/5yr6fh


さて、2011年12月21日NIPPON SOUL-KAMOMEについは・・・・
私たちは、今年(特に11月に入ってから)凄い演奏を重ねて聞いたので、ただのリスナーの私の耳は、自分自身の等身大をおおきく越えてたいへん意地悪な耳になっていて、小さな感動の種をひろうことがとても難しくなっていた。けれどこのNIPPON SOULのライブ演奏中に、ふっと11月の野々市Big Appleのワークショップで指導していたリニー・ロスネスさん(piano) の明解な言葉「寛容」が、フィードバックして、ひとつひとつの演奏シーンで、リスナーの私にも大きく響く「何か」とは、音の中に広々としたマインドを感じた時だったということがすごくストンと腑に落ちた!
「寛容」とは
JAZZ演奏に関わらず、日常のなんでもないシーンにでも当てはめて感じられる、とても大切なテーマだと深くおもった。いい仕事を積み上げるには、個人の絶え間ない努力の賜物ではあるけれど、自分を活かすには、自分以外の人・物・環境全てのつながりの中で、ナチュラルに自分を貫き、さらに惜しみなく自分の今出せる力をどれだけ発揮できるか・・・だと。さらにこの発揮というところに「寛容」があるかないかは、大きな違いがあって、また寛容さをどれだけ体得しているかが、音・人・物に影響しているんだなぁ・・と。
「話し上手は聞き上手」なんてコミュニケーションの知恵もあるけれど、演奏シーンの中でも、リスナーにも響く演奏っていうのは、きっと個人の魅力や個性をアピールする力よりも、演奏者ひとりひとりがどれだけ共演者に対して、真摯に聞き耳をたてて、今、この瞬間に、何を提供すればいいかを選択し提供する仕事を見た&聞いた、瞬間を共有した・・・ってことなんだなぁ〜と。そんなことを思い出しながら聞いたNIPPON SOULのライブでのピアニスト大林 武司さんには、「寛容」があった!実にナチュラルに存在しつつ、ひとつひとの演奏曲の音の中に、ピアノで貢献していたことが、すごく素敵に感じました!
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下記・・・↓大林武司さんwebsiteにてCD収録曲を聴くことができるのでぜひ!
http://takeshimusic.com/biography/?lng=jp