大林 武司 piano/NIPPON SOUL-KAMOME 2011.12.21.グラント・スチュワートQuartet ライブレポ/TOKYO TUC 2012.7.29.sun

2012年07月14日

テッド・ローゼンタール・トリオin motionblue yokohhama

今回のTed Rosenthal Trioは、私たちJAZZ好き夫婦数ヶ月振りのライブ観戦で、
心踊り、癒され、音は心の滋養だと改めて感じた。

開幕一番は、ミュージカルナンバー♪West Side Story から煌びやかでウキウキ感を高揚させる一曲からはじまり、
Ted Rosenthal Trioの来日メンバーで作ったアルバム♪IMPROMPTU と ♪Out Of This Worldより幾つかの曲を織り込みながらのステージだった。

TED ROSENTHAL TRIO 
Ted Rosenthal(p)、植田典子(b)、Quincy Davis(ds)
Motion Blue  July 12, 2012


TED ROSENTHAL TRIO



Noriko Ueda (bass)さんについて
Noriko Ueda (bass)







私はJAZZの好み中でも特にベースが好きで、今回初めて聞く植田典子(ベース)さんの第1音を弾いた時から、ピーンと感じるものがあって、一目ぼれしてしまった!男性女性に関わらず、あのベースの振動から伝わる音は、太く重たく、進行するサウンドに、陰影を焼き付け奥行きを与えてくれるベースだった!
とてもに好きなベースだった!



Quincy Davis (drums) さんについて
Quincy Davis (drums)







クインシー・ディビスさんのドラムは、これがまたありそうでなかなか出会えない音を感じさせてくれたドラマーだった!明るく躍動感あるドラムで、特に好印象を持ったのは、爽快感を体感させてくれたシンバルワークが、心から楽しめた。なかなか上手く文字では表わせないけれど、清涼飲料の栓抜きの時のシュパッとかソーダの泡が立つシュワッだとか・・・・万人が爽やかに感じるあの爽快感を体感させてくれるテイストのドラマーだった!

人間だれにでも人生で折々の重さを感じる時々があるものだが、ことにこのところ日本の梅雨の心沈む出来事が続く中、ほんとうにクインシー・ディビスさんのドラムから心が晴れ晴れと軽くなる爽快感を贈ってもらいありがたかった!


Ted Rosenthal (piano)さんについて
Ted Rosenthal (piano)








テッド・ローゼンタールさんの出演したライブは私たち夫婦は今回が3度目になる。
ヘレン・メリルの歌伴で弾いたピアノと2008年来日ライブScott Hamilton, Warren Vacheで参加した時だっが、今回はテッドさんのリーダーライブだったので、じっくり音を聞き、できればピアノを弾く指先を見てみたいと思った。
motionblueは6割方の客入りだったが、私たちはテッドさんの右肩より2席後ろの席をゲットし、リアルに見るテッドさんの右手の指と漆黒の鍵盤の蓋に映る両指先を見つめながら、音に聞き耳を立てていた。テッドさんのピアノを弾く時の指使いは、指を丸めて、指先を立てて弾き、左右に音が飛ぶ時にはスッと大きく広がり、またすっと丸く小さくなる。その指というか手の感じがなんだかものすごく優雅で柔らかそうで、軽そうで・・・・。JAZZピアニストの演奏する時の指を幾つかは見て覚えているけれど、テッドさんの指使い(指を丸めて、指を立てて弾く)は、私の記憶では余り見る事がなかった感じだった思う!とにかく柔らかな、優雅な、美しい指の動きからうまれる音は、やはり優雅でまろやかで美しかった!


テッド・ローゼンタール・トリオの演奏した曲は
IMPROMPTUOut of This World



演奏された曲はアルバム♪IMPROMPTUからは

プレリュード第2番(ガーシュイン)
june(チャイコフスキー)
Theme from Tchaikovsky's Symphony No. 5


などで、ガーシュインやチャイコフスキーのほかにショパンやシューベルトやモーツァルトをサンバやbebopに変えちゃうという遊び心を刺激される演奏で、なかなか興味深く楽しめた!

JAZZは、ミュージカルナンバーだった曲がスタンダードJAZZの定番として良く演奏されるけれど、これから先はテッド・ローゼンタール・トリオの試みたようなクラシックの曲をライブハウスで寛ぎながら聞く機会が益々増えると面白いなぁ・・・と思った!

また、この度のトリオのメンバーで録音したアルバム♪Out Of This Worldから
American Song Bookより
Out of This World
Have You Met Miss Jones?
Cry Me a River
Old Devil Moon
Lotus Blossom  
等を演奏・・・・・なかでもことに印象深く美しかったのは
Billy Strayhorn  ♪ Lotus Blossom だった!

ビリー・ストレートホーンは偉大なり
Ted Rosenthal Trioのこの度のライブで選曲され演奏された曲は、American Song BookとJazz meets Classic というコンセプトで演奏された曲で、どれも珠玉の演奏だったが、中でも私が一番印象深く素敵に思えた曲はBilly Strayhorn の♪ Lotus Blossomだった!

改めてBilly Strayhornの作曲した多くのJAZZナンバーはどれも素敵だ!
"Take the 'A' Train" "Chelsea Bridge" "Lush Life"をはじめ" Lotus Blossom"などなど、多彩で奥深い曲を生み出したBilly Strayhornという作曲家は偉大だと思った!

akemin記






miruko1 at 14:55│Comments(0)ジャズ | ライブ

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大林 武司 piano/NIPPON SOUL-KAMOME 2011.12.21.グラント・スチュワートQuartet ライブレポ/TOKYO TUC 2012.7.29.sun