2012年08月02日
グラント・スチュワートQuartet ライブレポ/TOKYO TUC 2012.7.29.sun
Grant Stewart Quartet
TOKYO TUC 2012.7.29.sun
グラント・ スチュワート (Grant Stewart /ts)
デビッド・ヘイゼルタイン (David Hazeltine /pf)
デズロン・ダグラス (Dezron Douglas /b)
フィル・スチュワート (Philip Stewart /ds)
今回観戦したGrant Stewart Quartetは、 「たぶんあなたの好みのど真ん中だと思うよ!」とウチの伸ちゃんの誘いでライブに行くことになった。
◆今回のカルテットのピアニスト、デビッド・ヘイゼルタインだけはベーシストのジョージ・ムラーツ繋がりで幾つかのアルバムを聞いていて耳に馴染みがあったので、ここらへんを寄りどころに聞き耳をたてようと出掛けていった。
◆ライブ会場は東京TUCで2set観戦で、開演時間より一息つける程度の余裕を持って到着した時に、開口一番東京TUCのしんちゃん(マスター)が「今日は凄い迫力ですよ!」と気合の入った言葉に迎えられた!
東京TUCは、行く度に客席の配置が少しずつ変えられていて、今回のGrant Stewart Quartet用に設えた客席は、ペア客や数人の連れ合いがゆったりと並んで座れるように設えてあるように感じられた。私たちは音響ミキサー卓の隣に作られた少し床上げされた3人掛けの最後尾席を確保した。だから今回は全体を遠目で眺めながら音を楽しもうと思った。
◆演奏された曲の幾つかは ジャズシーンをリードしたテナーの巨人の曲より
♪Amsterdam after dark
アムステルダム・アフター・ダーク by George Coleman
♪St.Thomas セント・トーマス by Sonny Rollins
♪Cheese Cake チーズ・ケイク by Dexter Gordon
銀幕を彩ったスタンダードから
トニー・ベネットが主演で歌った1966年の『The OSCAR』より
♪Maybe September メイビー・セプテンバー
1965年のアメリカ映画 『The Sandpiper いそしぎ』 より
♪Shadow of Your Smile シャドー・オブ・ユア・スマイル
ピアニスト デビッド・ヘイゼルタインのソロ演奏からピアノトリオへ展開した
1939年のミュージカル映画『オズの魔法使』より
♪Over The Rainbow
そしてアンコールで演奏した華やかでパワー溢れる演奏は会場を沸き立たせた
♪Just One of Those Things
などなど・・・大人テイストの選曲も嗜好を凝らせた内容で、いろいろな好みを満足させる内容だったように思う!
◆伸ちゃんの予想的中!私のストライクゾーンの、ど真ん中のテナーだった!
グラント・スチュワートのテナーは、鉄球がゴロンと転がるような重量感のあるテナーで、とても大人テイストな寄り道なくまっすぐ突き進む男性的なテナーだった。
全体的には、グラント・スチュワート・カルテットの演奏は、重量感のある大人テイストのサウンドで、真っすぐで息の長い深い音色で歌い進めるテナーのグラント・スチュワートと、それをサポートする高音で響くスネアで軽快に刻む弟フィル・スチュワートのドラムワーク。
ピアノのデビッド・ヘイゼルタインとベースのデズロン・ダグラスは、リズムセクションとしてタッグを組んで、お互いの音運びを連携させながら、サウンドに硬質で力強さを印象付けていたし、ヘイゼルタインが時折、アクセントで入れたピアノの高音域がキラリと際立せて心憎いプレイだった。
◆グラント・スチュワートがinspireされたジャイアンは誰だろう?!
初めて聞いた曲だったが♪Amsterdam after dark 私はこの曲が好きだった!帰ってからyoutubeでGeorge Colemanの動画を見つけて聞いてみたが、実直で真っすぐな印象を受けるテナー奏者ジョージ・コールマンのテナーが好きになった!動画で見たジョージ・コールマンの演奏スタイルは、グラント・スチュワートの直立不動で泰然自若にテナーを吹くスタイルと同じなんだなぁと思った。
♪Strong Manはアビー・リンカーンのアルバム『ザッツ・ヒム!』でロリンズのテナーで始る♪Strong Manを聞き覚えているので、グラント・スチュワートがアドリブで引用した時にすぐに、「おっこれはロリンズだ!」と思った!
なんの曲だか忘れてしまったけれど、グラント・スチュワートがコミカルに♪J.フチーク の「剣士の入場」を引用したのを思いだして、youtube で検索していてデクスター・ゴードンの
♪Second Balcony Jumpを見つけた。なるほど・・・デクスターもinspireされていたんだなぁ・・・と思った!
09:54辺りからピアノソロにか変わってデクスターが♪J.フチーク の「剣士の入場」を吹きながら入ってくる
Dexter Gordon - Second Balcony Jump
http://www.youtube.com/watch?v=q_iNOf0rLRA
◆日常がフィードバックして苦笑い!
ライブ観戦を一緒にしたT君が、帰り道に「実はドラムのブラシ操作を見ていると、ふと屋台の焼そばを焼いている姿が浮かんできて・・・ニヤッとしちゃうんですよ!」と・・・。「えっ・・・シリアスな曲でも、焼そばがでてきちゃうの?」と私がつっこむと「はい!どんな曲でもです!」
そしてそのT君が、「サッスクスを聞いていていつも気になるのが、カパカパいう音なんですが、今回のグラント・スチュワートさんの演奏では、まったく聞こえなかったですね。」と感心していた。
そういえば私も思い当たることがあって・・・。T君が指摘したカパカパという音につて、サックスのトーンホール(サックスの穴)を押さえる時、時々聞こえるカパカパする操作音だけれど、実は私も最前列かぶりつきでライブ観戦する時に、演奏の音とは別にサックスのカパカパが聞こえると、台所で日常使うタッパーの蓋を開ける時の触感まで浮かんでしまうことがあるわけで、なかなか人間、非日常の世界にいても、トンだ日常が呼び戻されたりして苦笑いすることがあるもんだ・・・!
akemin
TOKYO TUC 2012.7.29.sun
グラント・ スチュワート (Grant Stewart /ts)
デビッド・ヘイゼルタイン (David Hazeltine /pf)
デズロン・ダグラス (Dezron Douglas /b)
フィル・スチュワート (Philip Stewart /ds)
今回観戦したGrant Stewart Quartetは、 「たぶんあなたの好みのど真ん中だと思うよ!」とウチの伸ちゃんの誘いでライブに行くことになった。
◆今回のカルテットのピアニスト、デビッド・ヘイゼルタインだけはベーシストのジョージ・ムラーツ繋がりで幾つかのアルバムを聞いていて耳に馴染みがあったので、ここらへんを寄りどころに聞き耳をたてようと出掛けていった。
◆ライブ会場は東京TUCで2set観戦で、開演時間より一息つける程度の余裕を持って到着した時に、開口一番東京TUCのしんちゃん(マスター)が「今日は凄い迫力ですよ!」と気合の入った言葉に迎えられた!
東京TUCは、行く度に客席の配置が少しずつ変えられていて、今回のGrant Stewart Quartet用に設えた客席は、ペア客や数人の連れ合いがゆったりと並んで座れるように設えてあるように感じられた。私たちは音響ミキサー卓の隣に作られた少し床上げされた3人掛けの最後尾席を確保した。だから今回は全体を遠目で眺めながら音を楽しもうと思った。
◆演奏された曲の幾つかは ジャズシーンをリードしたテナーの巨人の曲より
♪Amsterdam after dark
アムステルダム・アフター・ダーク by George Coleman
♪St.Thomas セント・トーマス by Sonny Rollins
♪Cheese Cake チーズ・ケイク by Dexter Gordon
銀幕を彩ったスタンダードから
トニー・ベネットが主演で歌った1966年の『The OSCAR』より
♪Maybe September メイビー・セプテンバー
1965年のアメリカ映画 『The Sandpiper いそしぎ』 より
♪Shadow of Your Smile シャドー・オブ・ユア・スマイル
ピアニスト デビッド・ヘイゼルタインのソロ演奏からピアノトリオへ展開した
1939年のミュージカル映画『オズの魔法使』より
♪Over The Rainbow
そしてアンコールで演奏した華やかでパワー溢れる演奏は会場を沸き立たせた
♪Just One of Those Things
などなど・・・大人テイストの選曲も嗜好を凝らせた内容で、いろいろな好みを満足させる内容だったように思う!
◆伸ちゃんの予想的中!私のストライクゾーンの、ど真ん中のテナーだった!
グラント・スチュワートのテナーは、鉄球がゴロンと転がるような重量感のあるテナーで、とても大人テイストな寄り道なくまっすぐ突き進む男性的なテナーだった。
全体的には、グラント・スチュワート・カルテットの演奏は、重量感のある大人テイストのサウンドで、真っすぐで息の長い深い音色で歌い進めるテナーのグラント・スチュワートと、それをサポートする高音で響くスネアで軽快に刻む弟フィル・スチュワートのドラムワーク。
ピアノのデビッド・ヘイゼルタインとベースのデズロン・ダグラスは、リズムセクションとしてタッグを組んで、お互いの音運びを連携させながら、サウンドに硬質で力強さを印象付けていたし、ヘイゼルタインが時折、アクセントで入れたピアノの高音域がキラリと際立せて心憎いプレイだった。
◆グラント・スチュワートがinspireされたジャイアンは誰だろう?!
初めて聞いた曲だったが♪Amsterdam after dark 私はこの曲が好きだった!帰ってからyoutubeでGeorge Colemanの動画を見つけて聞いてみたが、実直で真っすぐな印象を受けるテナー奏者ジョージ・コールマンのテナーが好きになった!動画で見たジョージ・コールマンの演奏スタイルは、グラント・スチュワートの直立不動で泰然自若にテナーを吹くスタイルと同じなんだなぁと思った。
♪Strong Manはアビー・リンカーンのアルバム『ザッツ・ヒム!』でロリンズのテナーで始る♪Strong Manを聞き覚えているので、グラント・スチュワートがアドリブで引用した時にすぐに、「おっこれはロリンズだ!」と思った!
なんの曲だか忘れてしまったけれど、グラント・スチュワートがコミカルに♪J.フチーク の「剣士の入場」を引用したのを思いだして、youtube で検索していてデクスター・ゴードンの
♪Second Balcony Jumpを見つけた。なるほど・・・デクスターもinspireされていたんだなぁ・・・と思った!
09:54辺りからピアノソロにか変わってデクスターが♪J.フチーク の「剣士の入場」を吹きながら入ってくる
Dexter Gordon - Second Balcony Jump
http://www.youtube.com/watch?v=q_iNOf0rLRA
◆日常がフィードバックして苦笑い!
ライブ観戦を一緒にしたT君が、帰り道に「実はドラムのブラシ操作を見ていると、ふと屋台の焼そばを焼いている姿が浮かんできて・・・ニヤッとしちゃうんですよ!」と・・・。「えっ・・・シリアスな曲でも、焼そばがでてきちゃうの?」と私がつっこむと「はい!どんな曲でもです!」
そしてそのT君が、「サッスクスを聞いていていつも気になるのが、カパカパいう音なんですが、今回のグラント・スチュワートさんの演奏では、まったく聞こえなかったですね。」と感心していた。
そういえば私も思い当たることがあって・・・。T君が指摘したカパカパという音につて、サックスのトーンホール(サックスの穴)を押さえる時、時々聞こえるカパカパする操作音だけれど、実は私も最前列かぶりつきでライブ観戦する時に、演奏の音とは別にサックスのカパカパが聞こえると、台所で日常使うタッパーの蓋を開ける時の触感まで浮かんでしまうことがあるわけで、なかなか人間、非日常の世界にいても、トンだ日常が呼び戻されたりして苦笑いすることがあるもんだ・・・!
akemin
この記事へのコメント
1. Posted by brack brid 2012年12月21日 23:46
屋台の焼きそばにタッパーですか(笑)
サックスのタンポなんかは手入れしていないと
確かにカパカパ気になる音が出てきちゃいますねー
きっとスチュアートさんはちゃんと手入れしてるんでしょうね。
サックスのタンポなんかは手入れしていないと
確かにカパカパ気になる音が出てきちゃいますねー
きっとスチュアートさんはちゃんと手入れしてるんでしょうね。