Antonio Carlos Jobim

2005年09月30日

『三月の水』岩切直樹(著)について

岩切直樹さんの書き下ろしによる、『三月の水
「トムがいた風景〜ボサノヴァ・ファンのためのリオ案内」から始まって、
バイオグラフィーに添ってすべてのアルバムを詳細に紹介した
「マエストロの評伝」、
さらに「トム・ジョビン語録」、
そして「僕が選んだトムの十曲」と、
250ページ以上に及ぶ "ALL ABOUT TOM JOBIM" を貫いている。

『三月の水』岩切直樹(著)
この『三月の水』を読みたいと思った動機は、
前にも書いたジョビンの
「三月の水」の詞の世界を知りたくてということなんですが・・。
トム・ジョビンに関して昨日今日の私なので、
岩切直樹さんの語っているトムの世界に、
はじめはなかなか入れなかったんだけれど、
第五部の「僕が選んだトムの十曲」を先に読んで、
行きつ戻りつしながら読み進めていきました。

ボサノヴァはホリディ・ミュージックである。
そう言い切ってしまっていいと思う。
少なくとも、「さあ今日も一日張り切って仕事するぞ」
という気分にさせられる音楽ではない。
そういう時、(「張り切って仕事するぞ」に聴くのはこの上なく危険である。)
〜中略〜  嘘だと思ったら試してください。
もちろん責任は取らないけれど。「ウェイヴWAVE」p224


この項がとても好きで、
岩切直樹さんの語っているトムの世界に入る入り口になりました。


「ワン・ノート・サンバは誰が書いたか?」p160の項は、
とても興味深く読ませていただきました。
そういえば、「ワン・ノート・サンバ」の頭の部分は
確かにコール・ポーターの「ナイト・アンド・ティ」のヴァーズに似ています。
(というかぁ・・・一音だけなんですから同じですよね)
でもこの項を読み終えると
ボサノヴァを創った男
トム・ジョビンの思いや苦しさを覘いたようで胸が痛くなりました。

akemin

miruko1 at 11:26|PermalinkComments(2)

2005年09月27日

アントニオ・カルロス・ジョビンについて

Antonio Carlos Jobim
アントニオ・カルロス・ジョビン(1927 - 1994)
世界的にボサ・ノヴァの創始者として知られるブラジルの作曲家/編曲家/20世紀のポピュラー音楽を代表する音楽家。
50年代前半より<ODEONレコード>の音楽ディレクターとして活躍していた彼は、ジョアン・ジルベルトとの出会いにより、後に音楽ジャンルとして確立してしまう「ボサ・ノヴァ」というムーヴメントを50年代後半に生み出した。アーティストとしては63年に初のリーダー作をアメリカで吹き込んで以来、ほとんどの作品をアメリカから世界中に送り届けている。また、フランク・シナトラ、エリス・レジーナ、ミウシャ、エドゥ・ロボとの共作アルバムなども残しているが、そちらも一聴の価値あり。84年には彼のファミリーを中心メンバーとする"バンダ・ノヴァ"を結成し活動するが、94年惜しくも他界した。

Brazilブラジル

Wave ウェーヴ 波

One Note Samba ワン・ノート・サンバ

Water To Drink おいしい水 Agua De Beber

Waters of March 三月の雨 / 三月の水 AGUAS DE MARCO

上記曲名から「mirukoの時間」本館へ

miruko1 at 11:22|PermalinkComments(1)

2005年09月17日

「三月の水」アントニオ・カルロス・ジョビン

今、とても気に入っている曲が
トム・ジョビンことアントニオ・カルロス・ジョビン
三月の水
南半球のブラジルでは三月が長い夏の終わり。
ひと雨ごとに秋が近づく。
そんな風景を叙情的に描いたアントニオ・カルロス・ジョビンの名曲。



WATRS OF MARCH 三月の水
A stick, a stone    小枝   小石
It’s the end of the road  小道は行き止まり
It’s the rest of a stump  切り株
It’s a little alone     たった一本だけ残される
It’s a silver of glass   ガラスのカケラ
It is life, it’s the sun    生命 太陽
It is night,           夜
it is death             死
It’s a trap,        簗(魚を捕える/やな)
It’s a gun           海風
・・・・・・・・
(辞書をひきながら訳してみたのだが、やっぱり無理そう・・・)

おまじないのような、不思議な詩・・・。
この詞の 世界が知りたくて

数日前にamazonで購入した「三月の水」岩切直樹(著)を
今日から読み始めていたところだった。

さて、
9月17日 なにげにNHKの人生の楽園 「津軽の秋味きのこ料理満載!夫婦の屋台」
という番組を眺めていたら、
山歩きが趣味というご主人の、きのこ採りのシーンで
「三月の水」がかかっていた。

続きを読む

miruko1 at 20:00|PermalinkComments(4)

2004年07月24日

ベスト・オブ・アストラッド・ジルベルト

cd8c0036.jpgイパネマの娘
〜ベスト・オブ・アストラッド・ジルベルト
アストラッド・ジルベルト


上記CDの詳細・商品ご購入はこちらから

miruko1 at 13:25|PermalinkComments(0)

イパネマ海岸を歩いてくる粋な娘

ボサノヴァのお話を少し。ミエコが初めてボサノヴァを歌ったのは、‘The Girl From Ipanema’ーーイパネマの娘でした。イパネマ海岸を歩いてくる粋な娘に、男たちが、ため息をついてのぼせてしまうという意味の歌ですね。でも、ミエコが歌う場合は、元の詩をそのまま歌うとですね、レスビアンになってしまうわけで・・。で、私が持っている伊藤君子さんのCDは、‘The Boy from Ipanema’という風になっていました。そう、イパネマ海岸から歩いてくる粋な男の人(少年?)に、女性がため息をついてのぼせるっていう設定ですね。
続きを読む

miruko1 at 13:17|PermalinkComments(1)