S.M.V. thunder (サンダー)

2008年09月11日

スタンリー・マーカス・ウッテンS.M.V. thunder :ライブ・レポ

S.M.V. thunder
2008.9.10.ビルボード東京

Stanley Clarke(b),
Marcus Miller(b),
Victor Wooten(b),


S.M.V. thunder
(サンダー)
このネーミングから雷鳴轟くバトル炸裂・・・と
誰もがすぐに連想するでしょう!
たしかに
三人のベースが一斉に鳴り始めると
電気ドリルで地面を掘り返すような迫力を体感しましたが

やはり生のライブで観戦し体感すると
もうひとつ違うものを感じ受け止めました!
世界を渡るビッグな演奏者って
人柄も器も大きくゆったりしているんだなぁ〜と!

Stanley Clarke, Marcus Miller and Victor Wooten

http://jp.youtube.com/watch?v=mrav_MSMjNs
(たしか昨晩もアンコールでこの曲演奏したような・・?)

三人三様のBassプレイは迫力満点でしたし
三人三つ巴のバトルも聞かせていただきまし
三人三様の技の高さを目の当たりにして
今さらここで彼らは
「我一番」を主張しなくてもいいわけで
ビッグ3の余裕ともいえる
お互いが協調しつつお互いを立てつつステージを進行する
大らかな紳士的なステージマナーに
改めてS.M.V. thunder (サンダー) の
三様の器の大きさを感じたというわけです。


演奏された曲はS.M.V. thunderのアルバムから「Milano」や
マイルスの「Tutu」、
スタンダード・ナンバーから
When I Fall in love」とか
初めて聞く曲も多かったけれど
飽きさせることない曲構成で楽しめました。

Milano

http://jp.youtube.com/watch?v=l13qiL_Tmig&feature=related
この曲は昨晩のライブでは
マーカスはバスクラリネットで
スタンリーはウッドベースのアルコ弾きではじまり
優美にで演奏しました。



さて私の感じた三人三様とは・・・
Stanley Clarke(1951生-57歳)
1
演奏する音、姿から
遊び心の溢れる好奇心旺盛な人柄を感じました!
Stanley は競演者とともに新しい瞬間の音を引き出したくて
自身も演奏することが楽しくてたまらない
・・・というような背中を眺めました!

背中・・というのは
演奏中の大半はステージ上の誰かと
コンタクトを交わしながら演奏していたので
私の席からはStanley Clarkeの背中しか見えないという訳です。
ですがこの背中ウオッチングがとても素敵でした!


Marcus Miller(1959生-49歳)
2
演奏する音、姿から
優雅さと理知的なオーラが溢れていました!
けれど
燃えているとびきり熱いリズムと音でした!
才能というコトバはこの人のためにあるんだと思えるほど
ベース3本 サックス バスクラリネットを
とっかえひっかえ演奏してました!
そしてただ立っているだけでも絵になる容姿でした!
動画や画像でみるより彼はスタイリッシュでした!
でも威圧感はなく穏やかそうな方でした!


Victor Wooten(1964生-44歳)
3
演奏する音、姿から
コチラまでも鼓舞させる独特の節回しが全身から発散してました!
そして
終始明るい快い音でした!
人柄も明るく気さくな方なんだろうな・・と思いました。
プロフィールによると44歳ですが
少年のような童顔でした。
演奏終了後サイン会のとき
もう眠たくなったようであくびをしている姿に遭遇
まるで少年のようでした!


◆このライブで一番観たかったのは!
スタンリー・クラークのウッドベースによる「フラメンコ奏法」。



BASS MAGAZINE (ベース マガジン) 2007年 02月号

「直伝Special Vol.2スタンリー・クラーク-
伝説の名手が本誌のために録り下ろした音源付きセミナー」より

フラメンコ奏法について本人談
「この奏法を始めた当初は指を切るし、血も出るよ。なぜなら強いアタックで弾かなきゃいけないからね。だから何度も指を切って、血を流すことになる(笑)。指の神経が死んだ頃にうまくなるし、その後2年ぐらいは指の感覚がなくなる恐れがあるよ。



・・・・なんとこのお言葉は鬼気迫るものがあります。
そして生でフラメンコ奏法を観て聞いたら
タマゲマス!
すごいです!
ライブ動画で観ると客席から割れんばかりのエールが飛び交っていますが
昨晩のフラメンコ奏法を目の当たりした客席は
音も凄いけれど 
指板を走る、飛ぶ、交差する指がオリンピックの障害競技のようで
弦を弾く五本の指は鋼鉄の鉄板のようで
観戦する客席は拍手やらエールを入れるのを忘れて
息を呑んで固まってしまったようです!

サイン会で
握手させていただいたその手の感触は
予想に反してやわらかい大きな手でした!

Stanley Solo

http://jp.youtube.com/watch?v=h7cW2xfWu9s&feature=related

よかったこちらもみてね!
S.M.V.(STANLEY CLARKE〜MARCUS MILLER 〜VICTOR WOOTEN)
youtube動画紹介


miruko1 at 17:32|PermalinkComments(0)