火は300度だから熱いんじゃない。

焚き火をして、
飛んできた火の粉を身体に浴びた時、
熱いと感じたから、火は熱いんだよ。

来年、2020年3月、第5世代移動通信システム、
所謂、5Gのサービスが日本でも開始される。

約10倍の通信速度、約10倍の大容量データ、
約10倍の同時接続。

この新たな通信システムにより、
クラウドゲーム、VR、MR、車の自動運転システムなどは、飛躍的な進化を遂げ、我々の生活をさらに快適なものに、導いてくれるとされている。

でも、その本質は、本当に必要か不必要なのかじゃない。その根源にあるのは、
やはり資本主義の欲望。
5Gは、新たな産業、市場を創出するから
他ならない。

PCに積まれていたCPUやメモリーはもはや必要ではなくなる。遠く離れたクラウドで演算処理しても、リアルタイムでその結果がPCの画面に映し出される。

つまり、PCやスマホに必要なのは、
インターフェイスのみ。画面とキーボード等の操作パネルさえあれば良いってことになる。

辞書で分からないことを調べ、
辞書が重いから、その知識を頭の中に刻んできた人間からすると、この一連の流れには危険さを感じる。

今、現時点でさえ、
自分の頭の中じゃなく、
スマホを外部記憶装置として頼り、
まるで、のび太とドラえもんのように、
一体化して生活を営んでる若者。

それは、5Gによって、
ドラえもんも生きたドラえもんではなく、
ドラえもんの形をしたただの人形にしてしまう。

町中に張り巡された監視カメラ。

個人の居場所まで即座に特定されるGPS。

便利、快適、安全、安心という名の元に、
ついに、思考まで奪われる。

大多数の我々は、一体、何者なのか?
単なる消費者という生き物なのか?

法で縛り、
あれしちゃダメ、これしちゃダメと
リアルな体験や経験から
人を遠ざけていく。

失敗や挫折をしないことが、
まるで、良いことであるような社会にして。

その一方で、
クラウドは、AIによって、
機械学習を重ねて驚くようなスピードで
進化していく。

機械学習。
それは、AIの主たる学習方法。

何度も失敗を繰り返し、
やがて正解であり、正しい道であり、
効率のよい方法を見つけ出すという
コンピュータの学習方法。

学習や思考とは、
リアルな経験や体験の上に、
知識が加わって生まれるものだと
MISAKIは思う。

画面に表示されたものを見て、
何の疑問や疑いも持たず、
まかり通るなら、
もはや、人間の存在なんて無に等しい。

幼い頃、焚き火をしてできた、
腕の火傷のキズ跡を見ながら、
そう思う今日のMISAKIでした〜(^.^)

じゃあねー(^_−)−☆