車椅子利用者の防災訓練参加率向上、特に避難訓練参加率向上について、お聞きいたします。私は、地元自治会の防災・避難訓練に始まり、様々な防災・避難訓練や講習会に参加したことがありますが、車椅子利用者の参加はあまり記憶にありません。災害時に援護を必要とする要配慮者、特に避難時に速やかに移動するのが困難な車椅子利用者にも、いざというときに備えて避難訓練に参加していただく必要があると感じております。 
 これまで本区が、車椅子利用者に向け取り組んできた防災訓練や避難訓練への参加促進にどのようなものがあったのか教えてください。 

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◎今岡 福祉部長 障がいのある方をはじめ災害時に支援を要する方々が、災害時に備えて防災訓練などに参加することは大変重要です。車椅子利用者等、障がいのある方のための防災活動については、区が設置している大田区自立支援協議会において、様々な取り組みを行っております。 
 災害時に備えたヘルプカードの普及啓発や、要支援者のことを広く区民にご理解いただくために、自立支援協議会の身体に障がいのある方を含むメンバーが、毎年、総合防災訓練に参加しております。 
 さらに、昨年度からは、自治会・町会ごとに実施されている防災訓練にも、参加の範囲を広げております。こうした取り組みは、車椅子利用の方をはじめ、視覚や聴覚に障がいのある方や知的障がい者のご家族と地域の方々が防災についてともに考え、交流を深める場となっております。 
 また、既に地域の防災訓練に参加している障がい者施設もあり、施設利用者にとっては、避難の方法や地域の避難場所等を確認できる大切な機会となっています。しかし、障がいのある方々の中には、まだ地域の防災訓練に参加しづらいという声もあります。今後も、様々な形で地域との連携を深め、支援を要する方々が、災害等から自らを守ることができ、安全・安心に暮らしていけるよう、引き続き取り組んでまいります。 

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◆三沢 委員 これまでも様々な取り組みをされてきたことがわかりました。しかし、まだまだできることは、多くあるように感じております。 
 私が注目しているのが、けん引式車椅子補助装置です。
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通常の車椅子の押すという機能に加えて、前輪を浮かして引くという機能を加えることによって、坂道はもちろん、段差や雪道、砂利道、ぬかるみなど、押すだけでは移動困難な悪路でも簡単に移動できるようになります。実際に災害が起こった場合、避難する道中は、平たんな道ではないかもしれません。医療行為を受けるためには、遠く離れた医療救護所まで悪路を進む必要があるかもしれません。大規模な延焼火災がおさまるまでは、舗装されていない多摩川河川敷や平和島、池上本門寺などの避難場所に逃げる必要が生じるかもしれません。このようなときを想定し、防災訓練や避難訓練で、けん引式車椅子補助装置を試すことは、とても有意義なことだと考えております。 
 また、車椅子は、自治会・町会で貸し出し用に保有しているところがございます。私の所属する自治会でも、車椅子を保有しています。もし、このけん引式車椅子補助装置が備品にあれば、貸し出し用車椅子をけが人搬送に有効活用することもできるようになります。けん引式車椅子補助装置について、本区でも有用性について検討をしてくださることを要望いたします。