最後に、羽田空港のさらなる競争力強化に向けて、一つ要望をさせていただきます。 

 2019年3月5日、私は予算特別委員会の款別質疑で、羽田空港国際線枠増便に伴う大田区の対応について質問をいたしました。東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年夏ダイヤまでに、羽田空港国際線は1日当たり50枠の増便が予定されており、そのうち半数近い24枠が米国路線に充てられようとしております。 

 この機会を最大限に生かすべく、大田区は乗り継ぎ客へのおもてなしを通じて、活性化につなげるべきだとお訴えをさせていただきました。この乗り継ぎ客需要の恩恵に、大田区、東京、そして東日本があずかるためには、羽田空港が仁川、上海、香港に負けない、アジアからアメリカへの乗りかえハブとして機能することが非常に重要になってまいります。 

 その具体策の一つが、現在、カナダ、アイルランド、アブダビなどで行われている米国入国審査場の羽田空港への誘致です。カナダやアイルランドでは、米国線搭乗前に米国入国審査を終えてしまいます。米国では、飛行機は米国国内線ターミナルに到着するため、乗り継ぎが楽になり、荷物は直行し、かつあの長い米国の空港の入国審査に並ばなくてよくなります。 

 これを実現するためには、米国行きが一つのターミナルに固まっていることが必要です。その点で、成田空港は何度も国交省や航空会社が検討してきましたが、構造上難しいという結論に至っているようです。 

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 一方、羽田空港は国際線が一つのターミナルに固まっています。全日空が国内線第2ターミナルからも国際線を東京オリンピック・パラリンピック前にスタートをさせますが、ここはアジア線で固めるようです。これは日本国内から羽田で乗りかえ、アジアに向かうニーズが高いからです。となれば、東京オリンピック・パラリンピック前にというかけ声のもと、羽田空港国際線ターミナル改め、第3ターミナルに米国入国審査場をつくることができれば、アジアからアメリカへの移動の際に、日本で入国審査ができるようになります。 

 当然、大田区にも新規雇用が増え、乗りかえ客用ホテルや空港への送迎バス、観光地めぐり事業が発生します。そんな送迎バスなんかに乗らず、電車で都心に出てしまうよという意見もよく聞きますが、乗り継ぎ時間が都心に出られるほどに長いと、そもそも空港として競争力がありません。航空会社は、香港や上海に勝つために、乗り継ぎ時間を5時間以内におさめます。その結果、大田区内をぐるぐる回る程度しかできなくなるのです。穴守稲荷や池上本門寺が、成田山新勝寺に勝てる観光スポットになるチャンスでもあります。また、新たに観光スポットをつくるのも有意義かもしれません。 

 東京都は、今月10日、イチゴの新しい品種、東京おひさまベリーが農林水産省に品種登録されたことを明らかにしました。この東京おひさまベリーは、従来種と比べて糖度が高くて、大きさも1.4倍だそうです。日本人だけでなく、海外でも非常に人気のあるイチゴ、羽田や臨海部の土地を有効活用してイチゴ狩りができれば、人気のスポットになるかもしれません。
 
 少し話が脱線しましたが、今回の24枠増で、羽田はそんなに米国線が飛んでいないから、入国審査場をつくるメリットに乏しいという言いわけも通じなくなります。ぜひ大田区から東京都や国、さらには米国国土安全省に対して、羽田空港への米国入国審査場の誘致、働きかけをお願いいたします。 

 名実ともに国際都市おおたを国内外に認知してもらうための一つの手段として、前向きに進めていただくことを期待いたしまして、私からの質問を終わらせていただきます。