未来を生きる子どもたちにとって、AIやビッグデータの利活用は切っても切れないものになっていく可能性があります。


意識せず利用するか、意識して利用するか、意識して創造する側に立つか、教育によって少なくとも選択肢は与えられるべきだと考えます。


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最後に大田区における人工知能(AI)戦略についてお聞きいたします。


AIは、近年、加速度的に発展し続けており、世界の至る所でその応用が進み、広範な産業領域や社会インフラなどに大きな影響を与えています。


一方、我が国はアメリカや中国を筆頭とする諸外国と比べ、現時点において必ずしも十分な競争力を有する状態にあるとは言えません。


2019 3月、政府は、「人間中心のAI社会原則」を取りまとめました。これは、AIの発展に伴って、我が国が目指すべき社会の姿、多国間の枠組み、国や地方の行政府が 目指すべき方向を示すものであり、その基本理念として、

①人間の尊厳が尊重される社会(Dignity)、

②多様な背景を持つ人々が多様な幸せを追求できる社会(Diversity & Inclusion)、

③持続性ある社会(Sustainability) 3点を定めています。


その上で、20196月、大阪で開催されたG20において政府は世界に向けて日本のAI戦略を発信しました。


その中の教育面では「年間100万人の全ての高校生」「文理を問わない全ての大学・高専生 年間50万人」「年間100万人の社会人」などに対してAIリテラシー教育を行う大規模な戦略などが発表されました。


先日、早稲田大学の取組を聴く機会がありました。早稲田大学では1,2年時は全学部横断的にセミナー等でデータサイエンス教育プログラムを提供し、統計リテラシーやデータ科学入門を基盤教育科目として位置付けて提供、3,4年時はデータサイエンス研究に対する解析相談・コンサルティングを学び、学際的な共同研究プロジェクトや企業等から提供された研究用データの管理とオープン利用の展開を志向していました。「専門性」と「データサイエンス」の融合による知の活用は、実社会の課題解決に不可欠なものもなっていくことでしょう。


そのためにまずは、様々な社会課題と理科・数学の関係を早い段階からしっかりと理解し、理科・数学の力で解決する思考の経験が肝要となります。


その実現のためにも、児童生徒一人一人のための情報教育環境と教育を支援する校務支援システムを含む、学校のICTインフラの早急な整備が求められます。


そこで質問いたします。


大田区でも2020年から小学校でプログラミング教育がスタートしますし、プログラミング教育推進校として北糀谷小学校、矢口西小学校、おなづか小学校が指定され、2年間の実践研究を行っている最中かと思います。


また、小黒教育長は、所信表明の際、少子高齢化、グローバル化、高度情報化など社会環境が大きく変化し、AIやビッグデータなどの技術革新で新たな価値やサービスが創出される社会が到来していることを踏まえ、また、価値観や生活のあり方が多様化するとともに、孤立、格差、虐待など、解決しなければならない問題が山積している予測困難と思われる未来社会を豊かなものとするために教育の果たす役割は大きく、人間ならではの感性や創造性を発揮し、未来社会を築く力を育てることが重要だと話されました。


AIやビッグデータの利活用について、これまでの取組と成果をお示しください。


また、大田区にはAIやビッグデータに先進的に取り組んでいる東京工業大学と東京工科大学がございます。例えば東京工業大学にはスーパーコンピュータ「Tsubame 」で培った豊富なリソースと経験値があります。こういったものをほんの少しでも大田区の小中学校の教育に役立てることができれば、この世界に興味を持つ子どもが増え、将来才能が花開く可能性もあると思うのですが、連携について見解をお聞かせください。


以上で質問を終わります。