6月15日(木)、令和5年第2回定例会の代表質問にて「賑わい創出について」質問しました。


大森地域は蒲田と比べるとまだコロナ禍前の賑わいが戻ってきていません。特にインバウンド客の受け入れは不十分です。私は羽田空港へのシャトルバス開通、ミルパ商店街での夜市開催、池上通りでの連合渡御、大井・大森花柳界の活用など訴え、大森におけるポストコロナのインバウンド戦略について区長に質問しました。


区長は全ての取組に有力なコンテンツになりうると関心を寄せ、大森地域の住民や事業者の取組に対して、区も伴奏支援を行うことでインバウンド需要にも対応していくと前向きな答弁を頂けました。


IMG_7637




5点目、最後に賑わい創出について質問致します。先の質問でも大森の賑わい創出に絡む質問をさせていただきましたが、ここでは交通面と文化芸能面で質問させていただきます。


昨年10月の水際対策緩和以降、海外からの旅行客は急速に戻っています。昨年9月時点で訪日外国人客数は、コロナ前の2019年の9月と比べて10分の1の水準に留まっていましたが、10月以降は急回復を遂げており、最新の今年1月の訪日外国人客数は20199月比で-44.3%と、半分以上の水準まで回復しています。このままいくと訪日外国人客数が20199月の水準を取り戻すのは20242月という予想も出てきました。


大田区に目を向けますと、蒲田地域はだいぶ賑わいが戻り外国人旅行者を多く見かけるようになりました。しかし大森地域はコロナ前の賑わいからはまだほど遠いように感じています。その理由として、ISUZUが本社を横浜に移転したこと、大森近辺の大手企業が夜の飲食を未だに控えていること、少子高齢化が進み消費行動に陰りが見えていることなどが考えられますが、大森地域はインバウンド客の受け入れ体制が不十分なままであることも活気を取り戻せない要因の一つだと考えています。


ではなぜインバウンド客は大森地域にあまり来ないのでしょうか?様々な理由が考えられますが、交通アクセスがネックになっていることが真っ先に考えられます。これまでも様々な議員が取り上げてきましたが、大森から羽田空港に行くためには品川に一旦出てから京急に乗り換えるか、蒲田からシャトルバスに乗るか、タクシーを捕まえるかの3択から選ぶ方が多く、各駅停車して1時間近くかかる京急バスを利用する方は少ないのが実情でした。これは羽田空港から大森に来る際も同じことが言えます。もしシャトルバスで大森と羽田空港が結ばれればより多くの訪日外国人が大森を前泊や後泊に利用していただきやすくなります。もちろん大森に住む住民も羽田空港に行く4番目の選択肢としてシャトルバスを活用する方が増えるでしょう。


メガドンキホーテ大森山王店の前にあったダイシン百貨店はインバウンド客取り込みのため羽田空港と店舗間のシャトルバスを検討した事がありました。しかし羽田空港の停車料が一回あたり2,500円と高額のため、その時は断念しました。今後はこうした民間の力を行政が応援するのも効果的かもしれません。


交通面が解消されても大森に魅力がなければ訪日外国人は大森を選んでくれませんので彼らを惹きつけるコンテンツが必要となります。そこで二つほど提案致します。


一つ目はミルパ商店街での夜市開催です。


参考になるのは奈良の「もいちど夜市」です。奈良のこの商店街は店のほとんどが19時~20時の間に閉まってしまうため、奈良に来た観光客は夜は閑散とする奈良に泊まらず大阪や京都に行って宿泊してしまう事が多かったそうです。そこで夜の商店街でもう一度楽しんでもらおうということで夜市開催に着手しました。


夜市は店が閉まりだす19時頃からスタートし、初開催時は36の店が夜市限定のグルメの店や縁日の店を出し、2日間で約6500人もの人が詰め掛け、多くの店が完売状態となったほど、初の夜市は大盛況のうちに幕を閉じたそうです。


幸いミルパ商店街には酉の市で培われた経験値があります。テナントの閉店後はそのテナントが店先で飲食提供するも良し、やらない場合は屋台に場所を提供するも良し、夏には浴衣割り、秋にはハロウィン仮装割り、冬には餅つき大会などするも良し、など様々な可能性が広がります。


私は飲食店がコロナ禍から立ち直る過程の時期に軒先飲食提供の積極的活用を訴え、ミルパや池上の商店街が賛同してくださいました。しかし既に道路占用の許可基準緩和期間は終わってしまいましたので、それに代わる新たな賑わい創出手段として夜市は検討する価値があると思っている次第です。


二つ目は、大森山王日枝神社、八景天祖神社、大森山王熊野神社の連合渡御です。現在、大森山王熊野神社の例大祭は表の時には池上通りを大森郵便局のあたりから闇坂下まで封鎖して神輿を担いでいます。これを更に大森駅西口からNTTまで通して封鎖して八景天祖神社と大森山王日枝神社の神輿とも一緒に渡御したらとても勇壮で賑やかなものになると考えます。御会式の万灯行列や義民六人集の稚児行列で池上通りを長い区間封鎖する事があるのですから決して不可能な話ではないかと思います。


このようなコンテンツを増やすことで大森に賑わいが戻り、インバウンド客も今より多く取り込めるようになると考えますが、区長は大森地域におけるポストコロナのインバウンド戦略についてどのようにお考えでしょうか?お聞かせ願います。


また、大森の文化でありながら大田区全体の賑わい創出に一役買ってくれそうなのが大井海岸芸者です。大井・大森花柳界は明治から昭和初期にかけて、東京の代表的な花街の一つでしたが、全盛期と比べると大幅に規模が縮小されました。しかし近年、様々なイベントやメディアに出演し、復興に動いています。私はこの大井海岸芸者という伝統芸能を大田区へのインバウンド客集客にもっと活用できるのではないかと考えています。浅草六区ではホテルの一階広間で芸者の踊りを披露する取組が行われており好評を博しております。品川や川崎でも芸者を活用したインバウンド客集客の計画が進んでいるそうです。大田区は羽田空港を擁しているのですから、羽田のホテルや屋形船等を利用して芸者の踊りを披露するだけでなく、芸者や着物を着た女性が抹茶をたてるお手伝いや折り紙体験など行えば特別な体験も提供できるようになり、大田区での前泊や後泊だけでなく乗り継ぎ客にも良い効果をもたらすと考えます。


先日、日本唯一の女形芸者  女将 のまつ乃家栄太朗さんと電話で話す機会がありました。栄太朗さんはじめ大井・大森花柳界の皆様も大田区の賑わい創出に一役買いたいと熱い想いを持っていらっしゃいます。ぜひこういった伝統芸能にも区長は期待をお寄せいただき、応援いただきますようお願い申し上げます。


以上5点質問させていただきました。