令和6年9月13日(金)、第三回定例会の代表質問にて中国による領空侵犯について質問しました。

区長からは、引き続き国の動向を注視しつつも、積み重ねてきた友好関係を損なうことなく区民生活を豊かにするとともに世界平和にも繋がるような交流を深めていくと答弁ありました。


日本は北朝鮮のミサイル発射や核実験に対しては強く抗議できても、中国の領空侵犯や領海侵犯に対しては何も言えないのが現状です。


私は高校時代に修学旅行予定先だった北京が天安門事件のために行けなかった経験があります。旅行前に文通していた北京大学附属中学校生徒からの手紙は開封され所々墨を塗って読めなくなっており、先生からも政治的な事は一切書かずスポーツとか差し障りないことだけ手紙に書くようにと指導がありました。それ以来私は中国共産党の一党支配に怖さを感じています。しかし怖いからといって何も声を上げなければ中国の脅威は更に一歩づつ前進するだけであり、いづれ取り返しのつかないことにもなりかねません。


私は一抹の地方議員に過ぎず、できることは殆どないかもしれませんが、おかしいものにはおかしいとこれからも言い続けていきたいと思います。


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日本維新の会大田区議団の三沢清太郎です。会派を代表して4つのテーマを質問いたします。


まず最初に中国による領空侵犯について質問します。


826日午前1129分から31分にかけ、中国の軍用機が長崎県男女群島沖の領海上空を侵犯しました。中国軍機が日本の領空を侵犯したのは初めてのことです。


領空侵犯は故意であろうがなかろうが、国際法違反です。我が国の主権の重大な侵害であり、全く受け入れられるものではなく、断じて許されません。


日本は外務事務次官が在京中国大使館臨時代理大使に対して厳重抗議し、防衛政策局長も在京中国大使館側に対して極めて厳重に抗議していると報道されています。しかしこの問題は事務方の対応だけで済ませてはいけない問題です。総理大臣、外務大臣、防衛大臣自らそれぞれのカウンターパートに対して厳重抗議するべき事態であり、中国に再発防止を約束させなければなりません。領空侵犯直後に複数の国会議員団が訪中したり、両国間で修学旅行を推進しようとしたり、パンダ貸与が話題になっておりますが、私は全く理解できません。特に国会議員団の訪中に関しては両国間で常に話し合えるパイプが大切だという方がいらっしゃいますし、私もそのとおりだと思いますが、そのパイプが双方向でなく一方通行であるならばそれはただ単に中国に対して事大しているに過ぎません。


日本国政府がこのような体たらくだからこそ、全国自治体首長は毅然とした態度を示す必要があると考えます。特に大田区は羽田空港や港湾施設を擁しており、空運・海運ともに中国と深く結びついています。日中両国にとって扇の要ともいえる大田区の区長が厳重抗議の声を上げることは大変意味があると考えます。そこでまずお聞きいたします。


Q1. 今回の中国の領空侵犯に対する区長の見解をお聞かせ願います。


次に大田区の取るべき対応についてお聞きいたします。大田区は北京市朝陽区と1976年から友好都市締結、大連市と2009年から友好協力関係都市協定を締結しています。


Q2.両国双方向で話し合えるパイプを築いてきた大田区は今こそ北京市朝陽区や大連市に対して主権侵害は両国の絆を著しく毀損するものであると厳重抗議を行い、アジア地域の緊張を高めないでほしいと伝えるべきだと考えますが、区長の見解をお聞かせ願います。


中国は日本への領空侵犯した後も連日のように鹿児島沖や尖閣諸島周辺で領海侵犯を繰り返しています。この他、中国は東シナ海や南シナ海でロシアとの合同演習を実施したり、基地を作ったり、武力による現状変更を試みています。中国の無法行為は大田区も他人事ではありません。大田区羽田に航空基地や特殊救難基地を有する海上保安庁第三管区がありますが、彼らは広い太平洋上で中国の領海侵犯に常に神経を尖らせています。中国だけに限らず外国の脅威から自由と主権を守るため区長の力強い抗議表明を期待し、次の質問に移ります。