大森駅は日本の鉄道の歴史を後世に伝える非常に大切な駅です。
来年令和8年6月12日、大森駅開業150年という節目を最大限に活用し、大森駅が区民に愛され、区外の方に更に深く知っていただける機会となるよう、JR東日本や地域団体との協業を要望しました。

事項別明細書195ページ、区の魅力発信と来訪者の利便性向上に関連して、大森駅開業150年記念イベントについて質問致します。
Q1
大森駅は来年令和8年6月12日に開業150年を迎えます。この記念すべき節目に対して、区としてどのような認識をお持ちでしょうか。また、大森駅が大田区においてどのような役割を果たしてきたと評価されていますでしょうか?
A1
Q2
JR大森駅では、開業150年を祝う記念イベントが予定されていると聞いています。区として、この記念イベントに対してどのように関与する考えがありますでしょうか?
A2
Q3
新橋、品川、川崎、鶴見、横浜駅など、既に開業150年を迎えた駅では、記念イベントが盛大に行われ、地域活性化や観光振興に繋がっています。
例えば新橋駅の開業150年に際しては、東京都と港区が主導で記念イベントを開催しました。
品川駅の開業150年記念イベントでは、品川区が中心となり、地域の文化や歴史を紹介する展示やイベントを実施しました。
川崎駅の開業150年を祝うために、川崎市と地域の観光協会が共同で、特別展示や歴史的なイベントを開催しました。
横浜駅の開業150年を迎えた際、横浜市は記念式典を開催し、地域の歴史をテーマにした展示会や市民参加型のイベントが行われました。
このような事例を踏まえ、大田区としても大森駅の開業150年を機に、どのような施策を講じるべきとお考えでしょうか?
A3
Q4
大森駅開業150年に関する記念イベントや地域振興策を実施するためには、予算の確保が重要ですが、令和7年度の事項別明細書からは読み取ることができません。区は令和8年度予算に盛り込む予定なのかもしれませんが、これらの取り組みに対して、どのような予算措置を検討しているのか、また、その内容についてお教えください。
A4
大森駅開業150年の機会に2点取り上げていただきたいことがございます。
一つ目は大森駅東口駅前広場(イーストテラス)の以前は喫煙所だった場所に明治45年7月製造と書かれた鉄道院の鉄柱がございます。
Q5
この鉄柱は大森駅に用いられていたものだと思いますが、どのような用途で用いられていたものでしょうか。情報をお持ちでしたらお示し願います。
A5
せっかく保存されているレガシーですから、その歴史的価値や経緯について多くの方に知っていただきたいと考えております。このタイミングで案内板のようなものを作成することを要望いたします。
二つ目は慰霊碑です。明治18年(1885年 )10 月 13 日深夜 1 時頃、池上本門寺の御会式の参詣者を乗せた客車が大森駅構内の分岐器上において脱線転覆し、乗客一名が死亡した日本初の客車死亡事故が起きました。この事を忘れないために建立された慰霊碑は以前は蒲田寄り線路内にありましたが、現在はアトレ2裏に場所を移して今も存在します。1年に一度、駅関係者が慰霊祭を執り行っておりますが、殆どの人はその存在を知りません。私はこの事実も多くの方に知っていただきたいと考えております。死者を弔う意味でも列車事故を起こさない決意の意味でも大切なことだと考えるからです。
一般の方は慰霊碑に行くことは出来ないかもしれません。しかし通用口前に案内板を設けることで多くの方に知ってもらえるようになります。大森駅開業150年を機に慰霊碑の存在を知らせる案内板についてもJR東日本と一緒に検討していただく事を要望します。
大森駅は日本の鉄道の歴史を後世に伝える非常に大切な駅です。既に開業150年を迎えた新橋、品川、川崎、鶴見、神奈川、横浜駅は確かに大森駅より歴史が古いですが、これらの駅は今ある場所と開業当初の場所が異なっていたり、神奈川駅は既になくなっていたり、同じ場所であっても駅前再開発で当時の姿を偲ぶことのできる駅は一つもありません。一方、大森駅はどうでしょうか。確かに東口は再開発のため開業当初の雰囲気はないかもしれませんが、西口は荏原台の崖線が張り出しているため昔も今も池上通りの幅は少し拡張されたものの開業当時と変わらぬ姿を留めています。
是非大森駅開業150年という節目を最大限に活用し、大森駅が区民に愛され、区外の方に更に深く知っていただける機会となることを心から願いまして私の質問を終わります。
コメント