令和6年3月14日(木)、予算特別委員会土木費にて、「子育て広場公園」作りに関連して質問しました。
山王公園を「子育て広場公園」にして頂くことは嬉しい反面、様々な課題を解消する必要があるため、地域の方々に十分にご理解いただき、丁寧に進めて頂くよう要望しました。
また砂場上の藤棚手入れについても要望しました。
令和6年度大田区予算(案)概要75ページ、公園のリニューアルについて、その中でも子育てひろば公園作りについて質問致します。
今期、山王公園が乳幼児が安全・安心に遊べる空間を整備する「子育てひろば公園づくり」の対象となったことを心から歓迎いたします。
山王公園があった場所にはかつて「大森ホテル」があり、1965年に約44年の歴史に幕を閉じるまで、東京湾を眺望できる本格的な洋風ホテルでとても人気がありました。ホテル閉館後も建物は大森郵便局建て替えの際の代替施設として2年弱という短い期間でしたが活用されました。建物解体後は山王公園として整備され、その後土地の一部が山王保育園になりましたが、残りの部分は広場部分と小さな乳幼児向け休憩エリアとして整備され今日に至っております。私も幼少の頃は山王公園で「夕焼け小焼け」のチャイムが鳴るまで毎日のように遊びましたし、私の子供たちも山王公園でブランコしたり、今も毎日朝のラジオ体操をしたりしており、我が家にとって思い入れの深い公園の一つです。
「子育て広場公園づくり」は萩中公園や池上5丁目公園で既に実施されておりますが、両公園に共通しているのは近隣保育園の園児達にとってかけがえのない遊び場となっている点です。山王公園も隣接する山王保育園だけでなく、青い保育園や大森山王こども園をはじめ沢山の近隣保育園の園児達に親しまれております。また山王公園前はめぐみ幼稚園送迎バスの停車場となっており、少し離れた幼稚園や保育園の園児たちにとってもなくてはならない公園です。ですので、老朽化した休憩エリアに乳幼児が安全・安心に遊べる遊具を設置していただけるのは大変嬉しいのですが、本事業を進めるにあたっては地域の声をしっかりとお聞きいただきたいと願っております。特に砂場とトイレの間、そして全面道路に面した木立ちエリアにはそれぞれ防火水槽があります。市民消火隊の訓練はこの防火水槽から採水し、広場に設けた想定火点に向けて放水しておりますので動線に配慮頂けますと幸いです。また広場では朝はラジオ体操、日中はゲートボール、夏には自治会のこども祭り、秋には近隣保育園や幼稚園の運動会が催されます。これらステークホルダーとなる方々に遊具設置前に事前説明を行い、ご理解いただきながら丁寧に進めていただきますよう要望させていただきます。
Q.さて、ここまでは要望に留めましたが、今回の私の質問は砂場上を覆う藤棚についてです。大田区には公園の砂場や休み所、駐輪場の上に日よけのために藤棚を多く活用しています。現在、大田区ではどれほどの藤棚がこれらの場所に活用されているのでしょうか。
A.
大田区では藤棚がかなりあることがわかりました。これら藤棚ですが、日よけとしての役割は今も果たしているのですが、残念ながら紫色の花をつけているところは少ないようです。その理由は砂場脇に植えられていることが多く土壌があまり良くない事、子供達が藤の木の周りを踏み固めてしまったり、藤の木によじ登るため生育環境が厳しい事が考えられます。山王公園の砂場にある藤棚もやはり厳しい生育環境でした。しかし都市基盤整備部が適宜強剪定を行ったり、土壌に肥料を入れる事で藤の木が元気になり、最近は春には紫色の花を幾つも付けるようになりました。地域の方からも春に花をつけるようになったのは嬉しい、という声を頂戴しております。
Q.そこで質問致します。近隣住民が希望する公園には山王公園の事例のように藤棚の強剪定や追肥を行っていただきたいと思いますが理事者の見解をお聞かせください。
A.
大田区管理の藤棚は少し手を加えればまだ美しい花をつけることができますし、日よけとしてもまだまだ活躍してくれます。今ある緑を有効活用することはSDGsを構成する17の目標の一つに通ずるところがあると思っています。春先に紫色の可憐な花を愛でながら笑顔の大田区民、そんな光景を想像しながら私の質問を終わります。

コメント