令和7年9月16日(火)、第三回定例会の一般質問にて横浜市で開催された大規模音楽イベントによる重低音騒音問題について質問しました。
私は平成29年にも、川崎市東扇島の屋外イベントにおいて同様の「越境重低音問題」が発生したことを受け、川崎市からの事前通知の有無、情報共有体制、そして風向き等も考慮した開催時期の見直しなどを議場で提案・指摘し、川崎市とは情報共有体制の構築などで進展がありました。
しかし7月下旬に横浜市山下埠頭特設会場で開催された野外コンサートについて横浜市から大田区に事前通知はありませんでした。横浜市もまさか川崎市を超えて大田区まで重低音が響くことになるとは思っていなかったのかもしれません。理事者からは近隣自治体と連携しながら、区民の平穏な生活環境の維持、保全、確保に努めていく、と答弁いただきましたので今後の推移を見守りたいと思います。
次に、横浜市で開催された大規模音楽イベントによる重低音騒音問題について伺います。
大田区では現在、シティプロモーションをはじめとした魅力発信に力を入れており、私自身も「大田区大好き人間」の一人として、こうした取組を後押しする立場にあります。一方で、地域住民の安心・安全、快適な生活環境を確保することは、まちづくりの根幹であり、自治体間での調和的な配慮も不可欠です。
さて、先日横浜市の港湾エリアにて行われた人気アーティストによる夜間コンサートにおいて発生した重低音が大田区南部を中心に深夜まで響く事態が発生し、多数の苦情が寄せられました。一部では、窓ガラスが震える、寝られなかった、健康に支障をきたしたといった深刻な声もあり、SNSや近隣掲示板上でも大きな話題となりました。
実は、平成29年にも、川崎市東扇島の屋外イベントにおいて同様の「越境重低音問題」が発生し、当時私はこの本会議場において、川崎市からの事前通知の有無、情報共有体制、そして風向き等も考慮した開催時期の見直しなどを提案・指摘いたしました。
今回、横浜市で再び同様の問題が発生したことを重く受け止め、大田区としての対応を改めて確認させていただきたく、以下、質問いたします。
まず第1に、今回の横浜市におけるイベントについて、横浜市または主催者から大田区への事前通知や情報共有はあったのかお聞かせください。もしなかったとすれば、その理由についてもご所見を伺います。
第2に、イベント開催時期や音響設計の工夫を求めることについて、区の見解をお聞かせください。平成29年の川崎市の件では、夏場の南風が重低音を大田区側に運ぶという自然条件を指摘しましたが、今回の事例でも同様に風向きの影響があったと考えられる事から平成29年に続いて重ねて質問する次第です。
第3に、今後、同様の事態を未然に防ぐために、広域的な騒音問題に対応するルール整備や、周辺自治体間での協定・覚書の締結などを検討する考えはあるか、お尋ねいたします。
本イベントは大変人気の高い公演であり、一定の経済波及効果や文化的意義も認められる一方で、開催地周辺だけでなく、風向き等の影響により「広域に影響を及ぼす可能性がある特殊なイベントであることを主催者・行政ともに強く認識しなければなりません。
自治体間で責任を押しつけ合うのではなく、建設的かつ実効性のある対策が講じられるよう、大田区としても能動的に動くべき時機に来ていると考えます。理事者の真摯なご答弁を期待し、次の質問に移らせていただきます。

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