April 2011

April 12, 2011

岡本太郎展とお花見

千鳥ヶ淵

















         
震災から一ヶ月。
桜が満開になりました。

あまりの非情な現実を前にして、
「こんなことぐらいしかできない自分」
苛立ちや失望を感じていたけれど。。。

開き直っちゃえ、
と思うことにしました。

所詮、「こんなことぐらいしかできない自分」なんだよなぁ。
なら「こんなこと」を一年、三年、五年…と続けていけばいいじゃないか。

「すごいこと」は、続けることが難しいけど
「こんなことぐらい」なら、できるんじゃないかい。

でもね、それさえも、難しくなるかもしれない。
税金は上がるだろうし、
減給や失業もあるだろうし、
被害が拡がるやもしれない。
時間が経って、記憶が薄らいでいくこともある。

どんな状況に置かれても、
「こんなこと」を忘れないで、続けていくぞい
それが私にできること。
そんな決意をした震災一ヶ月であります。

で、

自粛なんてしてると、どんどん景気も気持ちも冷え込んでいく。
東北の知事さんや市長さんたちも、「自粛はしないでください。活気を取り戻して、それを支援に回してください」とおっしゃってる。

さあ、街に出よう!

と意気込んで来たのが、

岡本太郎展













お堀端にある東京国立近代美術館でやってる「岡本太郎展
今年が生誕100年なんだそうな。

NHK「TAROの塔」での太郎役の松尾スズキや、かの子役の寺島しのぶの演技にひきつけられておりましたら、高校の同級生から、「お花見と岡本太郎展に行こう!」とのお誘いがあり、いつの間にか名づけられた、
「花太郎の会」に、7人が集まった。

一歩足を踏み入れると、アバンギャルドな作品の数々に、圧倒されながらも笑みがこぼれてくる。

岡本太郎はあらゆるものと「対決」してきた。
ピカソ、「きれい」な芸術、「わび・さび」、「人類の進歩と調和」、戦争、消費社会、太郎自身。
それらが時代を追って、展示されている。

原爆に対して、「…あのあまりにも美しく、あまりにも不吉な現代の象徴に、惰性のムードやごまかしではなく、猛烈な自覚と情熱で、純粋に対決しなければならない」と言っている。

対極を描くことで、芸術家岡本太郎の核は、爆発するのかもしれない。不安定な中性子が太郎で、陽子は母かの子。

もちろん原爆と原発は違うけれど、彼がいま、この時代に生きていたら、どんな作品を描くのだろう。どんな言葉で「対決」するのだろう。

などと感じながら、美術館を出る。

目の前は桜並木。

さぁ、お花見だ。
今年はライトアップがないため、あの無粋な提灯がなくて、お花そのものが眺められる。


花太郎←花太郎の会in千鳥ヶ淵

左から、けっちゃん、きよみ、いがちゃん、えりこ、みろく、みーこ、くみつん。

カメラマンは、無理矢理いがちゃんから呼び出されたあいちっち。

「きれいに撮ってよぉ」
「下からナメたらダメっ」
「桜、入ってるぅ?」
「お腹空いたから、早くして」

とんだ災難とは、このことだね→あいちっち





そして、この七人の侍たちは、高田馬場にある同級生のお店に
突撃したのでありました。

sign
ドッグカフェの「ハウルズカフェ」でランチです。










美女をお迎えする野獣がいた。



    





azuki

「あずきでしゅ」
















menu
「めにゅうでしゅ」


チキンバーグ80g140円に、ささみジャーキー、、、


あのぅ、


できれば人間用のメニューくださいな




犬と戯れ、ランチを堪能し、おしゃべりに花を咲かせた七人は、お店を後にして、お茶をしにいく。


なぜか、「さくら水産」に入る。

安い居酒屋チェーンの。


お茶がビールに化け、ケーキが刺身盛りに化け、ハウルズとはケタ違いのボリュームアップした声で、人さまには聞かせられないおしゃべりを楽しんだのでありました。

あ、太郎展の最後に、くじ引きができます。


くじ

←「太郎のことば」くじ










開くと、、、


  



太郎のことば

下手なら、
むしろ下手こそ
いいじゃないか







太郎さんから私にいただいた言葉

とゆーことで、

これからも、

下手な詞を、自信を持って(?)書いていきますので、
よろしくお願いいたしまする(笑)


April 01, 2011

計画献血!



さくら
















  「なにより癒されたのは、花と歌でした」

阪神淡路大震災で避難生活をしていた方が、何かの本に書かれていたのを思い出しました。

そこで、自転車に乗って、川の土手へ。


空を仰げば、

桜のつぼみが ほんのり色づいていて、

大地を見下ろせば、

たんぽぽの花が 春のおしゃべりをしていました。


たんぽぽ

















桜の花言葉は、心の美しさ
たんぽぽの花言葉は、まごころの愛


深く息を吸って、みた。





福島のいわき市に住んでいる旧友と、ようやく連絡が取れました。

「師匠!」

年下の彼は、なぜだか、昔から私を師匠と呼ぶ。

「生きてたのぉぉ。。。よかったぁ」

「ずっと避難していて、おととい、家に戻ったんですよ」

福島原発から30キロ圏内。

「大丈夫なの?」

「もうすぐ学校が始まるから、、、迷惑かけちゃうからねぇ」

学校関係の仕事をしているので、休んでいられないと言う。

長年培ってきた仕事への使命感もある。もちろん家族との生活もある。

律義な性格もわかりすぎている。

たやすく、「やめて」、とは言えない。

しばらく沈黙が続いたあと、

「そっか」 とだけ言った。

思い出話を、面白おかしく話したあと、

最後に彼は、まるで自分に言い聞かせるように、

「放射能なんか、怖がってらんないさぁ」と明るく声を張り上げたのでした。


命を張る覚悟をした彼に、私ができることといえば・・・



ええと、

もしかしたら放射線被爆?→ってことは血小板の減少?→


血小板の献血だ


とっても短絡的ではあるけど、もちろん使われないことに越したことはないけど、いま原発に派遣されている人たちのこともあるし、万が一に備え、血小板献血をできるだけすることにしたのです。



献血
早速やってきた越谷レイクタウンの献血センター


←血漿(けっしょう)と血小板献血が不足中の図


 








今回、実に驚いているのが、学生たちの活躍ぶりです。
ほとんどの駅で、必死に募金の呼びかけをしています。
献血ルームも連日、混雑しています。
被災した子も、避難場所でボランティアに参加しています。

いつもこの時期は、血液が不足しがち。
転勤や移動で、企業の献血が少なくなったり、風邪や花粉症で献血できなかったりするからなんですが、、、今、献血ルームは盛況であります。
たのもしきかな若者たちよ

4月1日から採血基準が改正されたので、ちょいとまとめてみました。

献血には、2種類ありまする。

全血(ぜんけつ)献血・・・血液をまるっと採る。200ml献血と400ml献血。

成分献血・・・血小板や血漿といった成分だけを採り、回復に時間のかかる赤血球は再び体内にお返しくださる。

対象:16歳〜69歳。(65歳以上は、60歳から64歳のあいだに献血経験がある人)
年令や性別、体重によって、できるもんがビミョーに違ってきます。

献血できる間隔は、全血200mlが1ヶ月、400mlが男性3ヶ月、女性4ヶ月。成分は2週間。
年間で採れる量も決まっていて、ちなみに私は7月まで全血ができないため、それまでは成分で頑張りまする。

終わってから、献血カードがもらえるんで、それを見れば、次はいつから献血が可能なのかが一目でわかるようになっちょります。

また献血と同時に、血液検査をサービスで行ってくれ、後日、郵送されてきます。
飲み放題、食べ放題。粗品もアルネ。

基準は徐々に改正されているので、花粉症などの薬を服用されてる方、以前断られた方も、再度確認してみてくださいませ。
詳しくは、日本赤十字社のHPを。


赤血球は21日間、血小板は4日間しか保存できないため、なるべく集中しないよう、また息の長い継続的な、いわば計画停電ならぬ計画献血が望まれています。

よって、

【4月の努力】

計画献血を実施いたします