★ソチ・パラリンピックへの政府高官派遣、日独除き取りやめ相次ぐ
2014年 03月 7日 12:05 JST

ウクライナ情勢をめぐり、ロシアがクリミア半島への支配を強めている事態を受け、
7日に開幕するソチ冬季パラリンピックへの高官派遣を各国が相次いで見合わせている。

米ホワイトハウスはパラリンピックへの代表団の派遣をキャンセル。キャメロン英首相は、
全ての閣僚はパラリンピックを欠席すると表明。英エリザベス女王の一番下の息子である
エドワード王子も出席を取りやめた。

一方、ドイツは内務省のシュローダー副大臣が出席する方針。ロシアとの経済的および
エネルギー面での深い結び付きを反映したものとみられる。また、日本も政府代表として
桜田義孝文部科学副大臣を派遣することを決めた。

シュローダー副大臣はドイツ紙に対し、「複雑な感情」があると明らかにし、「政治状況を
無視することはできないが、それと同時に私は障害を持つ選手を深く尊敬している」と述べた。

ロシアのプーチン大統領は4日の記者会見で、ウクライナ問題をめぐりパラリンピックの
ボイコットがあれば「皮肉の極みだ」と述べた。

このほか、パラリンピックへの態度を表明している政府のうち、オランダやカナダ、
ポーランド、フィンランド、オーストリア、チェコが代表団や閣僚の派遣を取りやめたほか、
トルコ、ギリシャ、スペイン、オーストラリア、ニュージーランドが政府代表団を派遣する
計画はないとしている。

http://jp.reuters.com/article/wtInvesting/idJPL3N0M40XU20140307