2007年09月18日

合唱ワークショップ H,シュッツにみる言葉の音楽

ドイツの合唱指揮者、イェルグ・シュトラウベの合唱音楽ワークショップへ。

モンテヴェルディ*注1) とシュッツ*注2)の曲を、7・8声部に分かれて総勢120名で合唱するのだが、参加者のレベルが非常に高く、曲の持つ和声や対位法の素晴らしさの中に身を置いているのがとても気持ち良かった。
単純に大勢で声を出すのって気持ちいいし。




・メジャー・コードの時の長3度(ドミソだったら「ミ」の音)を低め、マイナー・コードの短3度(「ミ♭」)は高めに歌う
・どの声部でもそのコードの基音(ドミソだったら「ド」)は大きくその他の音は小さく歌う(それによって和音が安定する)

といったような具体的な指示も勉強になったし、(12音平均率では味わえない快楽だ)


・腹から喉にかけて1本の筒があることをイメージして『喉を開く』イメージをして歌うと自然な声が出せる
・後頭部に共鳴箱(レゾナンス・ボックス)があることをイメージして歌うことによって声がよく通るようになる
・目の下の骨を振動させるイメージで歌うと音が高くなる

など「イメージ」の話も興味深かった。



「言葉」のイントネーションやニュアンスと「メロディ」とが密接に繋がっている、という話も感銘を受けた。

言葉のイントネーションとメロディがきちんと合っていれば、すんなり聞き手の心に訴えかけることができるし(意識下で歌詞を言葉に変換しなくて済むから)、

ニュアンスによって喜びや怒りなどの感情表現をコントロールすることができる。
(『何で』って歌詞があったとして、頭にアクセントを取るのと後ろにアクセントをるのでは伝わってくる感情が違う)



編曲をする人間にとって、各声部ごとのレッスンや2声部でのレッスン(バスとテノールのみ、とか)を聴くことができたのも非常に参考になった。
「こんな風に音と音が絡み合っているのか」と。


とにかく
「細部まで手を抜かずこだわる」
ことが大切なのだ、と感じた。

有意義な時間だった。



写真はワークショップが行われた東久留米にある教会(と俺の指。。)、講義が行われた講堂、の中にあるオルガン。



*注1)16世紀から17世紀にかけて活躍したルネッサンス後期・バロック初期のイタリアの音楽家。バロック音楽の基礎を作った。

*注2)17世紀に活躍したバロック音楽初期を代表するドイツの音楽家。「ドイツ音楽の父」とも呼ばれている。



教会










講堂











パイプオルガン  

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2007年09月05日

俺の楽器を見ろ!Vol.2「ビードロ」

第一回の「はなぶえ」からだいぶたってしまったケド、第二回もいってみたいと思います。
(「はなぶえ」の回が読みたい方は左側の「カテゴリー」の「音楽」をクリックしてみてください)

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○ビードロ(ポッペン)


ビードロ全体









その歴史は古く、室町時代末期にオランダから伝えられた。
「ビードロ」ってオランダ語で「ガラス(vidro)」っていう意味で、今では「ビードロ」といえばこの小物楽器を指す言葉だけど、当時はガラス細工のことを「ビードロ細工」と呼んでいたらしい。


フラスコによく似た形状のこの楽器。
底のガラスがとても薄くなっていて、さお部に口をつけて息を吹き込んで圧力をかけると底の薄いガラスが「ポッ」と音が鳴り、口を離すと「ペン」と鳴る。
そこから「ポッペン」なんて呼ばれたりもしている。(「ポコペン」という人もいるらしいが、それって「缶蹴り」って意味じゃなかったっけ?)


ビードロアップ










底部のガラスの薄さでひとつひとつ音が違うので購入するときはぜひとも試奏(吹)してほしいところだ。
僕は3つ持っていて(先日のライブで1本プレゼントしてもらいました、ありがとう!)、そのどれも魅力的な音がする。
なかでも低くちょっとこもった感じで「ポコン」って鳴る写真で手に持ってるヤツがお気に入り。
海の中で泡がコポコポいっているような、とても癒される音。



コタツ宇宙でもたまに吹くので興味のある方はゼヒ見にきてチョ!
  
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2007年02月23日

俺の楽器を見ろ!Vol.1「はなぶえ」

こないだのコタツ宇宙のアンケートやその後メールで、僕が鳴らしていた数々の小物楽器について「素敵でした」「アレは何という楽器ですか?」といった意見がいくつか寄せられたりしたので、このブログでちょくちょく僕の持っている小物楽器を紹介してみようかな、と思います。
ちょっと企画っぽく。。(笑)


小物楽器は、小さいので持ち運びが楽だし(沢山集めることが可能)、ギターとかシンセとかと比べて値段が圧倒的に安いし、なんか妙な音がするヤツが多いし、もうなんか愛らしいんだよなあ。。


というワケで今回は「はなぶえ(ノーズ・ホイッスルとも言うらしい)」を紹介。

プラスチック製のやつ
プラスティックはなぶえ











木製のやつ
木はなぶえ










があるみたい。
前回、木製のやつはこのブログで少し紹介したので今回はプラスチック製のやつを紹介します。

写真の通気口に鼻息を吹きかける。
こんな感じで。。(見た目、オモロいでしょ。。笑)

俺はなぶえ











そうすると、下の四角のリード部分へ空気が降りてきて、そのリードに空気があたることにより「カルマン渦」が発生して音が鳴る、という原理。
リードに軽く口をあてて、口の中で音を共鳴させて、口の動きで音程を変えられるあたりは口琴のようだ。
音色は口笛がもうちょっと力強くなったような感じ。上手い人は2オクターブくらい音が出せるようになるらしい。(僕は1オクターブ出せるようになった)

木製のやつは手製なので、ものによって出来・不出来がハッキリしているみたい。(僕のやつはあまり音が鳴らない。。)


。。ネットで調べてみたら「はなぶえ」って東南アジアやハワイなどの楽器で「恋の告白」とか「夜這いの合図」に使われていたんだって。(笑)

でも掲載されている画像の形は日本の「竜笛」みたいな本当に「笛」ぽいもので、僕の持っている「はなぶえ」とは見た目がまったく違う。。(そしてこっちの方が演奏しているサマが面白い。。笑)
どういうことなのだろうか?

ご存知の方はご一報ください。


  
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2006年12月18日

マルコス・スザーノのワークショップ

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パンデイロ奏者のマルコス・スザーノのワークショップへ。
もうかれこれ6,7回くらい行ってるんじゃないか。

パンデイロを知ったのは2年前くらい。
CMで山崎まさよし氏が叩いていて「かっこいいな」と気になっていたところに、パンデイロのワークショップがあるという情報を得、参加してみた。
そこでスザーノをはじめて知るのだが、まあ、その音・プレイスタイルは衝撃だった。
ブラジルの様々なリズム・パターンが演奏できるし、普通のロックやレゲエなど、世界各国のリズム・パターンも演奏できる。


ワークショップも開催するごとに人が増えているようだ。
パンデイロも貸し出してくれるし、内容も初心者にとってすごくわかりやすく、素晴らしいのだ。
そしてなんといってもスザーノの演奏が見れる・聴ける、というのが最も素晴らしい。


帰りがけに「神森さんですよね、1/27のライブ見に行きます」と声をかけてくれた女性がいた。
嬉しかった。  
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2006年12月14日

モーニット→×、モーニップ→○

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モーニット→×
モーニップ→○

らしい。
渋谷の無限堂で2つ購入してしまった。
ひとつ390円と安いもんだから。。
こういう小物楽器には目がない。
去年はアイヌの口琴「ムックリ」とアフリカのお手玉「アサラト」(日本では「パチカ」として知られている)に夢中だったし、毎年なんらかの小物がブームになる。
そんでしつこく練習しまくって、けっこうな腕前になるのだ。
そんでいつもカバンの中に携帯して、いろんな人の前で演奏するのだ。
楽しそうでしょ!  
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2006年12月12日

音楽入門

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2日連続で駅に着いてからポッケに財布がないことに気付く。
早めに家を出ていたので事なきを得るが、ううむ、自分が信用できない。。

ところでここ一年くらい、電車の中では本を読むようにしている。

で、伊福部昭(いふくべあきら)氏の「音楽入門」を読み終える。
音楽入門といいつつ音楽的な理論集とかではなく、浅く西洋の音楽の歴史を紐解きつつ、「音楽を聴くこと・作ること」とはどういうことか、についての氏の意見が書かれている。とても興味深く読んだ。


機械の発達によって得たものは多いが、失ってしまったものもまた多い。
テレビや街などから流れる暴力的なまでに押し付けがましいしょーもない音楽を、何の気なしに聞き流す事ができる我々だが、その反面自分が本当に求めている音楽を「選んで」「聴く」ことはなかなかしづらいのではないか。
そもそも自分がどんな音楽が好きか、とかを感じたり、考えている余裕もないのではないだろうか。
。。などと思いつつ

  
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2006年10月13日

西洋音楽史

西洋音楽史







西洋音楽史―「クラシック」の黄昏」は岡田暁生という人が一人で書いたもの。
ページ数も内容もよく、非常に読みやすい。
1つの旋律を皆で歌っていた時代から、ハーモニーがつき、新たな旋律ができ、それらがどんどん高度に複雑化していき、ついには崩壊していく、といった一通りの西洋芸術音楽の歴史を読むことができる。

最近なんとなくクラシック音楽に惹かれるようになった30歳。なんでか。

にしても中世時代の主要な音楽ジャンルである「オルガヌム」の作曲家に「ペロタン」という巨匠がいるのだが。。なんか可愛らしいような卑猥なような。。

  
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2006年08月29日

高円寺の阿波踊りへ

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高円寺の阿波踊りへ
想像以上の盛り上がりに驚いた

満員電車状態の中、前のオッサンがキョロキョロしたりビール飲んだりスルメ食ったりで、かなりウザかったけど、楽しかった

基本的に3連のノリなのだが(チンチ、チンチ、チンチ、チンチ)中には16分のノリもあったりして(チンチンチンチン)踊りを見るのも楽しいし、音楽を聴くのも好きだ
ただいくつもの連が立て続けに登場するために前の連と後ろの連の音がゴチャ混ぜになってしまったりしていて、音楽的に楽しむのならばこないだ行った神楽坂の方がよいかな

同じ日に浅草のサンバ・カーニバルが行われていたことを後日知った
来年は見に行ってみたい
  
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2006年08月28日

ワガン・ンジャイェ・ローズ

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セネガルを代表するタイコの巨匠、ドゥドゥ・ンジャイェ・ローズ、の18番目の息子である「ワガン・ンジャイェ・ローズ」のワークショップへ

20〜30人くらいの人間が輪をつくりワガン氏の教えの通りに皆でタイコを叩きまくる(サバールという楽器)。
利き腕で木のバチを持ち、もう一方の手の平とのコンビネイションで多彩なトーンを出す、つう珍しい打楽器奏法。

1拍を4等分とか3等分とか。。以前から知識として詰め込んだことを考える暇もなくただただポリリズムぽいフレーズを叩く。気持ちよい。

もらった資料の中に「生活の中にある音すべてが音楽だ」と、ドゥドゥ氏の言葉が載っていた。
最近は僕もなんとなく、そんなことを思っていた
クソ暑い中、セミのオーケストラに耳を澄ますのが、お気に入りだ
セミのウォール・オブ・サウンド、ポップだなあ  
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2006年07月24日

武満徹の雅楽

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「秋庭歌一具」という武満徹の雅楽を見に明治神宮まで

あまりの素晴らしさに感激
本当に驚いた


「秋庭歌一具」はメインとなる舞台のほかに
メインの後ろに1つ、左右に各2つ、の計6つの舞台が客を取り囲む形で演奏され
音の立体感を楽しむことができる
それから楽器は基本的には生演奏(我々が気付かない程度にPAのほうで何か補正をしていたようだ)

基本的に左右の舞台の人たちは同じ演奏をしていた(「ダブリング」的な効果)
我々はヘッドフォンでそういったことには馴れているわけだが、いや、そういった録音物う聴くのとでは比較にならないほどに音それぞれの存在感が違う
4人の笙がメインの後ろの舞台から仄かに立ちのぼり、うっすらと綺麗な「見えない壁」をつくる
なんとも心地のよい不思議な空間だ

音量もほぼ生演奏なのでとなりの餓鬼がカキ氷を食べる音が聞けるくらい(笑)
でも、そこがまたよい
音楽を「聴く」ということは「聞こえる」つうのと違うから
ただただデカい音量で与えられるだけの音楽を聴いているだけではつまらない

この「秋庭歌一具」毎年やるみたいなので、来年もぜひ行こうと思う
ああ、どうか、覚えていますように・・  
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2006年07月01日

今月(6月)購入したCD

メモの意味も含めて今月購入したCDに対して、個人的な満足度を★5つで表しておくことに

ちなみに★の数は勿論、流動的だ
時間がたてば味が出てくる音楽もあれば、ゴミのように感じる音楽もある
また一回ゴミのように感じたCDさえも10年後くらいに愛しくなったりもするのだから気が抜けない(笑)

それから僕はCDショップやインターネット上でかなり選び抜いた末にCDを購入するので、基本的にはここにあるすべてのCDはある程度の満足度ラインは超えているものばかりだ
その中で、の評価である


・World's End Girlfriend「Dream's End Come True
★★☆☆☆
友人宅で聴かせてもらい、あまりに素敵でその場で購入を決意
前田勝彦氏という人が率いるバンド(ユニット)らしい
現代音楽、クラシック音楽、エレクトロニカなどさまざまな要素が融合した素敵で過激な音楽
しかしいざ購入して自宅で聴いてみるとなんとなく眠くなってしまうのは何故だろうか・・

・I Am Robot And Proud「The Electricity In Your House Wants To Sing
★★★☆☆
カナダ在住の中国人、ショーン・ハン氏によるソロ・ユニット
HMVの6階にてひっそりと売られていた(タワレコでは見かけなかった)
が、これはかなり素敵
レイ・ハラカミに生楽器(ピアノ、アコギ)の要素を足したかのようなサウンド
このサウンドに歌がのったら・・と想像してしまう、それは自分の課題としよう

・Edgard Varèse「Varèse: The Complete Works
★★☆☆☆
ミュージック・コンクレートのようなPoeme Electroniqueという曲を聴いた時は、衝撃的であった
楽器だけが「音楽」を奏でているわけではない、と改めて確信したのであった
で、ベスト盤的なものを購入したわけなのだが
他の楽曲はオーケストラが演奏するいわゆる「クラシック音楽」的なものであった
今の僕にはまだ早すぎるのか
もう少し聴き込んでみよう

・Paul Simon「There Goes Rhymin' Simon
★★★☆☆
企画「招かれざる客」を参照されたし

・Burt Bacharach「The Look Of Love: The Burt Bacharach Collection
★★★☆☆
3枚組
心から気持ちのよいメロディとコード進行
王道すぎてどんな感想を記してみても、クサくなってしまいそうだ
でもこの人はところどころ変なところがあり(メロディとコードの関係や拍の取り方、など)そこが、また魅力だったりする
サックスなどの使い方がアレンジの参考になるような気がした
クラリネットで代替できそうだ

・Mozart「Fantasista!」
まだ聴いていない・・しかしこのヴォリュームでこの値段、買わざるを得ない
  
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2006年05月17日

「フォーク・ミュージックと現代音楽の核融合がスゴイ!」とか書かれてあり

3498dff4.jpg








John Fahey(ジョン・フェイヒィ)

The Yellow Princess」てアルバム

音楽美学校に通っている
若い男子生徒に借りたのだが
凄いね、こりゃ

帯には
「フォーク・ミュージックと現代音楽の核融合がスゴイ!」
とか書かれてあり

むむう
このアコースティック・ギターのセンス凄い
非常に今ぽいところもあり(つうか源流がこの人なのかも)
キングス・オブ・コンビニエンスだとか、ちょっと洒落たアコースティック・ギターの響きが満載な曲もあれば
妙な効果音とともに不穏な雰囲気の曲もあり、こちらは少しアヴァンギャルド


ちょいとバラバラすぎるようにも思えるけど
しかしながらすべての曲の音像はシンプルで非常にバランスがよい


あらー
やだー
まー
もー
素敵ねー  
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2006年03月16日

それに取って代わる存在

79daebb7.jpg最近はイライラすると
ガムを食べる

煙草を止めて
もう5年くらい経つか

イライラ解消のよき友であったが
いかんせん

レコーディング時に
まず楽器を録音し
リズムを打ち込んでスパスパ
ギターを録音してスパスパ
思いふけりスパスパ
スパスパ・・・
最後の歌入れの時には
喉がピリリと痛む

よく歌えないのだ
そんなことを繰り返し

だから煙草を止めれて本当によかったの



それに取って代わる存在が
なかなかない
食べると太るしな


今はガム

アサラト(パチカ)

イライラが高まってくると
ガムをクチャクチャ
アサラトをカツンカツン



今日は青山陽一さんにインタビューをしに
千歳烏山まで
こんな小さなブログの1企画に快諾していただき
感謝
とても楽しく充実した会話が出来ました
話の内容は来月に載せます(今月は林敏明氏)

その帰り道に渋谷タワーレコードへ
先週視聴して気になっていた
ノルウェーのハウス・ミュージシャンDalminjo(ダルミンヨ)
をもう一度視聴しようと思っていたら
すでに視聴器からはずされていたのであった
でネットで探してみたら視聴できるトコがあった
ココ
イイじゃないですか!
phoenixとか好きな人におすすめ

あとイギリスのエレクトロニカ・ミュージシャンのNathan Fake
も気になった
エレクトロニカ、つうくくりはもういらない状況ですが



  
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2006年03月15日

パンデイロ・マスターへの道

bc9cea00.jpgブラジルのタンバリン
パンデイロの巨匠
マルコス・スザーノの教則DVDを購入

パンデイロ・マスターへの道

彼の演奏・音は
タンバリンという先入観を軽く覆す

マイクを通せばもうドラムスと同じだ
キックのような低音から
ハイハットのような高音
ブラジルの様々な音楽だけではなくロックやファンク、ドラムン・ベースまで
多様なリズム・パターン

彼が来日した際に2回ほど
ワークショップに行ったのだが
まずその演奏を生で見て聞いて驚愕したのであった

ましかしこのDVDはあくまでも「技」に焦点をあてているせいか
低音があまり聞こえないので迫力不足だ
ま教則DVDだからな  
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2006年02月04日

圧倒

e3572801.jpgCICALA-MUTA(シカラムータ)
を見に
高円寺にある沖縄料理屋
「抱瓶」へ

客は熱狂し踊り狂い
素晴らしいミュージシャン達の
素晴らしいライブ
であった

チンドンやらクレズマー(ユダヤ音楽)やらジャズやら


いつにも増して
吉田達也氏のドラムは素晴らしかった
反応の早さ
瞬時に拍、拍子を把握し
ポリリズム的なダイナミックなプレイを繰り広げていた
圧倒


川口義之氏のサックス
こぐれみわぞう氏のチンドン太鼓
も素晴らしかった


泡盛を飲んで
多少グロッキー  
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2006年02月03日

しかしながら

3de9b413.jpgブックオフで購入した
「実験的ポップ・ミュージックの軌跡」(ビリー・バーグマン+リチャード・ホーン)

ビートルズからジョン・ケージまで
多くはアメリカのアヴァンギャルド、というか現代音楽と言われる
ミュージシャン達を広く浅く紹介している
「入門書」といった感じ

スティーブ・ライヒ、フィリップ・グラス、テリー・ライリー

ビートルズ、ジミ・ヘンドリックス、トーキング・ヘッズ
など

同じ土俵で書かれていて面白い

私のもっとも心癒される音楽は
素敵なポップスなのだが(「素敵な」というのが重要)

ポップス愛が深すぎるために許せないポップスも多いが
それはどのジャンル(音楽に限らず)においても言える事だが

しかしながら
耳を済まして
聞こえるものすべて音楽であるという思考
西洋から生まれた12音音階にしばられないさまざまな音楽
というものに
ここ数年
物凄い心奪われているのも事実なのだ

ああ、でも、死ぬ間際には
ビーチボーイズの
「Wouldn't It Be Nice」

聞きたいな

今ふと思った

B52'sの
「Deadbeat Club」
も捨てがたい

やっぱ音楽かかってたら気が散ってなかなか往生できないか(笑)

なんて  
Posted by mistermonsieursan at 18:00Comments(0)TrackBack(0)

2006年01月26日

イギリスのフィル・スペクター

3865aa0a.jpgいやはや
やっと体調も復活



最近
やっと
ネットショッピングをするようになった


CDとか本とか


あまし店では売っていないのを労せずして
手に入れることが出来るのな


60年代にプロデューサーとして活躍した(The Honeycombsとか)Joe Meekのソロ・アルバム
の「I Hear A New World」
他の女子グループをプロデュースした作品などは(そんなに聞いたことはないが)ま、普通なのだが(ま、それなりに素晴らしいが)
このアルバムはかなり実験的
声や楽器によるテープコラージュ
ありえないくらい外れたチューニング
全体を包むスペイシーな音響
それらが、しかしながら、絶妙に重なり合い、かなり研ぎ澄まされたポップスに仕上がっているのだがら驚愕だ(インスト)


彼は音楽人としてまあ成功した人間なはず、なのだが
彼はアパートの大家さんである女性を射殺し
その後自殺してしまったのであった


その辺が
「イギリスのフィル・スペクター」
などと呼ばれる所以だろう


それにしても
美しい音楽だ
「人の心」
がきちんと表現されている
  
Posted by mistermonsieursan at 10:50Comments(0)TrackBack(0)

2005年12月13日

私にとっての唯一のアイドル

88d2615a.jpg
眠れず

ドキュメント映画の「サージェント・ペパーズ」

映画「レット・イット・ビー」
を立て続けに鑑賞

ビートルズ

私にとっての唯一のアイドル

オタクではないけど

いろいろな本などを一通り読み漁ったり

この2つの映画は製作風景が
聞けたり見れたり
して
音楽家として創作意欲が湧く

私は
どちらかというと
ポールがすきなのだが

レット・イット・ビー
の中で
「なんかジョージが俺の話を聞いてくれないんだけどでも俺は間違っちゃいないんだ」
みたいな
ポールの愚痴を
ジョンが
優しく聞く姿が
大好きだ
  
Posted by mistermonsieursan at 16:45

2005年11月11日

すこぶるよかった

26dcf709.jpg渋谷のタワレコで
キューバのバンド
オルケスタ・アラゴーンの
アルバムを購入

マンボとかサルサとかルンバとか
正直違いがよく分からない

だが
このバンドは
チャチャチャ
なんだと

それはそうと
アルバム

すこぶるよかった

洗練、つうか
アメリカンナイズトされた、つうか
ジャズやポップスのエッセンスが盛り込まれていて
キラキラしていて美しい  
Posted by mistermonsieursan at 16:07

2005年11月10日

彼女は一人で完璧な楽曲を作った

e0da9f64.jpg朝方に
Waltermark/Enya
を聞く


Enyaは
リアルタイムで知っているのだが
このアルバムが大ヒットした当時(1988)は
メタル大好き中学生であったため
なんとなく受け入れられなかった
のだが
なんとなく
気になって

いた


5,6年前くらいに
なんとなく
購入してみたのだが
よく分からず


ぜんぜん聞いていなかったのだが

ふと2年前に
なんとなく
聞いてみたら
その素晴らしさに
驚愕

美しすぎる歌声

洗練された
楽曲
サウンド

それを彼女は一人で行っているのだ
彼女は一人で完璧な楽曲を作った
感動的だ


  
Posted by mistermonsieursan at 10:28

2005年11月04日

写真には写ってません

91391436.jpgいやはや
一昨日(11/1)は
fishing with johnのライブに
ノイジシャンとして参加

fishing with johnの
素敵なアコースティック・サウンドに
瓶や
鈴や
バードコールや
ビードロや
ムックリやら

叩いたり
振ったり
擦ったり
吹いたり
して
エフェクターに通して
ディレイ・タイムをいじくってヒュインヒュイン
いわせたり
しました


私は
地べたに座って
ゴソゴソやってたので(笑)
写真には写ってません

写真は許可をいただき
五十嵐君のブログからひっぱてきたやつ


。。。ぷはぁ
楽しかった
何も考えずになすがままに
またやりたい


fishing with johnのライブは
いつもどおり
とても素敵だった
3本のアコースティック・ギターのアンサンブルの美しさ
それに吉川氏のピアニカの旋律がのっかり
なによりも
楽曲がよい


19日にレコ発ライブがあるので
それも見に行きたい
と思っている
石本氏のpasadenaも楽しみなのだ

---------------

11月19日(土) 渋谷O-nest
「PATH」
出演 fishing with john/memo/pasadena/ E.D.O.ECHO SOUNDSYSTEM/ Jimanica


  
Posted by mistermonsieursan at 17:30

2005年11月01日

なんかやります

e841fe87.jpg昨日は
fishing with johnの
五十嵐君と

社会科見学

夕方くらいに原宿で
待ち合わせ
Five Gへ
この店は主にビンテージの
シンセやら、がたくさん売っている
かなり有名な店

私は1、2ヶ月に一回は
訪れる
いろいろな機材に触れるし
飽きない店だ


その後
秋葉原へ

メイド・カフェへ


写真は中央通りでの謎の写真会の風景


私はなんだかんだ
メイドカフェ
今回で
行くの3回目

半年くらい前に
友人と行った(2回)

その時は
その雰囲気に圧倒された

カウンター付近のポール・ポジションを
陣取った
怪しい男たち(各自もちろん個人行動)

意味もなく
文庫本を開き
本を盾にメイドを凝視する男
意味もなく
ノートパソコンを開き
パソコンを盾にメイドを凝視する男

そこはまさに異空間であった

それから半年後

そこは
普通の若者、カップルでごった返していて
怪しい男たちがほぼいなかった
普通の喫茶店とほぼ+変わらなかった


しかし

五十嵐君は初めてということで
結構楽しんでくれたみたいなので
よかった



それはそうと
明日
fishing with john

ライブが

以下

--------------


11月1日(火)高円寺円盤

18時50分開場 19時開演

料金500円+1DRINKオーダー

お問い合わせ 円盤(03-5306-2937)

出演 fishing with john、アベミキ、

ツポールヌ(a.k.aHOT TROCHE)、川染喜弘

--------------


普通に客として
見に行こうと思っていたのだが

五十嵐君が
なんかやってよ

いわれたので

なんかやります

うう
なんかその辺のものを
マイクで拾って
エフェクトかけたり


ノイズ担当
家ではそんな音遊びを一人でよくやるけど
人前では初めてだから
どうなることやら
時間のある方は
ぜひ

fishing with johnの新作
「鈍行ブックモービル」から
数曲、やってくれるみたいです

つうか新作、素晴らしいです
つうか前作「残響ピクニック」も素晴らしいです


  
Posted by mistermonsieursan at 00:01

2005年07月19日

むしろとても格好がよかったのでした

アイヌの民族楽器
トンコリ奏者のoki氏のコンサアトへ

トンコリは
5本の弦がはってあり(五弦琴と呼ばれていて弦は三味線の弦を使用したりするらしい)
開放弦だけで演奏する楽器(昔はシャーマンが所有する祭具であったらしい)
ようするに5音しか使わずに1曲を表現するのであるが
1つのフレーズを反復をするなかでのゆったりとした展開など(曲調はいろいろあった)
ミニマル・ミュージックのように感じる部分も多々あり(oki氏はたまにエフェクター→ディレイ、フェイザー、オートワウ等、をかましている場面もあり、それがまた嫌味がなく斬新、というか安心して楽しめた)
そして音階がとても洗練されていて(少し前に流行った音響系、のギターのアルペジオぽかったり)
古い曲を演奏したらしいのだが
まったく古臭くなく(曲ごとに違うチューニングにしていた)
むしろとても格好がよかったのでした

1曲1曲丁寧に曲を紹介してくれて
それもまた勉強になったのでした

そして我が愛しのムックリも少し
演奏してくれたのでした
沢山演奏してくれたし
満足  
Posted by mistermonsieursan at 15:39

2005年07月04日

線で繋がる瞬間を

映画美学校で音楽理論を学んでいるのだが
講師である
菊地成孔氏が情熱大陸に出ていた
のでビデオに録画して見た

数年前にトータス目当てで行ったイベント(恵比須のリキッド・ルーム)で初めてDCPRG(デート・コース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデン)を見て聞いて
衝撃を受け
CDを購入して
スパンク・ハッピーはもともと知っていて
初期の頃には何回かライブも見に行っていて
同一人物だという事がやっと分って
ホームページを見て
人として興味を持ち
音楽理論を教えている事を知り
入学

やはり彼はとても魅力的である
その一番の魅力はやはり赤裸々であることだと思う


私はもっと
自由になるために音楽理論を学びたいと思っていたわけだが(音大コンプレックスのようなものもあり)
菊地氏はまさにそういった事を念頭において教えてくれているので
非常によい

今まで独学で学んできた点と点が
線で繋がる瞬間を
学ぶ度に感じるのが
心地よい




飼ってたヒメオオ・クワガタ(♀)が遂に死去
全滅だ。。  
Posted by mistermonsieursan at 14:00Comments(10)TrackBack(0)

2005年06月29日

8曲やりまシュ

b461e586.jpg中国のお土産で頂いた楽器
なんて楽器だろ

明日は下北沢のmona recordsで
ライブ・イベント
40分
8曲やりまシュ

お時間のある方はぜひ
いらしてくだされまシ  
Posted by mistermonsieursan at 11:56Comments(2)TrackBack(0)

2005年06月13日

口琴ワークショップへ

口琴オーケストラの 岡山守治
の口琴ワークショップへ
インド口琴を使いいろいろ教えてもらった

口琴といえば私にとってはムックリだが
あれは竹だし
インド口琴は金属だし
歯を密着させる(?)ので
やたらと脳が揺れた
2時間受講したがもうフラフラ

ただしとても楽しかったし
有意義であった
口琴でのリズムのとりかたや
音程のつけかたを
分かりやすく教えていただいたのであった  
Posted by mistermonsieursan at 10:46Comments(2)TrackBack(0)

2005年06月11日

とくにピッキング・ハーモニクスをからめた演奏は

Derek Baileyの「Playing For Friends on 5th Street」(DVD)を観賞
Derek Baileyは最も憧れるギタリスト(即興演奏家)
去年初めて聞いてから虜
ギターを使っていろいろなノイズを出すなかに
時折かいま見せる美しい響き
とくにピッキング・ハーモニクスをからめた演奏は。。
圧巻
絶句

このDVDは小さなお店(CDショップ)で友達を集めて演奏をしている
とのこと(本当に友達?と思うのだが、ま)
店が狭いのと制作費が少ないのと相まって
カメラ1台で彼の演奏風景を映しまくり
まるで教則ビデオだ
最高
今までCDだけで聞いていて
「この音どうやってだしているのだろう」
と思った事が分ったり
(当然の事なのだろうが)彼の即興演奏には何の迷いもない事がよく分った

途中モノクロになったりスロー再生になったりした時は
ブーイングの嵐であったが
感動した
長い付き合いになりそうだ
借り物だけど  
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2005年06月06日

下北沢440

明日は下北沢440でライブ・イベント「6月の泡」に出演します
アコースティック・ギターをもってひいて歌う面々が集っているわけですが(残像カフェの大森君やビューティフル・ハミングバード、キオクノオトの佐野さん)
それぞれがそれぞれ違った表現をすると思います
楽しみですね
僕はいかに、自宅でコツコツコソコソと構築した言葉やメロディや音を(そういった行為に異常に生き甲斐を感じてしまうのです(笑))、
ギター、エレクトリック・カズー、など最小限の編成(最近は1人で弾き語りが多い)で、それらと同じ(しかしまったく別物の)熱を
ライブで提供したいですね
美しくもいびつなポップ・ミュージックを堪能していただきたいのです

お時間のある方はぜひ

以下

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Date:6/7(tue)
Title:「6月の泡」
Place:下北沢440
出演:神森徹也 / 大森元気 / ビューティフルハミングバード
Opening Act:佐野彰彦(from キオクノオト)
Open:19:00 / Start 19:30
チケット代:¥2,000-(前売) / ¥2,300-(当日) (ドリンク代別途)
Tickets:
★4/15(金)〜店頭電話予約(16:00〜) 03-5481-4143
★神森徹也official Web Siteメール受付中(4/12〜6/6までの期間で受付ます。)
「6/7神森徹也「6月の泡」 at新宿下北沢440 メール予約」を件名に
お名前 / 予約枚数を明記し下記までお送りください。
info@kamimori.jp

Info:下北沢440 03-5481-4143
  
Posted by mistermonsieursan at 09:45Comments(0)TrackBack(0)

2005年06月03日

それにしてもなんと聞きやすいのだろう

バッハの話をちこっとブログでしたら
美学校の友人がバッハのCDをプレゼントしてくれたのだった

ありがたいことに曲名と注釈を入れてくれていたのでそれをそのまんまそれを


01 Jessuss bleibet meine Freude : 演奏 : K.gambe(私のピアノ教師の演奏による)

02 Concerto n 5 For Piano And Orchessstra In F Minor,BMV 1056 - II. Largo
別名 : アリオーソ

03 Fugue In G Major : Glenn Gould
著名な平均律(憂鬱と官能。。。にも取り上げられていた)のはじまりの曲

04 Fugue In G Major : The Swingle Singers
ジャズコーラスにアレンジされたバッハ

05 Suite No. 1 In G Major,BMV 1007.I Prelude : Pablo Casals
CMや映画に取り入れられている事でも有名な無伴奏チェロのプレリュード

06 English Suite n 5 In E Minor,BMV 810 - I. Prelude : Glenn Gould
グールドによるちょっとモダンなかんじのするバッハ演奏

07 Plerude & Fugue n 1 In C Major,BMV 846 - Prelude : Glenn Gould

08 G線上のアリア : 指揮 : ユジーンオーマンディ

09 Vivace : The Swingle Singers
4に同じ

10 Jesu, Joy of Man's Desiring : :Johann Sebastian Bach
1の曲の管弦楽ヴァージョン


それにしてもなんと聞きやすいのだろう
すんなり入ってくる
学生自分(小中)嫌々授業で聞いていた時とくらべ
耳が成熟したということなのだろう
初めて曲名とメロディが一致したのだが08の物凄い綺麗な旋律と編曲(も凄い迫力のオーケストラ)は素敵すぎだ
02とか
もちろん10も
ベタなのが好きなのかも
なんか悲しくもないのに涙が込み上げてきそうになるのですが
  
Posted by mistermonsieursan at 13:14Comments(2)TrackBack(0)

2005年05月31日

難しい事はする必要がない

もう10数年前から所有している
Joe Passの教則ビデオをまた見た

この人のソロ・アルバム「Virtuoso」は高校生の時からの愛聴盤だ
ソロ・ジャズ・ギターの名盤(なのかな。。)
1本のギターと彼の足でリズムを刻む音
とにかくいろいろな美しいコードがとても自然に連結され
気持ちがよい


彼はビデオで
コードはメジャーとマイナーとドミナント
というように考えている
とか
難しい事はする必要がない
ので
忘れてしまえ
とか
技術的、理論的な事を軽視した発言がちらほら
彼が言うから非常に重みがあるのだ

つうかいろいろ素晴らしい演奏がきけるので
教則ビデオなのだが
ライブ・ビデオのような側面もあり

この人と
デレク・ベイリーは
最も敬愛するギタリストだ
デレク・ベイリーの教則ビデオなんて発売されるわけないけど(笑)  
Posted by mistermonsieursan at 21:57Comments(2)TrackBack(0)