世にも奇妙な小物語

怖い話・奇妙な話・小話など集めて掲載しています。

2015年04月

TDnaoさんのお話を読み私も昔に祖父から同じような妖怪の話を聞かされたことがあるので投稿します。

私が住む北海道の村には近くに阿萬山(アマンサン)と呼ばれる山があります。
祖父に小さい頃、なんで阿萬山というの?と、きくと
阿萬と呼ばれる妖怪が住んでいるからだよと言っていました。

昔々に阿萬という男がいたそうな。
阿萬は友人の阿久徳(アクトク)、影虎(カゲトラ)とともに瑠迂図(ルウズ)と呼ばれる遊びをしていたそうな。
※瑠迂図はアイヌ民族に伝わるボードゲームのようなものです。
瑠迂図に負けた阿萬は二人を殺してしまいました。
殺した罪を償うために阿萬は山に逃げ込みました。
それが今の阿萬山です。

それからというもの、山に入った者たちから、不思議な人物を見たという噂が広がります。
蒼白の顔面に長髪の髪、暗闇に光る赤い眼。
山に入った者にそっと近寄ってきては
「おれいっちばーん♪」
と つぶやくそうな。
こうして 妖怪 阿萬 は生まれました。

私の住む村では妖怪 阿萬を見かけたという話はごく一般的で祖父も昔はよく見かけたそうです。
画家であった祖父に書いてもらった阿萬の絵をアップロードしておきます。


真夜中、廊下の床板をキュッキュキュッキュ擦る音がする
恐る恐る様子を見に行くと、酔って帰宅した親父が禿散らかしたデコを床に擦りつけながら
「うぉーーー!何処まで行っても壁ばっかりだぁーーー!?」
俺は何も言わず、部屋に戻って寝た
翌朝、光りに照らされた廊下には巨大なナメクジが這ったような跡が残っていた


ほんのりと怖い話スレ その108
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1429018865/


119 :(1/3)@\(^o^)/:2015/04/26(日) 14:40:08.96 ID:auoOW/V10.net
よかったら聞いてください。

昔から変なものを見ることがあった。

例えば幼稚園で数人で廊下を歩いていたら、壁に向かってうずくまってる女の子がいたので、
「どうしたの?」って声をかけたら友人に「誰と話してるの?」って言われて、もう一度女の子見たらいないとか、
家でも脱衣所の天井に女の人がへばりついていたりとかあった。

親と散歩に行った時に、道で俯いて立ってる男の人に挨拶しても返事してくれなくて(昔は知らない人にガンガン挨拶してた)
「なんであの人無視するの?」って言ったら「誰もいないでしょ、変な事言わないで!」って言われてから、
あぁこれは人に言っちゃいけないんだって学んだ。


120 :(2/3)@\(^o^)/:2015/04/26(日) 14:42:11.42 ID:auoOW/V10.net
成長するにつれて意識的に見ないようにしよう、知らないふりをしようとしてたら見る頻度は減った。
でも、アンテナっていうかなんていうか、
感度が良くなってる時は意図せず見えたり聞こえたりするようになってしまった。

家の中では階段を降りようとしたら
階下から黒ずくめの服を着た人がスーッと上がってきて自分の身体を通り過ぎってたり、
夜中気配を感じて起きたら足元に女の人がいて足首握られて、
次の日起きたら痣になってたりとかいろいろあった。


121 :(3/3)@\(^o^)/:2015/04/26(日) 14:44:05.19 ID:auoOW/V10.net
学生時代は、周りが見える!とか言ってもけして自分も見えるとかは言わないでいたし、
黒い影が後ろにいるのに反応しないこの子はわからないんだろうなぁなんて思ってた。
でも、校舎ではうずくまっている女の子に声をかけたら誰もいないなんて事があったり、
自分の頭上にあった教室内の廊下側の上の窓が一つだけガタガタ震え出したりして少しずつバレてしまった。

校内で黒い影が追いかけてきたり、
トイレで誰もいないのに水が流れたりドアが閉まったり、
4階の窓が外からバンッと叩かれた音がしたり、
誰もいない放課後の真っ暗な廊下の奥から何かを引きずる音がしても、
誰かが気づかないなら悲鳴を上げないで確認しに行ったり、
そっとその場を離れるように促したりしてた。
でも、怖いものは怖いからいまだにビビり。怖い話は好きだけど。


読んでいただきありがとうございました。



 これは北海道のとある地域で起きた話です。私の地域からは古くからアマンという妖怪の言い伝えがあります。人の形をしており体の大きさは2mはあるそうです。よく祖母からもその話を聞かされていましたが、私はぶっちゃけ信用していませんでした。
 厳密にどういう妖怪なのか、何故それが恐ろしいのか。

 アマンは普段は一人で夜道を彷徨い歩いているそうで吹雪の中でしか現れません。
一人でいる人間を見つけるとゆらり、と近寄って来ます。そうすると、何か声をかけられ反応するとアマンは大勢の仲間を呼び、攫って行くと言われています。

 ある日、私は仕事が急がしく終電ギリギリで何とか地元の駅に帰れたのですが、なにぶん田舎な物で駅前はいつも以上に閑散としており、人気は一切無く雪が降り積もっていました。
 自転車で帰ろうにも駐輪場は閉まってしまい、タクシーも無かったので私は仕方なく徒歩で帰る事にしました。
 帰り道、私は幾度と無く妙な寒気を感じていました。それは単なる偶然と言い聞かせいましたが、頭の隅でその寒気は駅を出た時から感じていた物と分かっていました。
 靴が新雪に沈む音が歩く度に耳に入ります。私はしばらく歩いていてとある異変に気づきました。足音が二重に聞こえたのです。
 一歩踏み込むと背後で同じように一歩重なって進んで来ます。怖くなって足を早く動かして私は逃げるように家路を急ぎました。私が歩くのを早めると背後の何かも速度を上げて追って来ます。
 怖い、しかし、追って来る何かを確認したい気持ちもありました。偶然、近所では最近、不審者が出ると噂になっており、息子が学校からもらって来る手紙にも似たような事が書いてありました。
 私は女性でも格闘技をやっていました。何かされても抗えると思っていました。
 意を決して私は振り返ると私の背後には今まで見たこともない大きな人が立っていました。テレビで見る2m越えの人が現実で見ればあんなに威圧的だったとは思いませんでした。
 私は固まり、その場から一歩も動けなくなりました。そしてその2m越えの男は何かをささやいて来ました。私は祖母の言葉を思い出し、にわかに信じられませんが、これが例のアマンだと感じました。「え?」と聞き返そうとしましたが、返事をすれば仲間を呼ばれて連れ攫われるという伝説から私は口を紡ぎ、声を押し殺すとアマンはまた何かささやきました。
 全身を恐怖で震わせながらしばらく黙って、目を瞑っていると目の前から威圧的な物がいなくなるのが分かりました。

 結局、私は声を上げなかったからなのか、何もされる事なく無事に帰る事が出来ました。もしも、祖母の話を聞いていなければ私はどうなっていたか分かりません。

「おれ、いっちば~ん」

 アマンがささやいた言葉です。


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