世にも奇妙な小物語

怖い話・奇妙な話・小話など集めて掲載しています。

2016年03月

友人の話。

山中の高速道路を走っていた時のこと。
腹の具合が悪くなった彼は、最寄りのサービスエリアでトイレに行くことにした。
無事にトイレに駆け込み、ホッと一息吐いていると。

 しょりっ しょりっ しょりっ

すぐ近くから、何かを混ぜるような音が聞こえてきた。
ゆっくりと米か何かを研いでいるかのような音。
自分の他には、誰も居なかった筈だけど。後から誰か入ってきたのかな。
それにしても妙な音を立てるな、何をしているんだろう?

個室のドアを開けて出ると、音はパタッと止んだ。
トイレには人っ子一人居なかった。背筋が冷えた。
思わず個室を一つ一つ覗き込んでみた。
どの個室も、白い和便器が座っているだけ。

友人の話。

山中の高速道路を走っていた時のこと。
腹の具合が悪くなった彼は、最寄りのサービスエリアでトイレに行くことにした。
無事にトイレに駆け込み、ホッと一息吐いていると。

 しょりっ しょりっ しょりっ

すぐ近くから、何かを混ぜるような音が聞こえてきた。
ゆっくりと米か何かを研いでいるかのような音。
自分の他には、誰も居なかった筈だけど。後から誰か入ってきたのかな。
それにしても妙な音を立てるな、何をしているんだろう?

個室のドアを開けて出ると、音はパタッと止んだ。
トイレには人っ子一人居なかった。背筋が冷えた。
思わず個室を一つ一つ覗き込んでみた。
どの個室も、白い和便器が座っているだけ。


皆さんは赤口(しゃっこう)さまって遊び知ってますか?
こっくりさんみたいなものなんですがこっくりさんは占いとかの為じゃないですか? 赤口さまは違うんです。赤口さまは呪いの為。 つまり根本的に目的が違うんですね。
ここで「そんなの聞いた事ねえよプゲラ」って人がほとんどだと思います。 それもそうでしょう。これはもともと「表」の遊びではありません。
もともと「遊び」という言葉は今使われている意味ではなかったそうです。 「神」との交信の様な意味だったそうです。この遊びはそういった意味の「遊び」なのです。
前置きが長くなりました。 私がこの遊びを知ったのは去年の事です 。
同僚のSと飲みに言った時の事でした。
「Oのヤツ、ホント腹立つな」
ポツリとSが漏らした言葉に私はおおいに賛同しました。
Oというのは私達が所属していた部署の上司で
性格が悪い上に部下の手柄を横取りしたりするような人間で職場の皆に嫌われていました。しばらくOの悪口を言っていた私達ですが
「なぁ。Oに一泡吹かせてみんか?」
興味を持った私はSに詳しく話しを聞いてみました。 聞くところによるとSの実家の方には赤口さまという呪法があるそうです。
それを行えば呪った相手に様々な危害を与えられるというのです。
酔っていた事もあり私は
「やろうやろう!」
と承諾してしまいました。
それから一週間後の事です。
私の携帯にSから電話が入りました。
「おうKか?こないだ言ってた赤口さまやるからHの家にきてくれや」
すっかりそんな話など忘れていた私は正直めんどくさいのでいやでしたが しぶしぶ行く事にしました。
軽く着替え車に乗り込みHの家に向かいました。 「いつのまにかHまで巻き込みやがって……。」 そんなことを考えながらHの家に着きました。
中に上がるとSとHが私を迎えました。
「おう、よくきてくれたな。これ3人じゃないとできんのよ。」 そういえばこの間もそんな事をいっていました。
「これやるには3人じゃないとできん、できんのよ。」 なぜ3人なのかはその後のSの説明で解りました。
まず赤口さまをやるには3人が等間隔で三角形になるように座ります。(正三角形ですね) そして3人の前に一枚ずつ紙を置きます。
紙には50音を書いておくのですが 今私達が使っている「あいうえお」ではなく「いろはにほへと」のほうで書きます。
そして裏面に自分の名前を書きます。(Sの前の紙ならS、Hの前の紙ならHです) 一人目は二人目の方を向き二人目は三人目の方を向きます。
3人目は三角形の中央を向きその中心に赤口さまへの供え物と同じく50音を書いた紙を置きます。
(ちなみに「供え物」はSがどこからか拾ってきた野良猫でした。遊びでも気味が悪いと思いました)
「じゃあ始めるか」
Sに教わった通りに私とHは怪しげな言葉を紡ぎました。
順番はH→私→Sです。
H「一つ一人の恨みを連ね」
私「二つ二人の恨みを重ね」
S「三つ御霊を御呼びしたい」(だいたいこんな感じでした)
果たして周りにはなにも変化はなくHが
「ははは、やっぱこんなもんか……」
その時でした。辺りの空気が変わったのが感覚で解りました。
さっきまで何ともなかった空間が急に重苦しくなり言葉を発する事すらできません。 3人とも無言になり辺りが異質な静寂に包まれました。
見るとSが顔を真っ青にしながら手を4枚目の紙に伸ばしています。 指は文字を指し占め始めました。
「う ら み つ ら ぬ る も の を し め せ 」
次にHの顔が青ざめ自分の紙に指を這わせます。
「@ @ @ @ @ @(Oの名前)」
Hまでがおかしくなり私はこの場から逃げ出したくなりました。
しかし異変は私にも起こりました。 指が勝手に紙へ向かうのです。 そして紙の上で止まりました。つまりは恨む相手を教えろという事なのでしょう。
「@ @ @ @ @ @ 」
自分の意思でOの名前を指しました。
正直ここまでの事が起こるとは思いませんでしたし、もしや本当にOに何か起こるかもしれない そう思いましたがどうする事もできません。
そしてSの番が来ました。Sの腕は中央の腕から自分の紙へ移り
「@ @ @ @ @ @ 」
こうして3人が3人ともOの名前を出しました。もうこの後どうなるのか3人とも死んだような顔をしていたと思います。
するとまたSの腕が中央に向かいました。
「う ら み つ ら み し か と と ど け る  か わ り に く ち に の り を さ せ よ」
途端ビクンとSが震えました。次の瞬間Sは猫に覆い被さります。
ボシュッ
そんな感じだったと思います。 Sは猫の首に喰らいつきました。骨を砕き肉を喰らうSは正に鬼でした。
猫は目を飛び出しそうな程見開きましたが間もなく気味悪く痙攣し始めました。 そのままSは頭に口を移し猫の頭部を三分の一程喰らったと思います。(食事中の方すいません)
猫の頭から脳?らしき物がずり落ちていました。 Sの口は猫の血で真っ赤に染まっていました(恐らくこれが赤口さまの由来でしょう)
そこでSは正気に戻ったようです。その場で嘔吐し猫の一部だった物はその場にでてきました。 Sはそこでうずくまりガタガタと震えていました。
私とHで無言のまま猫の死骸を片付けました。あの時の嫌な匂いはしばらく忘れられませんでした。
どうにかSを落ち着かせ自宅に送りました。一人家に残されたHはさぞSを恨んだでしょう。
(猫の血だけはどうしても落ちず後で床を一部取り替えたそうです)
次の日、昨夜の嫌な事を思い出していた私は会社に行きさらに驚きました。 昨夜Oが車に引かれ死んだというのです。しかも一度引かれた後に二代目の車にひかれ 頭部は破砕。即死だったとの事でした。
私とS、Hは罪悪感よりも恐怖に怯えました。いい様のない恐怖でした。 私達は絶対に他言すまいとこの話を封印しました。
Sはしばらくして会社を辞めました。今はというと精神科に入院しています。
あのあとしばらくしてSはHを食べました。ちょうどあの後から4日目でした。 といってもHは右耳を食いちぎられた程度で済みましたが。
Sはそのまま施設に送られました。Hと私は今も会社に勤めています。
何故この話をここで書いたかというと私のところに赤口さまがたびたびくるからです。
「ま だ ま だ た べ た り な い た べ た り な い  た べ た り な い た べ た り な い た べ た り な い  た べ た り な い た べ た い た べ た い た べ た い」
最近Sを見るとどうにも食欲が止まらなくなります。Sも同じようで私を見る目が 明らかに違います。このままでは私達はどちらかに食われるでしょう。
これを見た方、お願いです。どうか憎い人がいましたら赤口さまを呼んでください。
そして赤口さまに供え物を捧げ貴方の憎い人を消して下さい。そうすれば私達は助かると思います。
お願いします。どうか赤口さまを呼んでください。貴方にも悪い話ではないです。
お願いします。赤口さまを呼んでください。お願いします赤口さまをよんでください


俺が小学校低学年の頃の話、つってももう30年以上前になるけどな。東北のA県にある海沿いの町で育った俺らにとって、当然海岸近くは絶好の遊び場だった。
海辺の生き物を探して無意味にいじくってみたり、釣り人に餌を売りつけて小遣いもらったりとまあ、無邪気に遊ぶ毎日だったよ。
しかし、かくれんぼだけは海の近くでやってはいけないと周りの大人にきつく言われていた。
まあ、海は危険が危ない場所が一杯あるからな、変な所に隠れられて大怪我や命を落とす事故を心配してのものだろうと子供ながらに理解していた。
しかし、理解しているとか何とかいったってそこはしょせん子供、周りに誰もいなけりゃやっちゃうもんなんだよね。
俺と、近所のくそがき、A太B朗C子の四人でかくれんぼをしたことがある。
当時のガキにしちゃあ丸々と太っていた実質ガキ大将のC子がどうしてもかくれんぼしたいって聞かなかったんで、俺ら男はなんか臆病者扱いされるのも嫌だったんで付き合うことしたんだわ。
しぶしぶ始めたとはいえ海の近くで変なくぼみとか一杯あって、めちゃくちゃ楽しかった、てのを今でも覚えてる、危険な場所ってのは基本的に楽しいものだよね。
かくれんはじめて1時間くらいたったころ、A太が鬼だったんだけどC子がどうしても見つからない。
仕方なくかくれんぼを中断して三人でC子を探すことにしたが、なかなか見つからないから、
3人で手分けして探すことにした。
それでも見つからないからもうあきらめて帰ろうと思ったとき、さっき調べても見つからなかった岩場のくぼみににC子を見つけた。
ただC子一人じゃなくてなんかやたらと立派な和服をきた爺さんが一緒だった。
ガキだった俺は、家の人間が迎えに来たから勝手にかくれんぼ中断しやがったなと一瞬思ったが、どうも様子がおかしい。
普段は大人相手だろうが子供相手だろうがのべつまくなしに騒ぎまくるC子がやけにおとなしい、和服の爺さんが何か話てるのにも反応せずに一点を見つめて動かない。
これはやべーんじゃねーのと思った俺は、幸い二人ともこっちに気づいてないようだったので
気づかれないように様子をうかがうことにした。
よく見てみると和服の爺さんは、こんなうみっぺりだって言うのにぜんぜん濡れていなかった。
爺さんはひとしきりC子の体をべたべたと触ったあと、懐から鉄製の串のようなものを取り出すとおもむろにC子のわき腹に突き刺した。
俺は爺さんの行動にびびって固まった、正直しょんべんももらしていた。
しかも爺さんはその串を一本ではなく次々とC子に差し込んでいく、しかし奇妙な事に血はぜんぜん流れてこない。
C子も串を刺されまくって黒ひげ危機一髪みたいになってるのにピクリとも動かない。
そのうち、串を伝って黄色っぽい白いどろどろとしたものが流れ出してきた、すると爺さんは串の根元のほうに白い袋のようなものを取りつけはじめた。
どうやら、そのドロドロを袋に集めているようだった。多分ものの2~3分くらいだとおもうが、どうやら袋が一杯になったらしく爺さんは一つ一つ口を縛り袋を纏めていく。
一方のC子はあんなに丸々と太っていたのにいつの間にか干からびたミミズのようになったいた。
これは、冗談抜きでやばいものを見てしまったと俺が思っていると、爺さんが不意に俺のほうを向いた、そして何か言おうとしたのか口を大きく「あ」の形にした。
と思うと、
後ろから大人の声で「コラー、ドくそがきが!あんだけここでかくれんぼすんなっていってんだろ!」と
怒鳴る声がした、振り返るとA太の父。
どうやらC子が見つからなくてあせった二人が大人に報告しに行ったようだ。
俺はC子が干物になってしまったことを伝えるのと変な爺さんから逃げるのにでA太父のほうへ駆け出していた。
かなり本気の拳骨ともう一怒鳴り食らっておれが、C子のところまでひっぱってA太父をつれていくと、干物ではなく太ったままのC子が倒れていた。あの爺さんも、串で刺された跡もきれいさっぱりもなくなっていた
結局C子はかくれんぼ中にこけて頭打って気絶していたと言うことで病院に運ばれた、その日の夕方には目を覚ましたらしい。
一方で俺ら3人は死ぬほど説教食らったが、俺はさっきの光景が目に焼きついていてろくに説教も聴いていなかった。
それから数日はC子は何もなくぴんぴんしていて近所のクソガキの上に君臨していた、おれも、アレは暑さでおかしくなってみた幻だろうと思い込み始めていた。
しかし一週間ほどしたころからガキの俺らの目にも見えてやせ始め、しまいにはかその姿を見なくなっていた。
どうやら、何かの病気をしたらしく俺は母親に連れられてA太B朗やらと一緒にC子の見舞いへ行った、そこにいたC子は以前の憎たらしく太っていたC子ではなくずい分とやせ細った姿だった、しかもやせているのではなく見るからに肌に水気がなく、子供とは思えないほどしわだらけになっていた。
あの時の干物の2,3歩手前というかんじだった、俺はもうこいつ死ぬんだなと思った。見舞いから帰るとにおれは母親に例の爺さんと串に刺されたC子のことを話した。
母は俺の話を聞き終えると、そう、と一言だけ言ってどこかに電話をかけた、そして電話が終わると。
明日その時のことを聞きに人が来るから正直に答えなさいと俺に言った、普段にもまして辛気臭いな、と俺は思った。
次の日、学校の授業の途中に校長に呼び出され
校長室で見知らぬおっさんに爺さんとC子の話を聞かれた。
そのおっさんは古い絵を見せてきて、その爺さんはこんな格好じゃなかった?と聞いてきた。
その絵にはみすぼらしい格好をして頭が不自然に三角な男と、例の爺さんみたいなきれいな和服をきた男がが描かれていたので俺はこっち和服の男の格好に似ていると答えた。
すると、おっさんはため息を一つ吐いて、校長にどうやらアカエ様ではないようなのでこれ以上の心配はないでしょうと言った。
校長も何か安心したような感じだった。
そのあと、俺を無視して、今年は豊漁になるだとか、漁協からC子の家に見舞金を出すとか言う話をしていたが、俺がまだいることに気づき、すぐに追い出され俺は授業に戻った。
C子は結局そのあと割りとすぐ死んだ。C子の葬式では悲しそうなのはC子の家族だけで、他の大人はみんなニコニコにしていてうれしそうな感じだった。
正直、俺もC子が嫌いだったので心のそこではうれしかったが、今まで経験した葬式との違いにすこし不気味におもっていた。
俺の父親もC子の両親に、神様が持っていったようなものだから。と変な慰めをしていたのを覚えている。
その年の秋は、あの時の盗み聞いたおっさんと、校長の話どおりここ数十年で一番の豊漁になった。
しかし俺の町以外の港ではそれほどでもなかったらしく、俺の町は大分潤ったらしい。俺もA太もB朗も、栄養状態がよくなったせいかみんなころころと太った。


私の地元は田舎で、 山の中にある新興住宅街だった。 新興と言っても、結局発展し切れなかったような土地だった。
私は山に秘密基地を作り、友達とよく遊びに行ったものだった。 ある日、私は友人のN子と一緒にミョウガを取りに山に入っていた。 しばらくすると、遠くからN子が何か興奮した様子で私の元にやってきた。
N「あっちに鳥居があった!」
私「そんなの見たこと無いよ」
N「ほら、こっち来て!行ってみよう」
N子は私を引っ張り鳥居があると思われる場所まで歩いた
そこには灰色の小さな鳥居が立っており、 お世辞にも綺麗とは言えない神社(祠?)があった。
近くまで寄ってみるとなんとも不吉な感じのする場所だった N子は私の手を引っ張り、一緒に鳥居を潜った。
ところが、鳥居を潜った瞬間足が動かなくなってしまった。 もの凄く寒く、空気が凍っているようだった
頭はパニックになり、騒ごうにも逃げようにも体が動かない。 声も出ないのでN子に声も掛けられなかった
ふと、視界の中に石碑が見えた。名前が書いてあるようで昭和○子と書いてあった
(○は読めなかったごめん)
と、次の瞬間、N子が私の手を振り解き「くぁwせdrftgyふじこ」みたいな
意味不明な言葉を発しながら神社から逃げてしまった 私も体が動くようになり、N子の後を追うように逃げた
家に着き、よく分からない恐怖で胸がいっぱいだったが 夕飯を食べ、アニメを見た頃にはすっかり忘れてしまっていた。
山での恐怖など忘れ、ぐっすり眠っていた私は夜中に目が覚めた。 多分2時・3時くらいだろう。部屋の中に誰かがいる気がした。
最初は兄貴が驚かせようと私の部屋に入ってきたと思っていた。 逆に驚かせてやろうと思った私は体を起こそうとした
起きない。
動かない。動くのは目だけだった。
神社に入った時と全く同じ症状だった。
急に怖くなった私は目を強く閉じ、神様!仏様!と心の中で叫んでいた。 気配は初め私とは遠い場所にあったが、段々と近づいているのが分かった。
霊感など皆無だった私は本当に怖くて心臓が口から出そうな思いだった。
足元の近くまで気配が来たところでフッと気配が消えた 助かった。と思った 右頬に生暖かい気配がした。
目を閉じて、自分の右手を頬に近付けてみて欲しい。 何かが近くにあると分かるはずです。
その状態。
更に耳に「ンーーーー」と声だか息だか分からない物が吹きかかった。 本当にやばいと思った。うっすら目を開けてみると視界の右端に真っ黒なものがあった。
動いてる
再び目を強く閉じ、助けて!と心の中で叫んだ。 耳元の息が一瞬止まった
「オマエジャナイ」
耳元で囁かれ、気配が完全に消えた。
全身びっしょりと汗をかいて気付いたら朝になっていた。
翌日N子は学校を休んだ
心配になった私は昨日のこともあるのでN子の家を訪ねた。
N子の家はシングルマザーで家にはN子一人だった。
私「大丈夫?風邪?」
N「昨日、何かあった?」
私「風邪か聞いてるんだけど」
N「…風邪じゃない」
私「そっか。あのね昨日変な体験したよ。オマエジャナイって言われた」
N子はいきなり取り乱した。
N「やっぱり!私を探しているんだ!このままだと私殺される!助けて!!」
私「意味分からないよ。どうしたの?」
N「あの時、神社の影に女の人がいたの、その人笑いながら私を指差していた」
私「見間違いじゃないの?」
N「違うよ!じゃなきゃ怖くて逃げたりなんてしない」
あまりにも震えるN子を見て、とりあえず知っている限りの知識のことをしようという話になった
家の前に盛り塩、部屋の中にも盛り塩、真っ白な服を着せて夜7時までは一緒にいてあげた
母親は8時には帰るということだったので、1時間くらいなら問題ないと思った。
N子の家を出る時ふと玄関の盛り塩を見ると先のほうが黒くなっていた。
今思えば予兆だったと思う。 当時の私は「?」と思うだけで、自分の家に帰ってしまった。
夜9時、N子の母から電話が掛かってきた
N母「私ちゃん?N子知らないかしら」
私「家にいませんでしたか?」
N母「どこにもいないの。心当たり無いかしら?」
私「…分かりません」
実際分からなかった。あの状態で外出なんかするはずも無いし 何がなんだか良く分からなかった。
ただ、心当たりが一つだけあった。
神社だ。
もしかしたらあの神社にN子が行っているかもしれないと直感が言っていた
自分の両親にその話をした。 そして私は父に思いっきり引っ叩かれた
父「あそこに入ったのか!?どこまで入った!何か見たか!?」
私は何も見ていないこと、だがN子は見たこと
鳥居に入って足が動かなくなったこと、先にN子が逃げてしまった事等 。泣きじゃくりながらすべて父に話た。
父は誰かに電話し、N母を呼び今から神社に行くと言った。
話を聞いたN母は泣き崩れたが、気を持ち直し
父が呼んだ近所のおじさんと一緒に家を出た。
神社に行く途中、あの神社について話を聞けた
神社と思っていたものは神社では無く墓だという事
(でも以下神社と呼びます)
昔の裕福な家柄の一人娘の墓である事
娘は誘拐され・暴行され・妊娠して殺されたという事 。両親は娘の為に墓を作ったが、娘の魂はまだ現世にあるという事 。そして決して近寄ってはいけない事 。女を見てしまったら諦める事 。
そんな話をしているうちに神社の近くに着いた。 全員が酒と塩を浴び、神社の正面に立った 。
懐中電灯を神社に向けると建物の前にN子がいた。 顔を隠して俯いている 。N母がN子に駆け寄り顔を引っ叩いていた 。
N母は無理矢理N子を神社から引きずりおろし、 私たちの元へと連れて来た 。N子はぶつぶつと何か呟いていた 。私が近寄ることは許されなかったが N子が何を言っているかは理解できた
「次は私が鬼」
ずっとそう呟いていた。
ものすごい笑顔だったのを覚えている。
友達だが、本当に気味が悪かった
その後N子は転校していきました。 あれから14年。N子の行方は今も分かりません。
ここからは私の妄想です。
N子は女を見てしまった。その女は多分昭和○子 。誘拐された昭和さんは犯されているうちに精神が錯乱し 誘拐された事を隠れんぼだと思い始めたのではないでしょうか。
殺された昭和さんは成仏せず魂だけこの世に残りあの神社にいた。 そこへ私とN子が行きN子が偶然女を見てしまった 。
ここから先は言わなくても想像して頂けますよね。


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