世にも奇妙な小物語

怖い話・奇妙な話・小話など集めて掲載しています。

2016年07月

3年ほど前、当時の彼氏の浮気を責めたら逆ギレされて暴力を振るわれた。
その頃私は大学生をしつつ、事務所に所属してモデルのバイトをしていたので
顔だけは何とか防御しようとしたけど、それを見越した彼に靴を履いたままの足で散々踏まれて
蹴られた。「手は出してない、足だよ足w」なんて笑いながら。

幸い、顔に傷は残らなかったし(本当にラッキーだった)当時はショックで訴える気力もなかったので
身内の弁護士の勧めも断って告訴はしなかった。
そんな私を見た祖母が「法で裁かれなくても、いつかその男には報いがくるよ。絶対くるよ。私が許さないから。
だからあなたは自分が幸せになることだけを考えなさい」と言ってくれた。
お陰で私は何となく気持ちが楽になって、学生生活もモデルの仕事も恋愛もまた楽しめるようになった。
そんな祖母が亡くなったのが去年の春先。

そして最近、友達のお見舞いに行った病院でたまたま再会した暴力元彼は
顔面マヒ&右足切断になっていた。ホントに絶句した。去年の夏に交通事故で・・・だって。
「顔」は、彼が執拗に攻めた場所。「右足」は私の顔を何度も踏みつけ、蹴った場所。
ざまあみろとかいう気持ちなんて全然湧かなくて、ただただ怖くなった。
彼は当時のことを謝罪してくれたけど、気持ちが全く晴れなかった。
ネタみたいだけど、本当の話。祖母が祟ったんじゃありませんように。

最近の半紙です。
ポケモンGOが大流行している昨今
大人も子供も一生懸命歩き回っています。
でも、お仕事をされている方は
日中はどうしてもできずに
仕事が終わった夜に歩く回る事になってしまいます。
私の知り合いも
ある夜にポケモンをゲットしようと歩き回っていたそうです。
時間も深夜12時になろうかとしていたので
明日も仕事があるので帰ろうとした時です。
急に何かポケモンらしき反応が有り
これで最後にしようと導かれるままに探しに行ったそうです。
彼はスマホの画面に集中していたので
周りがどんな景色なのかまったく分からないまま歩き続けたそうです。
フッと気がつき周りを見渡した時
彼は「ゾ~~~~」としたそうです。
なんと、そこは墓場の真ん中だったそうです。
それでももうすぐゲットできそうなところまで来ているので
勇気を振り絞り歩き進むと
こんなところにこんなんあったっけ?と思うような
廃墟と化した病院の前にいました。
本当は入りたくないのですが
なにやらポケモンに招かれているように
病院の中に入っていたそうです。
するとスマホの画面の中のポケモンが
貞子のようなキャラに変身し
「よく来たな・・・・・」と、話しかけてきたんだそうです。
彼はもう何がなにやら分からんまま
逃げ帰ろうとしたのですが
足が金縛りにあったみたいにまったく動かなくなった
そうです。
足を動かそうと足のほうを見ていて
目線を上に上げた時
目の前に見知らぬ女性がニコッと微笑みかけてきたそうです。
彼は余りの怖さで気を失ってしまい
その場に倒れこんでしまいました。

気がついた時は病院のベットだったそうです。
それから彼は余りの怖さでスマホを触ることが出来なくなり
会社も辞めてしまいました。

もしかしたらあなたも悪霊ポケモンに
導かれているのでは無いですか??
夜のポケモンGOはくれぐれもお気をつけください。


友達の話なんだけど、高校の時にサーフボードで太股を打ってしまい、やっとの思いで陸に上がったところ、左の太股の神経と筋肉がぱっくり切れて骨がのぞいていたいたそうです。
当然ながらものすごい大量の血が流れ、脂肪のようなものがぽたぽたと落ちます。必死で這いながら仲間のところまで辿りつき、救急車を呼んでもらいました。
近くにいた仲間が救急車を呼びに行き、彼はその場に取り残されました。
もうろうとする中・・・・・・ふと、後方に感じる視線。見ると、野犬がこちらをうかがいながら、何かを貪るように食べています。
よく見るとなんだか肉のようなもの。。
そのモノが何かをハッキリ確認することが出来たと同時に、彼は戦慄しました。
そうです。。。。そこまで這ってくるあいだにぽたぽた落ちていた肉、それは「彼の肉」でした。俺の肉を野犬が食っている・・・!!!!
恐怖をこらえながら体を起こすと、その野犬は顔を上げ、転々と落ちる肉片のあとを辿りながら彼の方へトコトコと。。。
彼は直感で「食われる!!!」と感じ、やみくもに叫びながら腕を振り回していたら仲間が間一髪で帰ってきて、犬を追い払ってくれたそうです。
千葉の海での話なんですけど、当時そのへんはとても野犬が多かったそうで、子供が噛まれるといった事も多発していたようです。


ある青年が、古本屋で小学校時代に使っていた歌の本を見つけた。懐かしい気分になって思わず購入。
『あの青い空のように』や『グリーングリーン』といった、当時好きだった歌の歌詞を見ながら、家で一曲一曲歌ってみたりした。
当時一番のお気に入りだった『気球に乗ってどこまでも』の頁を開いた。
右下に余白があり、そこにいたずら書きがされている。いかにも小学生が少女漫画を真似て書いたようなヘタッぴな絵で、男の子と女の子が描かれていた。
男の子の方には「さとるくん」と書いてあった。シャツに「3」と書いてあった。
女の子の方には何も書いていなかった。男はちょっと笑った。彼の名前もさとるなのだ。
ほとんど消えてしまっていて読めなかったのだが、もう一度裏表紙の持ち主の名前を見てみた。
薄れかけた文字だがなんとか
「?木 ?子」
と部分的に見てとれた。
小学生の時にそれと似た名前の女の子はクラスに2人居た。一人は高木秀子。名前は覚えているが、顔はほとんど思い出せない。
もう一人は仲本順子。こっちは良く覚えている。なぜなら、彼の初恋の相手だったからだ。
男は妙にドキドキした。妄想に近い、ある可能性を思ったからだ。
もちろん古本屋は小学校から程遠い都会にあるし、歌本は恐らく日本中に出回っているものなので、ほとんど有り得ないことではある。
しかし、あの仲本順子が自分のことを思って絵に描き、音楽の授業中にいつも見ていたとしたら…。
なんだか甘酸っぱい気分になりながら、次のページを開いた。
次のページは『大きなのっぽの古時計』だった。その余白にも男の子と女の子の絵があった。
テーブルで一緒に御飯を食べている絵だ。テーブルの上には、ごはんと味噌汁と魚が描かれている。
次のページは『翼をください』。男の子と女の子、そして赤ん坊が描かれていた。どうやらこの持ち主は結婚を夢見ていたらしい。
次頁は『この道』。やはり男の子と女の子の絵が描いてあるのだが、女の子の顔がぐちゃぐちゃに塗りつぶされていた。
クラスメートにいたずらされたのか、それとも自分でやったのだろうか?
次頁は『早春賦』。男の子は描かれておらず、女の子が泣いていた。
テーブルの上に芋虫のようなものが描かれている。
一体何が起こったのだろう―?
想像が膨らむ。
次頁は『あの素晴らしい愛をもう一度』。悪趣味にも、葬式の祭壇のようなものが描かれていた。もう男の子も女の子も居なかった。歌本のいたずら書きはそこで終わっていた。
まさかとは思いながらも、男は卒業アルバムを引っ張り出してみた。
仲本順子。久々に写真でみてもいまだに胸がときめく。初恋だからしょうがない。やっぱり可愛い。
高木秀子も探してみた。が、見当たらなかった。5年のときにクラスが変わっていたはずだが、他のクラスにも写っていなかったし、名簿にも無かった。
無性に気になった彼は、当時PTA役員をやっていた母親に高木秀子を覚えているかどうか聞いてみた。
「覚えてるよ。でもほら、あの子亡くなったでしょう。5年生のときに事故で。」
すっかり忘れていた。そういえば女の子が亡くなってちょっと騒ぎになったことがあった。あれが高木だったのだ。
男の母親は続ける。
「でもあれね、ホントは自殺だったらしいわよ。警察の方で事故扱いにしてくれたんだって。可哀そうにね・・」
それは初耳だった。嫌な予感が急に現実味を帯びてきた。
男は居ても立っても居られず、当時のクラスメイトの岡村に電話をした。岡村も自殺の噂は知っていた。当時の話をあれこれしている内に、岡村がこんな話をした。
「そういえばお前、長島監督のファンだったよな。いつもジャイアンツのTシャツ着ててさ。」
言われて思い出した。彼自身は全く興味がなかったのだが、巨人ファンの父親が買ってくる背番号3のTシャツをよく着ていたのだ。
(そうするとやはりあの男の子は僕で、女の子は…。)
いや、まさか。男は急に怖くなり、手にしていた歌本を放り出した。
岡村は続けた。
「俺たち・・あの子に悪いことしたよな。よくいじめてたじゃん。顔に習字の墨汁ぶちまけたりしたっけ。お前なんか、給食の中に毛虫いれたりしてさ。覚えてるだろ?」
その瞬間、男の脳裏に、自分が幼い頃にした悪事の数々が一気に頭によみがえった。胸が締め付けられるようにきりきり痛んだ。
そして同時に、この歌本が間違いなく彼女のものだと確信したのだ。


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