俺が経験した中で、一番恐かったこと。俺は霊感は無いと思うのですが、心霊スポットに行くのが
好きで、数年前までは友人達と毎週末のようにそういった場所に行っていました。
ある日、地元でも有名な自殺の名所に行った時のことです。俺達はとても楽しみにしていたのです
が(今思えば、とても不謹慎ですが)、そのスポットがある町の友達は「あそこには絶対に行かな
い方がいい」と言って俺達を止めようとしていました。今では後悔していますが、俺達は友達の忠
告を無視して、その場所へ行ってしまいました。
そこは山の中腹にある、とても景色のいい橋でした。かなりの高さがあったため、少し足がすくん
でしまいましたが。夜の11時頃に行ったのですが、別段恐くもなかったので、皆で橋に寝転んで星
空を眺めていました。

5分程した時、皆が人の気配に気付きました。トラックなどが何台も通っていたので
その人も車で来たのだろうと思い、また寝転びかけた瞬間、友人の一人が「あの人、
何かやばくない?」と俺に言ってきました。よく見ると、峠の橋の上なので初夏とは
言え肌寒いこの場所に、Tシャツにジーンズで立っていますし、雰囲気が何かおかし
いのです。何とも言えない違和感を感じると言うか・・・。気になってその人の後姿
を目で追いかけていると、俺達の目の前でその人は橋から飛び降りたのです。皆一斉
に起き上がり声にならない叫びを上げましたが、何とも言えない音が耳に飛び込んで
きました。俺達はパニック状態になりましたが、救急車や警察を呼び、その日は明け
方になってからようやく帰れました。一人になりたくなかったので、友人の家に皆で
泊まる事にしました。皆しばらく黙っていましたが、とりあえず酒を飲みながら会社
や女のことなど、くだらないことばかり離していたのを覚えています。

ようやく外が明るくなってきた頃、「一応寝とくか?」って流れになったので
皆眠たくは無かったのですが、横になりました。友人が遮光カーテンを閉めて
部屋の電気を切った瞬間、「ぎゃー」とも「わー」ともつかない叫び声を上げ
て、友人がその場に倒れこみました。俺達は何が起こったのかわからず、友人
が見た方(部屋の奥の窓の方)を見てみたら、窓の手前に先程見た自殺者の人
が立っていたのです。血なども出ていませんし、俺達が見た自殺する直前の姿
だったのですが、あの恐怖は忘れられません。最初に見てしまった友人も、す
ぐに立ち上がり、近くのコンビニまでダッシュしました。友人はそのアパート
とその時の車をすぐに引き払い、俺達はあれ以来心霊スポットには行っていま
せん。ちなみにその霊がでたのは一度だけでしたが、今でも思い出すと体が震
えます。オチがなくてスマン。