レーザー・ターボ・ブースター

2007年09月07日

さっき帰国しました

火曜日からアメリカはニューオーリンズの学会に行ってきました。シカゴ経由で入ったのですが、今を去ること22年前に初めてシカゴに降り立った時の事が夢のようです。日本での主にレーザー治療の話を講演したのですが、私にレーザーを初めて教えてくれた先生方のお招きでした。明日はまた北海道の研究会に行き、次に心臓病学会でのパネルディカッションが月曜日にあるので、大忙しです。何か知りませんが、ブログに変な書き込みがいっぱいあったみたいですね。当の私本人は時間がなかったので、その殆どを見ていなくて(見てもどうせ、便所の落書きみたいなモンですから)、私からの反応を期待していた方々には、大変失望させたと思います。うちのIT担当の秘書の方で、雑魚は適当にあしらってくれたようです。

学会の話題に戻りますが、閉塞性動脈硬化症に対するレーザー治療の有用性は既にアメリカでは当然と思われており、当院で使っているレーザー・ターボ・ブースターもアメリカでの評価は抜群でした。また、深部静脈血栓症に対するカテーテル治療についても、新しい方法がたくさん紹介されてい大変勉強になりました。ところで全く奇遇ですが、このブログ欄にもコメントを残された航空評論家(その方のお母様を私が診察したのですが)の方の奥様がたまたま客室乗務員として、私の乗った便にいらっしゃいました。世の中全く狭いものですね。

レーザー・ターボ・ブースターのムービーはここからご覧になれます。
ASO(閉塞性動脈硬化症)治療センター


Chibanishi General Hospital
misumi_kazuo at 20:55コメントを見る&書く 

2007年08月08日

今晩は

今帰ってきたばかりです。今日は何人の人を治療したか忘れるほどでしたが、一番遠くから来られたのは広島の患者様でした。他は栃木県、神奈川県などなど。殆どの方は上手くいって大変よかったです。最近は月を追うごとに、新記録を更新中といったところです。そのため昨日も例によって病院の院長室の床で寝ました。

昨日は、関東の某大学病院で閉塞制動脈硬化症のため左の足の付け根にステントを入れられた患者様が、新患として来院されました。話を聞くと6月半ばにその大学病院で治療され、直後の10日間くらいは調子が良かったのに、その後歩くと左足が痛くなるという症状が再発したそうです。おかしいと思いその大学病院の医師に連絡したところ、”もう自分達の手には負えない。他の病院でバイパス手術をしてもらってくれ”と言われ、なんと診療を拒否されたそうです。にわかには信じ難いのですが、患者様がそう言われるのです。その患者様が困って、当院の噂を聞きつけインターネットで調べて私の外来に来られたわけです。

外来で検査してみると、間違いなく治療されたところが詰まってそうで、早速来院された昨日当日に血管造影をしてみました。なんと左総腸骨動脈が根元からズッポリ詰まっていて、ステントが広がり切っていません。しかもステントの下側にも狭窄があり、これは治療されていませんでした。これでは無事で済む訳がありません。総腸骨動脈に入れたステントは1センチ近くの直径があり、普通は詰まるはずがありません。私はおそらく足の血管に数千本のステントを過去に入れていますが、総腸骨動脈に入れた数百本のステントが再び詰まった例はゼロです。
詰まるはずのない血管が詰まった理由は、ステントの入れ方が下手だからです。要は、一年間に10例そこそこの大学病院で、慣れない人間のカテーテル治療をするのがそもそもの間違いです。しかも具合が悪くなったのに診ないなど、言語道断です。そんな大学病院は、お願いですから人間の患者様のカテーテル治療をしないで頂きたい。ねずみか何かのカテーテルをしてくだらない論文でも書いて、勝手に自己満足していればよろしい。決して人間の患者様に迷惑をかけないで頂きたい。我々大人のプロがするべき仕事を、子供のアマチュア同様の大学病院の医者モドキがしないで頂きたい。幸いこの患者様は、秘密兵器レーザーターボ・ブースターを使って完璧に治療することができ、足の血流はすっかり良くなって翌日つまり今日もう退院されました。次のような言葉を残して。"行く病院を間違えた。”実はこれで終わりではありません。このように閉塞性動脈硬化症で足の血管が詰まった患者様は、心臓の血管つまり冠動脈にも同じような狭窄や閉塞が生じやすく、死因の第一は心筋梗塞なのです。この患者様でも外来に来られた時の心電図では、医学生でも簡単にわかるような過去の心筋梗塞の所見が見られました。そこで足のカテーテル治療の際に、同時に冠動脈も検査してみると、案の定右冠動脈がボロボロでした。これは後日ロータブレーターで治療する事になりましたが、その大学病院では、心臓の件については何も言われなかったそうです。その大学病院の循環器科の医師モドキは、人間の心電図一つまともに読めないのでした。

今日治療した栃木の方の場合は、心臓のバイパス手術が必要とやはり別の大学病院で言われ、それが嫌で当院に来られました。当院へカテーテル目的で来られる方のかなりの部分が、このような患者様です。とても直ぐにバイパスを考えるような状況ではなく、カテーテルで治療しました。また昨日は、他の病院でバルーンによる治療が上手くいかず、ロータブレーター目的で来られた患者様も治療しました。冠動脈がガチガチで、ロータブレーターでは一撃でしたが、このような石灰化の強い血管をよくバルーンだけで治療しようと考えたものだと感心したり、呆れたり。とにかく、他の病院では背伸びしていろいろな事をやってくれるものです。よせばいいのに・・・。

misumi_kazuo at 04:07コメントを見る&書く 

2007年07月08日

今晩は

今日は朝茨城県まで行った後、夕方に、自分で救急車に乗り込んで患者様を一名関連病院から当院に搬送しました。その他、夜にかけてカテーテル治療が何件かあり、今帰ったところです。レーザーターボブースターという新兵器を使い、血管を綺麗にしましたが、”美人が使っても、ブースター”というオヤジギャグを言ったところ、わがカテーテル室のうら若き女性看護師、生理検査技師達に、完璧に無視されました。オワリ。

misumi_kazuo at 03:45コメントを見る&書く 
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