今回の参議院選挙から選挙権が得られる年齢が引き下げられ、18歳から投票が可能になる。
年ごろの子供がいる家庭では話題になることもあろうかと思うが、「どうして投票に行かなければいけないの?」という問いに対する答えはなかなか難しい。
「投票は国民の権利だからよ。」とか、もう少し工夫して、「誰も政治から逃れられないから意思表示をしないと損でしょ。」とか、いくつかパターンが考えられるが、「いや、だって行っても、行かなくっても一緒だし。」と返されると、「まあそうだね。」とつぶやくしかない。
で、そういった会話自体が無駄かといえば、そうでもない。
投票に行くか行かないかは別にして、子供と「政治とは何か」について話し合うこと自体には大いに意味がある。
正しいか正しくないかはわからないが、私(親)が考える政治とはこういったものだ、という意思を伝えるのは手ごたえのある作業だと思う。
例えば、子供が歴史好きであれば、歴史の変遷から政治を語るのも手だ。
王朝政権から武家政権に変わることの意味は何か?という問いから、平安時代から鎌倉時代移行期での国司・荘園領主→守護・地頭の任命権の交代を例に挙げ、政治の正体は暴力(と治安維持)と徴税権(と税の分配)がであり、その行使主体の交代が政権交代だとひとまずの結論に導くことが出来る。
更にいえば古今東西を通じて、政治的構造は暴力装置が土台で徴税権が上部構造になっており、上部構造が崩れても土台が存続する場合(腐敗国家)はあっても、土台が崩れて上部構造が存続する例はない。
日本のような治安維持が安定している国では、徴税権(と税の分配)が主たる政策目標になりがちだが、国によっては隣国からの脅威やテロリズム、麻薬戦争といった土台部分を重視する人もいるだろう。
さて、どこに住んでいようとも、その国の税の網から逃れることは出来ないし、税の分配という福音を享受しないこともない。(政治に巻き込まれない人間は地球上に存在しない。)
若い人の中にはあまり意識しない人もあるだろうが、少なくとも消費税はとられるし、将来的には所得税も取られる。学校や病院に行ったことのない人はいないし、日常的に舗装された道を利用していることだろう。
税金をどのようにとられ、どのような形で返してもらうのかが多くの場合、政治を判断する上で重要な指標となるが、難しいのは今彼/彼女にとって有利な税の配分であっても、将来的には不利になる可能性も考慮しなくてはいけない点だ。
例えば、今彼/彼女は自分を養っている親の業界団体代表に投票するのは理にかなっているが、特定の業界への利益誘導は将来的に自分の利益に反することになるかもしれない。
未来を見通すことは出来ない以上、自分にとって将来的な有利不利を現時点で判断するのは至難の業なので、妥協点を見出す以外にない。
その際、社会にとって、社会の構成員の皆にとって良いと思われることを基準に判断することは「もっともマシな」選択になる。
自分が社会のどのポジションになっても、まあ納得できる政策を支持する以外にない。
細かい政策を吟味するには時間も知的体力も必要なので、信頼できる(=好感のもてる)評論家や先生の話を鵜呑みにするのもアリだと思う。
とりあえず、親としては政治とはどういったことで何故彼/彼女にとってそれが重要なのかを知るキッカケをつかんでもらえれば良いのではないか。
後から、あの時聞いた話は全部嘘っぱちだったとか、ヘンな話を聞いたばかりにバカな政治家、政党に投票してしまった、とか彼/彼女が後悔したとしても、何も話さない、聞かないよりは彼/彼女の成熟の段階を上げられたとみていいだろう。
年ごろの子供がいる家庭では話題になることもあろうかと思うが、「どうして投票に行かなければいけないの?」という問いに対する答えはなかなか難しい。
「投票は国民の権利だからよ。」とか、もう少し工夫して、「誰も政治から逃れられないから意思表示をしないと損でしょ。」とか、いくつかパターンが考えられるが、「いや、だって行っても、行かなくっても一緒だし。」と返されると、「まあそうだね。」とつぶやくしかない。
で、そういった会話自体が無駄かといえば、そうでもない。
投票に行くか行かないかは別にして、子供と「政治とは何か」について話し合うこと自体には大いに意味がある。
正しいか正しくないかはわからないが、私(親)が考える政治とはこういったものだ、という意思を伝えるのは手ごたえのある作業だと思う。
例えば、子供が歴史好きであれば、歴史の変遷から政治を語るのも手だ。
王朝政権から武家政権に変わることの意味は何か?という問いから、平安時代から鎌倉時代移行期での国司・荘園領主→守護・地頭の任命権の交代を例に挙げ、政治の正体は暴力(と治安維持)と徴税権(と税の分配)がであり、その行使主体の交代が政権交代だとひとまずの結論に導くことが出来る。
更にいえば古今東西を通じて、政治的構造は暴力装置が土台で徴税権が上部構造になっており、上部構造が崩れても土台が存続する場合(腐敗国家)はあっても、土台が崩れて上部構造が存続する例はない。
日本のような治安維持が安定している国では、徴税権(と税の分配)が主たる政策目標になりがちだが、国によっては隣国からの脅威やテロリズム、麻薬戦争といった土台部分を重視する人もいるだろう。
さて、どこに住んでいようとも、その国の税の網から逃れることは出来ないし、税の分配という福音を享受しないこともない。(政治に巻き込まれない人間は地球上に存在しない。)
若い人の中にはあまり意識しない人もあるだろうが、少なくとも消費税はとられるし、将来的には所得税も取られる。学校や病院に行ったことのない人はいないし、日常的に舗装された道を利用していることだろう。
税金をどのようにとられ、どのような形で返してもらうのかが多くの場合、政治を判断する上で重要な指標となるが、難しいのは今彼/彼女にとって有利な税の配分であっても、将来的には不利になる可能性も考慮しなくてはいけない点だ。
例えば、今彼/彼女は自分を養っている親の業界団体代表に投票するのは理にかなっているが、特定の業界への利益誘導は将来的に自分の利益に反することになるかもしれない。
未来を見通すことは出来ない以上、自分にとって将来的な有利不利を現時点で判断するのは至難の業なので、妥協点を見出す以外にない。
その際、社会にとって、社会の構成員の皆にとって良いと思われることを基準に判断することは「もっともマシな」選択になる。
自分が社会のどのポジションになっても、まあ納得できる政策を支持する以外にない。
細かい政策を吟味するには時間も知的体力も必要なので、信頼できる(=好感のもてる)評論家や先生の話を鵜呑みにするのもアリだと思う。
とりあえず、親としては政治とはどういったことで何故彼/彼女にとってそれが重要なのかを知るキッカケをつかんでもらえれば良いのではないか。
後から、あの時聞いた話は全部嘘っぱちだったとか、ヘンな話を聞いたばかりにバカな政治家、政党に投票してしまった、とか彼/彼女が後悔したとしても、何も話さない、聞かないよりは彼/彼女の成熟の段階を上げられたとみていいだろう。

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