仮想通貨取引をめぐる混乱の中、テレビでの芸能人の発言が報道されていたが、これはアリなのか?

たむけん、仮想通貨で「もうかったら引退」目安は「2年後に100億」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180210-00000075-spnannex-ent

吉本系の芸能人を中心に仮想通貨のもうけ話(or世間話)をメディアを通じて、「なにげなく」発信している事例が相次いでいるようだが、こういった投資(投機)関連のお勧め的な話を垂れ流すのは問題があるのではないか。

自分が持っている投機運用をネタに「2年後に100億」などというのは、資産運用の営業トーク(かなり単純な)と選ぶところがないのではないか。

テレビでの発言はニュースとなって、さらにSNSで増幅分散される世の中なので、その影響力は予測不能だ。

投資関連の話は本来プロが責任をもってリスクとの兼ね合いに配慮しながら文書に沿って説明するのが筋であって、素人が儲かるからとか俺が持ってるからとか簡単に電波に乗せて発信してよい種類のものではない。

これが許されるのなら、テレビの人気者が自分が持っている資産に関して、それがお勧めである由を「なにげなく」宣伝することが可能になってしまう。

人気投信のポートフォリオを真似して運用するような手法は昔からあるが、誰か人気者(成功者)がやってることを真似したい、あやかりたい、という心理は人間一般に深く刻み込まれている。

この心理を利用した儲け話や便乗話は世の中にはあふれている。
「まだ間に合う」系の話に関しては、本来おおっぴろげになされるものではなく(でないと、「まだ間に合う」ではなくなる)、メンバーズオンリーな場でこっそりされるものだと考える方が妥当だろう。

テレビの芸能人の芸(なのか?)として、親しみやすく友達のように話す、というスキルがある。
投機関連の話をふと口にする芸人には、底意はなく、親しみやすさをアピールするために自分のやっていることを赤裸々に語る、という芸の一端を見せただけかもしれない。

そうだとしても、不特定多数の素人に十分な説明のないまま、投機関連の運用に誘導している、という事実は消せない。

雑誌や本でも儲け話や投機関連のものは多いが、これらのメディアは基本的にそういったものに興味がある人が手にするものであるのに対し、テレビでは不特定多数が受け手にまわる(しかも実数が桁違い)ので、影響力と危険度の次元が違う。

こういったトークを野放しにしてよいのか、議論があってしかるべきだと思う。


蛇足
基本的に、客観的ではない(学術的ではない)おカネの話はテレビではしてはいかんと思う。
自分の資産や他人の資産に関しては、家庭の事(オイコノミア=オイコス+ノミア=家庭+法則)であって、公(ポリス)の範疇には当たらない。
公然と語るべき様なものではない。