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無期懲役囚、美達大和のブックレビュー

教養を深めたい、仕事に生かしたい――。
人として成長するために本を読みたいと思っても、何から読めばいいかわからないビギナーのためのブログ。
服役中の無期懲役囚・美達大和から届く書評を随時公開。
週2回をめどに更新していきます。


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『報道しない自由』 西村幸祐(こうゆう)

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『報道しない自由』

西村幸祐(こうゆう)

イースト・プレス

1300円+税

201712月刊


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昨年の春から、メディアと野党は「モリカケ問題」一色のような様相を呈(てい)していますが、テレビと新聞だけが情報源ならば、ほとんどの人が「安部首相は信用できない」「首相と友人なら特別の配慮があるのか」などと感じているのではないでしょうか。


私はテレビを見られませんが、新聞や雑誌などは「初めから不正ありき」の報道ばかりで、よくよく行間まで読み込めば確証がないのに「~であろう」「~ならば」という記述であふれています。さらにネットでの詳しい資料を読めば、明らかに違うとわかるのに朝日新聞を筆頭にメディアは不正があったかのように印象操作する報道を繰り返しているばかりです。安部首相の肩を持つ持たない、支持するしないという些末(さまつ)な問題ではなく、フェアでありたいという信条から、私は安部首相に同情しています。それだけ左派メディアが騒ぐというのは、逆に現実社会の日本にとって、この首相が必要なことを妨害にもめげずにやっているという証左(しょうさ)でもあるのでしょう。


さて、本書は昨今、盛んに喧伝(けんでん)されるようになってきた「報道しない自由」という不作為(ふさくい)について具体例を並べて指摘していました。冒頭では、東京都知事選後に、都議会議長が小池都知事と握手をしたのにしていないと報じ、握手前の映像を使ったTBS、森友学園問題は開校反対派のキャンペーンだったとし、加計学園認可は「ゆがめられた行政を正す」ものだったとしています。


皆さんは、これらの説に対して第一印象はどんなものだったでしょうか?本書でも紹介していますが、加計学園問題では2017517日付の朝日新聞において、その部分を読めば首相の指示などないと即座にわかる文書の一部を黒い影でつぶして報じていました。相変わらず、朝日のやることは卑劣で、ゴシップ専門のイエロージャーナリズムと同じです。朝日ら左派メディアにとっては、201753日の安部首相の「改憲談話」が、いよいよ自分たちの信奉する「教義」である第9条の危機と映って、どんな手を使っても安部政権を倒そうとなっています。


2017年春には60%(何年も経った内閣としては異様な高さ)あった支持率も20183月前後には30%台前半となり、その後持ち直したとはいえ42%(読売・産経・日経など)でしかありません。というものの、これだけ執拗に左派メディアに攻撃されての42%というのは逆に驚異です。普通の内閣ならつぶれていてもおかしくありません。


しかし、新聞とテレビ中心の年代層では「安部嫌い!」の声が圧倒的で、その人柄も否定されています。人間として、政治家として卑劣で信頼に値しないのはメディアに乗じる野党の連中であり、メディアと国民に阿(おもね)り、後ろから自陣の大将に弾丸を放つ石破氏と小泉進次郎氏のほうです。


特に小泉氏に至っては、この若さで対抗勢力の風を避けての立ち回りのうまさ(男のやることじゃありません)を駆使し、安部首相が自分には反論しない(安部さんという人は、自分を引き立ててくれた小泉元・首相への恩や義理を何よりも尊重する人なのです)のを熟知した上での卑怯な振る舞いでもあります。これで世間の安部首相への風当たりがやめば、黙り込むのですが、国民の大半はこの爽(さわ)やかさを装った小狡い男に騙(だま)され続けるでしょう。しかし、私は騙されません。すっかり財務相とメディアのスポークスマンになり、石破氏と共に首相になどなったら、日本はまた不況と国際的に二流三流国になります。


本書に戻りますが、戦後の占領軍の検閲と、メディア統制が今でも残っている状況も記述されていて、皆さんには知ってもらいたい一冊になっていました。メディアがどのように世論をコントロールするのか、国民を洗脳する目的はどこにあるのか、メディアに騙されないためにはどうすればよいのかなどなど、メディアと生きなくてはならない皆さんの鑑識眼を磨くためにも知っておきたい書です。


他にテレビ局の偏向について解析した書として『テレビ局はなぜ放送法を守らないのか』(KKベストセラーズ)、歪曲については『歪曲報道』(新潮文庫)、政治との関連では『テレビが政治をダメにした』(双葉新書)、『テレビ報道嘘のからくり』(青林堂)をオススメします。


私が不思議に感じるのは、日本での新聞とテレビへの信頼度の高さで、欧米とは大きな差があります。こんなに信用できないと明白にわかるのにどうしてかな、という思いです。テレビ業界は特に左翼思想・反日思想を持つ人が多いので注意しなければなりません。攻撃される首相にも悪い部分はありますが、あまりにもメディアの偏向がひどく気の毒です。


『人よりほんの少しの多くの苦労、人よりほんの少しの多くの努力でその結果大きく違ってくる』

(鈴木三郎 味の素創業者)


このレビューで美達が紹介した本




管理人B。

読者のみなさま、

いつもご購読ありがとうございます。

このブログについて、開設当初からしばらくは「管理人」1人で運営してまいました。
ある時期から、サポーターの方々に加わっていただきました。
昨年から、コメント更新作業を「支援者さん」お願いしています。

このたび、記事の更新作業について「管理人Bさん」が力を貸してくださることになりました。
これを気に、私は管理人Aとさせていただきます。
更新が滞っておりましたが、管理人Bの尽力により、改善されると思います。

長らく、みなさまにはご不便をおかけしてまいりましたことを心よりお詫びいたします。
そして、引き続き、当ブログをご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。



管理人A

『朝日リスク』 櫻井よしこ 花田紀凱(かずよし)

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『朝日リスク』

櫻井よしこ 花田紀凱(かずよし)

産経新聞出版

810円+税

平成303月刊


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本書は『モリカケ問題』を含む朝日新聞の虚偽報道と、戦後の朝日の報道姿勢を解析した書でした。最初に国の運命は国民の資質にあり、その資質は教育によって左右されるのだから、教育は大事であるという前提が語られます。国民を教育するのはメディアにも重い責任があり、メディアの質が問われるわけです。


前半は『モリカケ』における朝日の嘘について述べられ、その目的や方法が述べられていました。大体、戦後の朝日の報道では、国の大きな分岐点や政治問題では全て誤った方の主張をしています。講和条約でも共産主義国を含めた全面講和を主張し、知識人、進歩的文化人を動員しましたが、ロシアといまだに平和条約が結ばれていないのを見ても、朝日の誤りは明らかです。


以後も、北朝鮮帰国事業、安保条約改訂、PKOでの自衛隊派遣など、ことごとく間違っていて、朝日の主張の逆をやれば間違いありません。朝日のイデオロギーは、左翼の理想ではなく、単に「反日」「反政府」というだけです。自国の日本は激しく批判するのに、ソ連(今はロシア)、中国、北朝鮮には甘い報道に終始してきました。日本の防衛予算がわずかでも増えると、戦争をするのかと非難しますが、中国の大幅な軍事費増大には黙っています。


慰安婦問題での虚偽や捏造報道を検証した「身内の知識人」による検証委員会の報告では、自社の主張に合わせるために事実を曲げることを「角度をつける」と述べていましたが、今は角度のつけ過ぎで自滅の道を辿っているところです。報道には事実を伝えるストレートニュースと、自らの主張を述べる論評がありますが、朝日の政治・国際外交・経済面にはストレートニュースはありません。今ではネット上に、「朝日が書いているからでたらめ」という言葉が飛び交(か)うようになっているそうです。


本書では「加計問題」のキーマンだった加戸(かと)前・愛媛県知事が登場しますが、いかに新聞・テレビなどのオールドメディアに証言を無視されたのか、具(つぶさ)に語っていました。自分たちの主張に都合の悪いことは「報道しない自由」を行使して、いっさい報じない左派メディアの病理が述べられています。これを読むと、いかに事実が捩(ね)じ曲げられたかわかります。


最後の方には、元・文藝春秋で編集長や役員を歴任した堤尭(つつみぎょう)さんとの対談があるのですが、この話が興味深くタメになるものでした。堤さんといえば、『月刊ウィル』や『月刊ハナダ』でも対談をしていますが、出版界や言論界の歴史や事情に詳しく、有益な話が読めます。以前の文藝春秋は朝日の誤りや独善性を批判する役割を担っていたのに最近は左派メディアになってしまったと嘆息していました。


朝日は、イデオロギーは今のままでいいとして、事実を伝えてほしいものです。事実となれば現実を無視できなくなるので、報道しづらくなるでしょうけれど。書評欄、家庭版など、それ相応に面白い紙面もあるのですがねぇ。前は「人生相談」など、「ほお、こんな回答かあ」と興味深く読んでいました。


皆さんは、テレビを見ますか?私はテレビのない所(工場に出ている人はテレビつきです)にいるのですが、テレビ報道について書かれている書を見ると、全局が左傾化して、「反安部」になっているようです。そのために、主婦層と働いていない高年齢層では安部政権の支持率が低くなっています。あれだけ非難されたら、そうなるのは必然ですが、また、盛り返してくるところが驚きです。


政治である以上、100%あるいは90%満足ということはありません。そうであっても、国の安全保障を最優先とし、経済も含めて安部政権はよくやっています。日本のメディアだから評価しませんが、海外メディアや首脳らは安部首相を高く評価しているのです。2018年夏には、豪雨災害のためにヨーロッパに行けなくなった首相のもとに、EUのトゥスク氏が飛んできました。それだけの影響力を持っている証拠で、こんなことは日本の首脳とて初めてです。しかし、そういうことは日本では報道しても、その意味は知らないふりをしています。本書、今のメディアと接する上でヒントが山盛りでした!


『成功の可能性は0%だと言われて諦める事ができるような、そんな軽い気持ちで夢を追いかけたわけじゃないです』

(ジダン フランス サッカー選手)


このレビューで美達が紹介した本



みたつ・やまと●1959年生まれ。2件の殺人を犯し、長期刑務所に服役中。現在でも月100冊以上を読む本の虫で、これまでに8万冊以上を読破。初めて衝撃を受けたのは10代のときに出合ったロマン・ロラン著『ジャン・クリストフ』。塀の中にいながら、郵送によるやりとりで『人を殺すとはどういうことか』(新潮社)、『夢の国』(朝日新聞出版)などを著す。
>>livedoorプロフィール

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『人生を変える読書 無期懲役囚の心を揺さぶった42冊』
廣済堂出版
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『女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法』
プレジデント社
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『牢獄の超人』
中央公論新社
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『私はなぜ刑務所を出ないのか』
扶桑社
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『塀の中の運動会』
バジリコ
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『刑務所で死ぬということ』
中央公論新社
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『人を殺すとはどういうことか(文庫)』
新潮社
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『死刑絶対肯定論』
新潮社
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『ドキュメント長期刑務所』
河出書房新社
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『人を殺すとはどういうことか(単行本)』
新潮社
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『夢の国』
朝日新聞出版
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