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無期懲役囚、美達大和のブックレビュー

教養を深めたい、仕事に生かしたい――。
人として成長するために本を読みたいと思っても、何から読めばいいかわからないビギナーのためのブログ。
服役中の無期懲役囚・美達大和から届く書評を随時公開。
週2回をめどに更新していきます。


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「仕事について」 第55話

前回までのあらすじ----------
金貸しに対する世間の偏ったイメージが
私の心に火をつけた。
人に感謝される、社会の役に立つ……
評価される金融業になりたい、
いつしかそういう意識が芽生えていた。

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まずは融資の可否から始まります。
お客さんは、私たちの営業で来た人か、
誰かの紹介か広告で来るわけです。
当初は営業や広告で来た人の方が多く、
面談によって情報を収集することになります。

これが紹介であれば、紹介者に
保証人になってもらったり、
その人柄を訊くことも容易です。
ただ、紹介はしても保証人にだけはならない
という堅実な人もいるので、
その時は面談での情報が
重要になりました。

金融業では、二つの法律によって
利息が定められています。
まず、一般的な法律である『利息制限法』です。
これは、10万円未満は年に26%、
10万円から100万円未満は年18%、
100万円以上は年15%とされています。

もう一つは『出資法(出資の受入れ・
預り金及び金利等の取締りに関する法律)』です。
業者は出資法により貸すのが一般的で、
今は年20%(質屋は保管などの手数料もあるので
年に109.5%の10割9分5厘)となっています。
以前はもっと高かったのですが、
サラ金問題・多重債務問題があり、
金利は低くなってきたのです。

今年になって、この金利を少し前の
年29.2%に戻そうという動きが出ています。
あのハンムラビ法典で規定されている金利は
年33%で、律令時代の日本における出挙(すいこ)
(春先の種(たね)籾(もみ)の貸し付け)では
年に30%から100%(倍返し!)でした。

また、キリスト教で初めて認められた金利は
年に33%です。最近の書籍によれば、
アメリカのクレジットの中には
年79.9%! というのもありました。

金利とは、返済されなかった際のリスク
という見方もあるのです。
他には将来に利用可能なお金を、
今すぐ利用するという、時間に対する報酬
という考え方があります
(この考えが、神のみが支配する時間への冒(ぼう)瀆(とく)で、
キリスト教カトリックでは
金利を禁止していましたが)。

視点を変えると、賃貸料でもあり、
使用料でもあるのです。
借りる側からすれば、金利というのは
高く感じますが、リスクを考える
とそうとも言いきれません。

たとえば、年に20%で100万円ずつ10人に、
1000万円を貸したとします。
全員が正常に返済すると、1年後に元金1000万円と
金利200万円(20万円×10人)の
1200万円になるのですが、
2人が元金も利息も払わないだけで、
元金が800万円、金利が160万円(20万円×8人)の
合計960万円となり、
元金の1000万円さえ割ってしまうのです。

しかも1年もかかって20%の利益
(そこから人件費・広告費など諸々の経費を引くので
半分以下になります)では、
そんなに儲かるとは思えないのではないでしょうか。
100万円の資本を1年間、遣えば
もっと利益率の良い商売はごまんとあります。

現実には貸し倒れは3%~5%未満なので、
よほどのことがない限り、
元金が減るケースは稀ですが、
不良債権となると痛い商売です。

また、見方を変えれば、たくさんの相手に貸すのは
リスクの分散化(一種の証券化)
とも言えるでしょう。
自分が借りるとなれば、金利は高いですが。

さて、私の時代の出資法上限の年率は109.5%ですが、
実際の運用ではこうなっていました。
まずは、サラ金など個人が対象であれば
これでもいいのですが、中小企業など法人が対象になれば、
もっと低い金利でなければ
優良な借り手は来てくれません。
というのは、まともな経営者であれば、
金利の低い金しか使わないからです。

政府や自治体で用意している機関や制度、銀行、
それから市中金融(俗に言うマチ金(きん)です)の順に
借りることが経営者の常識です。
資金繰りに詰まって、先のことはどうでもいいから、
今だけをなんとかしたいとなれば、
高利のヤミ金からも借りるようになりますが、
こうなると多重債務者としても重症で、
ほぼ破綻は必至です。

ヤミ金では、金利が10日で10%どころか、
20%、30%というのも珍しくありません。
獄にいるヤクザに尋ねたところ、
今はトーゴと称して
10日で50%というのもあるそうです。
たとえば、100万円を借りると、
トイチ(10日10%)で、10日ごとに
10万円の金利を払うので、
1カ月で30万円、1年で360万円を払うことになります。
(金利だけで元金は減りません)
これがトーゴ(10日で50%)ですと、
1カ月150万円、1年で1800万円も払うのです。

その前に破綻するでしょうが、相手が相手だけに、
取れるだけ取られるはずで、
最悪の場合は保険金のために事故死のように殺されるか、
内臓などを売るように強制されるでしょう。
金利が高くても借りたいというお客さんは、
先のないのが普通です。

逆に低い金利で借りられる人は、担保(不動産など)があり、
年利10%以下、1カ月に1%未満で借りられます。
カードローンなどのキャッシングは、
年利15%から20%が多いようですが、
お金を借りる際には、
この金利をよく考えないといけません。

私の会社は、人柄、担保の有無、融資額、初回かどうか、
業種などを加味して決めていましたが、
この当時で年率24%から109.5%の間でした。
1カ月に換算すれば、2%から9%(1年365日で)
というものです。

500万円を借りて、金利は1カ月に
10万円から45万円の間となります。
年利109.5%というのは、
よほど諸条件が悪い時でなければありませんが、
利幅の少ない業種の経営者にとっては
負担が重いものです。

私としては、自社の利益のみを考慮すれば
高い金利の方が良いのですが、
そうすると筋(すじ)のいい(質の良い)お客さんは減りますし、
返済後は他で借りることもあります。
この兼ね合いが難しいのです。
ただ、父が父でしたし、鍛えられていましたので、
取り立てには自信がありました。

それで、少々、怪しいな、危ないなと思っても
貸すようにしていたのです。
貸す側の面談では、私なりの視点から
相手の様子を細かく観察して判断しますが、
そのポイントは返済できるかどうかではありません。

他の会社・銀行では返済能力を、
担保も含めて重視しますが、
私は違いました。私の観点は、
「返せない時に、この人はどうするか」でした。
その場限りの言いわけに終始し、
のらりくらりと延ばすのか、居直るのか、逃げるのか、
ヤクザか弁護士の所に駆け込むのか、
正直に話してくれ、努力してくれるのかを、
さまざまな角度から観察して推(お)し測(はか)ります。

面談は1時間強、あとは相手の自宅・会社がある時には
担保の不動産の登記簿謄本などについて
調べるのですが、融資の可否の
70%、80%は本人の人柄で決めていました。
理由は、借金を返す返さないというのは、
お金のあるなしではなく、
性格が決めることだからです。

その性格を時として変えるのは、より大きな利益か、
恐怖という感情でしかありません。
これを返せば、もっと借りられる、なにか利益がある、
あるいは返さないとまずいことになる、
という状況を意識させることが
回収のポイントです。

もちろん、中には誠実で、借りたものは返さねば、
という人もいますが、少数派であり、
多くの人は返さなければなにか困る、不利益がある、
という理由が動機となります。
返せない相手に、契約だとか約束だとか、
道義的責任を説いても何にもなりません。
それで返さなければ、とまともに考えてくれる人は
10%もいればいいほうです。

返済不能に陥った人、返す気の稀薄な人の脳の内を
忖度すればわかります。
他の人が自分に払ってくれないので自分は悪くない、
売り掛けがあるのに、ほんの数日くらい
遅れたっていいじゃないか、
遅れたところで、すぐに困るわけでもないだろ、
こっちは利息も払ってんだから少しくらい待て、
などなど、こんなことを考えている人が
少なくありません。

ですから、初めの面談で形式的な話をした後、
書類を片付け、ケーキやコーヒーを出し、
いかにも仕事の話は終わって
雑談でもしましょうという雰囲気にします。
そこで時事問題(その時々のニュース)や
常識について話す中で、想像力を駆使しました。
営業で鍛えてあるので、相手の受け応えにより、
それほど外れることはありませんでした。

また、初対面では必ずと言っていいほど、
お客さんはある反応を表わしたので、
私はこのような工夫をしていたのです。(美)

*次回の「仕事について」は
明日更新予定です。 

『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている』 佐々涼子

『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている』
佐々涼子
早川書房
1500円+税
*この9月に届いた
レビューです

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これはあの東日本大震災の津波によって、工場の全機能が停止した、日本製紙石巻工場が、その絶望的状況から半年で操業開始をするまでの奇跡の物語です。

日本製紙は、わが国の出版用紙の約4割を担(にな)っています。その中でも宮城県石巻(いしのまき)市にある工場は主力でした。それが、あの大震災で一転、汚泥と瓦礫(がれき)に埋もれてしまったのです。その工場内からは、近隣住民の41体の遺体が出てきたり、社員たちは絶望感にうちしひしがれていました。

出版社は紙が間に合うのか、出版ができるのかと不安に包まれる中、1306人の工場スタッフたちは、工場長の号令一下、再操業を目指しますが、そこで一波乱です。誰もが、2年や3年はかかると考えていた期限を、わずか半年と、工場長は宣言したからでした。

絶対に無理だというスタッフたちの非難にも似た声を、工場長は押し切ります。とにかく6カ月でやるんだ! という熱い思いの下で、スタッフが一丸となって汚泥と瓦礫、そして流されてきた多数の漂流物と500台の車の除去から始めました。

その矢先、今度は本社からの指示により、再び、スタッフたちは反発します。自分たちが動かしたいと思う機械とは別の機械の始動命令が来たからでした。結局は本社の指示通りするのですが、ボイラーや抄紙(しょうし)機に詰まった汚泥や薬剤の除去など、とても6カ月で終わるものではないと感じつつ、全員が作業に没頭します。

本書では、再操業までの作業や、そこにある人々の様子、震災に遭(あ)った住民たちのことも描かれていました。さらに紙ができるまでの流れや、その種類・使用目的に沿った製造方法など、知りたがり屋の私にはタメになる内容でした。抄紙機械って想像よりはるかに大型なんです。全長111mとか、なんと210mとか。あの戦艦大和より、数mも大きいんです!

また、紙の本が持つ手さわりの大切さを損(そこな)わないための製造の秘密など、日頃は見過ごしている本の美質についても改めて確認させられました。文庫本についても、各出版社によって質が違うのですが、手ざわりのみならず、匂いまで異なります。紙質によって、針葉樹林、広葉樹林(これ、あまり使って欲しくないです。森の動物たちのエサを作ってくれる木なので)など、分かれているのですが、興味深く読めました。途中、工場の煙突にコイノボリが揚げられたり、煙が久しぶりに出た時、付近の住民から励まされたとの声も寄せられ、再操業にかける人々の思いが浮かびます。

私は本の紙の匂いが好きです。特に古い文庫本(獄の官(かん)本(ぽん)に多いのですが)の中に、昔の安いチョコレートのような匂いがする本があると、なつかしさが込み上げます。(官(かん)本(ぽん)というのは、獄の貸し出し用の本のことで、当所は平日に1日2冊まで貸してくれます。ただ、良い本はごくごくわずかですが)

私は通常の本(写真集など除き)は、薄い紙が好みです。読後、ノートにメモするため、端っこを小さく折りますが(ここでは付箋がダメなので)、その時、薄い紙の方が厚くならないからでした。

現在、出版不況と呼ばれて久しく、販売部数もかなり落ち込んでいますが、それでも1年に7万7910点!(2013年)の刊行がありました。1日に200点以上ですが、私たちが出会う本というのは、ごく一部なんですね。常々、どんな本が出版されているか知りたいと思っていますが、本との出会いも運命みたいなものでしょうか。

東日本大震災。3年以上経ちますが、まだ仮設住宅で暮らす人も多く、その人たちにとっては過去のことではないんですね。2011年3月11日午後2時46分。皆さん、何してましたか? 私、ハッキリ覚えています。と、いうのは刊行に先立ち(『夢の国』の)、出版社の編集長と週刊誌の読者と面会中だったんです。

その時は3人とも全く気が付かず、後で知ってびっくりしました(現在は親族以外、面会は原則として不許可)。後日、もしかすると刊行が遅れるかも、とか、増刷の場合、紙が不足するという話もあったのですが、そこは日本人の底力で、クリアしましたね。本書にもあるように、いざという時の日本人、頑張るんです。現在の復興では、利権のため、怪しげなNPOやボランティアも少なくないとか、がっかりしますが。

出版社と製紙工場の関係というのは、私が思っていた以上に、近いものでした。本がベストセラーになると、その紙は何があっても切らすことができないのです。だから工場工場のスタッフたちには、自分たちが日本の出版を支えているという誇りがあります。その誇りが使命感となって、半年後の操業を奇跡的に実現しました。

本を出すというのは、多くの人たちに支えられているんだな、もっと良い本を作らなきゃ、と思いを新たにしたところです。ラストの著者と工場の運転手の会話が、胸に響くものでしたが、本書、淡々とした中にドラマがありました。(美)




このレビューで美達が紹介した本


『仕事力が上がる睡眠の超技法』 菅原洋平

『仕事力が上がる睡眠の超技法』
菅原洋平
祥伝社
1300円+税
*9月に届いたレビューです

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いくら寝ても眠い。なかなか寝つけない。朝、起きられない、などなど睡眠にまつわる悩みを抱えている人は少なくないはずです。しっかり寝たつもりでも、午後になると眠くなってしまい、勉強や仕事の能率が落ちてしまう、ということも耳にします。本書では、そのような人も含めて、時間の長さにかかわらず、質の良い睡眠の習慣をどのように身に着けるのか、作業療養士の著者が詳述していました。

私自身は、睡眠時間について10代の頃から、どのようにしたら少なくてすむのか研究していたこともあり、1日4~5時間で十分という生活が続いています。獄では午後9時就寝、午前6時40分起床(休日は8時)ですが、かなり遅くまで床の中で起きていて、朝も夏でさえ暗い時から目覚めている状態です。それでいて昼間、眠くなることはありません。昔から昼寝のできない性分でした。脳内のドーパミンの活動が盛んなせいかもしれませんが、父もそうですので遺伝なのかと思います。

本書、まず巷間で流布されていることから、5つの誤まりを指摘していました。
1、眠ってなくても寝床に入っていればよい。
これ、ダメとのことで、そういう習慣をつけないようにするため、15分で眠りに入らなければ、寝床から出なさいと述べています。

2、睡眠時間は30分、1時間単位で増やす。
1日15分でもよいが、考え方として1カ月、1年のトータルで考えるそうです。

3、寝つきが悪いので早寝する。
これに対しては眠くないうちから早寝をしてはいけないとあります。就寝時間を早めようとする行為が、逆に寝つきの悪さをつくってしまうこともあるそうです。

4、いつも眠いのは睡眠が足りないせいだから、休日は昼頃まで眠っている。
正しいのは寝だめせず、深い睡眠をつくることでした(その深い睡眠について、本書では詳しく述べられています)。

5、規則正しい生活のために、就寝時間を耐えている。
これも誤まり(えぇっ、と思いました)で、正しくは起床時間を揃えることでした。

私たちの睡眠をつくる生体リズムは、朝の光を感知したところからスタートするので、起床がポイントになります。こういった点を是正するために、本書では3つのステップとしてまとめていました。
(1)眠りに関係ない物を寝床に持ち込まない。
(2)睡眠効率を85%以上にする。
(3)起床時間を揃えて15分でも早寝をする。

詳細については本書で確かめてもらいたいですが、暗示の大切さについても述べられています。たとえば、寝床は眠る場所だとか、麻も□時に起きるのだ、と3回唱えると起きられるとか。

脳にはもともと目覚(ざ)まし機能が備わっていて、睡眠の後半は、起床準備をするそうです。 起床3時間前から、血圧や血糖値を上げるコルチゾールが分泌され、徐々に量が増えてピークになると目が覚めます。起床時間を3回唱えると、分泌される時間をコントロールできると言うのです。

こういう時、私はすぐに、「じゃあ、3回とも違う時間を唱えたらどうなるのか?」と考えてしまいます。時間があれば、即、実験する性格ですが、獄で時計を所持できるのは超の付く模範囚(1類(るい)と呼んでます。私、最下位の5類です)だけで、100人以上に1人の割合でしかいません。

私の5類というのは、工場に出ていない(工場で作業せず、1人でいるので。仮釈放の対象外なのです)から4類で、懲罰があって5類に降級されました。9月一杯迄、無事故なら4類に戻ります。工場で作業をすれば、最低でも3類で、月に1回菓子が購入できたり、面会は数が1回増えるのです。

話は戻りますが、起床から4時間後に、あくび・だるさ・ボーッとするなどあれば、睡眠不足としていました。睡眠効率って言葉は、寝床の中にいる時間と実際の睡眠時間の比のことです。睡眠時間÷寝床の中にいた時間×100で計算できます。

私ですと(休日)、午後9時就寝で、規則で午前8時迄は床の中にいなくてはなりません。読書・筆記など一切禁止ですから、長いですよ、これ、あまりにも。寝てる時間を仮に5時間とすると(まだ暗いうちから目覚めてます)、5÷11で45.45%になります。

少ないですが、これ、何十年も習慣なので生活に支障はありません(と、思っているのですが)。眠りにつけない人は、就寝1時間前にストレッチやヨガをしたり、単純作業をすればいいとありました。他にもちょっとした悩みなどで寝つけない時は、耳から上を冷やすのが有効だそうです。

人間の体にはリズムがあり、起床(目覚め)時間が基点になっています。そして眠りは深部体温(内臓温度)がコントロールしているんですね。眠りに関しては、本当に研究していました。いかに眠らず、活動時間を最大限にするか、真剣に考えていたからです。

人生は一回きり。そこで目標を高く掲げ、やりきるには、あるいは人生を十二分に生きるには、いかに起きてる時間を増やすかが勝負でした。1日24時間は動かせないので、睡眠時間などを削るしかありません(他にも食事時間などなど、自分の行為の一つ一つを検討していたのです)。当時の結論は、時間ではなく質さえ確保すれば大丈夫ということでした。

そして、実際にその通りだったのです。レム睡眠とノンレム睡眠、脳と身体の疲労、そういった点を何度か実験して、4時間から5時間を混ぜて自分に合う睡眠を確立しました。 今もそうですが、やること(書く・読む)が多い時は食事も飛ばします。時間が惜しいのです。

但し、最低限、寝ていないと脳の働きが低下したり、肌荒れ、舌の感覚が変わるので注意しています。これ、成長ホルモンの分泌不足なんです。社会にいた時は、就寝の1時間から1時間半前に最後(その日の)のウエイトトレーニングをガンガンやってました(酒を呑んで帰った日も、胃の中を空にして必ずやっていました)。

すると深い眠りから成長ホルモンがドバッと出て、いつも肌はツルツル(今、頭ツルツル)、筋肉モリモリ(今、筋肉ペタンコ)だったのです。父が怪物でした。睡眠4時間くらいで元気一杯、私まで起こしに来てたのです。足首を持ってその怪力でベッドから落とします。 すると、私の頭ですから、ここから床に落ち、ガツンと痛くなるのでした。

ひどい親だと思いますが、道理の通じる相手ではなく、早起きになりました。他にも体調不良や病気を防ぐ睡眠、子どもと睡眠、仕事への役立て方など、本書はタメになることを、わかりやすく書いています。目次を読むだけで80%以上は把握できるという、気の利いた作りでした。

私自身、睡眠で困っているのではありませんが、社会の皆さんの中には、そういう人もいるのではないかと思い、読んでみました。脳も体もメカニズムを知ることで上手に効率よく使えます。その日1日だけではないので、積み重ねた差は大きいものです。能力を最大限に引き出すためにも参考になる一冊でしたがお役に立てば幸いです。(美)




このレビューで美達が紹介した本


みたつ・やまと●1959年生まれ。2件の殺人を犯し、長期刑務所に服役中。現在でも月100冊以上を読む本の虫で、これまでに8万冊以上を読破。初めて衝撃を受けたのは10代のときに出合ったロマン・ロラン著『ジャン・クリストフ』。塀の中にいながら、郵送によるやりとりで『人を殺すとはどういうことか』(新潮社)、『夢の国』(朝日新聞出版)などを著す。
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『女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法』
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『牢獄の超人』
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『私はなぜ刑務所を出ないのか』
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『塀の中の運動会』
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『刑務所で死ぬということ』
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『人を殺すとはどういうことか(文庫)』
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『死刑絶対肯定論』
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『ドキュメント長期刑務所』
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『人を殺すとはどういうことか(単行本)』
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『夢の国』
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