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無期懲役囚、美達大和のブックレビュー

教養を深めたい、仕事に生かしたい――。
人として成長するために本を読みたいと思っても、何から読めばいいかわからないビギナーのためのブログ。
服役中の無期懲役囚・美達大和から届く書評を随時公開。

連載第一弾 超一流の仕事術『仕事について』 第一回はこちら
連載第二弾 強靭な肉体を作れ!『マッスルロード』 第一回はこちら
連載第三弾 近代日本の夜明け『日本史の教養』 第一回はこちら
連載第四弾 知られざる塀の中『迷宮(ラビリンス)』 第一回はこちら
連載第五弾 憲法と国防を考える『近現代史のツボ』 第一回はこちら


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『AI vs 民主主義』 NHK取材班

885

『AI vs 民主主義』
NHK取材班
NHK出版新書
850円+税
2020年2月刊(2月8日 記)


これがアップされるのは、たぶん7月か8月かもしれませんが、アメリカ大統領選挙の民主党の候補はバイデンになっていることでしょう。アメリカ人、基本的に社会主義が嫌いなのでサンダースだったら戦えません。

その大統領選挙、2016年の時はトランプおじさんの特殊性もあり、SNSなどネットでの選挙運動、当人のコメントの嵐でした。トランプに勝たせたいロシアがネットに参入してきたりと、ネットを介した政治の様相が変わりました。

本書はネットを駆使して世論を操作し、選挙で勝利するノウハウ、内幕を綴っています。

2018年3月には、フェイスブックが保有する大量の個人データが、トランプ陣営に利用されていたというニュースがありました。2016年の大統領選で、トランプの選挙キャンペーンを担(にな)っていたデータ分析会社が、FBから「不正」に入手した8700万人!分のデータを選挙に活用していたという報道でした。

その会社の名前は、

ケンブリッジ・アナリティカ

と言います。

ケンブリッジ・アナリティカは大学の研究者を介してフェイスブックの8700万人分の個人データを入手して解析、細かく有権者をターゲティングしたSNSの政治広告の製作に利用しました。

ケンブリッジ・アナリティカはウクライナやナイジェリアでも選挙戦略を担当し、政治スキャンダルで政敵を追い込んでいたと、同社の幹部が告白しています。

フェイスブックは個人データの管理に不備があったと、アメリカ連邦取引委員会から50億ドル(約5500億円)の制裁金を科されました。

このケンブリッジ・アナリティカの手法の鍵となったのが、

マイクロターゲティング

という手法でした。

ケンブリッジ・アナリティカではフェイスブックから入手した個人データをAIに解析させて、有権者個々の政治的傾向をかなりの精度で割り出した後、それら一人ひとりに合った政治広告を作っていました。いわばオーダーメイドの個人専用広告ですが、凄い時代になりました!

実際にその広告を受け取った人々からは、「なぜか自分の心をとらえて離さなかった」という感想が告げられています。

このネットを使った選挙運動については、トランプおじさんほど、選挙におけるテクノロジーを理解している人はいないとのことでした。ほお、おじさん、やっぱり海千山千(うみせんやません)の商売人だったわけです。

ケンブリッジ・アナリティカは2018年に5月に倒産したものの、元の社員らが仕事の内容について語っています。その一部を紹介すると、

何が人々の怒りを生み出すのかを考え、流布させる
どうすれば今まで選挙に行かなかった人に共和党に投票してもらえるのかを分析して、投票させる

などですが、民主主義の精神とは逆に、

対立を煽り、政治家の認知度を高める

ことにも力を注いでいます。

民主主義で重要なことは、有権者の意見を正確に反映・表明することですが、それを意図的に歪めたならば、結果、つまり現実も歪んだものになってしまうわけです。

さらに問題なのは、政敵を蹴落(けお)とすためにフェイクや誤解を与える情報まで捏造することでした。誤った情報が多くなれば有権者は正しい判断ができません。

日本でも2013年4月の法改正により、SNSを使ったインターネット選挙運動が解禁となりました。

現在、専門家は、

国民投票法

に対して、前出のような歪んだ情報が発信されるのではないかと懸念されています。

他方で、政治面で圧倒的に利用率が高いフェイスブックの一人勝ちによって既存の新聞社が倒産し、情報の劣化が叫ばれるのも深刻な問題になっているのです。その最たるものが、フェイクニュース、陰謀論などで、これが拡大すれば民主主義は破綻します。

実際にMIT(マサチューセッツ工科大学・アメリカ有数の理系大学。ただし、アメリカには文系・理系という概念はない。なので、哲学とサイエンスは親和性がよい)の論文では、

嘘情報は事実より1.7倍多くリツイートされ、6倍広く拡散していく

と発表されています。

こうしたマイクロターゲティングを土台とした政治では、政治家はそれぞれの人に合った公約や政策を掲げるようになり、実効性のないポピュリズム政治になっていくわけです。

またAIがその人の指向・好みを解析して、それに沿った情報しか送らないようになれば、別の視点からの情報に触れることはなく、偏(かたよ)った凝(こ)り固まった価値観や政治的素養ができてしまいます。

日本の一例では、「反安倍」の情報ばかり接している人は、安倍首相を全否定し、何であろうと批判し続けていますが、本当にそうなら7年も8年も政権が続くはずがありませんし、海外での評価が高いということもないでしょう。(評価については日本のメディアの多くはあてにならず、『ニューズウィーク日本版』の2019年12/24号を見て下さい)。

このように自分の好みに合った情報のみに接することを、

フィルターバブル(『フィルターバブル』ハヤカワ文庫があります)

と言いますが、このような行動は自分を愚か者にしていくことです。

他にも、

ディープフェイク

が話題になっています。

これは画像認識技術を利用して作られる嘘情報で、通常は動画です。ニセのオバマ前大統領のディープフェイクが有名ですが、本人の思想とは別に、あたかも本人が述べているように作られています。今後、ますます増えてきそうです。

マイクロターゲティング(興味ある人は『マーケティング・デモクラシー』(春風社)を)に至る解析では、個人の性格特性を使います。それは、

開放性(知的好奇心の強さ)
誠実性(自己統制力やまじめさ)
外向性(社交性や活動性)
協調性(他人のことをどれだけ考えられるか)
神経症的傾向(ストレスに対する耐性)

というもので、ビッグファイブとも呼ばれています。この5つを個人にあてはめて広告を作るわけです。

その一つのみを紹介すると、神経症的傾向が強い人には、

不安を抱き、世界を危険な場所とみなしがちなので、アメリカが直面している脅威、イスラム教のテロを強調して、強力な安全保障政策を支持すべきと伝える

としています。他の項目については本書を見て下さい。
政治広告の具体的な製作方法も出ていましたが興味深いものでした。クリック一つで、その家の住人の名前・住所のみならず、家族構成・所有する車種や年式や色、電話番号・メールアドレス・ペット・職業・最終学歴・収入・趣味・購読雑誌など、最大で500項目が列挙されます。ある会社には全米の有権者の大部分である1億8000万人!の個人情報があるそうです。

この解析では、これまで選挙に行ったことがない人の中で、潜在的に自党の支持者になる人まで探しあて、選挙に行くような広告を送っています。

ただし、このマイクロターゲティングによる選挙活動の効果を巡って、

効果あり、いや、それほどでもない

という議論もあります。

ポジティブな評価としては、有権者の声を聞こうとする応答性が高まること、サイレントマジョリティー(声をあげない多数の人々)の代表力を高めることがあります。

アメリカの政治運動ではフェイスブックがシェアトップですが、その理由は個人を対象としているからでした。

こうして自分の知らない間に個人データが利用される時代となりました。これを称して、

ポストプライバシーの時代

とも言われています。

要は未知の人たちが、他者のプライバシーを知ることに大いなるモチベーションを持つということです。

ネット上に残した自分のデータは誰のものなのか?この問いに答え、2018年5月25日に施行されたのが、EUの、

一般データ保護規則(GDPR)

でした。

この規則では個人データの保護を基本的人権としています。規則の対象はEUの28ヵ国とノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインを加えた『欧州経済領域(EEA)』の31ヵ国に拠点を置いている企業や組織です。

EEA域外への個人データの移転は原則禁止、違反は世界年間売上高の4%、もしくは2千万ユーロ(約26億円)の制裁金が課されます。他には、個人への説明責任、忘れられる権利、異議を述べる権利など規定されていました。

本書には、他にもさまざまな情報が詰まっています。

関連した書としては、

『マスコミが伝えないネット選挙の真相』(双葉社)
『フェイクニュースの見分け方』(新潮社)
『デジタルポピュリズム』(集英社)
『いいね!戦争』(NHK出版)
『数学者が検証!アルゴリズムはどれほど人を支配しているのか?』(光文社)

などあります。

さて、アメリカ大統領選挙、今の時点(3月です)では、トランプおじさんの勝利と予想されているのですが、同感です。この人、日米の偏向したメディア(朝日、毎日、東京の各新聞、ニューヨーク・タイムズなど)で、とんでもない人のように報じられていますが、一部はその通りでも、やってることは、

アメリカが一番!

の政策で、支持率も初当選以来、一貫して40%台で来ています。まともなアメリカ人からは、イランとの対立も正当な理由があると評価されているのです。

イランとの核合意破棄も、合意によって得られていた欧米からの資金を中東のテロ組織に注いでいたということが原因で、オバマ(この人の無作為によって中国は膨張しました。ダメ大統領の一人です!)のように中国やテロ組織に対して無策ではありません。中国に対しても正当なことをしています。

トランプおじさん、何をやるかわからないと思われているのが武器です。

こんな人に対して安倍首相は世界一、うまい外交をしています。もし安倍首相でなければ、日本は貿易交渉ではボロボロ、駐留の米軍への予算も韓国以上に引き上げられているのです。

それを言わない左のメディアはフェイクニュースと似たようなものです。皆さん、騙されないで下さい!!

本書、面白い一冊でした。

『自由とは、なにかをなしたい要求、なにかをなしうる能力、なにかをなさねばならぬ責任、この三つのものに支えられております』(福田恆存(つねあり)『私の幸福論』)

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管理人より 安全ではないとブラウザに警告されることについて

いつもご愛読下さり、誠にありがとうございます。

最近、ブラウザのアドレスバーに警告文が表示されるようになったと読者様からご指摘を受けました。
同様に心配されている方がいらっしゃるかもしれないと思い、調査し分かったことをお伝えします。

まず、パソコンで確認したところ、
google chromeですと、『保護されていない通信』
firefoxですと、『この接続は安全ではありません』
と表示されます。

スマホですと、
Safariは錠前のマークが表示されません(iPad3での確認です)。
google chromeは『このサイトへの接続は保護されていません』
firefoxは『安全でない接続』
と表示されます。

この原因は、当ブログ(ライブドアブログ、サブディレクトリ型)が昔の通信規格であるhttpを使っているからでした。
ブログ開設当時、変わったことをしない一般的なブログで使う分には特に問題がない規格でしたが、
暗号化し、安全性を高めた新しい通信規格であるhttpsの登場とともに、
ウェブサイト全般で、httpsを使うことが望まれるようになりました。
そのような時代の流れがあり、httpのままのウェブサイトをブラウザが検知して警告文を出すようになったようです。

それでは、『安全ではない』とか『保護されていない』とは具体的にどういう問題があるのかというと、
通信が傍受されたり、ブログが改ざんされたりする可能性があるそうです。
なんだか怖いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、
当ブログで、漏れると大変なことになる重要な情報は扱っておりませんので、
もし傍受されても困ることはありません。

ブログが改ざんされたとしたら記事が読めなくなるかもしれませんが、
定期的にバックアップを取ってありますので復旧が可能です。

ということで、httpのままでも特に問題はないと判断し、取り敢えずはこのまま運用することに致しました。
読者の皆様にはご安心頂き、変わらずご愛読頂きますようお願い申し上げます。

管理人B

『人は話し方が9割』 永松茂久(ながまつしげひさ) 他、手紙のメッセージ

人は話し方が9割

『人は話し方が9割』
永松茂久(ながまつしげひさ)
すばる舎
1800円+税
2019年9月刊


オビには「もう会話で悩まない、疲れない、オロオロしない」とありましたが、皆さんは苦労されてますか?

著者は『人財育成JAPAN』代表取締役で、 一流の人材を集めるのではなく、今いる人間を一流にするというコンセプトで育成しているそうです。うん、その趣旨には大賛成っ!

その著者が、

初対面で何を話したらいいのかわからない
すぐに話が途切れて会話が続かない
何をどう相手に伝えたらいいのかわからない
上手く話せず失敗したことがある
何を話せば話が盛り上がるのかわからない

などの問題を解決しようと本書を書きました。

目次から小見出しを拾ってみると、

話す力はスキルよりメンタル
普通の人が簡単に話せるようになる三つのコツ
達人だけが知っている三大原則
話し方は聞き方が9割
聞き上手の人がやっている三つの表情
相手に9割しゃべらせる拡張話法を自在に操る
また会いたいと思われる人の話し方
ほめ方にもコツがある
正しい話より好かれる話をしよう
人を巻き込む話し方
相手との共通点は食べ物・出身地・ペットで探そう
人は笑わせてくれる人より一緒に笑ってくれる人が好き

他、あります。

メンタルでは自己肯定感が重要です。それには相手の言葉を必要以上に重く受け止めないことでした。

そして、もう一つは、相手の話を否定しないようにします。すると相手も否定しなくなるそうです。

さらに、

うなずく
感動した話をプラスする
こと

で、話し方は劇的に上手くなります。

相手と話す時に念頭に置いておくことは、

人は誰もが自分のことが一番であり、自分に一番興味のある生き物

ということでした。なので、自分を主役にしてくれる人のことを好きになるわけです。

さらに、話し方は聞き方が9割が鉄則になります。これは非常に重要なことです。喋りすぎないようにすること、留意してください!

で、好かれる人がやっている三つのリアクションは、

顔の表情
声の表情
体全体の表情


を効果的に活用することです。

拡張話法では、話を聞きながら、

「へー」
「ほお」
「えー」
「うわあ」
「そうなんですか」

という感銘の表現を忘れないようにします。

「へー、そーなんですか!」

そして相手の話を反復し、感情を込め、称賛し、質問します。ごもっともですな!

特に気をつけたいのは、

好かれる前に嫌われないこと

でした。

合わせて余計なひと言を言いません。

悩みを相談された時には、まずは共感し、寄り添います。いきなり、ポジティブに考えようとは言いません。

波長の合わない人とは無理に付き合うことはしなくていいそうです。

本書、当たり前のど真ん中のことしか書いていませんが、それだけやっていない人が多いのでしょうか。

さて、 翻(ひるがえ)って私の話をしましょう。えっ、待ってたよって?はい、わかってます!

私は『単独処遇』という、工場に出ないで独居房での生活なので、他者と話すことは週に2回の運動時間の約35分だけでした。今は事情があってずっと一人ですが。

受刑者は話のキャッチボールができません。一方的に自分のことばかり話し、質問も滅多にないのです。

面白いのは、 互いに自分のことしか話さないのに会話が成立していることでした。なぜなら、 相手の話など、はなから聞いていないので互いに気にならないのです。このとりとめのない会話が続くのを見ていると感心してしまいます。

そこで私は自分の話は一切せずに聞き役・質問魔に徹しています。目標は相手に楽しく話をさせること、また話したいと感じさせることです。

やってることは簡単で、相手の好きなこと、趣味、得意なこと、仕事などを尋ね、表情と口調でこれが好きなんだなと感じたことにつき、山ほど質問してやります。

そうして、 自分もそのメンバーになったつもりで具体的に尋ね、

「おお、やるなあ」
「それでどうなるの?」
「じゃあ、次は社会でそれを徹底すれば」

など、 あくまで相手が中心で会話を進めます。そういう心がけなので、この3年あまりは、こいつはイヤな奴と感じた人、折り合いが悪い、話が弾まないという人はいませんでした。

これは若い時も同じで、相手に対して質問の嵐プラスよく記憶していました。 当時は普通のまともな人が相手なので、「じゃあ美達さんは?」と私のことも尋ね返してくれます。すると自分のことを話しますが、比率は相手7私3です。親しくなるにつれ、6対4、5対5、時として4対6、3対7と私が多くなります。

我がオヤジとは9.8対0.2で、向こうが勝手に喋ってるのが普通です。なんせ人の話など聞く人じゃないので、いつでも自分だけエネルギッシュに話して、用が済んだら「帰れ」です。

私は社会にいた頃、 世間話をしない方でしたが、服役してから、特定の目的・意図を持たない世間話が互いの潤滑油になることを確認しました。内容なんかどうでもいいから、話しているということ自体が会話の役割をしているのですね。

それと新鮮に感じたのは、ここでは無言も一つの手段で、相手に気を使わずに無言になれる人は、それで十分にコミュニケーションになっているということでした。

本人は黙っていることを気にしてませんし、相手も特に気にせずの人なら十分にいい空気のままでいられます。へえーっと感心したことがありました。会話に黄金率などなく、要は相手の波長とシンクロするかなんですな。

ということで皆さんも構え過ぎることなく、心をオープンにし、気楽な会話を心がけてください!

関連では、

『短くても伝わる対話 「すぐできる」技法』

『人間関係が楽になるアドラーの教え』(以上、大和出版)

『コミュニケイションのレッスン』(だいわ文庫 鴻上さんのは特に良書!)

『会話のきっかけ』(新潮新書 フリーアナウンサーの心構え伝授)

があります。


『ふりむくな、ふりむくな、うしろには夢がない』(寺山修司)

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このレビューで美達が紹介した本

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今回は珍しく、手紙の発信枠に1通分のゆとりができたので、原稿ではなく手紙にてコメントします。いつもゆとりがあればいいのですが、 そうもいかないのがチョーエキです。

本日は7月28日です。ニュースでは数日前からALSで安楽死を依頼した女性を殺した事件をやっていました。安楽死、日本は後進国です。皆さんはこの女性の死についてどう感じたでしょうか。

日本にはALSの人がいるので、その人たちにすれば、 さぞショックだったであろうと察します。

この女性、今の段階の理由は、本人の希望の喪失と、自分をケアする家族や他の人に迷惑をかけたくないとのことでしたが、よくわかります。

命は何であろうと尊いのだから勝手に死んではいけないという意見も当然あるでしょうし、逆に自分の命ゆえに自由であるという意見もありますね。

私は、その人に家族・配偶者がいれば、その人は自分の心情をよく理解してもらうべきだと考えています。双方の命という考え方です。

しかし、一人だけなら、その人だけの命で好きにしな、です。

ALSは『閉じ込め症候群』といって、大体は眼球しか動きませんから、本人の苦痛は並みのものではありません。また、ケアしてもらうことへの申し訳なさもあります。

自殺はダメと、 きれいごとでは済まないでしょう。

もう一つ考えているのは、この容疑者となった人たちの裁判です。100万強とか報酬をもらっているのが、裁判官にとって悩みのタネを増やしている気がします。ただの善意ではなく、営利も含まれていると判断できるからです。

止(や)むに止(や)まれない状況を幇助(ほうじょ)しただけではなく、金銭を受け取っているので印象は悪いでしょう。

刑自体は重くありません。と言っても私ら長期刑からすればの話です。しかし、医師免許や社会での立場を考えると決して代償は軽くありません。

彼女は自分がこれで死ねるとなった時、「やっと解放される」と思ったのでしょうか。

ALSは山中教授が iPS細胞を活用しての治療法に取り組んでいますが、早く開発してほしいものです。


今回は、教育関係では、

『一流選手の親はどこが違うのか』(新潮新書)

『勉強が楽しくなっちゃう本』(朝日新聞出版)

『非認知能力の育て方』(小学館)

『最強の中学受験 普通の子が合格する絶対ルール』(大和書房)


女性では、

『女性リーダーが生まれる時』(光文社新書)

『美容成分キャラ図鑑』(西東社 コスメの本)

『下半身からやせていく食べ方』(ダイヤモンド社)

『魔法水でシミが落ちる』(扶桑社)

『昔の女性はできていた』(宝島社)


他では、

『よく生き、よく笑い、 よき死と出会う』(新潮社〉

『上司のトリセツ』(日経 BP)

『課長の技術』(日経 BP)

『断薬記』(新潮新書)

『生き残るアパレル、死ぬアパレル』(ダイヤモンド社)

『ウイグル人に何が起きているのか』( PHP 新書)

『県警 vs 暴力団』(文春新書)

『ALSを生きる』(東京書籍)

『人生は苦である、 でも死んではいけない』(講談社プラスアルファ新書)

『安楽死を遂げた日本人』(小学館)

『安楽死・尊厳死の現在』(中公新書)

『オープネス  職場の空気が結果を決める』(ダイヤモンド社)

『目に見えぬ侵略』(飛鳥新社)

があります。

8月ですね。

みたつ・やまと●1959年生まれ。2件の殺人を犯し、長期刑務所に服役中。現在でも月100冊以上を読む本の虫で、これまでに8万冊以上を読破。初めて衝撃を受けたのは10代のときに出会ったロマン・ロラン著『ジャン・クリストフ』(青空文庫にて無料で読めます)。塀の中にいながら、郵送によるやりとりで『人を殺すとはどういうことか』(新潮社)、『夢の国』(朝日新聞出版)などを著す。
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『日本と韓国・北朝鮮 未解決問題の真実』
扶桑社
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『人生を変える読書 無期懲役囚の心を揺さぶった42冊』
廣済堂出版
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『女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法』
プレジデント社
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『マッドドッグ』
河出書房新社
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『人を殺すとはどういうことか(文庫)』
新潮社
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『死刑絶対肯定論』
新潮社
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『牢獄の超人』
中央公論新社
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『私はなぜ刑務所を出ないのか』
扶桑社
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『塀の中の運動会』
バジリコ
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『刑務所で死ぬということ』
中央公論新社
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『ドキュメント長期刑務所』
河出書房新社
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『人を殺すとはどういうことか(単行本)』
新潮社
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『夢の国』
朝日新聞出版
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