688

『新聞社崩壊』
畑尾一知
新潮新書
780円+税
2018年2月

このブログを広く知っていただくために、[人気ブログランキング]をクリックをぜひ、お願いします。

著者は元・新聞社社員ですが、販売部門の人でした。皆さんは新聞を読みますか?今は若い人ほど読まないとのことですが、代わりにネットのニュース番組が発達していますね。私もできるなら、『言論テレビ』や『虎ノ門ニュース』の他にプレジデント、ダイヤモンド、東洋経済のオンラインが読みたいです。現代の情報量というのはそうしたことを考えると大変な量になりました。

ところで本書によれば、50代でも半分以上が新聞を読まないとあり、ええ?という驚きです。統計では2005年から2015年までに購読者は1300万も!減っています。そうして、さらに10年後には3割も減るそうです。読者を最も減らしているのは朝日新聞ですが、 2014年の「慰安婦誤報問題」以降、加速度的に減っています。今や公称は590万部ですが、売れない部数を強制的に販売店に押しつける「押し紙」が30%以上とか言われているので、実売部数450万部前後だそうです。部数の落ち込みや押し紙については他紙にもあるようですが、最も落ち込みが少ないどころか、一説では微増とされているのが産経新聞でした。産経は、日本の歴史や安全保障について、他紙の追随を許さないほどの良い紙面を作っています。読者の皆さんは紙でもネットでもいいので一度、読んでみてください。タメになります。

本書では全国の新聞社の経営や資産状況のデータを載せて、業界の将来について述べていました。資産状況で言えば、最も優良なのが朝日新聞でした。朝日は、新聞自体は赤字ですが、不動産(ビルのテナント賃貸)が稼いでいるんです。他に婚活事業もやっていますが、各新聞社共に将来の販売難を見込んで多角化に励んでいます。巷では将来的に朝日はなくなると言われているようですが、なくなりません。朝日には、どんなに虚報を続けてもそれでも離れないというコアな読者、あるいは自らの左翼の信条の支えだと朝日と共依存の関係にある読者がいるからです。その人たち(主に団塊の世代ですが)が、いなくなるまでは何とか続くでしょう。ネット情報の発達のおかげで、 これまでは見破られなかった左翼の嘘や欺瞞がどんどん暴かれてきました。そうすると、何十年か先には日本も歴史や安全保障などで正しい認識が常識となる日が来るかもしれません。その前に日本が国として存続しているかは別ですが。

現在、保守的新聞が産経、それから読売、中立的かつ、やや保守(その問題によってはリベラル)が日経、左翼が毎日、極左が朝日、東京の各紙でしょう。先日、週刊誌にイギリスのオックスフォード大学内のロイターの研究所が、日本の新聞の信頼度を発表していた記事が載っていました。それによると全国紙の中で最も信頼度が低いのか朝日、次が毎日でした。逆は日経、読売、産経の順ですが、今や朝日は取材に行くと、朝日かとバカにされるという同紙の記者の談話もありました。

昔は朝日と言えば高級紙でしたが、「モリカケ」を見ると、ただのイエロージャーナリズムでしかありません。本書では新聞が生き残るために、より正確な報道を、と述べていましたが、今の朝日の政治・国際関係・経済の報道は嘘のオンパレードです。その代わり、書評欄・家庭欄(人生相談)・貧困に関する記事は正確かつタメになる良いものでした。そういう報道を政治などでも展開すればいいのにと望んでいますが、とにかく「反安倍」で視界が真っ暗になっているので、このまま読者を減らし続けるでしょう。

皆さんは日々の仕事や生活が忙しいでしょうけれど、自分の将来のため、ひいては日本のために、新聞・ネット( 今のテレビはダメです、左すぎで)などで情報を得て自分の頭で考えて下さい。ものごとを正しく知ることは、さまざまなことを考えたり判断する上で基礎になります。「自分が正しい」ことではなく、「正しくあろう、正しいことを知ろうと努めよう」というのが大事なんです。どうやら自分は正しくないと感じたら、くだらない意地やプライドなどに囚われずに、さっさと認めて正しいことを選ぶようにして下さい。新聞の未来について興味がある人は一読を!

『己に勝つを賢とし、己が心に負けて悩むを愚とす』
(鈴木昇三)

このレビューで美達が紹介した本