Gazzetta dello Sportに異変が!?セリエA第16節あれこれ

December 21, 2004

セリエA第16節 メッシーナ=アタランタ

0ebca5ac.jpgセリエAも16節を最後につかの間のクリスマス休暇へ。メッシーナはホームでアタランタを迎えます。しばらく勝ち星のなかったメッシーナ、せめて勝って終わりたいところでしたが、


試合に勝利したのは、メッシーナでも、アタランタでも、かといって分けたわけでもなく…

12月18日。

レッジョ・カラブリアは雨。対岸のメッシーナに向かうために渡らなければならない海峡の海は大荒れ。これ船動くのかなあと最初の心配をしたものの…それはなんとか大丈夫。しかしフェリーに乗り込む前も強い雨に降られ、試合前からびしょびしょに。絶対風邪引いて帰ることになりそうだと覚悟しながらスタジアムへ。何せサンフィリッポのスタジアム、屋根がありません。記者席にも申し訳程度(笑)。雷がなり、試合前も時折強い風雨が! 

見下ろせば、ピッチもかなり水を含んだ状態。まともなゲームになるのかどうか…という懸念のまま試合開始。

<試合概況>

メッシーナは背中痛からザンパーニャが復帰、そしてこれまた復帰間もないディ・ナポリと2トップを組む。柳沢、4戦連続のスタメン出場はならず。監督交代間もないアタランタ(同クラブは先週、成績不振によりマンドルリーニ監督を解雇、デリオ・ロッシ監督就任)は4-3-3の布陣を用意。

キックオフ、しかしボールが全く走らずゲームにならない。ショートパス、いやトラップは水たまりに引っかかり、長いパスは流れ、ボールのリバウンドはせず…。パスの組み立ても何もない状態ながら両軍ともなんとかボールを前に運ぼうとし、8分アタランタPA内でドナーティが倒されPKを得る。これをディ・ナポリがきっちり決めて、さい先良くメッシーナ先制。

しかし、それとは裏腹に怪しくなっていくのは、実際の雲行き(笑)。ついに23分、再び豪雨に!ボールがタッチラインの外に出てプレイが切れた瞬間、モルガンティ主審は全選手をロッカールームへ退場させる。

さて10分後、ピッチに現れたは主審、コッポラとD.ゼノーニの両主将、そしてストラーリとタイービの両GK。ピッチの真ん中やゴール前などでボールの跳ね具合を試したが、水たまりにとられてボールが止まることが確認。よって試合続行不能とみなし、主審は試合中止のホイッスルを吹いた。前半45分+10分を経過していない際の出来事だったため、規定により0ー0から再試合となる(その後21日、その再試合は1月19日夜に開催されることが正式決定された)。


☆いやー、めったにないですこんな経験は

って喜んでもあまり意味のないことではありますが…。

基本的には、サッカーは天候がどうあろうとやるスポーツ。ただし、悪天候などでグラウンドがプレイできる状態にないときは話は別。規定では、「ボールがリバウンドしなかったり、また転がらなかったりすることがピッチの数カ所で確認される」かどうかを基準に続行か否かの判断がなされることになっています。試合後、記者会見は通常の試合同様に行われました。その地元TV局のインタビューでは、表舞台に立つことのないチーム広報が登場。「半券は再試合の時にも有効です。どうか捨てずに大切に保管しておいて下さい」とアナウンス。

さて、豪雨で思い出されるのは4年前、99-00シーズンの最終節ペルージャ=ユヴェントス戦。あのときも途中豪雨で一旦中断。ジャッジを務めたコッリーナ主審もやはり、ピッチをあちこち周りボールを放り投げながら、試合続行可能かどうかを念入りに確かめていました。「…そのときのこと考えりゃ今日は出来ただろう!?あのときだって40分ぐらい待ってからやったのに」と、当時のことを引き合いにして怒る地元記者多数。ただ、あの試合はもう55分経過していたし最終節で優勝も掛かっていて、再試合がやりづらい状況だったし…。だいいちこの日のピッチは、出だしの時点からパス止まりまくりで相当ヤバい状態でした。


☆指揮官は淡々と

とにかく面白くないのは、勝っていたのにいちからやり直さなければならなくなったメッシーナ陣営。順延が決まった瞬間ピッチ上に顔を出していた選手数人が怒り、中にはサポーターにブーイングをするようけしかけたものもいたとか。首脳陣も「最初からピッチは悪く、中断は避け得なかった決断。ただリードをしていたのだからやはり残念」(ファビアーニGM)「アタランタにとってこの延期は有利に働くはず。選手の復帰や新規獲得で彼等はチームを作り直すことができる」(フランツァ会長)。彼等は試合前、アタランタに「ピッチが良くないから19日に順延しないか」と持ちかけてたようです。

ただそんな中ムッティ監督は、いきり立つ地元報道陣を前に「みなさん良いクリスマスを」笑顔。「特にコメントすることはないし、誰に対して非難するようなことも特にない。おこってしまったことは仕方がない。ピッチコンディションは良くなかった。もちろん『明日やれ』といわれたらその方が良かったし、対応もできたんだけどね」淡々とコメントをしました。アタランタ戦の前、A昇格にこぎつけ序盤も頑張った2004年のメッシーナを「諦めない粘りのあるチームカラーになった」と評した同監督。その秘訣であろうメンタルマネージメントの一端を、この日の彼の落ち着きの中に、あらためてかいま見た気がしました。



…以上、試合レポートのない観戦記でした(笑)。


***

セリエA16節 1月16日 
メッシーナ =  アタランタ
(於メッシーナ、スターディオ・サン・フィリッポ)
前半22分16秒、悪天候によるグラウンド状態悪化のため試合中止


出場メンバー:
メッシーナ(4-4-2) GKストラーリ、DFゾロ、ザンキ、レザエイ、アロニカ、MFアメトラーノ、コッポラ、ドナーティ、イリエフ、FWザンパーニャ、ディ・ナポリ

アタランタ(4-3-3) GKタイービ、DFリバルタ、サーラ、ナターリ、ベッリーニ、MFゼノーニ、ベルナルディーニ、モントリーヴォ、FWガウティエーリ、ブダン、ラッザーリ

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