Reggio di Calabria, Lungomare"TSUNAMI"(2) インザーギ、ルカレッリが見たもの

December 29, 2004

イタリアから見る "TSUNAMI" (1)

26日に発生したスマトラ沖地震、そしてそれがもたらした津波。
29日現在、犠牲者の数の統計は7万人近くに達しなおも上昇中。東南〜南アジアの各リゾート地は欧州人、イタリア人にとっても人気のバカンス先。とりわけ人気の高いモルディブには、災害当時マルディーニやザンブロッタなどのセリエA選手数人も滞在していました。

伊外務省によれば、現在も在住者も含め100名あたりと連絡がつかないとのこと。スリランカなどからの移民者も多いイタリア。今回の災害に対してはこちらからも注視が寄せられています。

■「渡航をしていた選手たちがいる!」

スポニチも大きく扱うとのことで、私はイタリア現地ニュースの収集に追われていました。
詳しくはこちらを。後ろに行ってしまった記事で恐縮ですが…

http://www.sponichi.co.jp/soccer/kiji/2004/12/28/01.html

その、モルディブで休暇を取っていた選手たちですが、続々とイタリアに戻ってきました。
ミランDFマルディーニ、ユーヴェDFザンブロッタ、そしてフィオレンティーナのMFマレスカは27日に帰国。ただそれぞれ、災害時には首都マレの空港でチェックインをすませた後で、「災害の瞬間は特に見ていない。自分たちは穏やかな環境の中にいた(マルディーニ)」と報道陣にコメントをしておりました。ただ一方、「最初朝8:30の出発からちょっと遅れるってアナウンスがあって、そこからずるずる伸びた。何かおかしいと思って外を見たら滑走路が浸水していた。そこで初めて気付いたってわけさ。それから携帯が通じなくなって…(ザンブロッタ)」「浸水した滑走路の脇にはドラム缶が転がり、周囲に軽油が浮いていた(マレスカ)」との証言も。発生時のインパクトもさることながら、その後の環境悪化のもたらす衛生不良はより恐ろしいといわれる津波ですが、その状況を知らせてくれる情報の一つです。

そして28日はF.インザーギ、C.ルカレッリが帰国。彼等は海岸でもろに津波災害を目の当たりにしたようで、帰国してからのインタビューでも当時の様子をさらに詳しく、生々しく報道陣に伝えていました(それについては、新聞との兼ね合いもあるので後ほど別途記事を立てます)。


■伊外相「イタリア人の死者は17名。あくまで現在まで」

伊フィー二外相は連日のように記者会見を行い、現在までに伊政府が把握している情報の表明につとめています。ただ外相自身は「犠牲者の数はもっと増えるだろう」との見解を表明。政府は現在も100名以上のイタリア国民と連絡が取れない状態にあります。ちなみに29日付けのレプブリカ紙によると、ドイツも同様に100人の行方不明者、ノルウェーは600人、スウェーデンに至っては1500人と連絡が取れない状況にあるとのことです。
フィー二外相は「遺体は損傷が激しく、身分証明書なども流されているため身元確認にはどこも困難な状況にある」とし、政府のプライオリティを「怪我人との連絡経路および身元判別のための十分な時間と方法の確保」と表明。他のEU国同様「西洋人の顔立ちをしている遺体は火葬しないよう求める」とのことですが、現地の惨状を伝える報道では遺体の痛みが早く、衛生面で影響を与えそうだとも伝えられています。各国は難しい判断を迫られそうです。


■ ”遠い国”の人々のこと

一方、当然無視してならないのは被害に遭われた当事国の方々。TVニュースでもイタリアの空港に詰めかけたスリランカ人にインタビュー。「自分の母が亡くなった」と涙ながらに語っていました。
現在イタリアにはスリランカやタイ、インドネシアやバングラデシュなど、東南アジアから多くの人が移住をしています。スリランカからは約42000人。殆どは出稼ぎで、店舗の掃除などに従事する姿をよく見かけます。送金所や国際電話スポットなども、各都市には多く見られます。外国人移民に対する規制が年々強くなり、風当たりの強い中頑張って生きている彼等ですが、その生活ぶりの一端を示すエピソードをここでご紹介。友人の日記サイトから。

http://www.ne.jp/asahi/uttie/life/200412/09d.htm

この家族の親類の方々は、無事なのでしょうか…。

イタリア政府は、被害にあった国々の移民で現在滞在許可書の公布待ちの人に対しても、来年2月15日までの期限付きで帰国および再入国を許可。チャーター便を扱う航空会社の中には、帰国するスリランカ人に無料のツアーを催行したところもあるそうです。



最後に、救援活動や義援金送付先などの情報がまとめられたブログを一部ご紹介。

スマトラ地震救援情報ブログ http://quakesma.exblog.jp
国際協力・NGO情報ブログ http://ngo.ameblo.jp/

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この記事へのコメント

1. Posted by ママ・カルチョ   December 30, 2004 14:47
信じられない惨事が起こってしまったという感じで、選手たちの無事には、ただただ胸を撫で下ろすばかりです。

レッジョを訪れた際に、100年前の地震についての話は聞いていたのですが、今回このような惨劇を目の当たりにして、同じことがあの穏やかな美しい海で起こったのかと思うと、あらためてことの大きさに思い至ります。

そして、自然の威力の前に、人はいかに無力であるか、ということも思い知らされました。その小さな力をなんとかひとつにして、せめて復興の助けになることを願わずにいられません。

亡くなられた多くの方のご冥福をお祈りしますとともに、災害に遭われた方々が一日も早く立ち直りのきっかけをつかまれることを、こころよりお祈り申し上げます。

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