セリエA八百長問題、処分発表:シエナB降格、選手、監督に重い処分か練習試合 グアルド(C2) VSレッジーナ

August 23, 2004

レッジーナ合宿 マッツァーリ新監督下の練習風景

昨季リヴォルノをAに押し上げた手腕が評価され、今期からレッジーナの監督に就任したワルテル・マッツァーリ氏。攻守において質の高いチーム作りに定評があった同監督の指導のもと、スポレート合宿ではチーム作りのため緻密な戦術練習が繰り広げられています。

合宿では午前中は個人技術、フィジカル強化中心のメニュー、そして午後にみっちり戦術練習を行うような形を取っています。

19日午後には守備における動きの指導。
マッツァーリ監督は紅白戦方式で選手を並べ、まずやりかたを説明してからパスを出させ、また止めて指導。これだけなら別に誰でもやることなのですが、目に付いたのはその指導の丁寧さ。およそ40分間、しかも一つ一つのポジションを廻って身ぶり手ぶりで意図を解説しては、丁寧に動きをチェックする様な念の入れようでした。基本的には3-5-2ですが、守備の時には左サイドバック(バレストリが勤めていた)を最終ラインの位置まで下げ、そして中盤の4人は互いにポジションをカバーしながらスペースを埋める等の約束事を設けたいようです。攻撃を担う中村にもカバーリングの為の動き方を指導、しかもただ真ん中なら真ん中、右なら右と「そこにいてスペースを埋めろ!」と固定させるのではなく、他のMFとポジションを流動的にスペースを補いあう動き。語学力も考慮しているのでしょう、中村に対してはよりじっくり話すという姿勢が目に付きました。

20日午後には、攻撃の練習。DFライン、中盤からのパス回しからどう動いてパスを引き出させるか。一人一人の動きをチェックし、そういう攻撃の「形」を練っていきます。
基本はサイド攻撃。そして中村に対しては、攻守の切り替えのところには加わらせず、攻撃、得にフィニッシュを意識したポジショニングを指導しています。右サイドの空いたスペースへの動きだしが基本。流れの中でパスを受ければスルーパスを狙い、FWにくさびのボールが入った時にはそれを受けるべく真ん中へと切り込む。

選手をピッチに並べそういった動き方を丁寧に説明した後、実際にパスを回させて動きを見る訳ですが、マッツァーリ監督はボクシングでミット打ちをするコーチのようにとにかくリズム良く喋る。パスを回す間、「開く!強く前に出す!はい動け!いいぞー、いいぞー、よーし!今のは非常にいい展開だったぞー。ハイ次!」と言った具合です。


戦術というものは試合前にただ話し、並べる位では実戦で形になりません。紅白戦をやって実戦方式で叩き込ますなり、MF、DFとポジションを小訳にして指導するなり、とにかく事前に「形」にしておく必要があります。それが「戦術練習」の目的です。そして、どこまで実戦で起こりうるケースを想定し、どこまで練習の中で選手達に意図を浸透させることが出来るかで監督の力量は決まります。


練習後、俊輔に印象を聞いてみました。「監督は、僕のことを気にしてくれているみたいだった。『はい、はじめー!』っていきなり練習を始めるのではなく、自分に対しても事前に必ずゆっくりと動き方を指導してくれた。練習内容自体についてはこの時期は、みんな同じようなもの。話しかたとかに違いは出るかな」


***

そうした指導の成果が、実戦ではどういう形に出るのか? 練習自体みっちり追い込んでやっているため、選手達のコンディションは期待できないでしょうが、戦術の浸透ぶりという観点では興味が湧くというもの。
ということで、練習試合グアルド戦観戦記へ続く。

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