Etna, dall' Autostrada Catania-Messina練習試合 レッジーナVSアル・ナスルVSチッタ・ディ・カステッロ

August 24, 2004

コッパ・イタリア メッシーナVSアチレアーレ

先ほどは、トップページが見苦しい状態になっており大変申し訳ございません。
#ライブドア様、管理ページの重さはどうにかなりませんか?

さてコッパ・イタリア、グループリーグ8組第2戦。ホームのサン・フィリッポでアチレアーレ(C1)と対戦。アチレアーレはカターニャの北に位置する街。いわばシチリアご近所ダービーともなる一戦、柳沢はメッシーナの選手として公式戦初先発ですが…

試合概況:

ファーストタッチは1分、ザンパーニャの落としたボールに鋭いダッシュで飛び出すが、倒されてFKをとる。7分、コッポラの右クロスをファーでDFを背にしつつ柳沢がヘッド。ループ状のボールは惜しくも右のバーに当たるがこぼれ球はザンパーニャが押し込み、メッシーナ先制。ボールを失うことはなく、一瞬のダッシュにも体のキレの良さを感じさせる柳沢本人のプレイ。残るはゴールだが、23分、前線からのロングボールが左側へ流れていたザンパーニャへ。後方から中央へ走り込み、折り返しのパスを貰ってシュートをするが、左足シュートはミートせずゴール右に逸れ、観客のため息を誘う。

チームは24分にPKで追加点。柳沢はゴール前のチャンスに一歩反応が遅れシュートに詰められないシーンが続くが、43分左サイドからスッロがクロス。柳沢がトップ下の位置から走りこみヘッドで合わせる。強烈なボールはゴールの左上へ逸れるが、今度は場内から拍手。そして前半ロスタイム。やはりカウンターから、スッロが絶妙なスルーパス。柳沢がDFラインギリギリから飛び出し、DFを置き去りにしてトラップ。GKと1対1になったところをフェイントで交わして勝負あり、あとは無人のゴールへ左足でパス。柳沢、イタリア公式戦初ゴール!

ゴールが決まり吹っ切れたのか、後半はプレイに一層の張りが出る。前半は今ひとつでもあったザンパーニャとの連携が良く決まり、1分、5分と彼等のワンツーで敵陣を突破。5分には、ザンパーニャから返ってきたボールをダイレクトでシュートに行くが、DFも詰めており枠には入らず。9分にもザンパーニャと1、2を決め、その後左サイドでフリーになっていたスッロへ絶妙のスルーパス!ただスッロは突破してゴール前へ行くも打ち切れず。14分、ザンパーニャOUT, イリエフIN。柳沢は一度ファースト・トップの位置に。17分、スッロからの左クロスをダイレクトボレーで流し込むが、GK正面。

後はスッロとのコンビが冴え、DFラインの裏を取るダッシュで正確なパスを引き出してはチャンスを作る。29分、右サイドに流れてボールをさそうと、DFを引き付けた後フリーのイリエフへ、イリエフはヒールでさらにフリーのジェンティーレへ流すが、シュートはGK正面へ。チームも34分に追加点。その後もカウンターから決定的なチャンスを何度も創出。
チームは4−0で勝利。格下相手ではあるが、チーム全体としても引き締まった内容のゲームを見せていたので、リーグ戦開幕に向けてのテストと言う意味合いでも上々か。
柳沢敦、1ゴール、1アシスト。


☆ 「結果」

試合後、柳沢はアンチドーピング検査のため、報道陣に対してはチーム関係者を通じてコメントを残しました。
「公式戦で初ゴール?サンプを通していろいろきた中で凄く嬉しいし、これを弾みにセリエA開幕に向けて頑張りたいと思います。今は準備の段階で開幕戦までまだ時間があるけれども、気を引き締めて開幕の時に万全にしたい。」

遡ること4月末日。久々に先発をするモデナ戦を前に彼は、「結果が大事」と悲痛な表情を浮かべていました。その試合は、ゴールどころかパスもトラップもバラバラで、焦燥と重圧が見て取れる乱調…。結局その試合がサンプでのラストゲームになるのですが、とにかく結果ということにこだわっていたのは彼自身であり、それが簡単に奪えないジレンマに一番苦しんでいたのも、また彼だったのです。

それが、クレバーな初ゴールのシーン。サンプでの練習試合からそうだったのですが、あの様な状況なら以前であれば迷った挙げ句中途半端なパスを出すか、あるいは焦ってシュート打ってGKにぶつけてしまうかのどちらかだったはず。しかも、43分でチャンスを逃した直後のチャレンジだったという点で、意味の深いプレイだったと思います。インザーギ等はドフリーのシーンで外した一分後、何事もなかったかのようにゴールに向かって点を決めます。ゴールは水物であるからこそ、がめつく狙い続ける精神力。確かに「たかがカップ戦」なのですが、今後に希望を抱かせる内容のゴールでした。


☆なお、必要とされるもの

一方、この試合で全てが良かった訳ではありません。変にマスコミを騒がせないように、という配慮があるのでしょうが、この日ムッティ監督は「うちには誰が特別、ということはない」といいつつ、柳沢に対してはこんなコメントを残しました。
「ゴールは良かった。ただ柳沢のこと(課題)はちゃんと把握している。柳沢は非常に早いボール回しの出来る選手で、チームにとって重要な動きをし、またプレイ自体も繊細だ。ただ、イタリアでアタッカンテとして闘って行くには彼には更なるカッティヴェリア(=悪辣な意志。この場合はゴールに対する執念とそれに基づくプレイ)が必要だ。時にパス回しに気を取られ過ぎるし、相手DFにインパクトを与えられるよう訓練も積んでいかなければならない。現在はフィジカル面で挿し負ける事が多いからね」


その後「ただやはり、今後に向けて明るい展望が開けたパフォーマンスだったといっていいんじゃないかな」と結んでいるので悪意ではないはず。いずれにせよ監督の発言は、課題の存在を真摯に示している事には間違いありません。現にこの日も、展開を読んで詰めておけばシュートチャンスになりそうなケースで、一歩出遅れていたシーンも数度ありました。今の起用具合とプレイスタイルからいって、下がってパスをはたいてから前に出る為、前線に顔を出す機会はCFに比べれば限定されます。ただそれだからこそ、ここだという時に鋭く行く意志が必要になるはず。23分、ザンパーニャの折り返しを2列目から飛び出して打ったシーンも、決めろとは言わずとも枠に入れるべきパターンなのでしょう。DFラインを置き去りにしたダッシュもこの日はよく見られたのですが、やはりもっとそういうシーンが欲しい。


ヤナギには一層のステップアップを期待してしまうのでつい厳しくなるのですが、願うのはリーグ戦での活躍。とにかく、最悪のシーズンの後の再挑戦として良い一歩を記せたことはやはり喜ばしい限り(「涙が出そう」とか書かないように気をつけてるんです)。そして優秀なFWから、プレイに「怖さ」を漂わせる ”アタッカンテ”へ。分かりきっていることを言うようですが、セリエAでの成功はきっとその変貌の先に待っているものです。 


…それにしても、ヤナギの初ゴールを導いたのが本当にスッロになるとは。
ササ、あんた最高だよ…(涙)


***

23日付け 主な新聞の採点
ガゼッタ・デッロ・スポルト6.5 
コリエレ・デッロ・スポルト6,5
ガゼッタ・デル・スッド7 「(好プレーで)何度も微笑みをもたらす。それだけでなくイタリア公式戦初ゴールも決め、軽々とパスを通しまくった」


コッパ・イタリア 予選グループリーグ第2戦 
メッシーナ4ー0アチレアーレ
得点者: 前半7分ザンパーニャ、24分パリージ(PK)、46分柳沢、後半34分ラファエル

メッシーナの出場メンバー
(4-4-2)GKエレフテロプーロス、DFゾロ、フスコ、コンテ、パリージ、MFジャンパー(後半1分ラファエル)、コッポラ、ドナーティ(後半9分ジェンティーレ)、スッロ、FW柳沢、ザンパーニャ(後半9分イリエフ)

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この記事へのコメント

1. Posted by KABU   August 24, 2004 10:19
mitsuさん、

試合の詳細、ありがとうございました! 首をなが〜くして待っておりました(^^;

ヤナギらしいゴールだったんですね。しかもササのアシストとは。これからも良いコンビネーションでプレーを続けて貰いたいです。

なんか非常にうまく嬉しくて言葉にならないです・・・。

いつも現地情報、ありがとうございます!

2. Posted by そーた   August 24, 2004 14:43
いつも楽しく(しかも、有難く)拝見しています。

神尾さんのBLOGのお陰で、生な情報や詳しい情報に触れることができることに感謝しています。

ところで、9月4日にメッシーナ、レッジーナ、フィオレンティーナが参加の『ジュゼッペ・フランザ杯』がサン・フィリッポで開催されるそうですが。
この組み合わせ。いかにも日本人受けしそうではありますが果たしてヒデは参加するのでしょうか。

9月04日、ジュゼッペ・フランザ杯(シシリー)
9月08日、WC一次予選、対インド戦(インド)
9月12日、セリエA開幕

ヒデは召集されるのか未だ知りませんが、ヤナギと俊輔は「協会側から早めの合宿参加を要望されている」様子ですが、二人とも5日にインドへ、9日にインドから地元へ。という予定なのでしょうか。

ジュゼッペ・フランザ杯の件も含めて、万が一、情報があればよろしくお願いします。
3. Posted by 目指せ博多っ子   August 26, 2004 23:29
得点は、最大の良薬ですね。この得点を機に、イタリアでの再挑戦、今年は経験するだけでなく、何かを得て欲しいですね。レギュラーで何試合出場できるのか、期待しています。新聞の評価がこれだけ高いのも珍しいですね。積極性、叩かれても維持して欲しいですね。今後の動向、楽しみにしています。

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