コッパ・イタリア決勝T第1回戦をめぐる(1)Palore al giorno del 21 Settembre

September 19, 2004

コッパ・イタリア決勝T第1回戦をめぐる(2)

で、かなり遅くなってしまったのですが、とりあえず情報まで。
ベルがもで行われたコッパ・イタリア決勝トーナメント、アタランタ=レッジーナ戦。結局中村俊輔はベンチ入りせず(こちらは温存)ファンの皆様に興味のある情報には乏しいのですが、一応アップします。レッジョからの移動も含めた紀行ルポとしてどうぞ。

15日のメッシーナの試合後、16日移動するためレッジョの空港へ行く。

当然の事ながら、レッジョはイタリアの南の果て。さらにアタランタの本拠地ベルガモは北イタリアの象徴、ミラノの近郊!ちょっといけばアルプスです。まあ九州から東北へ行くようなもの(距離としては熊本>東京くらいかと思われますが)。当然のこと列車なんか使ってると間に合わないので飛行機。
ミラノが近いので、ミラノ・リナーテ空港までの直通乗り換えなし。そこからベルガモまでは列車なので、中央駅までのシャトルバスにのり(30分に1本。3ユーロ弱と安い)、そこから電車で1時間。丁度帰宅時間帯で、レッジョではあまりお目にかかれないスーツ姿の人間を沢山見かける。夕方7時にベルガモ着。


で、試合。

マッツァーリ監督率いるレッジーナは中村、テデスコ、デローザを温存、ベンチに入れず。中村はスタンドでチームの闘いぶりを追う。一方アタランタもリーグ初戦から9人を入れ替え、両チームサブメンバー主体の構成で試合に臨んだ。

前半23分、左を破ったラッザーリの折り返しをブダンが決めアタランタ先制。その直後にレッジーナはボリエッロのミドルシュートに同点とするが、31分DFのミスからマークが外れ再度リードを許す。
レッジーナは形を保とうとするが中盤の構成力でアタランタに抑えられ、DFラインも不安定さを見せ後半は完全に守勢に。19分、途中交代した元伊代表アルベルティー二にボレーシュートを決められ、試合終了間際にも失点を許し1-4と大敗。

☆マッツァーリ監督「この結果は勿論差し障りになる」

完全に”捨て試合”だったレッジーナでしたが、マッツァーリ監督、さすがに1ー4の負けは気分悪かった模様。「攻撃の機会は良く作り出していたものの、4失点しているのだから修正点は相当ある。パレーデスやヴェロンなど、戦列を離れていた選手を多く起用し、互いを更に理解する必要があったためこういう布陣にした」確かに、練習に合流してまもないこの二人を中心とした布陣。パスワーク、各選手の位置どりにみるオートマチズムなどは主力とかなり差がありました。長いシーズンを闘うにあたり、ネックにならなければ良いのですが…。
「ただ強化は落ち着いてすすめたい。目標はあくまでリーグ戦においている。コッパを勝ち進むより対するラツィオ、リヴォルノなどに同闘うか準備する方が我々には重要だ」

☆いきなり辞任「アタランタ売りに出します」

なお、試合終了の記者会見でアタランタのルッジェーリ会長が辞任を表明、「チームを今日より売りに出す」といきなり明らかにしました。同会長は、入場料の大幅な値上げ等その経営方針に対しファンから反感を買われていました。
しかしアタランタ、どうなるんでしょう…。チームはテクニカルで素晴らしいです。この日途中交替で渋い動きを見せていたアルベルティー二やガウティエーリらのベテランに、マルコリーニやモントリーボの若手が絡むファンタジックな中盤、パッツィーニやブダンなどの才能あふれる攻撃陣。戦術的にもきちんと整備された好チームです。

***
試合終了後はミラノへ。
見本市とかでベルガモのホテルが取れず。電車はもう終電終わっているので、ミラノへの直通バスが出ている近郊のオリオ・アル・セリオ空港へ。ここはミラノの第三の空港として機能しているところで、主にチャーター便やディスカウント・キャリアが使用。

バスに乗ったのは零時15分過ぎ、ミラノ着は一時過ぎ、しかも翌日レッジーナはベルガモで練習やるというから(次節のリーグ戦はローマでラツィオとのアウェーなため、南には戻らずにそのまま合宿を張りつつ南下する)、朝早起きで練習を見にいき、所要のためジェノバに戻り、そして翌日にはすぐレッジョに帰ってメッシーナ戦に備え…

目が回る…


コッパ・イタリア 決勝トーナメント1回戦第1レグ
アタランタ4ー1レッジーナ
(於アタランタ、スターディオ・アトレーティ・アッズーリ・ディターリア)

得点者:前半23分ブダン(ア)、前半25分ボリエッロ(レ)、前半31分サーラ(ア)、後半19分アルベルティーニ(ア)、後半47分ラッザーリ(ア)

出場メンバー:
アタランタ(4-3-3) GKカルデローニ、DFインノチェンティ、リバルタ、サーラ、ベッリーニ、MFミンガッツィ、ベルナルディーニ、ラッザーリ、FWガウティエーリ(後半10分アルベルティー二)、ブダン(後半10分ゼノーニ)、サウダーティ(後半21分ピアー)
レッジーナ(3-5-2)GKソヴィエロ、DFザンボーニ(後半15分バレストリ)、ピッコロ、フランチェスキーニ、MFエステベス、メスト(後半17分モーツァルト)、ヴェロン、パレーデス、モラービト、FWディオニージ、ボリエッロ(後半33分ガンチ)

観客数 3086人
シュート数 ア:10(枠内6)、レ:6(2)
オフサイド 2:1
 CK    4:2 
警告:ゼノーニ(ア)

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この記事へのコメント

1. Posted by サカおた?俺って・・・   September 20, 2004 07:36
細かいようだけど4失点だから、”1−4”と言ってください。負けてるのに”4−1”と言ってしまうメディアの表記には、子どもの頃から違和感を感じます(もちろん、自分がサッカー少年団に入って実際に試合を経験するようになってからのことですが)。
中村であろうが日本代表であろうが、日本人に向けてメディアが発信している情報に中立はあり得ないんだから、結果表記の仕方は報道関心の対象チームに揃えるほうが判りやすいのですが、個人的に。
2. Posted by mitsu   September 20, 2004 09:14
>サカおた?俺って・・・様

確かにご指摘の通りです。「○はXに負けた」という文脈で「4ー1」とは確かにおかしいですね。失礼致しました。ご指摘を受けて本文中の表記は訂正いたしました。

ただし、スコアシートにおける順序はそのままにさせて頂きました。
ホーム・アンド・アウェイの位置づけがハッキリしている試合では、一応その順序に沿った表記にしてゆきたいと思っております。ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
3. Posted by ザネ   September 20, 2004 21:40
いつも楽しく読ませていただいております。
精力的な行動おつかれ様です。

今シーズンはアタランタもセリエAに戻ってきて楽しくなってきました。
・ヴァヴァッソーリ時代のアタランタ
・奇跡のキエーボ
のようにレッジーナも有機的なチームに仕上がって欲しいです。
そんな中で俊輔がトップにいて欲しいものです。

体に気をつけてください。

---
>サカおた?俺って・・・様
の書き込みを見ると、ホーム・アウェーを見落としているのかもしれませんね。
僕はチーム名を記述しない場合、ホーム・アウェーをスコアで判断出来るので、4−1で負けという記述のほうが分かりやすいです。

4. Posted by 紅   September 21, 2004 07:02
>神尾さん江

スコアシート上の得点順序については、勝ったチームに結果表記を揃えるが普通だと思います。僕の今回の書き込みは、”文脈上の主語に対する表記順序”のみに関する注文ですから、それ以外の表記について難癖を付けに来た訳ではないのです(”サカおた”かどうかより、日本語の問題でしたね)。

僕が子どもの頃に比べると、フットボールは日本でも人気競技に数えられるようになりました。それはこの競技の魅力を伝えようと日夜活動する、神尾さんの様なメディア側の人たちの力に依るところが少なくないと思います。
ただ、メディアへの露出が増えたのは結構なのですが、最近はマイナス・プラス方向の区別なく、センタリングやパスまで「クロスボール」と言い慣らす、ゲーム状況の判りにくい”流行語”が多く、少々閉口しています。

今回僕が指摘した点は、こうしたゲーム内容を伝える記事の質には直接関係のないことです。それにも拘らず、訂正に応じて頂いた事に心苦しさも感じます。このブログ上で返事が頂けると予想していなかった事もあり、少々ぞんざいな書き込みだったと反省しています。ブログであっても、文章を書く事を仕事にされている神尾さんにとっては、書いたものは全て”作品”である、と言う事に注意が散漫でした。

僕は柳沢や中村のファンではありませんが、イタリアでの、監督や選手を含めた”カルチョ”の中での物の見方や、姿勢、そしてフットボールに係わらず、神尾さんを通して聞く、生のイタリア人の声や風物にも興味があります。
このブログの更新が長く続く事を期待しています。では失礼。

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