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September 22, 2004

セリエA第2節 メッシーナ=ローマ

というわけで、遅くなってすみません。
残念ながら柳沢はベンチ入り出来なかった試合なのですが、無視しておくには惜しい相当な”乱打戦”でした。そして、南伊旋風吹き荒れる中、試合は…?

19日、これまで好天が続いていたメッシーナ海峡地域は珍しく、雨。
しかし、山を切り立てて作ったスターディオ・サン・フィリッポには大勢の観客が詰めかけ、プレス席も人でごった返していました。
配られたプレスリリース、スターティングメンバーの中に柳沢の姿はなし。…うーん、残念。状況を考えれば無理は言えませんが。さてそのメッシーナですが、開幕スタメン2トップはザンパーニャとディ・ナポリ、そしてスタメンで新加入の選手は結局ドナーティとザンパーニャ(しかし実質チーム出戻り組)のみ。パルマ戦同様、結束してチームバランスを取りとにかく乗り切る、というプランなのでしょうか。
一方ローマではトッティ、そしてデ・ロッシも結局間に合わず。まだ決め手のない左MFにカンデラが入ります。モンテッラと2トップを組むのは新加入のミドではなく、生え抜きのFWコルビア。


さて試合。
序盤、ミッドフィールドの競り合いを制し優位に立ったのはメッシーナ。サイドMFスッロ、ジャンパーがしっかり動いてバランスを取り、アグレッシブな中盤のプレス。この一週間の騒動が影響してか、なんとなく落ち着きのないローマを攻めにいっているという予想外の展開の中、19分、ロングボールを待ち前線に構えたザンパーニャをメクセが倒してPKに。パリージが冷静にGKの逆をついてゴール右へ。なんと先制はメッシーナ!

その後、メッシーナはシュート数でもローマに優位に立つ。攻守にリズムに乗れないローマ。反撃は35分、コルビアの正確なポストプレイに、その展開を読んで走り込んだモンテッラがダイレクトでシュートを放ち”離陸”。それでも前半の流れは完全にメッシーナ優位のまま、ハーフタイム突入。地元記者のチッチョは笑顔、「これで終わりゃあ言うことないね」。


…しかしそれでは終わらなかった! 後半1分、フェラーリを背にしザンパーニャが反転からシュート。シュート自体当たりは凡庸でポストに当たるが、これに先に詰めたのはスッロ!押し込んでなんと再度リードに成功。さすがにただ見ているだけにはいかなくなったフェラー監督、16分にカンデラとコルビアを下げ、デルヴェッキオとミドを一気に投入し勝負に出る。そして19分、ドリブルで右へと切り込んだモンテッラがペナルティエリア外から得意の左インフロント。巻いたボールはゴール左隅へ、同点ゴール。そして22分、セットプレイからミドがヘッドで落としたボール、落下点に素早く走り込んだのはモンテッラ。恐るべき嗅覚が完全復活、ハットトリック達成! 

 健闘もそこまで、地力の違いを見せつけられると…いや、まだそれでも終わらなかった!27分、足を痛めたモンテッラをフェラーが、セットプレイ守備の最中に交替。「この時の選手交替は危険」この格言どおりの出来事がおこる。29分、パリージの直接FKはミドの足下へ。しかしこれをこぼしてしまう。詰めたジャンパー、ここしかないというコースにシュートを流し込む。同点弾! これで浮き足立ったローマ、そして息を吹き返したメッシーナ。33分、メッシーナ右サイドからの組み立て、トップへパスが出る。しかし、ローマDF陣、統率が遅れオフサイドとラップをみす、ボールはまんまとザンパーニャにわたりGKと1対1へ。ペリッツォーリの出方をうかがいながら、フワリとボールを上げるザンパーニャ。高い軌道を描いたボールはゴールの中へ。メッシーナ、逆転に成功! 

その後、メッシーナはゲームを堅実にコントロール。ホーム初戦に劇的な勝利。

===

☆「ちょっと出来過ぎ」

試合後、ムッティ監督やフランツァ会長、ファビアー二GMはそれぞれ大変な取材攻勢に。なかでもムッティ監督は、1時間以上もインタビュールームに缶詰に。その中、偽らざる本音として「開幕でこれらの相手から勝ち点4というのは、正直ちょっと出来過ぎ」だと認めました。起用に関しては「新加入の選手達も頑張って入ってきてくれたけれども、初戦は去年闘ってきたグループで行こうと決めた」と強調。やはり連携、それも”守備においての”連携重視のゲームプランだったということでしょう。連携がバランスが取れる。バランスがあれば選手に安心感を生む。安心感があれば選手はアグレッシブに闘える…という循環。それこそユーロ2004のギリシャのように、こういうディシプリンは力量差を跳ね返すことだってあるのです。そのチームカラーに加わることが出来るか。残念ながら熱で出遅れてしまった柳沢がとりあえず心掛けなければならない事とすれば、まずそこでしょう。

☆ チャンスはある!

しかしながらー決してこの勝利を貶める訳ではないですがー、メッシーナとて何もかもが良くてこうなった訳ではない。確実に相手を仕留められるような攻撃のかたち、というものはまだありません。1点はオフサイドトラップのミス、2点はこぼれ球を拾ったもの。昨季までのローマだったら確実に先に処理されていたものです。ターゲットとなって自らを力業でねじこんだザンパーニャは別として、ディ・ナポリもイリエフも彼等が絡んで点を生み出すところまでいっていない。柳沢にも必ず、アピールの出来るチャンスは巡ってくるはず。それを確実にものにできるよう、頑張って欲しいものです。

☆それにしても、ローマは…

上でも少し書きましたが、今回、むしろ「ローマが崩れた」故の結果だと僕は見ています。ボールを拾えずつまらないパスミスを繰り返す中盤、集中力のないディフェンス…。カッサーノの乱闘問題やCLディナモ・キエフ戦での主審襲撃事件などの影響が感じられるメンタル面の混乱がありあり、というのは言い過ぎでしょうか。フェラー監督は試合後、「1点目、あんなファウルを取るのはイタリアだけですよ。コッリーナ氏におかれては、CLなどでも同様のジャッジングをして下さる様願いたいものですな」と皮肉たっぷり。今この時期、この敗戦の後で、そんな事を言う場合なんだろうか…。CLでベンチスタートを不服とし監督にキレたカッサーノの態度は言語道断なのですが、この人でまとめきれるんだろうか…?

一方、明るい材料も。モンテッラは華麗に離陸成功。翌日のガゼッタの寸評は「モンテッラが復活し、(経営危機の)アリタリアも存続の模様。航空ファンには朗報です」なんて洒落たことが書かれていました(評点は8)。コルビアのポストプレイも若手らしからぬ落ち着きで、ローマの下部組織の充実ぶりをまたうかがわせました。なお怪我をして戦列を離れたトッティは、この日なんとチームに同行してスタンド観戦!「今こういう難しい時期、チームの近くにいるのが大事だと思って飛行機を手配したんだ」

***

セリエA第2節 
メッシーナ4ー3ローマ
(於メッシーナ、スターディオ・サン・フィリッポ)

得点者:前半19分パリージ(メ、PK)、35分モンテッラ(ロ)、後半1分スッロ(メ)、19分、22分モンテッラ(ロ)、33分ザンパーニャ(メ)

出場メンバー
メッシーナ(4-4-2):GKストラーリ、DFゾロ、フスコ(後半26分ザンキ)、レザエイ、パリージ、MFジャンパ、コッポラ、ドナーティ、スッロ(後半35分コンテ)、FWザンパーニャ、ディ・ナポリ(後半13分イリエフ)
ローマ(4-4-2):GKペリッツォーリ、DFパヌッチ、メクセ、フェラーリ、クフレー、MFマンシーニ、ペッロッタ、ダクール、カンデラ(後半16分デルヴェッキオ)、FWモンテッラ(後半28分アクイラーニ)、コルビア(後半16分ミド)。

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