ちょっと宣伝ですセリエA第4節 メッシーナ=キエーボ

September 24, 2004

セリエA第3節 レッジーナ=リヴォルノ

*ペースまったりしててすみません。ゆっくり体調戻してますので…。

第3節。ウディネーゼ、ラツィオとUEFA杯出場組を相手に好ゲームを繰り広げたレッジーナは、ホームにリヴォルノを迎えての一戦。

リヴォルノはマッツァーリ監督の出身、そして前任地。そして今は、昨季序盤レッジーナの監督を務めていたフランコ・コロンバがベンチに座っているという「因縁の対決」。事前の地元TV、日本取材陣等に対しては「別に関係ないよ」と平常心の俊輔でしたが…

<試合概況>
レッジーナはこれまでのフォーメーションを踏襲し、ボナッツォーリと中村を縦に配列するような3-5-1-1。一方リヴォルノはターンオーバーを敷き、35歳エースのプロッティやヴィジャー二といった主力をベンチにおく。

開始一分、柔らかいボールタッチでトップ下から中の位置へ切れ込む中村。しかしボールは流れる。その後、左にはり出そうとする中村に対しては、グランドーニらがしっかり体を寄せスペースを消しに掛かる。しかし、パスワークの精度で上回るレッジーナ、前半9分、デ・ローザが前線のボナッツォーリへ絶妙のフィード。ゴール右寄りの位置フリーでボールを受けたボナッツォーリ、狙いは外さず強烈なシュートを一尖! 彼の、ラツィオ戦から続く復活の2ゴールでレッジーナが先制。

マッツァーリ・レッジーナの持ち味は、オフ・ザ・ボールの積極的な動きに基づく素早いパスワーク。レジスタのモーツァルトを軸にテデスコ、コルッチがスペースを埋め、両サイドは積極的に攻め上がる。そこに中村が自由に(好き勝手に、ということではなく)動いて絡み、攻撃へのアクセントを付ける。そのスタイル通り嵌ってボールを支配するレッジーナに対し、リヴォルノは相手のスペースを消し、激しく当たる、いわば相手の良さを潰す”正統派”イタリアン・スタイルで応戦。ボールは持たされるも耐えて31分、コーナーキックを押し込み同点に。
抜かれてもファウルすれすれで手を出し、体を入れてくる。そんなDFに再三手を焼く俊輔。悪いピッチ状態(見るからに酷い!)によりファーストタッチが流れる事も重なってか、キープできずボールを失うシーンも。そしてピッチ状態はFKにも影響を及ぼすようで、絶好の位置からでもコルッチに打たせたり、グラウンダーを打ったりというシーンが目立つ。

勝負は、どちらが「自分達のサッカー」をやり通せるか。後半、攻撃のペースを緩めず攻め続けペースを掴んだレッジーナは16分、混戦からバレストリが左クロス、ファーに流れたボールをヘディングしたのは俊輔!入った、と誰もが思った瞬間GKアメリアが間一髪ボールを掻き出す。しかしそこにコルッチが詰め、勝ち越し弾を奪う。

追い上げたいリヴォルノは23分、温存していたヴィジャーニ、プロッティを一気に投入。タフに守ってからのカウンター、レッジーナ攻撃陣に対するプレスは一層激しさを増す!突き放したいレッジーナは36分、中村が左サイドからFK、正確なボールはパレーデスの頭を捉えるも、ヘッドはゴール上へ。なお激しく押してくるリヴォルノは37分ヴィジャー二、そして44分にはプロッティがトリッキーなヒールシュートをくり出すが、パヴァリー二が好セーブで凌ぐ。

レッジーナは残り4分のロスタイムをきちんとコントロールし、今季初勝利をホームで飾った。



☆「イタリアらしさ」と「らしからなさ」との対決

特に後半、非常に激しい試合でした。ぎちぎちにプレスを掛け、激しく当たるリヴォルノ守備。勝負の為には容赦なく相手の良いところを潰す、という「イタリアらしさ」を見せ、ゲームは非常にタフなものになりました。ゲームをさせないようにしてくる相手に対し、いかに自分達のサッカーを突き通すことが出来るか、というところがこの日のレッジーナの課題とも言えるでしょう。「自分達にはボールコントロールに長けた選手が揃っている。だから繋ぐサッカーをやる」とはマッツァーリ監督の談。その「らしからなさ」、この日はピッチのコンディションにも影響されて圧倒的にゲームを支配するところまでは行かなかったのですが、こういった内容でも勝てるところは大きいと思います。

そして、中村俊輔はそんなチームの攻撃の要、として仕事していました。DFに詰め寄られて受けたボールを処理できないシーンも種々あったのですが、いつもはキュッとフェイントが掛かるところでボールが流れていたから、やはりピッチ状態の問題が大きいのでしょう。攻守に良く足を使うところは好感が持てました。チーム戦術にはしっかりはまっている模様です。

試合後ピッチは改修中とのことで(29日ホームのイタリア杯も別の箇所で開催)、今後より面白いものは見られるかもしれません。


セリエA第3節 
レッジーナ2ー1リヴォルノ
(於レッジョ・カラーブリア、スターディオ・オステッロ・グラニッロ)
得点者:前半9分ボナッツォーリ(レ)、31分A.ルカレッリ(リ)、後半16分コルッチ(レ)

出場メンバー
レッジーナ(3-5-1-1):GKパヴァリー二、DFカンナルサ、デ・ローザ、フランチェスキーニ(後半37分ザンボーニ)、MFメスト、テデスコ、モーツァルト、コルッチ(後半25分パレーデス)、バレストリ、中村、FWボナッツォーリ(後半30分ボリエッロ)
リヴォルノ(4-3-1-2): GKアメリア、DFグランドーニ、ヴァルガス(後半13分バレーリ)、メラーラ、A.ルカレッリ、MFプフェツテル、ルオトーロ、ヴィジガル、コルドヴァ(後半23分ヴィジャー二)、FWコロンボ(後半23分プロッティ)、C.ルカレッリ

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1. 中村俊輔“幻”の決勝ヘッド  [ 〜ふぐ屋、風と共に去らぬ〜 ]   September 26, 2004 09:04
俊輔“幻”の決勝ヘッド スポニチアネックス サッカー 記事  ひどいピッチでした

この記事へのコメント

1. Posted by 紅   September 25, 2004 06:31
個々の選手の技術を要するパスを繋ぐサッカーは、試合を観ている観客にとって
も、選手にとっても理想だと思う。だけど相手ゴールを最短距離で狙い、接触プレ
ーと規律によって相手の長所を消すサッカーのほうが勝ってしまう事が良くある。
そして残念な事に、練習の効果が結果につながるのは、後者のほうが多い。

マッツァーリ監督はどこかで
「今期、我々はローマクラスのチームが相手だろうと引き分けを狙いに行くサッカ
ーをする気はない、これまでの”地方チーム”の戦い方はしない」との主旨の発言
をしていたようだが、資金力も人材も乏しいレッジーナの挑戦は何とか成功しても
らいたいものだと思う。

ピッチの状態が悪ければ中距離のパスに変更して、それが”バシバシ”通れば格好
いいんだけど、それは普通にパスを繋ぐ以上に難しい・・・。
だが、天候や競技場を取り巻く環境(管理にかけられる資金力も含む)によって、
ピッチの状態が大きく左右されても、それに短い時間で適応するのもフットボール
の面白さだと思う。

このごろの日本代表は、管理の行き届いた芝の上ではパスが繋がるようになってき
た。しかし、思い通りに試合が運ばなかったときに、まずピッチ状態に言及する選
手が多い気がする:管理の行き届いた競技場でしかパスを繋ぐ事が実現できないな
ら、それは内容の伴わない中途半端な見世物と言えるかもしれない。

クラブに拠ってピッチの管理状況も玉石混淆のイタリア、そしてマッツァーリ指揮
下の中村の創意工夫が、代表での試合運びや意識変化に新しい視点を持ち込むこと
になればと思う。

巧いだけでは結果は出ないし、結果が出てもギリシャのようなチームは、努力や根
性と言う精神性に喝采を送られることはあっても、”フットボールの中では”尊敬
されない。
ファンと選手の理想を結果の中で実現するのは容易ではない。
2. Posted by ママカルチョ   September 27, 2004 09:08
セリエの日程も厳しくて、選手はもちろん観戦する方もしんどいですが、取材の方はもっとたいへんでしょうね。体調ご回復、お祈りしております。

今年のレッジーナは、「プロビンチャはこういうサッカー」というような固定観念にとらわれていないのが、魅力です。攻撃的な中に、きちんと守備の意識が生きているのがわかります。(去年までのレッジーナはまるで逆でした)今までの昇格チームも、結果を出すのはそういうチームでしたから、中村選手を中心に、組織の中で個々の力を生かす「イタリアらしからぬ」サッカーでどんどん結果を出していってほしいものです。

3. Posted by サーレ   September 29, 2004 02:40
>紅さん、
>巧いだけでは結果は出ないし、結果が出てもギリシャのようなチームは、努力や根
性と言う精神性に喝采を送られることはあっても、”フットボールの中では”尊敬
されない。
ファンと選手の理想を結果の中で実現するのは容易ではない。

いいこと言いますねえ。その通りですよね。だから余計 その容易でない理想の実現へずっと挑戦している俊輔から目が離せないんですわ。しかも口からでてくる文句(?)も後なってみると その創意工夫の原点だったりするから面白い。誤解を恐れて口を閉ざしてしまう選手も多いですから。

>神尾さん
それを伝えてくれるここは本当に貴重。luceであり続けてください。

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