セリエA第3節 レッジーナ=リヴォルノ「パソコンに差し込んで使うカードみたいなやつ」について

September 27, 2004

セリエA第4節 メッシーナ=キエーボ

26日。ジャイアントキリングを2度も派手にかまし、盛り上がるメッシーナはキエーボをホームに迎えての一戦。柳沢、メッシーナでのリーグ戦デビューはなるか?



時折の強い雷雨にも関わらず、スタンドには約33000人と沢山の人々が! 
柳沢は第一節パルマ戦以来のベンチ入りを果たします。メッシーナは、ミラン戦の守備的布陣から普段通りのオーソドックスな4-4-2に戻し、2トップはザンパーニャとディ・ナポリ。

<試合概況>

前半、立ち上がり優位に立ったのは連勝の余勢をかうメッシーナ。前半4分、ジャンパが右突破からクロス、それを中盤から飛び出したドナーティがシュート、ゴール僅か左へ。そのすぐ後にもザンパーニャが強烈なミドル。その後も引き続きザンパーニャ(ボール処理に自信があふれていた)を軸に、ディ・ナポリらがゴールへと向かうが一押しが足りない。やはり疲労か。一方、最初はやられ気味だったキエーボは、前半中頃以降はコッサートに当てるようにして中盤を落ち着かせる。シュートは打たれるも中軸が堅いので点は取らせず、前半終了。

後半立ち上がり、スッロが足を痛めて交替、イリエフ投入。バランサーとパスの要として機能していたスッロを欠いたことで、メッシーナは前半までのような試合運びが出来ず、キエーボに差し込まれ気味になる。そして12分、コンテがペリシエールのシュートをエリア内で手に当て(当たった?…まあ、どちらでも)PKに。蹴るのはランナ。しかしゴール右下に飛んだボールは、ストラーリがワンハンドセーブ!

そして後半20分、ディ・ナポリに変わって柳沢が投入。
位置はそのままFW、セカンドトップ。

ファーストタッチはその直後。後方から来たボールをMFにヘッドで正確に繋ぐ。23分、左サイドに流れてボールを受け縦を突破、逆サイドでフリーになっていたジャンパ目がけて大きなセンタリングを上げる。ボールは寸前でGKキャッチ。26分、絶妙なサイドチェンジで場内から拍手が起こる。一方組み立てだけではなくシュートに行きたいところ。左サイドのイリエフにボールを預け、自らはゴール前でフリーになり「くれー!」とアピールするが、ボールは廻らずイリエフは球をこねた後に強引なシュート…。このシーン、2度。

37分、ザンパーニャと中央で1、2を決め相手を崩すと、これを起点としボールは右サイドへ展開。最終的にザンパーニャのシュートまで繋がる。39分には今度は右サイドからマイナスのボールを出すが、中央には繋がらず。43分、パリージからボールを受けると中央へ突破。すぐさま3人に囲まれるも巧みなボールコントロールでプレスをいなし、前方へと繋ぐファインプレイ。ロスタイム2分、ゾロからの右クロスに反応、ゴール前中央でヘッドを狙うが直前に相手DFがクリア。

結局試合はスコアレスドロー。メッシーナ、開幕から無敗を保ち2位キープ。



☆連携

少ない時間ながらもリーグ戦初出場を果たした柳沢。スピードに乗れており判断にも迷いがなく、”病み上がり”の影響は感じさせませんでした。不用意なパスミスもなく、寄せへの対処も出来ていた。ザンパーニャの動きを見ての素早いポジショニングも秀逸でした。この動きを見てもらい、彼等の方へもっとボールが来るようになればより面白いものが見られるでしょう。ただ、シュートは0本。本人自体はシュートポジションに積極的に入って声を出してアピールはしていました。しかしそういう場面でボールが廻ってこなかった…。この辺はまだまだ、チームメイトに「自分を分かってもらう」必要がありそうです。発熱による練習離脱のハンディ、といったところでしょうか。

ムッティ監督は柳沢に対し「繋ぎの上でとても良い貢献をしてくれた。勿論それ以上のものがあればなお良かったのだが、ただそれ以上にチームも疲れていて、彼に対し良いサポートが出来なかったから仕方がない」とコメント。確かに、入った時にはもう皆バテバテでラインが押し上がらず、柳沢もより繋ぎに忙殺されざるを得なかった印象です。そんな時、自分でボール持ってゴリゴリと縦に行った方がいいのか、あるいはスタイル通り、繋いだ後縦のスペースへ走り込んでボールを呼ぶべきなのか。中盤でヤナギの動きを見ててくれるスッロみたいなのがいれば、また違ったとも思いますー。ちなみにササ、次節は無理そうです…。

いずれにせよ、リーグ戦初出場はコンディションは良好、出来はまずまずの印象。他のセカンドトップが今ひとつの中、より調子を上げて強いインパクトを残してもらいたいものです。

☆「ミラクル」後のキエーボ

デル・ネーリ監督が去った後のキエーボですが、より小粒にはなったもののまずまずでした。DFラインは相変わらず高いし、全体はコンパクト。ブリーギ、バローニオの「将来は嘱望されているんだけれどなんとなくいまいち」コンビも、地味に効いてました。ベレッタ監督は基本的には前任者の戦術、というかチーム作りを踏襲。チームとして固まっているところは大崩れはしないもの。インテル等は逆に、こういうものが練られていないからいつまで経ってもふらふらする。

気が付けば、こちらも現在無敗。頑張って欲しいものです。ところでデル・ネーリ前監督には、ローマ就任の噂も…。どうなるのでしょうか。


***

セリエA第4節 
メッシーナ0ー0キエーボ・ヴェローナ
(於メッシーナ、スターディオ・サン・フィリッポ)


出場メンバー:
メッシーナ(4-4-2):GKストラーリ、DFゾロ、コンテ、レザエイ、パリージ、MFジャンパ、コッポラ、ドナーティ、スッロ(後半4分イリエフ)、FWザンパーニャ、ディ・ナポリ(後半20分柳沢)。
キエーボ(4-4-2):GKマルケジャーニ、DFマラゴ、マンデッリ、ダンナ、ランナ、MFセミオーリ(後半46分セーザル)、ブリーギ、バローニオ(後半37分アレグレッティ)、フランチェスキーニ、FWコッサート、ペリシエール(後半17分ティリボッキ)。

シュート数  メッシーナ15(前半9):キエーボ5(前半2)
CK         2(1)   :    6(5)
直接FK      14(6)   :   19(5)
間接FK       2(1)   :    4(2)
オフサイド     3(2)   :    2(1)
GK         6(2)   :    7(4)    

警告: ダンナ、マラゴー(キ)


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この記事へのコメント

1. Posted by 歌いたきゃカラオケ店へ〜   September 28, 2004 12:32
>サイドチェンジで場内から拍手が起こる

  あ〜あ、僕もこういう観客の居るスタンドでゲームを観てみたいもんですねえ→ユニフォームを着たり、替え歌の合唱ばかりが自己目的化しているかのような日本の応援風景に、僕はこう、もひとつ馴染めませんな。
  イタリア、イングランド、そしてオランダリーグにせよ、日本で中継される欧州リーグの試合を見ていると、観客の歓声や拍手と言うのは、常にピッチ上のゲームの動きと連動してリズムを作る。観客全体の目が肥えていれば、そこで観客同士共有する一体感によって、本来「コールリーダー」なる”指揮者”の出る幕はないのになと思う(ゲームそのものが指揮棒を振るうのだから)。
  試合の中で楽隊が応援歌を演奏すると言うのは、南米や欧州のスタイルの模倣なんだけど、殊に日本代表戦に於いて何時の間にか
「歌わなければファンとしての忠誠心が示せない」かのようになりつつある日本の応援形式は、時に、競技そのものの魅力とは別の方向を向いていると感じる事すらある・・・。


もっとゴールに近い地域で、自分一人でも点が獲れる事を示さないと、ヤナギくんはいつまでたってもチーム内では、「使い勝手のいい繋ぎ役」のまま終わりかねない。つまりそれにはどうしても、ボールを貰った時点で”はたく”以外のプレースタイルを模索していかなければならない。
  「汗をかいて動き回れば、ボールを譲ってくれる」と思うのは、スター扱いされていた日本限定の話だと知っておくべきだと思う。その辺の意識が変わって無いから、監督やチームメイト、そして現地メディアから
  「日本と違って、動きの質だけでは評価されない」なんて遠回しな忠告が出てくるのだと思う→そりゃあ、ひいてはJリーグの水準を軽んじる発言に繋がっているんだから、もっとしっかりしてくれ給え、ヤナギくんよ。
2. Posted by 年貢納め   October 03, 2004 12:32
”ムッティ監督は、親しい地元記者に柳沢を評して「プレーに“レツィオーゾ”な面がある」と漏らした。”

9月30日のイタリア杯1回戦、メッシーナの敗退を伝えるサンケイスポーツの関連記事(10月2日[10時55分 更新]) をヤフー上で見かけました。内容は柳沢の信条とするゴール前での”いなし”のプレーが、監督の目には”男に媚びる女”の消極性に映るという、伝聞の繋ぎ合せのような短信記事です。

レツィオーゾ・・・ほんとにそう言う会話が交わされたのかどうか知らないけど、この前みたいな小競り合いじゃなくて得点力で主張しないと、そろそろやばいぜっ!柳沢!

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