W杯欧州予選 イタリア=ベラルーシセリエA第6節 レッジーナ=サンプドリア

October 18, 2004

セリエA第6節 ユヴェントス=メッシーナ

ちょっと遅れて申し訳ございませんが、この週試合がずれて忙しかったもので一応まとめて(レッジーナ=サンプ戦もすぐにアップ致します)。
16日、メッシーナはトリノに乗り込み首位ユヴェントスと対戦。このカードには10,000人ものメッシーナサポーターが訪れますが… 

「あたし、メッシーナが昇格するまでユヴェンティーノだったのよ。分かるでしょ、どんな感じか」
前日の記者会見中、仕事仲間のバルバラと話に。シチリアや南の地域には、結構ユヴェントスファンが多いのです。まさか自分達の街のチームがユーヴェとやり、しかも首位対決…!
「前線みんな怪我しているみたいだし、カンナヴァーロも調子悪いんだろ。やれるかもよ」
「やめてよ変な期待はしないわよ。前線いないっても出てくるのサラジェータとかでしょ。そうでなくてもネドヴェドがいるんだから」
想像するのも怖くて嫌、という雰囲気ありありでした。

試合を控えた週、地元はユヴェントスとの一戦を迎え非常に盛り上がっておりました。テレビのスポーツニュースでも、全国ネットで街の人々の反応を流すなどさながら一大事。しかしムッティ監督は、「自分達はあくまで残留が目的。地に足を着けて、ただ自分達の力を試す為に闘う」と現実的に発言。その試合、柳沢も一角をなせるといいのですが…。しかし他のFW陣も好調、新聞も軒並み柳沢をスタメン予想から外しておりますが…

<試合概況>
しかし、柳沢はベンチ入りを果たす。

メッシーナは、ザンキを中盤の底に置き中盤の守備を固める布陣。これはミラン戦の時にもやっていたもの。ちなみに左MFスッロはスタメンに間に合わず、ディ・ナポリに左をカバーさせる。
だが、カペッロ監督率いるユヴェントスは容赦なく弱めの左サイドから起点をつくり、徹底的に攻撃。そして26分、「でもサラジェータでしょ」の言葉通り(笑)、カモラネージからの右クロスをサラジェータが頭で押し込みユヴェントスが先制。ムッティは後半1分、スッロを投入しいつも通りの4-4-2に戻して反撃。流れは作るが9分、その意志を挫くかのように今度はネドヴェド!右サイドでパス回しに参与した後、スルスルッとゴール前に入り込んでパスを受けてゴールへ流し込む。全てバルバラの懸念通りの展開…。

しかしメッシーナは24分、右サイドに流れたササ教授が綺麗なセンタリング、これを中央で受けたザンパーニャ、反転でゴールへ叩き込み一点を返す(これでザンパーニャはローマ、ミラン、ユーヴェと強豪からゴールを奪ったことに)。勢いづくチーム。そして後半27分、反撃を担われベンチに呼ばれたのは柳沢!ドナーティに変わって出場。

ベンチからの指示は「2トップの背後につけ」。その直後、ディ・ナポリに向けて鋭いスルーパス。DFの間を抜けるがディ・ナポリが読んでおらず。31分には、サイドから入ってきたボール、これを胸トラップでザンパーニャの前に落とすファインプレイ、しかしこれも反応しきれず。
35分、前線へ入ったロングパス、ザンパーニャがヘッドで落としたところに走り込んだ柳沢。ゴール正面から狙った右足ボレーはアウトフロントに引っかかり、ゴール右に逸れる。
あとは、監督の指示により左サイドから攻めようとするが、シュートはなく結局1ー2で敗戦。


☆「入れときゃヒーローだったじゃないか!」

その1日後、レッジョ・カラブリアはオレステ・グラニッロ。レッジーナ=サンプ戦のため多くの記者ーつまり、前の仕事仲間達ーが大勢詰めかけていたのですが、仲の良かった一人、ステファノ・リッセット記者と旧交を温めているうち、話は昨日のユヴェントス戦に。彼はヤナギのことはちゃんと見てくれて、褒める時には褒め、批判すべき時には論理的な批判をしてくれる人です。
「ヤナ見たけどさ、ここって時に決められなかったりするのは、相変わらず運がないというか何というか…。あれ入れとけばメッシーナで確実にヒーローになれたじゃないか。そうだよ、去年このグラニッロでバーを叩いたシュート打ってるしね。残念だよ…」

確かに…
18分の少ない出場時間。一つシュートに絡んだものの、前線でのトラップミスが一度、パスミスが一度ありプレイ内容としては今ひとつか、という感じでした。しかし、出場は同じくベンチスタートとなったイリエフ(前回シエナ戦先発フル出場)を差し置いての投入です。「2トップの下のスペースから攻めようと思った」と、試合後ムッティ監督は発言。プレイスタイルにより合った柳沢を選んだという戦術上の理由ではあるのでしょうが、プリマヴェーラとの試合以降確実に評価を上げてきていることの証明とも言って良いのではないでしょうか。ポジティブに見て良い今回の出場だったと思います。
「もっと決定的な仕事をしなければ。もっと相手の裏をつくようなプレイが出来ないといけないし、2、3のカウンターのチャンスもきちんと繋いでいかなければならなかった。トップではないし、自分をもっと高めていかなければならない」と、柳沢。引き続きコンディションを上げ、次こそは実戦で決定機をものに。


☆しかしそれにしても、ユーヴェは

現時点で、やっぱりユーヴェは首位にいるだけのことはあるという磐石ぶり。
カンナヴァーロ、イブラヒモビッチとインパクトのあるビッグネームの新戦力が取りざたされていますが、やはりここはカペッロ監督とエメルソンに注目(っていったって、これもビッグネームですが)。
最終ラインから前線までの強固な組織守備からのプレスカウンター、というチーム戦術自体は、前任者リッピのそれとさほど変わらず。というより、カペッロは前任者の築いた基本的なものに、戦略面での厳しさを更に植え付けたという印象。そして、エメルソン。攻守を繋ぎ、全体のバランスを取るという中盤の重鎮。ユーヴェにはいそうで実はいなかったタイプの選手のこのお陰で、組織守備からのパス回しにはさらなる安定感、そして深みのある攻撃への切り替えが可能に。トレゼゲの長期戦線離脱、”未だ“ 復調待たれるデル・ピエロ等前線への不安要素はありますが、おかまいなしにそれなりに勝ち進みそうだなあと感じた今日の一戦でした。


セリエA第6節 
ユヴェントス2ー1メッシーナ
(於トリノ、スターディオ・デッレ・アルピ)
得点者:前半26分サラジェータ(ユ)、後半9分ネドヴェド(ユ)、後半24分ザンパーニャ(メ)


ユヴェントス(4-3-1-2) GKブッフォン、DFゼビナ(後半11分ビリンデッリ)、テュラム、カンナヴァーロ、ザンブロッタ、MFカモラネージ、エメルソン、アッピア(後半37分ブラージ)、ネドヴェド、FWイブラヒモビッチ、サラジェータ(後半28分オリベイラ)。
メッシーナ(4-1-3-2)GKストラーリ、DFゾロ、コンテ(後半1分スッロ)、レザエイ、パリージ、MFザンキ、ジャンパ、コッポラ、ドナーティ(後半27分柳沢)、FWザンパーニャ、ディナポリ(後半34分アモルーゾ)。


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