ガーナで歩き続ける

ガーナでの生活・ビジネスについてつらつらと書いていきます。

ガーナでの生活・ビジネスについてつらつらと書いていきます。

 
ガーナのパン屋の石本です。
クリスマス後のマーケットは悪く、売れ残りハルクの様に緑色に変色した多くのパン達が返品されて来る様になりました。厳しい。
どなたか、カビの生えたパンの活用方法をご存知の方がいらっしゃいましたらご教示下さい。
 
さて、昨日から日常業務に戻ったものの、1/3ほどのスタッフはまだ帰ってきて居ませんでした。いつもレシピ通りに材料を用意するスタッフがおらず、代理で調合をした様で、本日のパンはやたら柔らかかったり、香りが弱かったり、品質が悪く、ディストリビューター達と生産チームが喧嘩をして居ました。
 
そして、一通りお互い言いたい事を言い合った後、販売ロスについては、じゃあ、このロスの負担は石本に、、、とダチョウ倶楽部の様にロスだけをどうぞどうぞと押し付けて来るのでした。(取りあえず、会社だけで負担するのは不公平だと突き返しましたが、恐らく大部分を会社が負担し、一部を生産チームとディストリビューターにも負担してもらう事で落ち着くのではないかと予想します)
 
その後、部屋で作業していると、
「The mixture machine just got fire !!」とメッセージが。
はいはい、モーターから火が吹いたのね、と様子を見に行くと日は既に消化器により消化されて居ましたが、工場内に入った瞬間、消化器の残留成分により目と喉に刺激が、、、直ぐに空気を入れ替えさせるも、そこには約100kg分のmixing途中の生地が。流石にこれは使えないだろう、という事で泣く泣く処分することになりました。
 
残りの材料を持って近所の練り代行業者へ行くスタッフと、新しいモーターを買いに行くスタッフに分けて作業を継続する様に指示を出し、部屋に戻る事にしました。その後、3時間ほど外出し、工場に戻ると今度はディストリビューター達が「今日もお客さんから文句を沢山言われた!もっと美味しいパンを作れ!もっと品質の良いパンを作れ!」と騒いで居ました。
 
取り敢えず、言いたい事を言わせ落ち着いたところで、「で、じゃあどんなパンが欲しいの?材料が値上がっている中で、マーガリンや他の材料を増やすことは原料費が増える事になるから、君たちのマージンも確保できないよ?どうしたらいいと思うか生産チームと話し合ってよ」とミーティングに持ち込みました。
 
基本的には、いつも文句を言って終わる事が多いスタッフ達が、次なる解決策を自分たちなりに決められる様にとミーティングを監視する事にしました。(ディストリビューターが言いたい事を言った後、逃げようとした為)結果的には、3つの案を出したものの、どれが最適かよく考えたいとの事で、一度持ち帰り明日再度みんなでどの案が一番良いか話し合う事になりました。
 
そろそろ、プロのパン職人のアドバイスが欲しいな〜と思うこの頃ですが、また時間を見つけてはクッ◯パッド先生から様々なアイデアを勉強させてもらおうかと思います。我こそはガーナのパン屋を救わん!というジャムおじさんの様な方がいらっしゃいましたら石本までご連絡ください。



2018年9月から本格的にガーナのローカル米について調査を始め、10月からトライアルで6トンのローカル米の販売し、11月にはガーナの主な米所の30を超える精米所を回ってサプライチェーンを作り3トンの米を戦略的に値段を釣り上げて販売し、12月からは自社パッケージ(5kgと50kgで緑・青・オレンジの3パターンずつ)で14トン販売した。

販売したは良いものの、Kumasiの卸問屋商売では基本的にはキャッシュビジネスは難しく2〜4週間の売掛金取引が中心となる。そして、新参者であればあるほど、支払いは後回しにされるのが常である為、私たちの売掛金の回収は非常に困難を極める。

お客さんを回れば、お金を支払えない理由をマーケットのせいにして、「マーケットが悪いんだ、金があれば俺だった払いたいさ、また来週来い」とズルズル払わないパターンや、「今日は一部払うから残りはまた来週以降に頼むよ」と一部払って取り敢えず場を沈めるパターンや、「お前達の米は品質が悪い上に、高いから売れないんだ」と逆ギレするパターンなど実に様々な反応が見れて勉強になる。

そして、こちらも冗談を織り交ぜながら、時に脅ししながら、笑顔で手をにぎにぎしつつブラックジョークをミックスさせたユニークな交渉をしたりする事になる。うちのガーナ人スタッフが行っても「また今度来い」で一蹴されてしまう為、アジア人の自分自身が取り立てに行く事が一番効果的な様である。

品質に関するクレームは正直辛いものがあり、こちらも到底輸入米と戦えるレベルではない事は理解している。それでも、30社以上回って漸く取引できるレベルの3社から買い付けた白米であり、これ以上になす術がないというのが現状であり、「輸入米と比べられちゃアレだけどさ、、、他のローカル米よりはいけてるでしょ?」と情けない言い訳をしないといけないのだ。

商品に100%の自信が持てれば、値段だって強気にいけるし、販売スタッフ達だってこんなに苦労する事はないのに、、、と、耐え続け、やっぱりこれは生産サイドに参入するしかないかな、という事で精米事業をやる事にした。勿論、白米の品質は、精米機・精米技術の問題だけでなく、籾自体の品質にも大きく起因する為、品質の良い籾を農家さんに作ってもらい、供給してもらうことも重要となる。

以上の様に、輸入米と戦う為には揃えなければいけない武器や仲間が必要で、さらに自分たち自身のレベルアップも欠かせない。RPGなら、レベル3でこん棒しか持ってない自分達が、ラスボスの強大さも知らず、日々ドラキーとの戦いにくたびれている様なものなので、こりゃ大変なゲームに挑戦したな、とワクワクドキドキしている毎日を過ごしている。


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*販売先に積まれているWofa K Riceと営業特訓中の19歳のJacob。


そんな中、今日マーケットでおばちゃん達から散々品質をなじられていると、ある一つの考えが浮かんだ。以前からたまに割れ米(broken rice)の注文が入るのであるが、割れ米については各地方で値段にかなり開きがあり、私たちは比較的高い利益率で売り捌く事ができていた。broken riceはRice ballやワチェなどのローカル料理に使われており、それなりの需要があるようなのだ。

おばちゃん達に、broken riceあるけど買わない?と打診すると、「おや、あんたbroken rice持ってるのかい、幾らだい?50kgで170ghs、それは良いね、10袋持って来なさいよ」と次々と注文が入って来たのだ。

「俺は、ローカル米の品質を輸入米と戦えるくらいに向上させて、年間1000億円分も輸入している米を、少しでも輸入代替して行きたいんです!」とお酒が入ると熱っぽく語っていたのも恥ずかしく、「すみません、レベル稼ぎの間にゲームオーバーとならない様に、輸入米とは違うフィールドで戦いつつ、本戦に備えさせて頂きます!」と暫しの方針転換を図る事にした。

「いつか見てろよ、ぎゃふんと言わせてやる」と横目で輸入米たちをにらみつつ、暫らくはKumasiの米市場に販売チャネルを作るべく戦略的にbroken riceを中心に販売して行く。(勿論、普通の白米も販売して行くが)何処かの誰かがbroken riceをアジアからバカ安く輸入したらまたの方針転換が必要だが、その時にはまた無い知恵を絞ろうと思う。 

 
 
ガーナのパン屋の石本です。
相変わらず不動産のオーナーと折り合いが悪く、そろそろ本気で自前で工場を作らなければと考え始めました。長期的にTOPISH Bakeryを運営する為にも、これから不動産探しを頑張りたいと思います。

 

さて、9時前に結婚式が行われる村に到着し、待つこと3時間。漸く結婚式が始まりました。まずは、伝統的な衣装で着飾った新郎と新婦が、神父と村の長達へ挨拶を行いました。(案の定、パン屋のスタッフ達は集まっておらず)

 

 

 
その後、新郎と新婦はお色直しを行い、純白の衣装に着替え、バージンロードを踊りながら入場して来ます。(入場する頃になって、泥酔気味のパン屋のスタッフ達が会場へ。)
 

 

 
新郎新婦が席に着くと、炎天下の中教会の偉い方々から新郎新婦への長〜い長いお話が始まりました。
歌→説教→歌→説教と1時間半ほど経ったあたりから、次のプログラムに入りました。
新郎新婦がバージンロードの端まで戻り、2人の席まで戻らせるゲームの様ですが、新郎新婦が一歩踏み出す為には参加者がお金を足元に置いていかなければいけません。そう、ガーナの結婚式にも色々あるのですが、今回の結婚式は会費制ではない為、新郎新婦はいろいろなプログラムの中で披露宴資金を回収しなければいけないのです。
 
(足元にお金を巻く為に沢山の1セディ札を持っている人も)

 

パン屋の雇い主である私とマネージャー達は主賓席に座らせてもらったのですが、この席は新郎新婦に近いというだけでなく、「主賓なんだからしっかり払ってもらおうじゃねーか」という意味も込められているものと理解しました笑(数あるプログラム中、しょっちゅう主賓席だけ多参加者よりも高い寄付を要求され、他の主賓達も苦笑い。)

 

新郎新婦を着席させようゲームの後は、謎のおみくじがあり(おみくじを購入させられるも、開けてみると謎の地名が書いてあるだけ)、新郎新婦の後ろに並んでと促され並ぶと寄付を払えと言われ、その後お酒やジュース、ハンカチなどのオークションがあり、後半には参加者達の財布の紐が段々と固くなっていくのが感じられました。

 

(オークションで売られる飲み物達)

 

最後には、新郎新婦とのダンスタイム&写真タイムがあり、みんなで大盛り上がりで楽しい時間を過ごし、気がつけば夕方4時。スタッフの1人が、「近くで私達のためのご飯が用意ができたから食べに行こう」と誘ってくれ、式の途中ですがローカルフードを食べに抜けました。(ご飯中に、スタッフの1人が他のスタッフに対し、「実は俺、お前の姉ちゃんと付き合ってるんだよね」とカミングアウトし、おかしな雰囲気になる)

 

 
 
食事を終えて式場に戻るとすでに結婚式は終わり、みんな流れ解散のようにゾロゾロと帰っていました。
結婚式のクライマックスをローカルフードのせいで見逃すという失態を犯してしまいましたが、3年半一緒に頑張って来たスタッフが結婚し、家族を持つ姿を見て、今まで色々あったけど、パン屋をやって来てよかったな〜と感じました。

 

今月はクリスマスの反動で売上は下がり、また大型連休の為稼働日も少なく、原料は高騰しており、配送車も2台故障中という、ビジネス面においては非常にタフな月となっていますが、粛々と頑張って行きたいと思います。

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