何ともユーウツなこれから

 日々の暮らしに変化がないようなことを書いてしまっていたが、何のことはない全くその足元で一つ大きな変化は起きていた。自分の住むマンションの大規模修繕工事。

 マンション暮らしの人はよく理解すると思うけれど、殆どのマンションは築10年を超えて15年に届くくらいになると必ずリペアーのための修繕工事を行う。そのための費用も必ず積み立てておくという訳だ。それが自分のところでも愈々始まっているということ。もちろん、かなり前から分かっていたことでそのための説明も何度か受けている。ところが、実際に始まってみるとこれが、思った以上に大変なのですな。工事の人がみな、やってくれてオシマイということではないのです。

 いま、頭を悩ませているのはかなり広めのベランダにある余計のもの――つまり、プランター等の植木、植物の類とかたまたま置いている西洋風の椅子やテーブルその他の諸々は、外壁工事等の着手の前にはきれいに片づけておかないといけないからだ。ところが、自分の場合は下にウッドデッキを敷き詰めているし、いいようにラティスとかいう例の花の鉢植えを吊り下げておける垣根のような材木を置いているのでこの処置についても、ハタと困ってしまった。先週ぐらいから細々と作業をしているものの、気の遠くなるような作業でアル。

 入居したときには、多少ともモダンの生活がしたいと思い、高い買い物で業者の言いなりに付帯工事を行った。たしかに最初は見栄えのイイものではあったのでしたが、築14年にもなろうかという歳月の中では色は朽ちてくるし雨ざらしの周囲もなんとも雑然の極致になっていた訳だ。

 さて? 片づけるのはいいけれど、それを何処に置くというのか、もちろん、部屋の中なんゾに取り込めるわけはない。一時何処かに倉庫でも借りないといけないかと思案をしたが、これもけっこうなお金がかかる(工事は今年5月いっぱいもかかってしまうのだ)。

助け舟もあったにはあったが

 結局、嫁さんの功があって同じ市内にある彼女の実家が庭先に一時置いてくれることになりました。きのうはいよいよ、その大きなラティスを取り外して自分の軽貨物車で運ぶといった作業も行ったところ。何とか入るかと思った荷台も結局ギリギリで、長さははみ出してしまうので、助手席を倒してやっとという有り様でありました。

 まだまだ作業は4分の1程度が終わっただけなので、締め切りである今月中旬までは突貫の作業が続くのではないかしら。考えるだけでイヤになってしまいますな。

 ベランダをいいように構築をしたときには、私も一所懸命に花の苗を買い求め毎日のように植えるべく作業をしたものだが、どうもマンションの階上というのは風が極端に強く、なかなか動きがままならないことに加え、植物の類もこの風にやられてしまうことも頻繁だった。中には風にも強い花もあることはあるのだが、次々に枯れてしまう幾つかの花々と付き合っていくうちに当初の熱意はとっくに失せてしまいましたな(それでもいくつかの心を癒す鉢植えはあるので、それも嫁さんの家に預かってもらっている)。

 一方もう2週間もすると作業が本格化するので、ビニールシートが周囲に張られることにもなり、昼なお暗い生活にもなりそうだ。とにかくよく陽が当たることだけが取り柄の部屋とも考えている我が家。なので、これも悩ましいことが夥しい。仕方のないこととはいえ、その作業の大変さ・長期化に関しては軽く考えていた自分が恥ずかしくなるほどでアリマス。

 せいぜい、これからの4カ月弱ほどはもやしのような体と生活にならないよう、努めて外に出て外光を浴びる毎日に努めようかと考えているところ……。自分の日常の一コマになる一大イベントがあることを思い出したものである。