TOKIO始末・懺悔完世事に疎いの身

2018年05月12日

エナジー(energy)

束の間の会話から

 講師として通っている塾のI塾長に久しぶりに会った。きのう出かけた折に、建物の前で塾長がちょうど(もう道路の反対側に渡ってはいたが)帰るところを、彼女の方から認められたからだった。

 以前は夕刻から2時間近く重なる時間があったので、常に顔を合わせていたといえる。私は小学生も教えていたので、生徒の多かった頃は文字通り大童(わらわ)。近時はさほどの忙しさはなかったので、何時もワイドショーの話題などで二人で盛り上がっていたのを覚えている。

 I先生はほんの挨拶のつもりで軽く声を掛けたつもりであったようだ。一方、私の方は最近とみに行き詰まりを感じてしまっていたため、戯れに「どうにも行き詰っています」と道の反対側に声を掛けたら、心配になったらしく「ここの塾のこと?」とか返事をくださった。もちろん、そんな事ではなくてごく個人的な心情であったのだが、そのうちに話が止まらなくなり私が道を渡って暫し会話をしたところだった。もちろん、5分ほどのことだったので仔細のことや大きなテーマなどは皆目ない。先日の休みに先生が大分にいる息子さんのところに遊びに行ったてん末や、日常の話も織り交ぜながらのひと時。

 自分の心情に関しては、「どうも最近、自分がつまらない人間になって来たようで……」とか何とか言ったのだが、先生は「前に進まなければ。立ち止まってはダメよ。挑戦、挑戦!」と何時ものように語気は荒く快活だった。本当にそのエネルギーには頭が下がるのである。

 何時も気にしていて、彼女の事もこの欄で簡単に紹介をしようと考えていたものの、未だ出来てはいないようですな。戯れの丁度いい機会なので、その人となりについて短めに点描をしておきたい。

いつも勉強の素晴らしい方

 I先生は国立大学の恐らく教育関係を出て、間は分からないのだが今とは別の場所で長く塾を経営していた。始めは大手の教育機関のフランチャイズのような形でやっていたようだ。きっかけは詳しく聞いた訳でもないが、生徒の中にいつの日からか発達障害児が混ざるようになり、その原因や対処の仕方を考えたり、向学の一念で脳神経のメカニズムを独学で勉強しながら今日に至っているよう。障害児教育に関して本も書いており、評判を聞きつけて多くの幼児や小学生が通っていることは何回か触れたことがありますな。

 とにかく情熱的で何にでも真剣に取り組んでいるところが素晴らしいし、尊敬もしている。一度、詳しく書こうとも思っていたのだが、私が4年前にこの塾に採用された時にちょうど治療(療育?)の真っ最中だったNちゃんという就学前の女の子がいた。頭の障害(かなり重かったようだ)のため、その当時は「アー、ウー…」といったような意味不明の言葉が多かったし、情動の激しさも尋常ではなかった。確かに上手くしゃべることも出来なかったのだ。

 ところが、先生の考案した手を遣う体操の効果や、容赦ない体罰まで織り交ぜての指導(親御さんの前でも平気で叩く。これには本当に驚いた)が功を奏したのか、暫くして上手にしゃべれるようになり甘えるような気質と言葉遣いは独特だった(幼児のそれと思えば良い)ものの、その後はズンズン計算も言葉遊びも出来るようになった。

 そして何と、2年ほどして彼女は小学校の普通学級にそれこそ普通にはいれてしまったのだ。これには心底ビックリしましたな。そして、痛く感動もしたのだ。こうした例は他にもあるようでアリマス。個人的にはその情熱や指導には敬意を表したいと何時も思っているところ。

これからもその姿を手本に

 一方、今はお歳は私よりいくらか上とお見受けするが、若い頃はかなりの美人だったであろうことが想像できる方(今も若々しいのは確かです)。大分、恋愛事件なども起こしたことがあったようで、そんな話も包み隠さず私ごときに話してくれることも魅力だった。お互いに空いた時間によもやま話をすることが多かったのです。先生の家庭のことも、よその人よりは詳しく知っているところかもしれない。

 話は元に戻らないとイケナイのだが、お互いの短い会話の中で「とにかく、今は生徒も少なくなって大変なんですが、何とか乗り切りましょう。先生には苦労をかけますが、期待をこれからもしていますので」と言われたことは嬉しかった。働きは良くないので、この頃は疎まれているのかとも考えていたところですが、存在はどうも認めてもらっているようであります。

 先述しタイトルにも取ったエネルギーという言葉。本当にI塾長はエネルギーの塊のような人なのである。常に前向きで、今は身体の状態も万全ではないようながら一所懸命に体を動かそうと常に腐心をしているところも間違いなく尊敬の対象である。一方で、私は細かい事を気に病むし、自分を絶対視して自信を持つことが少ない人間だ。真逆の性格の中で「目標を持ちましょう」と言われるとその気にもなるといったところですかな。日本語では「エネルギッシュ」などと言うが、I女史は英語でいうところのエナジェティック(energetic)の典型のような人。久しぶりに短い逢瀬を愉しんだところデス。

mitsutomi8866 at 07:12│Comments(0)日常雑感でひと言 

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