《しいばたかしの世界》

『 Danse mon Esmeralda 踊って、私のエスメラルダ 』
劇中最後の歌になる。エスメラルダは処刑される。横たわる
彼女に悲しみむカジモトの姿、人間の醜い欲望の狭間の中で、
孤独に耐えながら死んでいくエスメラルダ、歴史の流れの中
でこんな悲劇は繰り返し行われてきた。現代の時代でも同じ
ことである。「繰り返すこと」これは人間が背負う原罪なのだと
キリストの教えにはある。「懺悔と回心」その教えが聖書なの
だとしたら、描く作品には、幾度となく試みる人間の苦悩が描か
れている。音楽の表現に必要なもの、それも「祈り」かも
知れない。「祈り」を表現出来たら最高の作曲家と言える
だろう。

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