2007年09月

2007年09月02日

b37b8e57.JPG介護の現場で 自分のやりたい介護を やり通そうとすれば
反対派の出現 思わぬ事故 もっと身近な悪意のない素朴な質問に戸惑う自分など
やりたい!と思ったその日から
悩みのつきない毎日が始まります。
本当に自分はこんなんでいいンだろか…と
なんだか質問にもならない問い掛けを みんなと分かち合いたい!
という主旨で立ち上がったのが
『やりたい介護会』
です。

その一周年を記念するセミナーを
福岡県レクリエーション協会の協力主催を得て
本日(8/2)開催となりました。

なんてったって講師陣がスゴい★
鳥海房枝さん
下村恵美子さん
そしてオマケが
高口(^_^;)
であります☆

午前中のテーマは『身体拘束』

午後のテーマは
『介護ストレス』
私自身印象強かったのは

“家族からのクレーム”

クレーム・苦情は
全く言わせないよりも 率直に言って頂くほうが
現場はありがたい。
明らかに私たち職員の配慮不足からの苦情ならば
謝罪・反省のもと これからの介護に前向きに取り組む。
これは基本である。

この基本を踏まえた上で
宅老所よりあい代表の下村さんは
ひとつの事業所で一人のお年寄りを支えきるのは 既に無理であり それにこだわり過ぎると 事業所の自己満足に終わると発言。
その具体的な取り組みとして
外出徘徊を繰り返すお年寄りに
家族はもとより
地域の事業所
お店の皆さん
近所の方々に
『あなたの5分をこのお年寄りに使って欲しい』
というポスター作戦を紹介される。
大切なのは家族自身に
お年寄り本人の肌身にどれだけ触れてもらえる場面・体験を作るかがこれからの宅老所の取り組みとしめる。

特別養護老人ホームの鳥海さんは
どんなに職員が頑張っても
転ぶ時は転ぶ。
それが受け入れられないなら
絶対★コロリとも転ばせるなと要求されるなら
あとは縛るしかない現実を
その時々の家族の状況をみながら
わかり易く説明する。

もちろん私たちは“縛らない”ことを通じて何をするのかを具体的に示しやり通すことこそが大事。

私たちはお年寄りを選ぶことはしないが
社会的常識(例えばお年寄りは転ぶということ・全員最後は死ぬということを知らないなど)のない家族

最初から悪意(訴えよう・何とか金を取ろう)を持って利用する家族

求めるサービスの種類が違う(例えば徹底した医療など)家族

などは選んでいかなければならない。
とハッキリ言われる。

それにしても
地域の家族
特養の家族

老健の家族は
ちと違うのかなぁ…と頬杖をつかれる。

老健の家族にはタイプがある
もちろん施設やケアに対する
御希望や御期待が様々なのは当然であり
タイプ分けなど出来るはずもないのですが

一緒に暮したことのある家族と
別居していた親が突然に入院し せまられる退院勧告のなか
初めて自分の親の老いに向き合った家族

それと
親子関係と
夫婦関係では
クレームの成り立ちも違う。

成熟した家族は
私たちの親(配偶者)は
普通に暮らすことがすでにリスクとなっている。
食べなければ誤嚥しない。
風呂に入らなければ溺れない。
歩かなければ転ばない。
鍵をかけ縛れば見失わない。

普通に暮らすことが既にリスクとなっているこの親のリスクは現在の私たち家族には重過ぎる。
だから施設職員にその“普通に生きる”ことのリスクを託した。
施設の職員というのはそのリスクを共に暮らすなかで分かち合おうとする人たちであり
私たち家族はその取り組みを応援する立場にある。
鍵のない 縛らない方針を持つ施設を選んだのは
私たち家族です。
その責任は私たちにあります。

と家族の役割をしっかりと自覚されている。

まだまだ迷っている家族というのは
生きることのリスクの何たるかが
まだ全然想像も出来ないままでいる方々である。
このような家族には
共に過ごすなかで
体験と説明を繰り返し
自分の親の
家族としての
自分の役割を見つける過程に私たちが立ち会っていくことが仕事となる。

もっともっと未熟な家族は
自分の親に持つイメージと
現実とのギャップを
介護クレームとして繰り返す。
ウチの子に限って…と親がうろたえるのと似ているかもしれない。

まだまだ未熟な家族には
まずこのことから伝えていかなければならない
それは

『あなたの親は年を取ったのですよ』

ということである。

多分…老健はここからなんだろうなぁ。


その他には
《ケアする人をケアする》
をそれぞれの考えを持って発言されたり

アノ鳥海さん・下村さんでさえ
その軸にブレをもたらせるほどの迷いをくぐって
今日がある事実を直接聴けたことが
私にとっては
ありがたい一日でありました。

参加者の皆さん
スタッフの皆さん
お疲れ様でした(^o^)/


mituko77takaguchi at 19:15コメント(269) 
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Profile
高口光子(たかぐちみつこ)
高知医療学院理学療法学科を卒業後、福岡県の医療グループに勤務。同グループの医療費不正請求事件による混乱を目の当りにして、老人医療の現実と矛盾を知る。これが原点となり老人の生活に密着した介護現場での活動をすることとなる。特別養護老人ホームシルバー日吉に介護職として勤務、介護部長、デイサービスセンター長、在宅部長を歴任したのち、2002年4月に医療法人財団百葉の会、法人事務局企画教育推進室室長及び介護老人保健施設 ききょうの郷 生活リハビリ推進室室長を勤める傍ら介護アドバイザーとして全国を飛び回る毎日。 
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