カ行

2009年01月20日

感染列島 〜広島宝塚〜2

世の中では今、この瞬間もいろいろなことが起きていて、いろいろなことを感じている人がいる。
死を意識している人もいれば、国の行く末を憂いている人もいる。
満足に食べられない人がいて、駅前でいちゃついている人がいる。
働かない上司に腹を立てている人もいるし、働いていないことに不安を感じている人がいる。
そして、コンビニでどのおにぎりを買おうか迷っている俺がいる。

店員さんが2人いて、立ち読みしてるやんちゃ坊主がいて、ケーキを買おうとしてるカップルがいる。コンビニの中だけでも、俺を含め5人の人生があって、5つの思いがある。
いろんな人生や思いがあるのが現実。ただ、物語とするからには誰かどれかにしぼらにゃならんでしょ。


つーわけで『感染列島』を観た。

未知のウィルスによってパニックに陥った日本を描く。その時、医者、看護師、患者・・・は何をして何を思うのかといったようなお話。


とにかく詰め込みすぎ。どの話がいらないのかもよくわからんくらい全員の話が薄い。
ウイルス感染が実際に起こったら・・・と考えさせられはするけれど、ばっちし化粧の女医と、めちゃハードだろう日々にもいっさいのかっこよさを失わない医師。リアルを追うのか、フィクションだとわりきるのかひどく中途半端だったような気が・・・。どちらにせよ、スポットをあてる人をもっと絞らないと映画として面白くはならないような気がします。竹山の話はもっと膨らましてほしかった。


あ〜だめだいろいろやりすぎてどうまとめればいいのかわからん。そうだ、みんながしってるだろうりんごの樹の話で終わらせよう!っていうのがありありとわかる終わらせ方・・・。
「たとえ明日、世界が滅亡しようとも今日私はリンゴの木を植える。」
中学生の頃この言葉を本で見た時は感動したものです。

この映画を観て、この言葉に感動する子供がいたら素敵だな。
ま〜今の俺は、明日世界が滅亡するなら・・・・ひとまず今日を全開で楽しむだろうな。明日につながることは出来ない大人になってしまった・・・。

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2009年01月18日

ぐるりのこと 〜横川シネマ〜4

2008年度あまり映画を観ていないmitutakaです。

というより、高校を中退してから大学卒業までが、時間を持て余していただけなのですが・・・・。
就職してからは月1回しか映画館に行かなかったし、DVDで映画を観るのは毎日でもただ流しているだけといったもの・・・。

働いていく上で、嫌なことがあるのは当然なのかなというのを知った一年でした。
好きな人と好きなことだけをして生きる。ずっとそうありたかったけどそうもいかないのかな。つまらない大人になっていくものです。


生きていく上で、嫌なこともいっぱいあるし、嫌な奴もいっぱいいる。逃げ出したいことだらけのはずなのに、投げ出す勇気がない。自分がうまくいっていないと、周りの奴らへの嫉妬心でおかしくなってしまう。結果、うまくいっている奴の脚をひっぱてやろうという輩もでてくる。


つーわけで2008年度ベスト邦画は『ぐるりのこと』です。

なんとなく生きるカナオと、妻・翔子との30代から40代に渡る10年間弱の夫婦のなんやらかんやら・・・とその間に社会でおきたなんやらかんやら・・というお話。


毎日社会ではいろいろ事件は起きていて、自分の周りでもちっちゃいおおきいかかわらずいろいろなことが起きる。生きていく上で嫌な奴ともいっぱい関わらないとだめで、自分のスタンスを変えずに生きていくのは難しい。
醜い部分もいっぱいあってこそ人だし、だからこそおもしれーんじゃねーのってな感じ。
広島の小さな映画館のラストの回。客は俺を含めて3人。いい環境でいい映画を観ました。


久々に更新しようかなと思ったのは、先日『地球が静止する日』を観たからです。
恐ろしくつまらなかった。言い尽くされたどーでもいいテーマでどーでもいいストーリー。映画を観ながら「ぐるりのこと」の素晴らしさを思い出しました。


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2008年02月06日

陰日向に咲く 〜チネチッタシアター8〜1

2007年度のベスト邦画は『天然コケッコー』mitutakaです。

先日「私、毎日映画観てるんですよー」と言う人に会った。俺もテンションあがって話をしたのだが、よく話してみると、毎日ネットで観ているだけで映画館ではほとんど観てはいないとのこと。別にいいんだけど、最近ネットで観た映画を劇場の映画と同列に扱う雰囲気があるような気がする。
漫画家の島本和彦が「YouTubeでエヴァンゲリオンを見て『エヴァを見た』と思うなよと言いたい。テレビのでっかい画面で見る描線の動きがYouTubeで分かるのか。
日本はアニメ先進国だが、アニメや漫画を見る作法がなっていない!」と言ったらしいが、映画にも同じことが言えるように感じる。
「ネットで映画を観て『映画を観た』と思うなよ」

かくいう俺もネットで映画をかなり観ているし、レンタルでも観る。だけど、映画館で見るものとはやっぱり全然違う。
『天然コケッコー』もネットで観ることができるが(youku.com)それで、この作品がおもしろいか否かを胸張って言うのはどうかと思う。(スズキ、お前のことだぞ!)
後輩が「先輩の言ってた『天然コケッコー』よくわからないし、たいしたことないことないっすか?」と言ってきた。
俺は、天然コケッコーが今まで観た中で一番いい映画だという気もないし、気に入らない人がいても全く不思議じゃない。それでも、youku.comで観たものと映画館でのものとは違うという前提がないとどうしようもない。
たいしたことないと言い続ける後輩に、「でもさ〜、異性に対するキスよりも、愛着のある教室に心のこもったキスをする場面はよかったでしょ」と言うと「そういうことだったんすか?」との返事。「そこはわかるだろ!」とネチネチ説教したのだが、仕方ない気もする。金と時間をかけてみるのと、自宅でだら〜と観るのとでは・・。
後輩との会話でかみ合わないところが少しあったので、俺もyouku.comで観てみたら、映画館で上映されたものにさらに編集がかかっていた。
改めて「ネットで映画を観て『映画を観た』と思うなよ」と。

良いか悪いかは別にして、手軽に映画が観られるようになって、「これネットで観たらどうだったのかな〜」という感想を持つことが多くなった。

陰日向に咲く』を観た。
自宅で観たらどう思っていたのかなと思う典型の薄っぺらい作品だった。

ダメ人間たちの奮闘を描く。
借金まみれのパチンコ依存症のシンヤ(岡田准一)は、やむおえずオレオレ詐欺にて手を出すが、相手の老婆に情が移り金を奪えない。ビジネスマンのリュウタロウ(三浦友和)はほら吹きのカリスマホームレス(西田敏行)にあこがれ、ダンボール生活を始める。がけっぷちアイドルみゃーこ(平山あや)とそのみゃーこの追っかけをするゆうすけ(塚本高史)。売れない芸人に恋していた母の軌跡をたどろうとしている寿子(宮崎あおい)。そんな人々の一見無関係な人生が少しずつ交錯していく・・・というようなお話。


え〜。これを観てどう思ったらいいのでしょう。岡田准一かっこいいなー、宮崎あおい、平山あや、緒川たまきかわいいなー、西田敏行、三浦友和すげーなーということ以外特に何もない薄い作品だった。とにかく登場人物に魅力が全くない。というより魅力ある人物を撮る気は初めからないとしか思えない。それぞれが今と違う自分を追うという、ひとつひとつはいい話ではあるんだけど、人物の魅力を描き、積み重ねて泣かすというものではなくて、ただ、これやっときゃ泣けるんでしょといった感じの薄いエピソードの集まり。こんな無理やりな押し付けがましい感動はいらない。
人はひとりじゃないし、家族でも他人でも人とつながっているのは素晴らしいこと、出会いによって人は変われる。それはそうだけど・・・。今日観た『歓喜の歌』の方がよっぽどそのことを感じた。『陰日向に咲く』を観て泣いたという人は『歓喜の歌』を観たらどう思うのだろう。
すっきりしない箇所も多いし(シンヤが職場の皆に迷惑かけた問題がどうなったのかだけは教えてくれ)、人物は交錯していくが全体としてのまとまりは全くないし、(そもそも塚本&平山の話は必要だったのか?まーこの話が一番良かったように感じたが・・。)軸になるしっかりした話はないし・・・。ん〜よくわかりません。
子どもを持つ人にはいい映画なのかもしれません。


ひとまず、岡田准一以外の登場人物は全然ダメダメじゃないんじゃないかと思った、俺が一番ダメ人間だということがわかりました。

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2007年10月04日

クローズド・ノート 〜チネグランデ〜1

沢尻エリカの舞台挨拶での態度が、地上波・雑誌等で話題になってますね〜。あれが、演出か取材で疲れていたかとか理由はわかりませんが、ひとまず宣伝としては大成功ですね。ああいう宣伝を受けた人の中に映画観に行ってしまう人がいるんだろうな〜と思いつつ・・・。

クローズド・ノート』を観ました。
たいして観に行く気もなかったのに、観ちゃいました。思いっきり宣伝にのっかった形です。

教育大学生の香恵(沢尻エリカ)が、引っ越し先のアパートで、前の住人、伊吹(竹内結子)が書いた日記を見つける。そこには小学校の教師をしていた伊吹の、学校生活、隆との恋愛の話が綴られていた。教師を目指す香恵は、その日記を読み進めていく。日記に書かれている伊吹の生活と、石飛(伊勢谷友介)に好意を寄せる香恵の日常が並行して進んでいくが・・・というお話。

夕方に観に行ったということがあるのでしょうが、高校生くらいの若い人が多かったです。上映中もざわざわした感じで、上映後は「つまんね〜」の声がところどころであがっていました。普段ならうるせーよと思うのですが、納得してしまいました。
こりゃーエリカ様も不貞腐れるわ。「日本映画を変える」と豪語したという沢尻エリカ。この映画の出来に納得できなくてのあの態度だったとしたらかっこいいな〜と思ってしまいました。

『遠くの空に消えた』でもはいりの客室乗務員に語り始めるというとんでもない設定に、興ざめしてしまったのですが、どうも行定監督作品には入り込めません。本作も、映像、ストーリー共にきれいなのに、すごく薄っぺらさを感じてしまいます。長くて間延びした感じで、それなのに意外性は全くないし、どこをしっかり描きたいのかもわかりにくいように思います。

竹内結子の生徒の小学生達がみんながみんな素直すぎるのも気になって気になって・・・。時代設定は知らないけれど、いくら小学生とはいえあんなにうまくいかないでしょ。現役の小学校の教師が観たらどう思うのでしょうか。いい人だらけの映画は好きなのですが、行きすぎるとそこが逆に気になって、入り込めない作品になってしまうように思います。恋愛を軸にするのなら、竹内結子の教師像が絶対必要というわけでもないし、教師生活を描きたいならもう少し練った脚本にしていいように感じました。

つーか監督、演者含め、この映画の制作にかかわった人で、この作品を「どうしても多くの人に観てほしい。すげーんだぜこの映画」と思っている人はいるんでしょうか。そこそこネームバリューがある役者集めといて、それなりに撮っとけばいいんでしょ感がすごく漂っていたような気がしました。

万年筆屋でバイトする沢尻エリカ、優しい笑顔の生徒に好かれる教師の竹内結子、絵で飯をくってる伊勢谷友介、ときれいすぎんだろ!とは思いつつも、演者はみんなかっこよく描かれてました。特に沢尻エリカはすげーなと。『問題のない私たち』の時は学芸会かよ!というくらいの演技だったのに、ここでは竹内結子、永作博美と並んで演技してんだもん。上手いかどうかは置いといて、ひとまずすごいっす。沢尻エリカ出演作では『手紙』の役が一番輝いていたと思うのですが、ここも力演してました。


良かったところ:竹内結子の優しい笑顔くらいかな。

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