猫と食事と西荻窪、ときどき旅する車椅子

ライター・みわよしこの日常つれづれ話



旅行

[旅する車椅子]旅行の荷物整理、リーサルウェポン現る?

旅行の荷物整理、特に衣類やアクセサリーなど不定形なものの整理は、どなたも悩みどころと思われます。
「レジ袋最強」という声も多数ありますが、ドミトリーなどの相部屋利用の多い私は、どうもガサガサ音の出るものは避けたい。
というわけで、長らく悩んでいましたが、どうも最終回答になりそうなものが見つかりました。
「100均」の洗濯ネットです。
別に100均でなくてもいいんですけど、100均は小さいサイズの洗濯ネットが充実してるんですよね。

中身がある程度見えるし!


まるでスカーフやアクセサリーのために作られたかのような間仕切りつきのもあるし!  
本来の用途は、レースの下着のようなデリケートな衣類を洗うことのようですが。




市販されてるパッキンググッズもいろいろ使ってみたんですが、どうも「100均の洗濯ネット」以上に使い勝手良いものは見当たりません。
しばし、洗濯ネットでのパッキングにハマってみることにします。



[旅する車椅子]2013年夏に欲しかったブエノスアイレス情報

2013年夏、私はWFMH日本支部から助成金をいただき、ブエノスアイレスで開催されたWFMHの世界大会に参加してきました。
助成金の総額は、健常者なら問題なく利用できる安めの個人ツアーと同額でした。
当時の我が家は、キャンセルしたら全額が戻ってこないツアーは利用できない事情がありました。というわけで、フライトと宿泊は別途確保。
フライトは、私の知る限りは最も車椅子への対応が安心できるANAさん+提携航空会社 にお願いすることにしました。提携先のフライトでは、ANAさんから必要な対応を申し送っていただき、なんのトラブルもありませでした。
問題は宿泊でした。ブエノスアイレスのホテルやドミトリーのバリアフリー情報が、そもそも非常に少ないのです。
「バリアフリーです」と明記してある一部高級ホテルは存在するのですが、価格面で論外。
といって、「ごめんなさい、車椅子では無理です」と明記してあるホテルが存在するというわけでもありません。
困りました。 

  • 困ってしまってH.I.Sさんに相談、そして解決
とりあえず H.I.Sさんのサイトで、「写真に映っている範囲ではなんとかなりそう」と思ったホテルを予約し、備考欄に「車椅子利用です」と書いておいたところ、翌日、お電話があり、「このホテルは車椅子対応ではないということです」。入り口に4段ほどのステップがあるとのこと。そりゃ確かに無理です。
そのホテルはキャンセルしていただくしかなかったです。行っても泊まれないのでは、ね。
「何日かお時間いただきますが、現地スタッフに調べてもらうことはできます」
ということなので、当方の必要とする情報(バリアの内容と程度(たとえばステップが1段あるとして、高さは何cmなのか)とともに、お願いしました。「現地スタッフ」といっても常駐しているわけではなく、「アテンドを必要とする日本人が行く」などの必要に応じて契約する方のようでした。
数日後、ホテル情報を知らせる電話とともに、「電話で今予約を受け付けることもできますが、ネットで予約していただいたら、もっと安くできますよ」とのことでした。
私は、いただいた候補の中からホテルを選び、安全に快適に、充実したブエノスアイレス滞在を楽しみました。
H.I.S.さん、あのときは、どうも。今も感謝しています。
 

  • 自転車のタイヤ情報は得られず、代わりにお説教と中傷が
 
一方でこのとき、私はブエノスアイレスの自転車のタイヤに関する情報がわからず困っていました。自分の車椅子のチューブのバルブは米式です。ポンプは持ち歩いているものの、チューブの空気が抜けた時に自力で入れられない私にとっては大問題です。
現地ブエノスアイレスで使われているバルブの主流は何式なのでしょうか? 路面の状況はどうなのでしょうか? ノーパンクタイヤにしておく必要があるのでしょうか? まったく、情報が得られませんでした。
私が知りたかったのは、「ブエノスアイレスの街中の普通の自転車屋さんは、米式バルブに対応可能ですか?」だけです。ごくごく簡単な話です。
ツイッターで尋ねてみたところ、「車椅子なら、障害者を対象にしている旅行代理店にお金を払って依頼すべきだ」というお説教。「そこまでの経済力はない」と答えると、「なら行くな!」とのお返事。車椅子と言わず、自転車と言っておけばよかったのでしょうか? 「現地の障害者団体に問い合わせる」という知恵は、その時は沸きませんでした。
結局、自転車レースの熱烈なファンである友人の医師が「バルブのアダプタを持っていけばよいのでは?」とアドバイスしてくれました。
 
なお現地は、表通りといえども歩道はボコボコ、深さ数十センチメートルの陥没があちこちにあり、夜間に青少年が落書きをしたりガラス瓶を割ったりするものだから、ガラスの破片があちこちに。なにしろ若年失業率が20%超。そうもなりますわな。
滞在中は一度も、タイヤのトラブルはなかったのですが、NYCでフライトを乗り換えようとしたらガラスの破片が突き刺さっており、抜いたらしっかりパンク。まあNYCなら「セントラルパークの貸し自転車屋さんのあたりまで行けば、なんとかなる」です。幸い、それだけの時間はありました。
セントラルパーク近くの自転車屋さんに、車椅子用の特殊チューブはありませんでしたが(そりゃそうだ)、代用できるチューブの在庫はありました。かくして私は、JR西荻窪駅から住まいまでの行程を、パンクしてない車輪で安全に帰ってくることができました。でもこれ以後は、予備チューブを持ち歩くようにしています。


  • まだ障害者になっていない健常者の方へ

障害者が必要としているのは、「障害者だからといって特別扱い」であったり、あるいは「障害者に対する完全な対応」といったものではありません。
たとえば障害者が旅行したりお店などを利用するにあたって、「完全バリアフリー」を求めているとは限りません。「今どき、新規に建造される大規模建造物にわざわざバリアが」は大変困りますが、古い街や古い建物も数多くある日本で、物理的な「どこもかしこも完全バリアフリー」を実現するのは、少なくとも向こう数十年レベルでは非現実的すぎます。それを最もよく知っているのは、街や交通のバリアフリー化を求めてきた障害者運動家自身ではないかと思われます。
私自身についていえば、「完全バリアフリーではないようだけど、バリアの内容と程度は?」が事前に判明すれば、それで済む話であることが実に多いのです。

「障害者を排除したいわけではないけれど、何をどうすれば排除にならず、なおかつ自分が責任を問われたりしないのか?」
といったことで誠実に悩まれている方々は、ぜひ障害者本人に、
「どういう情報があれば、あなたが判断できるのですか?」
と聞いてみてください。  
「明確に」か「こっそりと」かは別として、障害者を差別して排除したい方には、私は「変わってほしい」「何かしてほしい」とは思いません。ただ、「あなたはまだ、障害者になっていないだけだ」とだけ申し上げておきます。

2015年2月19日(米国時間)-2015年2月20日(日本時間)・帰国前夜のトラブル、「アメリカの方」からの土産、猫たちと再会

午前0時ごろ、ベッドに入ろうとしたところ、ドアがノックされました。
名乗りもせず用件も言わないので、「?」と思い、反応せずにいました。
するとホテルの中庭(モーテルなので広い中庭がある)で、爆竹の大きな音と若い男女の騒ぐ声、火薬の臭いがしてきました。
隣の部屋から中年男性が出て「今何時だと思ってるんだ、ファックユー!」とか言っていました。
若い男女は「なんだよジジイ?」的に男性に詰め寄っていました。
すると別の部屋から、次々に中高年の男性が出てきました。最終的には4名ほどだったようす。
私は自分の部屋で、最大に襲われにくく反撃が容易な態勢を整え、すぐに警察に電話かけられるように準備して身構えていました。だから、外から聞こえてきた部分しか理解していません。
こういうとき、「自分が被害者にならない」というのも、最大の協力の一つだと思います。
以下、Facebookでの友人たちへの実況中継より。

(自分)
最初は怒鳴りつけてた宿泊者のおじさんたち、若者たちを説得しているなう。
 とりあえず花火は止まった。兄ちゃんたちの反抗、続いてはいるのだけど、トーンはだんだん下がってきた。
何と言ってるのかまでは聞き取れない。

(友人M・福岡の予備校時代からの友人、教育職)
 勇気あるおっちゃん。

(自分)
おっちゃんは複数です。2人か3人。増えつつある。兄ちゃんたちは5人くらい。
対話はまだ続いているなり。
よくわからないけど、兄ちゃんたちに言いたいこと言わせながら、説得しているもよう。

(友人M)
がんばれおっちゃん。

(自分)
このモーテル、そんなに客層がいいわけではないんです。トラック運転手や末端のセールスマンという感じの人が主。そういうおっちゃんたちが、辛抱強く兄ちゃんらを説得し、いけないことはいけないと言っておる様子。
兄ちゃんら、説教されると口笛吹いたりして反抗するけど、本気の反抗という感じではなくなってる。
米国って、普通の人たちが偉いので何とかもってる国なのかもしれんと思ってたが、どうもそうなのではないかと確信しつつあるなう。
おっちゃんの一人が、兄ちゃんに「何がしたいんだ?」と言ってるのが聞こえた。兄ちゃんら不平不満をぶちまけたりツバ吐いたりしとる様子。

(友人M)
SBホテル(注・福岡市にある一泊3000円台からのリーズナブルなホテル)的なやつ?

(自分)
あんなに上品ではないよw

(友人M)
身をひそめとき。

(自分)
うん。思い切り襲いにくい態勢を整えておるなり。
とりあえず杖は隠しとくか。武器に使われたらえらいこっちや。

(友人M)
なにもないことを祈る。てか日本でもありがちな光景だな。俺も近くで夜騒いでるやつらに「優しく」注意したことがあるけど、一人から逆切れされて、もう一人がとりなした。

(自分)
兄ちゃんら去りぬ。バイクをバリバリ言わせながら。
まあ日本でもよくあるシチュエーションではあるんだよね。誰も出てこないことかな、日本の違いは。
東京で15年住んでる町の隣町に愚連隊がよく暴れてる界隈があってさ。すぐそばに警察署があるのに、見て見ないふり。コンビニ前でたむろってるタイプの兄ちゃんたちは、特に怖いと思ったことないよ。暴走族の兄ちゃんに車椅子の運転スキルを褒められたりとかw

(友人M)
「愚連隊」っていつの時代じゃああ。昭和

(自分)
愚連隊って本人たちが未だ名乗ってたりするよ。
いやしかし、凄い。一時間近く兄ちゃんらを説得し、話を聞き、平和に立ち去らせたおっちゃんたち。

(友人M)
さすが!

(自分)
凄いよね。地域コミュニティでも血縁でもなく、ただ同じモーテルに泊まりあわせただけのおっちゃんたちの協力。最初の一人は最初は怒鳴ってるだけで、Fuck You とか言ってた。でも二人目三人目四人目のおっちゃんたちが出てくるたびに流れが変わって、説得と対話モードになっていったの。本当に自然に。
ふー。安心して寝られる。おやすみー。こちら、ただいま朝の1:30。

(友人T・シリコンバレーの別の地域に在住する大学院生)
San Joseって高級住宅地なので、そういうのは滅多に出会えないんですけどねー。Motelなら他の地域から来た連中かも知れませんね。

(自分)
あ、私が泊まってたのは、困窮者支援センターもあるような、かなり寂れたところです。ダウンタウンから3kmくらいなんですが、かなり荒廃した感じの地域です。広い駐車場があるショップの前を朝方通ると、駐車場に割られたガラス瓶が転がってたりとか。

ダウンタウンにも、安全で栄えてる感じの通りから一本隣の別の通りが、ラリったり喧嘩したりしてる若い男性たちの溜まり場みたいになっていて居るだけで怖いような場所があったりします。
サンノゼ一箇所だけでも、「地域を理解する」は容易なことではないと痛感するのですが、今日は帰国日です。
私の最大のミッションは、「ね子ども」たちを守ることです。 
ペットシッターさんにお任せして出張しているわけですが、自分自身がミッションに戻る時が近づいてきました。 

6時過ぎに起床。
身支度をし、ホテルで朝食(パン・フルーツ・コーヒー)を食べ、忘れ物がないかどうか確認し、予約したイエローキャブが8時に来るのを待ちました。
イエローキャブでサンノゼ国際空港へ。20分程度、チップ込みで29ドルくらい。
車椅子が載せられるサイズでも運賃は変わらないようです。
ただ、日本でいう「簡易電動車椅子」が限界でしょう。重さ的に。

空港ロビーにはピアノがあり
「ご自由にお弾き下さい、ただし、ガンガン打鍵しないでね」
と。
めっちゃ上手なお兄さんが、ショパンやジャズのスタンダードナンバーを演奏していました。

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早めにチェックインしてラウンジで朝ごはんパート2。
(生意気にもANAのスーパーフライヤーなので、ラウンジが利用できるのです)
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カリカリとクリスピーに焼かれたジャガイモ。
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搭乗。サンノゼに別れを惜しむ、故・悠(1998-2013)。
また来ようね、悠。 
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プレミアムエコノミーにアップグレードしてもらえたので(スーパーフライヤー特権で無料)、ちょっとだけ豪華です。スパークリングワインや本格的デザートがあったりなど。

呑んだくれるカーチャンに「めっ!」と言いたそうな悠です。
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4時間ほど爆睡して起き、お蕎麦をいただいて仕事をはじめました。
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機体は何かと世の中を騒がせているB787。
シャッターではなく、偏光板(?) で外の太陽光線が遮られています。
なんだか幻想的な風景です。
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着陸前の食事。
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成田に着きました。
NEXに乗る前に、スターバックスで日本風のアイスコーヒーをいただきました。
はー、日本だぜえ! 
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新宿駅で中央線に乗り換えるとき、「最悪!」と言いたくなる、危険すぎる移動介助を受けたりということはあったものの、無事に西荻窪に到着。
帰途、スーパーで、留守番していた猫の摩耶(17歳9ヶ月2日)と瑠(6歳9ヶ月)に、おみやげを。
おかーさんが「アメリカの方」でつかまえてきた、鶏と魚だよ!
(このスーパーは、方角的には「アメリカの方」です)
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摩耶、会いたかったよ! 元気で留守番、ありがとう!
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瑠も元気です。
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おかーさんの「アメリカの方」からの土産に、一家で舌鼓を打ちました。
これは私の分。辛味大根をトッピングしたカツオたたきに、日本酒(右側のくまモンカップ)。 
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疲れが一気に出て、ぐったり。
摩耶に夜のインシュリン注射を打ったら、即、爆睡しました。 

2015年2月18日・精神障害者団体訪問、郊外の図書館訪問、サンノゼ美術館、カリフォルニアロール再び

サンノゼ滞在最終日のこの日、8時から精神障害者団体の取材アポを取っていました。
さすがに疲れが溜まってきており、5時起きの予定だったのに、6時過ぎにやっと起きられました。

朝の血圧。脈拍、まだ少し頻脈気味(当社比)です。
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冷蔵庫から、すぐ食べられる系の食物を出してそそくさと食べ(ホテルの朝食を食べる時間はなかった)、6時30分には外に出ました。
バス待ちの間に撮影した写真。5個5ドルというハンバーガーを売っているハンバーガーショップ。
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バスに乗り、取材先へ向かいましたが、早く着きすぎてしまいました。
7時20分ごろ、取材先すぐそばのマクドナルドに入り、コーヒーとオートミールをいただきました。
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見てると、 カップに乾燥オートミール(甘みつき、レーズンも入っている様子)をあけ、熱湯を注ぎ、カットした果物のパックを開けて上に入れてるんですね。
熱い汁気の上にプカプカ浮いているリンゴとメロン。
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混ぜたらこんな感じ。生温かい生果物が、不思議にイケます。
ただ、食事に甘みがついているのは、個人的には「勘弁してえ」なのです。
コーヒーは、薄くてまずくて多くて、ほんの一部しか飲めませんでした。
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「居座るな」という張り紙。30分までなら許すそうです。
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精神障害者団体では、たいへん実りある2時間ほどの取材を行うことができました。
広報担当者の方とお話していたら、ボランティアのマネージャ・前トップの方も別の用事のためにたまたま早く出てこられ、お話することができました。
本件も別途記事化を予定。

この後、近くの図書館兼コミュニティセンターを見学しました。 
図書館は、週のうち4日、平日しか開館していません。どういう財政事情があるのか、後日ちゃんと調べてみたいところ。
セブン-イレブンでお昼ごはんを買ってホテルに戻り、昼食。
「スリ身巻き」なる寿司と、昨日作ったピクルス、ダシ汁。
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節子、それスリ身と違う。カニカマや。
ご飯ベチョベチョで、甘すぎて、全然おいしくなかったです。
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 ちょっと昼寝して、サンノゼ美術館へ。
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絵の中の猫さんと、わが故・悠(1998-2013)の2ショット。
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「都市」をテーマとした特別展が行われていました。
入り口にこんなインスタレーション。まるで絵馬。
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絵馬、じゃなかったタグを書くコーナー。
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書くテーマは、サンノゼのよいところ・サンノゼから失われつつあるもの・もう一つはよく読み取れません。写真ボケボケで。
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良いところ・失われつつあるものの両方に「ダイバーシティ」が挙げられていました。
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よっしゃ! とダイバーシティを追加することにしました。 
「西荻案内音頭」の歌詞です。
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別の特別展のようす。動きのあるインスタレーションが中心で、こちらも面白かったです。
常設展示はないようですね。
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美術館を後にして、ガザ攻撃反対を訴える街角のメッセージを見たりとかしつつ、次の目的地に移動。
政府にメチャクチャする自由もあり、その政府方針を支持する自由もあり、反対する自由もあるのが米国。
問題は多々ありますし、うまくいっている国家だとはあまり考えていませんけれども、日本は未だ学ぶべきところが数多くあると思います。
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次の目的地とは、日本食レストラン・BlueFin。
16日に行って大変気に入りましたが、この日は祝日(大統領の日)だったため、ハッピーアワー設定がなく、たいへん財布にイタいことに。 
というわけで、平日ハッピーアワーに再訪を試みたわけです。
熱燗2本、Oysters Shooter(16日の記録参照)、巻物2点で、チップ等こみ3000円程度。

アボカドとカニカマのカリフォルニア巻き。
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エビの天ぷらとアボカドとカニ肉の巻物。これが美味しかったです。
エビ天の衣は、時間がたってもバリバリのまま。クリスピーが大好きな米国ですから、何か適応した天ぷらノウハウがあるのでしょう。
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ホテルに戻って、入浴してパッキングを終え、晩酌のつづき。
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パッキングを終え、あとは出発を待つばかりの車椅子君。
前輪が浮いているのは、後の荷物が重すぎるからです。
いたし方ないのですが、こうなると運転には非常に注意が必要です。
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25時ごろ寝たような気がします。 

2015年2月17日・ホテルを移動、困窮者支援NPO訪問、ラテンアメリカ図書館訪問、キング牧師記念図書館再訪、バスタブ+風呂あがりの一杯!

午前6時より前には起きていた……と思います。
血圧計をパッキングしちゃっていたため、朝の血圧の写真はありません。
ホテルで卵・パン・コーヒー・果物の朝食をいただき、2kmほど離れたホテルへ移動。
フロントで荷物を預かってもらって、そこから500mほど離れたところにある困窮者支援NPOに向かいました(2月12日に直接訪れてアポを取っていました)。
8:30には到着してしまいました。
まだオフィスは開いておらず、たくさんの人が並んでいます。
行列は9時のオープン直前には100人近くに達しました(あとで聞くと、この日は食糧の配給日であるため、特に行列が長かったとのこと)。
並んでいる人が私に
「どういう支援を必要しているの? ここにはたくさんの支援メニューがあるから心配することないよ、きっとだいじょうぶ」
と声をかけたりしてくださるので、
「いや、日本から来たジャーナリストです」
と軽く自己紹介し、ちょっと会話したりなどしました。
そうこうするうちに、9時になりオフィスがオープン。
パブリック・マネージャさんから概略に関する話を伺い、施設内(フロント・食糧や衣類の配布コーナー・子どものためのコーナー・大人の教育やミーティングのためのコーナー・ハウジングのためのコーナー・ホームレス状態の方々のためのコーナー、などなど) を見せていただきました。驚くことがたくさんでした。 
印象的だったのは「利用者さんたちの尊厳」「エンパワメント」が繰り返されたこと。
たとえば食糧や衣類の配布に関して
「本人が選べることが重要です。選ぶ自由は尊厳の第一歩、エンパワメントへの道です」 
といった言葉が語られるのです(たいへん大事なことだと思うので、太字・大きな文字にしておきます)。
食糧や衣類の配布コーナーは、マーケットや衣料店のようになっており、カートに自分の欲しい物を入れてカウンターに持っていきます。数量には一定の制限(衣料なら1人5点までなので、たとえば3人家族なら15点まで)があるので、カウンターはそのチェックを行います。
生鮮食糧品もあれば、冷蔵庫を持たない人々のために乾燥パスタ・缶詰類を組み合わせたパックもあります。そのパックの中を見せてもらったところ、必ず穀類(未精製のものも)・豆・野菜の組み合わせとなっており、そこで食の最低ラインが揃う形でした。あとは本人の好みや宗教に合わせて魚・肉・惣菜類の缶詰等を選び、さらに生で食べられて日持ちする果物があれば、「健康で文化的な最低限度」の食は何とか成り立つ形です。
「ここで支援を受けて、エンパワメントされ、支援を受けつつボランティアとして貢献し、さらにエンパワメントされ、職業教育を受け、安定と高い給与のある職業につき、地域や子どもの学校で貢献し……」
という循環が意図され、成果もあがっています。
ただ問題は、サンノゼの生活コスト(全米で最も高く、NYC並み)。住まいを持たない人の定住は非常に大変ということ。
「ホームレスを減らすことに若干の貢献はできているけれども、まったく不十分」
とも語られました。
そこで私は、生田武志さんの「カフカの階段」について、簡単なポンチ絵を描いて説明しました。すると
「それは分かりやすく良い例えだ!」
と喜んでくださいました。
日本の状況を紹介し、違いについて少しディスカッション。
「米国の場合、公的扶助そのものの必要性については社会的に合意が得られているため、政権がどうなろうが『最低線』までは揺らがないし、政争のポイントにもならない。ただ、その最低線のレベルが低すぎることが問題」
と言われました。
日本の生活保護制度は、もし充分な予算がつき、生活保護基準のレベルが単身者で一ヶ月あたり15万円程度まで上げられ、運用がもっと柔軟になったら、本当に世界に冠たる制度なのです。
日本の誇るべきものを一つ挙げよと言われたら、私は躊躇なく「生活保護制度」と答えます。
それをなし崩しにしようとしているのが現政権であり、政府なんですけど。

2時間近くの取材を終え、近くのウエンディーズで一服。
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チキンサンドをモグモグしながら思いました。
日本はさまざまな問題の先進国です。だったら、問題解決の先進国にもなれるはずです。
日本の政府が「問題解決のため」と称して行っていることには、どうも感心しない、実効性がなさそうなものが多いです。
だったら、民間にとっては機会です。
政府がやってくれるなら、民間に機会はありません。
政府が「うーん、ちょっと」だからこそ、数多くの絶望や困難が生まれます。
でも、「うーん、ちょっと」な政府に、せめて邪魔をさせずに「公共=みんな」を作るには?
「公共=みんな」のためになる活動を行うには?
その実例は、日本より酷い政府を持つ国々の役に立つはず。
日本で積み上げられていかざるを得ないベスト・プラクティスの数々は、必ず、世界のお役に立ちます。
なんという希望でしょうか。
逆に、せめてそんな希望だけでも持たずにはいられないほど、日本の政治的状況は煮詰まっているということなのですけれども。

とか考えていると、一人のアフリカン・アメリカンの青年が近づいてきました。
さきほどの困窮者支援NPOで、9時の開門前に並んでいた、ちょっとお話した人の一人。
「わざわざ日本からありがとう! さっき、これをもらったから、あげる」
と言って、衣料配布コーナーで配布されていたイカすバッグパックをくれたのです(衣料配布コーナーでは、靴・バッグなども配布されています)。
配布1回につき5点までの、その5点の1つ。そんな貴重なものを。
ありがとう! 一生大事にするよ!
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NPOの建物遠景を撮ったりとか、周辺の風景写真を撮ったりとかしまくっても、まだ12時過ぎ。
ホテルのチェックインは14時からです。
というわけで、近くにあるラテンアメリカ図書館(サンノゼ公共図書館の分館の一つ)に行き、閲覧コーナーで電源を確保して、写真の整理など。
周辺を見回すと、路上生活者と思われる少し臭う方もいるし、閲覧テーブルの上でカップヌードル2個で食事している男性もいるし……という感じ。子どもコーナーからは、子どもの笑ったり泣いたりする声とTVの音声が流れてきます。すぐそばにはドリンクやスナックの自販機もあります(ちょっと狭くて車椅子では入りにくかったので、カップヌードルとお湯がそこで調達できるのかどうかまでは確認してません)。
日本の図書館の「あれはいけません、これはいけません」は、どうなんだろう? と思いました。
武雄市の「TSUTAYA図書館」が良いとは全く思いませんが、多くの図書館が「日常の一部」「ふつうの社会の一部」でない日本の状況って、ちょっと問題だと思うんです。
私自身は図書館には静粛を求めたい方ですが、そんなの、静粛コーナーを作っておけば済む話。
米国の図書館は、だいたい建物がデカいので、「おしゃべりしたい」「飲食したい」というニーズにはゾーニングで対応しています。
同じことを日本の数万冊規模の図書館で行うには工夫が必要だとは思いますが、やれないわけはないかと。
日本の場合、
「公共図書館とは、いろんなニーズを持った、いろんな人が来る場所。ニーズを持つこと・来ることを拒むこと事態が問題」
という認識を社会の常識にするところから始めなくてはならず、それが不可能に近い困難事であるのかもしれませんが。
この図書館の話は、別途、記事化を予定しています。

近くにホームセンターもあったので寄ってみました。
日本との違いは、お店事態の規模や売られているもののサイズ(角材の長さや板材の大きさが、とにかく長いわデカいわ)、家の補修だけではなく「自分ちを自分で作る」といったニーズにも応じられること、有機溶剤が含まれている塗料などは鍵のかかった棚の中にあり、身分証かライセンス(?)がないと買えない仕組みになっていること、くらいでしょうか。
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ホテルにチェックイン。一泊14000円。
「これ以下」となると、「ダウンタウンからは遠い空港すぐそば」といった場所か、「売春宿になっている」「ホームレスのたまり場になっている」といった訳ありホテルしかありません。
正直、こんなにゴージャスな必要ないんですけど……。日本のビジホで充分なんですけど……。
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バスタブがあります。
私は通算で2ヶ月くらい米国・カナダに滞在していますが、初のバスタブつきの宿です!
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キング牧師記念図書館にもう一度行き、3時間ほどかけて、じっくり見学。この図書館についても、別途記事化を予定しています。
その後、スーパーで食糧品の買い出しを行いました。
2泊で確実にハケる分を、と心がけました。
左下のサラダのパックは、自分で取ってパックに詰めて重量あたりでお値段が決まるものです。
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ブロッコリー(右上)もズッキーニ(わかりにくいのですが中央下あたり)も生です。
生でボリボリかじるのも、いけますね。
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生野菜の半分はピクルスに。翌日食べる予定。
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タヒニ(中東風豆ペースト)とプレッツエルのセット、2.5ドルくらい。
タヒニは正直なところ「ウチのほうが旨いよ」でした。チーズとか混ぜてリッチなフレーバーにしてあって、それが私の趣味とちょっと違うんですよね。
でも、この「おつまみセット」的取り合わせはイカします。
平焼きプレッツエルは初めてでしたが、旨いものでありました。
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生成していない穀類を混ぜた玄米ご飯のパック。
パックの上を裂いて脱気できるようにし、立ててレンチンします。
ピラフのような味付けになっており、やめられない止まらない。
翌日に半分残しておくつもりでしたが、一気に食べちゃいました。米粒に飢えてたのかも。
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ダシ汁、前のホテルから持ってきた全粒粉トルティーヤなども並べて、豪華ディナー。
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風呂あがりの一杯。
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コーヒーメーカーがあります。
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この写真下は、コーヒー粉です。だしパックみたいに不織布のパックに入ってます。
そのままコーヒーメーカーにセットするのが、米国では一般的なのでしょうか? 
で、美味しければ文句ないんですけど……ぜんぜん美味しくないんです。
東京からコーヒー持って来といてよかった。

翌朝も8時から取材です。というわけで、午前1時には寝たかと記憶しています。
 
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著書です(2009年-)
「おしゃべりなコンピュータ
 音声合成技術の現在と未来」
(共著 2015.4 丸善出版)


「いちばんやさしいアルゴリズムの本」
 (執筆協力・永島孝 2013.9 技術評論社)


「生活保護リアル」
(2013.7 日本評論社)

「生活保護リアル(Kindle版)」
あります。

「ソフト・エッジ」
(中嶋震氏との共著 2013.3 丸善ライブラリー)


「組込みエンジニアのためのハードウェア入門」
(共著 2009.10 技術評論社)

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